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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『おこぼれ姫と円卓の騎士 反撃の号令』石田 リンネ 




『おこぼれ姫と円卓の騎士』シリーズ第16弾。
白魔の山脈を超えイルストラ国にたどり着いたレティーツィア。
フリートヘルム、軍師ゼノンに対抗するため、第一王子ヴィクトルと交渉にのぞむレティ。着々と体制を立て直してゆく。
一方散り散りになったレティの騎士達も、自らの信じるレティのために、それぞれ行動を起こしてゆく——。

『おこぼれ姫と円卓の騎士』の新刊!
クライマックス直前らしいです。次が最終巻。えええー!(動揺)

今回、発売日前からネットで見ることができた表紙イラスト、レティとデュークの甘やかな雰囲気に、読む前から撃沈……。
こんな前代未聞な(笑)ラブラブな雰囲気を醸し出しているのならば、お話の内容にも、ものすごく期待しちゃうじゃないですか。
本当に今回、実際に本を手に取り読みはじめるまで、レティとデュークの仲の進展がいったいどうなっちゃうのか気になって気になって(いや、それ以外ももちろんありましたけど)、そわそわ落ち着きませんでした……(笑)。

前回と同様、一つ間違えれば全てが崩れてしまうぎりぎり綱渡りの展開がずっと続く、シリアスモード。
レティや騎士達がひとつひとつ頑張って前に進み成功を重ねるごとにほっと胸をなでおろしつつも、常にゼノンの不気味な影におびえつつで、まったく気の休まる暇もない。最初から最後まではらはらどきどきでした。

でも、まさに今回は『反撃の号令』なのです。とことん追い詰められたレティ達が、それぞれの場所で反旗を翻す。
レティがこれまでの巻で国内外で様々なところに赴き、精いっぱい体当たりで困難を乗り越え困っている人を救い人脈を築き上げ、こつこつ頑張り積み重ねてきたものが、ひとつひとつ報われていっている各場面に、読んでいてじわじわ感動がわきあがってきました。
レティの騎士たち一人ひとりもそれぞれの場所でそれぞれの特性を生かして、実にいい仕事しています。レティと騎士達、騎士達同士の信頼関係もすごく良くて、こちらもこれまでこつこつレティが築き上げてきたものの大きさを改めて思いました。

レティの優しさやお人好しさは、レティ本人が散々思っているように「欠点」ではあるかもしれないけれど、同時に彼女最大の「武器」でもあるんじゃないかと。
レティに救われ彼女を敬愛する人々が彼女に手を差し伸べ救っていく展開に、どんどん確信が増していくようなお話の流れが、読んでいてとても心地よい。
賢さや誇り高さや美貌も武器にしつつ、その人として一番大切な部分は昔からまるでぶれのないレティ。
そんな彼女だからこそ女王様に一番ふさわしいと、思っている人は、きっといろんなところでいっぱいいるんだよ。
お城の武器職人さんや城下町の人々のレティ評を読み胸をあつくしながら思っていたこと。


ここからはネタバレあり感想メモで、お願いします~。


序盤のヴィクトル王子との駆け引きは、さすが王族間といったところ。したたかで頭の切れる女王様レティ格好良かった。
シャルロッテ姫との女子会もあったようで、心和みました。シャルロッテ姫は恋愛に関しては本当にするどいなあ。さすがです。彼女の存在がサヴェリオを優秀なひとに成長させたのだとすると、なにげに侮れない。
その次はノーザルツ公。優秀で苛烈なお人なのですがもはや可愛い要員にしか思えなくなってきた(笑)。共同戦線を組むと頼もしいですね!
あとソレス王子とアナスタシアとのそれぞれの再会の場面、挿絵込みでとても印象的で、今の状態のレティにとって本当に彼らの応援が心強くて、こみ上げてくるものがありました。
レモンが似合う爽やかな好青年というイメージをまといつつソレスはなんて頼もしいんだろう。安心感が違いました。
女帝アナスタシアの無償の優しさと友情もまた、染み入りました。

