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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『おこぼれ姫と円卓の騎士 反撃の号令』石田 リンネ 




『おこぼれ姫と円卓の騎士』シリーズ第16弾。
白魔の山脈を超えイルストラ国にたどり着いたレティーツィア。
フリートヘルム、軍師ゼノンに対抗するため、第一王子ヴィクトルと交渉にのぞむレティ。着々と体制を立て直してゆく。
一方散り散りになったレティの騎士達も、自らの信じるレティのために、それぞれ行動を起こしてゆく——。

『おこぼれ姫と円卓の騎士』の新刊!
クライマックス直前らしいです。次が最終巻。えええー!(動揺)

今回、発売日前からネットで見ることができた表紙イラスト、レティとデュークの甘やかな雰囲気に、読む前から撃沈……。
こんな前代未聞な(笑)ラブラブな雰囲気を醸し出しているのならば、お話の内容にも、ものすごく期待しちゃうじゃないですか。
本当に今回、実際に本を手に取り読みはじめるまで、レティとデュークの仲の進展がいったいどうなっちゃうのか気になって気になって(いや、それ以外ももちろんありましたけど)、そわそわ落ち着きませんでした……(笑)。

前回と同様、一つ間違えれば全てが崩れてしまうぎりぎり綱渡りの展開がずっと続く、シリアスモード。
レティや騎士達がひとつひとつ頑張って前に進み成功を重ねるごとにほっと胸をなでおろしつつも、常にゼノンの不気味な影におびえつつで、まったく気の休まる暇もない。最初から最後まではらはらどきどきでした。

でも、まさに今回は『反撃の号令』なのです。とことん追い詰められたレティ達が、それぞれの場所で反旗を翻す。
レティがこれまでの巻で国内外で様々なところに赴き、精いっぱい体当たりで困難を乗り越え困っている人を救い人脈を築き上げ、こつこつ頑張り積み重ねてきたものが、ひとつひとつ報われていっている各場面に、読んでいてじわじわ感動がわきあがってきました。
レティの騎士たち一人ひとりもそれぞれの場所でそれぞれの特性を生かして、実にいい仕事しています。レティと騎士達、騎士達同士の信頼関係もすごく良くて、こちらもこれまでこつこつレティが築き上げてきたものの大きさを改めて思いました。

レティの優しさやお人好しさは、レティ本人が散々思っているように「欠点」ではあるかもしれないけれど、同時に彼女最大の「武器」でもあるんじゃないかと。
レティに救われ彼女を敬愛する人々が彼女に手を差し伸べ救っていく展開に、どんどん確信が増していくようなお話の流れが、読んでいてとても心地よい。
賢さや誇り高さや美貌も武器にしつつ、その人として一番大切な部分は昔からまるでぶれのないレティ。
そんな彼女だからこそ女王様に一番ふさわしいと、思っている人は、きっといろんなところでいっぱいいるんだよ。
お城の武器職人さんや城下町の人々のレティ評を読み胸をあつくしながら思っていたこと。


ここからはネタバレあり感想メモで、お願いします~。


序盤のヴィクトル王子との駆け引きは、さすが王族間といったところ。したたかで頭の切れる女王様レティ格好良かった。
シャルロッテ姫との女子会もあったようで、心和みました。シャルロッテ姫は恋愛に関しては本当にするどいなあ。さすがです。彼女の存在がサヴェリオを優秀なひとに成長させたのだとすると、なにげに侮れない。
その次はノーザルツ公。優秀で苛烈なお人なのですがもはや可愛い要員にしか思えなくなってきた(笑)。共同戦線を組むと頼もしいですね!
あとソレス王子とアナスタシアとのそれぞれの再会の場面、挿絵込みでとても印象的で、今の状態のレティにとって本当に彼らの応援が心強くて、こみ上げてくるものがありました。
レモンが似合う爽やかな好青年というイメージをまといつつソレスはなんて頼もしいんだろう。安心感が違いました。
女帝アナスタシアの無償の優しさと友情もまた、染み入りました。

今回グイード殿下もコルネリア姫もそれぞれ良かった。レティ似の妹姫コルネリアは地味に私の贔屓キャラだったので嬉しいです。イラストのコルネリア姫可愛らしくて満足です。
グイード殿下の思惑を遠く離れたところではっきり理解し受け止めたレティがさすがだと思いました!
ようやく初登場の王様。何だかいろいろと感慨深い。
フリートヘルムの方にはそんな噂があったのか。確かにグイードとレティがそっくりならばそういう考え方もあるか……。