今回グイード殿下もコルネリア姫もそれぞれ良かった。レティ似の妹姫コルネリアは地味に私の贔屓キャラだったので嬉しいです。イラストのコルネリア姫可愛らしくて満足です。
グイード殿下の思惑を遠く離れたところではっきり理解し受け止めたレティがさすがだと思いました!
ようやく初登場の王様。何だかいろいろと感慨深い。
フリートヘルムの方にはそんな噂があったのか。確かにグイードとレティがそっくりならばそういう考え方もあるか……。

高潔なイメージそのままでどんな場所でも年長者ならではの余裕を失わずお茶目なクレイグさん健在。そのイメージをそこで使うとはさすが!最終的に上手くいったようで胸をなでおろしました。
アイリーチェとシェランの二人のエピソードは印象に残りました。彼がそんな風に思っていたとは。
ウィラードもデュークもみんなそれぞれの仕事ひとつひとつは地味なんだけれど、ひとつひとつ堅実に実行し、それぞれが効果を出し……、そういうのの積み重ねでひとつの大きな反撃の歯車が回っている感じなのが、読んでいて爽快で、これこそこのシリーズの魅力!とうなってしまいます。
騎士学校に仕組まれたネタにちょっと笑って和みました。

肝心の(?)レティーとデュークの甘々な場面は結局エピローグまで持ち越されましたが(笑)、いえ、十分に、堪能させていただきました!
物理的には「驚くほど何もありませんでした」なのかもしれないですが、こんなにまっすぐに気持ちが通じ合えた二人を拝めただけで、もう十分満足です。デュークの飾り気のない褒め言葉にあわあわしているレティが可愛すぎて、もう!
「寧ろ、面白みのないくらい普通の趣味……というか、良い趣味しているつもりだ」云々のやりとりがいかにもレティとデュークで、読んでいてきゅんきゅんしまくりましたし、やっぱりこの二人大好きだな!と改めて思ったのでした。
そして恋愛というものをまるで分かっていないアストリッドとメルディのふたりに適切な助言を与えるアイリーチェがまさに「女王様のできる侍女」としてはまりすぎで、さすが恋人持ちなだけはありますね。
アイリーチェといえば、デュークとアイリーチェのやりとりで、「貴方になにかあれば王女様が悲しみます」「そうだな」あたりの会話とアイリーチェのモノローグが、また大好きな場面でした。
人間として互いに認め合っている上での恋愛って、たしかに、とてもすてきです。
確かに障害ばかりのふたりかもしれないですが、こうやって腹をくくったふたりなら、どんな道でも開けるような気がしてきました。
(そしてアストリッドとメルディの二人コンビはやっぱりいいなあ。和みまくりました。)

ラストのゼノンの非道さ周到さにまた胸が悪くなりましたが……。フリートヘルムの方で、何か考えているね。
やっぱりフリートヘルム兄様はこれで終わってしまうキャラではないですよね!最後の最後でどんでん返しをしてくださると信じています!

レオンハルト殿下もグイード殿下もみんなみんな、ラストでは元気で笑顔でレティの側にいてくれるといいな。信じています。
きっとレティと彼女の騎士達ならなんだってできるよ。

初夏に出るという最終巻が、とても待ち遠しいです。
大好きなシリーズが終わってしまうのは寂しいけれど……。気が早いですが、番外編とか待っていますから!

アニメイト限定特典のショートストーリーも楽しかったです。
「愛人王」!なるほどね!と膝を打つやりとりでした。レティの懐深さが格好良すぎるしメルディの言葉を聞いたとたん不機嫌になり発言を取り消す乙女心が可愛すぎました。


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: ビーズログ文庫

タグ: 石田リンネ 

『わが家は祇園の拝み屋さん』シリーズ 望月 麻衣 




東京に住む小春は、中学の終わりに、ある理由から不登校になってしまっていた。
そんな小春は、京都に住む祖母の吉乃の提案で、祇園の和雑貨屋「さくら庵」で住み込みの手伝いをすることに。
吉乃や叔父で和菓子職人の宗次朗、美貌のはとこ・澪人などにぎやかな家族にかこまれて、少しずつ小春は心を開いてゆく。
そんなさくら庵は、実は少し「不思議な」依頼がやってくる店で——。


『京都寺町三条のホームズ』シリーズの作者さん、望月麻衣さんのもうひとつのシリーズもの。
ホームズさんの方と同じく、関東で育った少女が京都に移り住み、少女の視点からながめる京都の街やひとびとのすがたが楽しい。京都ネタも程良くお話に織り込まれ京都弁の響きが良いのも、ホームズさんシリーズと同じ。
登場人物が皆癖があっても嫌味がなく人が好く、読んでいて癒されるのも、おんなじ感じ。

なんというか、ホームズさんの方に比べて、より少女漫画チックというか、女の子の物語という感じ。
ホームズさんの方は、葵ちゃん視点から語られる「ホームズさん」が主体だけれど、こちらはヒロインの語り手の少女「小春ちゃん」が主体ということかな。小春ちゃんは葵ちゃんに比べてロマンス面でもやや積極的でかわいい。
友風子さんの美しくて透明感のある水彩画タッチの表紙のイメージそのままに、はんなりと優しい印象を受けます。
(いえ、小春や澪人が抱える秘密はかなり重たく辛かったりシリアス成分もしっかり描かれているのですが、読み心地は重たくなりすぎず読後感はふんわり優しく可愛らしくて、バランスがとても良いと思います。)
あとこちらのシリーズはファンタジー要素あり。一巻目の時点では日常の物語に不思議要素少し、という感じでしたが、シリーズが進むにつれて、不思議要素もしっかりと描きこまれてきて、もともと和風歴史ものファンタジー、特に日本古代もの大好きな私にはかなり美味しい展開になってきました。

基本生真面目でがんばりやで可愛らしい女の子の小春ちゃんも、ミステリアスな美貌の青年澪人くんも好きだし、宗次朗叔父さんも吉乃さんも好きです!
個人的に宗次朗さんと吉乃さんの勝気な頑固者親子がいつも繰り広げるぽんぽん遠慮のないやりとりが好きです(笑)。和みます。
あと宗次朗叔父さんの作る和菓子がどれも非常に美味しそうなのです!

各巻ごとに少し感想メモを。特に4巻目はネタバレご注意ください。

1巻目
シリーズ顔見せ的な。小春の抱える秘密が少しずつわかってくるごとに辛くて胸がきゅっと痛くなって、そんな彼女が京都の祖母の家でにぎやかさにかこまれて少しずつ癒され自分を出せるようになってゆく過程が、とても良かったです。
吉乃さんのもうひとつの顔が普通ではないんだけれどそんなに気を張ってなくて、あくまでふわっと普通のお店の日常の一部という感じが、なんかこのシリーズの持ち味というか、いいな。弥生さんと吉乃さんの関係も微笑ましい。
東西の魅力を組み合わせた桜餅にミニあゆがまさにこういう和菓子を食べてみたかったの!というツボをことごとくついてくる感じでとってもおいしそうです。
憧れの人にパジャマ姿を見られうろたえる小春ちゃんがかわいい。杏奈さんとの女子トークもかわいいです。
最終章の不思議な夢から思いがけず大きな展開になりびっくりしました。
神泉苑、荻原規子さんの『薄紅天女』を読んで以来個人的にも好きなところだったので、こういうかたちで登場してなんだか嬉しかったです。




2巻目
小春が両親に秘密を明かす場面は痛々しくてとても辛かったけれど、最終的には和解できて、本当に良かったです。
再会したクラスメイトとのやりとりも胸がえぐられましたが、颯爽と登場した杏奈さんが語った宗次朗さんの62頁の台詞がすごく良かった……。祝いの言葉を言ってくれる表の顔も妬みの裏の顔も、どっちも本心なんだから、片方だけで判断するなって、目から鱗。十代の私に聞かせてあげたかったです。
そして塔の少女のお話、真相はいくぶん優しくて、何より小春ちゃんにお友達ができたのが良かったな。
若宮君が小春ちゃんの頼れるナイト役で普段の姿が可愛らしくていいなあ。ふふふ。
そして澪人さんの背負っているものが重たくて、しんとした心地になりました。このあたりからの澪人さんと宗次朗さんのイケメン京男二人組の場面がなんか味があって良い。
栗茶巾も黒豆チョコもおいしそうです。