高潔なイメージそのままでどんな場所でも年長者ならではの余裕を失わずお茶目なクレイグさん健在。そのイメージをそこで使うとはさすが!最終的に上手くいったようで胸をなでおろしました。
アイリーチェとシェランの二人のエピソードは印象に残りました。彼がそんな風に思っていたとは。
ウィラードもデュークもみんなそれぞれの仕事ひとつひとつは地味なんだけれど、ひとつひとつ堅実に実行し、それぞれが効果を出し……、そういうのの積み重ねでひとつの大きな反撃の歯車が回っている感じなのが、読んでいて爽快で、これこそこのシリーズの魅力!とうなってしまいます。
騎士学校に仕組まれたネタにちょっと笑って和みました。

肝心の(?)レティーとデュークの甘々な場面は結局エピローグまで持ち越されましたが(笑)、いえ、十分に、堪能させていただきました!
物理的には「驚くほど何もありませんでした」なのかもしれないですが、こんなにまっすぐに気持ちが通じ合えた二人を拝めただけで、もう十分満足です。デュークの飾り気のない褒め言葉にあわあわしているレティが可愛すぎて、もう!
「寧ろ、面白みのないくらい普通の趣味……というか、良い趣味しているつもりだ」云々のやりとりがいかにもレティとデュークで、読んでいてきゅんきゅんしまくりましたし、やっぱりこの二人大好きだな!と改めて思ったのでした。
そして恋愛というものをまるで分かっていないアストリッドとメルディのふたりに適切な助言を与えるアイリーチェがまさに「女王様のできる侍女」としてはまりすぎで、さすが恋人持ちなだけはありますね。
アイリーチェといえば、デュークとアイリーチェのやりとりで、「貴方になにかあれば王女様が悲しみます」「そうだな」あたりの会話とアイリーチェのモノローグが、また大好きな場面でした。
人間として互いに認め合っている上での恋愛って、たしかに、とてもすてきです。
確かに障害ばかりのふたりかもしれないですが、こうやって腹をくくったふたりなら、どんな道でも開けるような気がしてきました。
(そしてアストリッドとメルディの二人コンビはやっぱりいいなあ。和みまくりました。)

ラストのゼノンの非道さ周到さにまた胸が悪くなりましたが……。フリートヘルムの方で、何か考えているね。
やっぱりフリートヘルム兄様はこれで終わってしまうキャラではないですよね!最後の最後でどんでん返しをしてくださると信じています!

レオンハルト殿下もグイード殿下もみんなみんな、ラストでは元気で笑顔でレティの側にいてくれるといいな。信じています。
きっとレティと彼女の騎士達ならなんだってできるよ。

初夏に出るという最終巻が、とても待ち遠しいです。
大好きなシリーズが終わってしまうのは寂しいけれど……。気が早いですが、番外編とか待っていますから!

アニメイト限定特典のショートストーリーも楽しかったです。
「愛人王」!なるほどね!と膝を打つやりとりでした。レティの懐深さが格好良すぎるしメルディの言葉を聞いたとたん不機嫌になり発言を取り消す乙女心が可愛すぎました。


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: ビーズログ文庫

タグ: 石田リンネ 

『おこぼれ姫と円卓の騎士 白魔の逃亡』石田 リンネ 




『おこぼれ姫と円卓の騎士』シリーズ第15弾。
レティの長兄フリートヘルムがついに革命を起こした。そこにはゼノンの影が。
女王になるはずだったレティは捜索の目をかいくぐり、一人逃亡する。
先の見えない不安と戦いつつも、どうにか己の騎士ふたりと合流。厳しさを増す追跡から逃れるため「白魔」と呼ばれる雪の山脈を超えようとするのだが——。

一見番外編と思いきや、最後にとんでもない爆弾が仕掛けられていた前巻。
その流れをくんでの、終始ハードでシリアスモードな一冊でした。
はらはらどきどき、でも読み応えあってやっぱりとても面白かったです!
レティが相変わらず最高に格好いいです。彼女の騎士ひとりひとりも頼もしくて格好良くて。
白く冷たく澄んだ雪と、クールビューティー王女様・レティは、視覚イメージ的に相性がいいなあ、と思った表紙。