3巻目
表紙の着物&エプロン姿の小春ちゃんと愛衣ちゃんがとても可愛らしい。これは学園祭のときのですね。
宗次朗叔父さんの助言を得ての小春の学園祭のお話が楽しそうでとても良かったです。抹茶栗大福すごく美味しそう。
小春と澪人、それぞれが色々惑いつつも、一歩前進、成長を感じた巻でした。まさか澪人さんがそっち方向にイメチェンするとは……(絶句)。達観しているようにみえるけれど、澪人さんもまだ一大学生だったんだな。
吉乃おばあちゃんの過去エピソードがしんみりと切なくて、そして小春の血筋の秘密の一部が明かされおおっとなりました。小春のお祖父ちゃん只者じゃないな……。
小春が見るようになった過去の夢。ロマンティックで私が大好きな平安時代っぽくて何より幸せそうで素敵。
吉乃おばあちゃんから受け継がれてきた柚子のお粥のエピソードが良かったです。三色串団子も美味しそうです。
狐さんのお話も心温まり良かった。狐さんと巫女さんたちの場面を想像するととても微笑ましく可愛らしくて頬がゆるみます。




4巻目
意味深なタイトルに背中合わせの表紙のふたり。まさに急展開!
お正月に訪ねた賀茂のおうちは、私が思っていたよりは堅苦しくない家庭的なおうちでした。(色々普通ではなかったですが。吉雄さん、さすが吉乃さんの弟さんなだけあって只者ではない。)
そして小春の夢の秘密が明らかに。
玉椿と若宮と……前世においてはそういうことだったのか。と。雅な世界観にうっとり。(平安もの大好物な上に前世ものにも弱い私)
ひたむきに若宮を慕う玉椿がいじましくてとても可愛らしくて、読んでいて幸せでした。それだけにあの結末は辛い。玉椿も辛いし左近衛大将も辛かったです。
現世における若宮君とのつながりが気になっていたところに、ラスト付近で思いがけないところからいくつもつながりの矢印があらわれて、ええっいったいどういうことなんだろう!(混乱)
澪人のお兄さんがキーパーソン?と思ったところで、ラストの澪人の発言と落ちた椿の花の場面はどういうことだ!まさか小春ちゃんへの接し方も過去の何かが理由なの?
バレンタインの小春ちゃんは、本当につらかったけれど、でも正面切って逃げずに勝負に挑んだ小春ちゃんは、すごくよく頑張った。えらかったです。
そして分からないのが三善君。絶対何か裏の顔がありそうなんだけど……。
あと前世における若宮のお天気についての言葉は、結局どういうことだったんだろう。このタイミングで若宮君が姿を消しているのも気になる。
椿の花の落ちるころ、とラストの澪人の和歌の場面が、ひどく美しくて切なかった。
これは続きが気になるよ~!!!
コウメちゃんとお別れするのも寂しいし。

望月麻衣さんのブログや、かつくらの特集などで、シリーズの裏話や設定集など色々読めたのも楽しかったです。
ホームズさんシリーズとのコラボ短編は笑いました。(清貴君のギャップが面白すぎて)

さらさらととても読みやすく可愛らしいお話で、ちょっと軽めのお話が読みたいとき、心が疲れているときなどの読書におすすめです。
京都、陰陽師もの、時代もの、現代学園もの、いろんな要素がほどよく取り入れられていて、世界観に深みがあるので、意外とと言ったらなんですけれど、読み応えありますよ。
友風子さんの表紙イラストにピンときた方なら、ぜひぜひ。


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: ファンタジー(和風)

タグ: 望月麻衣 

『かつくら vol.21 2017冬』 




かつくら』冬号、記事にするのは遅くなってしまいましたが、発売日前後にばっちり買ってきてました。読みました。

冬号恒例、マイベストブック記事がポイントです。毎年ながらに充実感いっぱい。
作者さんインタビューも楽しく読みました。
荻原規子さんの『RDG』のスピンオフというのが非常に気になる。
村山早紀さんの新作もとてもとても楽しみです。Twitterの方では私が中学生の頃からずっと愛している『はるかな空の東』関連の情報もキャッチしましたし!ついに!
編集者さんアンケートも読んでいると興味深い本がいくつも。
部屋の積み本の山との兼ね合いがね……(苦笑)。