ここから先はネタばれ感想です~。


フリートヘルム殿下は、クーデターを一度起こしてしまえば、もう、徹底的に貫く道を選んだようですね。
彼のその割り切りや野心もまた王の資質のひとつ、というのも確かに頷けるのですが、確かに彼には人を惹く強い力があるなと私も実感するのですが、なんだかなあ……。
政敵を徹底的に追い落とし弟を痛めつけかつての友の家族を人質に脅す彼の姿を読んでいると、複雑、というか、苦み走った感情がふつふつとこみあげてきました。
いや、もうはっきりと怒れてきました。デュークの言う通り、これまでレティがあんなに神経を張りつめひとつひとつ大切に築き上げてきたものを、すべて水泡に帰してしまうようなクーデターは、許せない。
デュークに語った「あのとき、俺はあいつを刺し殺せなかった」というのは、どういう意味だったんだろう。
王子の身分ではなく一度は騎士の身分を選ぼうとして、でも選びきれなかったということ?

そして、フリートヘルム殿下の影にいるゼノンがいちいち周到すぎて、読んでいてどんどん嫌~な気持ちになってきました(苦笑)。
レティ側の事情をどこまでつかんでいるのか底知れないところがあるのが本当に怖い。
このひとレティの最大の秘密・騎士王の力のこと、いくらか知ってるんじゃないの?とか今までを思い返すとなんかそんな風に読めたような気もするので、怖いです。薄氷を踏むような。

そんな王宮を脱出し、逃亡するレティ。
もちろんはじめての逃避行の中で、張りつめていっぱいいっぱいの中で精いっぱい冷静な判断をして行動していくレティが読んでいてはらはらですが頼もしい。
辛くもメルディとアストリッドと合流を果たし、そして次にはメルディとのふたり旅になりました。
レティとメルディのふたりそれぞれ得意分野を補い合いつつ、どんどん悪くなってゆく状況の下、ひとつひとつ着実に判断し、ときには非常に大胆な行動に出て目の前の困難を切り抜けてゆく様が、やはりこのシリーズらしくかっちりしていてとても良かったです。
メルディは本当に頭がいいな。しみじみ実感しました。
ゼノンという師匠を持ち、それでもメルディは師匠とは全然違う、人として大切なものの順位をよく知っている高潔な精神の持ち主で、そんな彼がレティの側にいてくれているということが、頼もしいったらないです。
ほどよい頼りなさというか脱力感も彼の味です。

レティの騎士王の力も、雪山に来てこそ、真価を発揮というか。
今までも地味に騎士王の力を使いこなす訓練を怠らずに来たレティだからこそ、いざというときこんなにスムーズに使いこなせるわけですよね。すごいです。
雪山の死線を切り抜けていく様がダイナミックで魅せてくれます。

ゼノンの策略に踊らされ無力をかこつレティですが、それでも今までの彼女を見てきて、彼女に救われ、彼女に王になってほしいと心から慕い、レティに夢を見た人々が確かに存在していて。(テレジアさんの協力は染み入りました。)
メルディの言葉の押しもあり、レティがようやく本当に「王になる」と自分自身で決意した場面は、銀世界の清らかさもあいまって、とてもいい場面でした。
(そして垣間見えるお人よしで無私な一面に改めて惚れ込んだり。ふふふ。
王位なんて遠かった心優しい王女様時代から今まで、こういう心の根っこの部分はまるで変わらずきたんだなあと思うと、いっそうレティがいとおしいです。)
アストリッドとの再会も感激の場面でした!あああ、本当に良かった!

一方離れ離れになったレティの騎士たちも、それぞれの場所で現時点でできることを冷静に判断しこなしていて、お互い信頼し協力し合っていて、頼もしかったです。さすがレティの騎士なだけはある。みんな。
フリートヘルムにもともと近かったデュークのレティへのかたい忠誠心が何より嬉しく染みました。
(それにしてもちらりと出てきたデュークの家族のあれこれがなかなか格好いいです。デュークの名前はこの家族あってこそだったのか……いつかこのひとたちのエピソードも読んでみたいと思いました。)
デュークと正反対というか、同じ派閥ながらもともとフリートヘルムと仲が悪かったウィラードとの会話も、対比がきいていてなかなか面白かった。アイリーチェの演技もお見事。
フリートヘルム殿下の方は、(当たり前だけど)ゼノンと完全な信頼関係を築けておらず心安らかでない感じなのが、ちょっといい気味です(笑)。
それにこのひと、ノーザルツ公のこともソレスのことも、その他国外でレティが築き上げてきた高貴な人々との絆や信頼関係のことも、ちょっと甘く見すぎだと思います。エピローグのあたりで確信しましたが。
彼の中ではレティはまだ頼りない心優しいだけの女の子のままなのかなあ……。そこが甘さになってるか。