そして今回特に楽しみにしていたのは、ちょうど『京都寺町三条のホームズ』シリーズにはまっていたところでの、作者さん望月麻衣さんのインタビュー記事。
すでにご本人様のブログやエブリスタ版の小エピソードや色々追っかけて読んでいる私には、すでに読んでいた内容も多かったりしたのですが(笑)、でもでもたいへんうれしく読みました。清貴の標準語&京都弁のバランスの成り立ちとか。
やっぱり今後の展開のカギは円生なのか……。とするとやっぱりシリアスな展開も避けられないよね……。書籍版の続きが早く読みたくて仕方ないです。(パラレルワールド・エブリスタ版のお話ももっと読みたいです。)
『わが家は祇園の拝み屋さん』シリーズの方も、ちょうど最新巻まで読んだところです。こっちのシリーズも好きなのでうれしい!宗次朗さんのキャラの成り立ちが予想外でした。

あと海野つなみさんのインタビュー記事も嬉しかったです。
過去作品リストの充実っぷりがよかったです。数年前くらいに、海野さん作品にはまり古本屋で探しまくってた時期があったのですが、見つからなかった作品のいくつか、やっぱり面白そうだな~。
日暮旅人シリーズのミニインタビュー的なページもあり良かった。

ブックレビューコーナーでは、永瀬さらささんの『嘘つき婚約コンツェルト』と白川紺子さんの『雪侯爵の銀灯師』が縦に隣り合っていて、最近Twitterでの作者さん方のやりとりを楽しくのぞき見させていただいている身としては、なんだか嬉しくなったというか、良かったです。ふふふ。『なんちゃってシンデレラ』も『桜風堂ものがたり』のレビューも嬉しい。
こちらでもいくつか興味深い本を発掘したのですが、部屋の積み本との(以下略)

あと『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』、年末辺りからずっと気になっている本です。まさに人生の半分コバルト文庫を読んで様々な出来事を経験してきた者としては。
ネット上で親しくさせていただいている方々のレビューも心惹かれるし、よし、読んでみようかな。
そういえば私、今号の特集にも取り上げられていた新井素子さんの作品は、なぜか機会がなくほとんど読んでいないなあ。とふと思ったり。


ここ何日かにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: かつくら(活字倶楽部)

タグ: かつくら 

1月の読書メーターまとめ 

またほとんど何事もなせぬまま1月が終わってしまったことに呆然としています……。
寒い日が続きますが、気づけば夕方でも明るい時間が日に日に長くなってきていて、なんだか嬉しいです。

さて2月になりましたので、先月分の読書メーターまとめを追記より。

ブログに書いていなかった作品で特に良かったもの
小説 『指輪の選んだ婚約者』
まんが 『コレットは死ぬことにした』『甘々と稲妻』

『指輪の選んだ婚約者』のあまり派手さはないけど、お互いの人となりをひとつひとつ知り、丁寧に距離感を縮めていく主役二人が好もしくてとても良かったです。
コレットさんと甘々と稲妻は安定の面白さ。将来のことを真剣に思い悩む小鳥さんのいじましさにきゅんとしました。
『京都寺町三条のホームズ』シリーズにどはまりしていた1月後半だった気がします(笑)。作者さんの別シリーズ『わが家は祇園の拝み屋さん』シリーズも、ほんわか可愛い和風ファンタジーでシリアス成分との塩梅も程良く楽しく読んでいます。

ますます積みあがっている本の山を!なんとかしたいですね!


ここ何日かそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 読書メーターまとめ(月別)

私的本の情報メモ(2月) 

気づけば今月も残り二日。
どうもどうも、こんばんは。
今月は雪がどさどさ積もり電車が遅延して遅刻したり、道路が凍り付いて朝駅前で見事にすってんころりんしたり、散々でした。
いや、私なんかはまだ全然いい方だったんでしょうけれど。
受験生の皆さま方、その他大変な思いをされた皆さま方、本当にお疲れ様でした。

さて来月の新刊購入予定メモを。
先月分リストにするのをさぼっていたら、案の定新刊が全然把握できてなかったです。


『おこぼれ姫と円卓の騎士 反撃の号令』石田リンネ 2月15日

『紅霞後宮物語 第五幕』雪村花菜 2月15日

『黎明国花伝 茅舟の王女』喜咲冬子 2月15日

『乙女なでしこ恋手帖 ―字のない恋文―』深山くのえ 2月24日

なんといっても『おこぼれ姫と円卓の騎士』の新刊でしょう!
今ネットで見られる新刊の表紙イラストが、シリーズ史上間違いなく最高にラブラブで、今から楽しみで楽しみでそわそわ落ち着きません!(笑)
あとまさかの『乙女なでしこ恋手帖』の新刊も。ルルル文庫の未来が少々不安ですけれど、続きが読めるのは純粋に嬉しい。

ちなみに今月の新刊購入超簡易メモ(まだ手元に届いていない作品含む)
『おはよう、いばら姫』
『コレットは死ぬことにした』
『ハクメイとミコチ』
『ゆきうさぎのお品書き』
『御伽噺を翔ける魔女』
『悪辣執事のなげやり人生』
『クチュリエールと赤い糸』

『御伽噺を翔ける魔女』と『クチュリエールと赤い糸』は、ネット上の評判でどうしても気になって、購入決定。
読むのが大変楽しみです。


ここ一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: 新刊メモ(月別)

『京都寺町三条のホームズ』3巻~6巻 望月 麻衣 




京都寺町三条商店街の骨董品店『蔵』の店主の孫、家頭清貴こと「ホームズさん」と、アルバイトの女子高生・真城葵のふたりが、骨董品や家頭家関係のあれこれに関わり巻き込まれな日常を描いたミステリータッチの物語。


実は私、この二週間くらい、ずーっとこの『京都寺町三条のホームズ』シリーズ読んでました。
いえ、読みこむごとに面白くてやめられなくなって。
はじめはほのぼののんびりペースで読んでいけるタイプの物語として読みはじめたつもりだったのですが。嬉しい誤算です。
京都ネタも骨董品ネタも相変わらず絶妙で読んでいて楽しいですし、なによりホームズさんこと清貴君と葵ちゃんのじれじれ年の差カップルのふたりがもう!可愛すぎて、読んでいて終始転がってました。
読んでいて顔のにまにまがとまらなくて電車の中でずっと不審者でした。
くっつきそうでくっつかないお互い遠慮し合っているもだもだも美味しかったし、5巻目~6巻目あたりの大盛り上がりも、たまらない!心の中で終始きゃーきゃー言いながら読んでました。
清貴君格好いいし王子様だし葵ちゃんはいい子だし可愛いし!
頭脳明晰爽やかな和風イケメン好男子の表の顔も、腹黒でいけずで変人な裏の顔も全部合わせて清貴君で、彼の表裏の顔をすべてごく普通に受け入れて彼の側で笑っている葵ちゃんがもう、本当にいい!
あくまで普通の女子高生なんだけど、真直ぐな目を持ち心優しく謙虚で度胸のある葵ちゃんは、読めば読むほど得難いヒロインです。

なんというか、葵ちゃんのことを本当に宝物のように大切にして守りいつくしむ清貴君の姿に、読んでいるこちらも幸せになれる、そんなお話。
読んでいて顔がほてりぽかぽかしていて、外が雪で寒くても部屋の中で充実した読書のひと時を過ごせました。