グイード殿下もあとレオンハルト殿下も、なんとか無事でいてほしいですね。ほんと。

あとは、この巻の読みどころは、女子高生の恋バナですね(笑)。
レティが思い切って打ち明けた「好きな人」話に、とことん冷静に分析してレティの心情を慮るメルディが、メルディらしかったです。
そうか、デュークは「普通」か。まあ、客観的に見ればそうかあ。身分差とかしがらみは横に置いておいて、ちょっと力が抜けて楽にさせてくれる視点。
そのあとアストリッドと再開後のメルディとアストリッドの会話も楽しかった。このふたりの組み合わせやっぱりいいなあ。
報われない想いと薄々分かっているだろうに(たぶん)、悲壮感なくレティをきらきら慕ってデュークを先輩として尊敬するアストリッドも、やっぱりとても好きだなと思いました。

あとイルストラのシャルロッテ姫とレティのやりとりは、こちらは正統に(笑)、女の子同士の恋バナ。
シャルロッテ姫とのやりとりを読んでいると、女子力という面でも、人には向き不向きがあるんだなあと、改めて……。
デュークのあの「分かった」についての誤解をしっかり正してくれたシャルロッテ姫には、心からの拍手を贈りたいなと思いました。
駆け落ち事件でレティを振り回しまくった迷惑なお姫さまとばかり思ってました、ごめんなさい……。
花結びのお守りの効果がありますよう。
女王様として完璧に美しく着飾ったレティの姿を拝めるのはやっぱりうれしいです。これでこそレティ。

ゼノンの底知れなさは不気味なのですが、読んでいるうちにどんどん、レティとレティの騎士たちの頑張りが光ってきて、みんながいれば、この困難な事態だってきっと切り抜けられる!と信じられるようになってきたのが、とても良かったです。
きっとみんな幸せをつかめると願って!
次巻が非常に楽しみです。
ロマンスも進むと嬉しいです。


ここ一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: ビーズログ文庫

タグ: 石田リンネ 

『おこぼれ姫と円卓の騎士 王女の休日』石田 リンネ 




ウルク帝国から帰ってきたレティーツィアと騎士たち。
そして間もなくレティの十八歳の誕生日。彼女が騎士たちにプレゼントされたのは、お忍びのための「休日」。
「親切な青年」デュークと共に、「花屋の少年」「本場の占い師」に扮した騎士たちのもとをめぐり、王都で休暇を楽しむレティだが、予定外の出来事もあり——。


『おこぼれ姫と円卓の騎士』シリーズ第14弾。
表紙の普通のお嬢様っぽい可愛らしい格好をしたレティと、あらすじや帯のコピーから、シリアスモードをいったん離れたほのぼの休暇編かなあと思って読んでゆきました。
……確かにほのぼの休暇編だったんですよ。ラスト直前まで。
レティとデュークのロマンスにも動きがあったし。ときめきましたし!

ラストで、あんなことが、おこらなければーー!!!
あああ、でもやっぱり、そうきますよねえ。
それにしても、展開が早い!(呆然)


ひとまず順番に感想を。ネタばれ注意でお願いします~。

まずはプロローグ、夜の砂漠でワティスタース・ダイヤモンドを探すレティとデュークの雰囲気がいい感じで、きゅんときました。
「わたくしとこの夜空だったら、どちらが綺麗?」なんてまさにレティしか許されないような無茶ぶりをされて、それでも生真面目に考えるデュークの返答、そしてさらに訂正を加えるレティ、ここのあたりのやりとりが、とってもロマンティック。
宝石と瞳の色になぞらえるあたりが、このふたりらしいです。
こんなに回りくどくほぼ意味なんて通じないたとえをして、ようやく気持ちを伝えられる、レティの生真面目で不器用な乙女心がいとおしいです。
デュークはどこまで分かっているのかなあ。ふふふ。