京都の各名所が各巻ごとにいくつも散りばめられていて、描写が程よく魅力的で、読んでいて京都に行きたくてたまらない。
お寺や神社の解説が初心者にも分かりやすくとてもいい。あとカフェやスイーツも色々出てきてみんなおいしそうです。
家頭家は清貴君の祖父の誠司さんが『国選鑑定人』、父の武史さんが小説家で色々普通じゃないおうちで、ゴージャスなパーティやお宝めぐりや上流階級の世界ものぞきみることができたり、そういうのも読んでいてとっても楽しい。
家頭家のメンバーは清貴君含め相当な曲者ぞろいで、でも懐深いよいひとたちばかりで、破天荒でも良い家族だなあとしみじみしたり。
清貴君のライバル的な贋作師・円生との対決は空気がびりびりしていて、読んでいてはらはら。

以下、各巻の感想を簡単に、ネタバレ込みでメモしておきましょう。
3巻目
歌舞伎役者さんのお話や、ホームズさんの元カノ和泉さんの婚約者の「アリバイ崩し」や、なかなかドロドロした大人の濃い事情が書かれていましたが、綺麗な恋ばかりじゃなくても、読み終えて嫌な味は残らない。(というか、ホームズさんと葵ちゃんのほのぼのモードでだいぶ中和されている)
喜助さんの女癖の悪さは最低だと思いましたが、でもほんとうに、この道のひとは恋を糧に成長するというホームズさんの言に納得するラストでした。麗さんとお似合いだと思うので上手くいくといいな。「僕かて、我慢しているのに」にはきゅんきゅんしましたね!ようやくそれっぽい雰囲気が!
一度歌舞伎を観に行ってみたいな。お弁当を食べたい(笑)。
ホームズさん葵ちゃんのお宅訪問の回も微笑ましく楽しかったです。バイカルのアップルパイとふたばの豆餅食べたいです~。葵ちゃんのお部屋にあがっているホームズさんにどきどき。
あと店長の亡き奥さんへの想いと上田さんの秘めた想いにぐっときました。
大晦日の買い出しとお寺めぐりがとても楽しそうでした。秋人さんったらせっかくのデートに割り込んで……なんだかんだ三人で楽しそうでしたけれどね。



4巻目
ふたりの微妙な関係は相変わらずですが距離は確実に縮んできています。
ホームズさんのさりげないアプローチをことごとくスルーしてしまう葵ちゃんの気持ちも分かるので、もどかしい。
ホームズさんは「美意識」の人だから、私なんかは選ばないだろう、という葵ちゃんの心が、ホームズさんのことをとても理解していて、だからこそ一層もどかしいんですよー。くー。
序章のご近所お着物デートからして微笑ましくてたまらなかったです。普段老成しているのに自分の恋には純な孫息子を見守るオーナーと店長の視点がツボ。
あと、ふたりでデートしていた祇園のカフェが可愛らしくて素敵すぎる。
『ビスクドールの涙』や好江さんのお話で、オーナーの過去への印象ががらりと変わりました。オーナーと椿さんの別れの経緯がとても切なく辛かった。
バレンタインの夜会のお話は、ホームズさんが巻き込まれてしまったミステリーを華麗に解き明かす!の巻。愛憎渦巻きなかなかヘビーでしたが、彼女が最後には前を向いて進んでいけたようで、良かったです。
『後継者の条件』利休君初登場。葵ちゃんに意地悪なのは読んでいてあまりいい気持しませんでしたが、でも意地悪してしまう利休君の立場もまあ、分かる。そして葵ちゃんには毒気を抜かれますよね。
ホームズさんのお弟子としての葵ちゃんの見せ場があったのがとても良かった。葵ちゃん格好いいよ!
右近さんも悪人ではなく女子高生の葵ちゃんに冷たかったのもちゃんと理由があり。それは確かに切ない。
葵ちゃんの武器(?)は手作りクッキーなのですね。貰ったホームズさんの心境を考えるとまたたまらないです。美味しい。




5巻目
この巻も楽しみどころ満載でしたが、ラストの葵ちゃんと清貴君のやりとりにすべて持って行かれました……!ここぞというときの京都弁がもうやっぱりずるい!美味しすぎる!
序盤のみんなでわいわい城崎温泉への旅、各地の雰囲気もしっかり楽しめて良かったです。
香織ちゃんのお姉さんの沙織さんの恋のお相手は意外でしたが、お似合いだと思いました。「恋文」がゆかしくてとても素敵。
幸せになってもらいたいです。
香織ちゃんはこのシリーズの本筋に関わってくることはさほどないものの、葵ちゃんのしっかり者頼れる友人ポジションとしてとても得難い女の子です。若干ミーハーなところも可愛い。
シャーロキアンの会、私自身はシャーロック・ホームズの特別なファンという訳でもないのですが、ホームズ愛あふれる老若男女の集まりの雰囲気がとても楽しそうで憧れてしまいました。
サッカーのお話も、和歌をからめた年の差カップルの秘めた想いとすれ違いエピソードが切なくも素敵できゅんとしました。葵ちゃん情報をキャッチしたとたん店番を利休君に押し付けたホームズさんに吹き出してしまいました。ふたりがデートに行っていた小川珈琲のおばんざいランチがすっごくおいしそう。
そして円生との正面対決。生命の危機すら感じて真剣にはらはらしました。
「あの娘に伝えなあかんことがあんねん」にぐっときました。
そしてようやく想いが通じた!ようやく!(感激)
手をつないでからのホームズさんと葵ちゃんの初々しさが可愛らしすぎて、それを遠めに眺めつつの秋人さんと店長の会話もおかしくて。幸せいっぱい。




6巻目。
シリーズ初の長編、タイトル通りにサスペンス。
ゴージャス感も綺麗どころも探偵さんもドロドロもあり。このシリーズにこういういかにもなサスペンスは合いますね!
そして4巻目の冴えない探偵として登場していた小松さんが、ホームズさんへの依頼主&相棒役。思っていたより普通のいいひとで、娘と元奥さんへの思いにじんときました。
なによりとうとうお付き合いをはじめた清貴君と葵ちゃんのカップルが微笑ましく可愛すぎて、何度も転がってました。
きわどいことも言って考えている割には実際のやりとりは初々しすぎる清貴君が本当に可愛い。
オーナーにロリコンロリコン言われてムキになって反論している清貴君の場面が好きでした。家頭家のおじいちゃんとおとうさんと孫の関係ほんとに楽しい。
そして清貴君、あんなに初々しいのに、周囲への気遣いと態度にそつがなさすぎて、本人が大人の社会に身を置いているのもあり、すでになんか婚約者みたいです。
エピローグの元彼君への清貴君の接し方も、とても彼らしくていけず全開で葵ちゃんへの愛にあふれていて、きゅんきゅんでした。
本当に元彼君最低だな……ホームズさんが思いっきり見せつけてくれて溜飲が下がりました。
いや本当に、葵ちゃんの包容力と度胸は並々ならぬものがあるし、鑑定眼もすごいし、素晴らしい女性ですよ。
これから清貴君の愛情を一心に受けてどんどん素敵な女性になってゆきそうで、楽しみ。

この春に続巻&公式ファンブックが出るみたいで、わー待ちきれない!

そして、教えていただいたエブリスタ版のホームズさんシリーズ、今まさに途中まで読んでいるところです。
だいたい同じキャラで基本的に同じストーリーで進んでいくものの、主に清貴君と葵ちゃんの関係性において、全くの別物。パラレルワールドでした。
書籍版より大幅に糖分増量で、ときめき全開で楽しくて美味しすぎて、やっぱりきゃーきゃー言いながら読んでいるところです。
書籍版とのちょっとした違いを発見しつつ読んでゆくのもこれまた楽しい。撫子の着物のネタとか、書籍版では何気ない描写だった場面や台詞に意味があって、ときめき転がったり(笑)。あと葵のお宅訪問のときのお菓子も違った!(そこですか)
先に読み進めていくごとにストーリー展開も違いが大きくなってきていて、気になるところです。あの辛い展開が書籍版ではないと嬉しいな……とか。

新年早々はまりにはまってしまったシリーズでした。存分に感想語れて楽しかった!
私のブログを読んでくださっている少女小説読みさんのなかには、このお話気にいられる方きっといらっしゃると思います。
じれじれ年の差もの好きな方、京都和もの系好きな方など、おすすめですよ~♪


ここ二週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: ミステリー・日常の謎系

タグ: 望月麻衣