そしてレティに贈られた騎士たちのお誕生日プレゼント、とっても粋で、思わず拍手したくなりました♪
しかも実質的にレティとデュークのデート仕立てだし。
騎士たち一人一人がレティのために心よりそれぞれの役目を演じていて、そんな彼らのもとをめぐっていくレティがまた本当に楽しそうで幸せそうで、読んでいて頬がゆるみました。
アストリッドが花売りの少年って、なんか既視感が……と思ったら、昔のビーズログ文庫のアンソロジーの、イタリアマフィアものの役どころじゃなかったでしたっけ。アストリッドにぴったりすぎて強烈に印象に残ってました(笑)。
あとアイリーチェが臨時カフェ店員していたのは、彼女とウィラードがかつて来ていたカフェですよね。葡萄のお茶とベリーのタルト!
そして「気の利くカフェのお客様」に思わず吹き出してしまいました。ノーザルツ公ってなんでこんなに可愛いんでしょう……。そのあとのすっとぼけたクレイグとのやりとりも面白かった。
シェランもウィラードもみんなナイスです。脚本書きのメルディも!
あと乗り合い馬車でデュークより先に騎士のふるまいをして喝采をあびるレティが、やっぱりレティらしくて格好いい!さすがです。
薄々二人の想いに気づいているっぽい人々の見守り視線も微笑ましかったです。クレイグさんさらっと核心つきますね……。

メルディ脚本・レティとデュークの楽しい休日は、野うさぎ商会のザイーツの参加によって、筋書から離れた展開に。
善意がめぐりめぐってちょっとしたトラブルになり、そして最終的にみんなの有能さにつき無事に解決、めでたしめでたしな流れが、楽しかったです。
かつてレティが作ったお菓子から発展したザイーツとソレスからの贈り物もまた粋でいいですねえ。
本編ではなかなか見られない、ちょっと隙があるくつろいだみんなのやりとりが、読んでいて新鮮な感じでした。

そしてレティとデュークの二人の関係にも、はっきりした動きが。
二人の「幸せな」未来に早々に結論を出してしまったレティと、実は混乱しているばかりなのにうっかりわかったふりをしてしまったデュークの温度差が、ちょっと笑えました。
王の間でのご機嫌麗しくないレティの報告を聞いての微妙な雰囲気も……。
いや、レティの理屈も分かるんですけれどねえ。本当に、自分の恋愛面に関しては不器用な考え方しかできない娘だな、レティは。そこが好きなんですけれど!
でも、なんだかこのレティの行動をきっかけに、かえってデュークの心が定まったような気がするので、今後何らかの行動に出てくれそうな気がするので、うん、これは期待できそう。
自分が我慢するのはいいけれど、愛しい人が辛いのは、見過ごせない。というデュークに、ぐっときました。
メルディの、レティの結婚についてのかなり容赦ない持論展開のあとで、それでも彼の中で、デュークは破格の重要な位置にあることが分かったのも、良かったです。

そんななんとなく甘い雰囲気の中でお話はおしまいかと思いきや。
……ゼノンがやらかしてくれました。
フリートヘルム殿下の脇の甘さをつかれてしまいました。
これでデュークが動いてくれるかという期待もいったんすべてお預け、というかそれどころじゃない、過去最悪くらいのピンチ。
本当に、ゼノンがうらめしいー!!!
しかもコルネリア様や、フリートヘルムの下の兄弟まで巻き込むなんてたちが悪い。
グイード殿下の冷静な対応が格好良かった。
ゼノンは本当に嫌な敵ですが、お弟子のメルディが、頼もしい仲間の助けも得て、最終的には師匠を乗り越えて、上手く動いてくれると信じてる。
アイリーチェも、もちろんレティも騎士たちも、皆頑張ってくれると信じてます!
シェランの占いの「犠牲」が、ちょっと気掛かりなんですけどね。

これで最終章になるということで、終わりが近づいているのかあ。寂しいな。
でも確かに、これで兄妹達の関係にも白黒つきそうですし、恋愛面も動き出しそうですし、どんな結末に至るのか、読んでいくのがますます楽しみです。


ここ何日かにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: ビーズログ文庫

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『おこぼれ姫と円卓の騎士 再起の大地』石田 リンネ 



『おこぼれ姫と円卓の騎士』シリーズ第13弾。
ウルク帝国にて、砂漠の女神が告げた「沼地の魔物」の意味もわからぬまま都に戻ろうとしたレティたちを、カリム皇子の兵が阻止してきた。
何か不穏なものを察したレティだったが、帝都で分かった事実は兄のフリートヘルムが死亡率の高い流行病に倒れたこと。
調停役、およびにカリム皇子と協力して病への対策にあたることにしたレティに、軍師ゼノンが近づいてきて——。


『おこぼれ姫』シリーズ、前巻からのウルク帝国編後編のおはなし。
前巻ラストで感じた通りに、フリートヘルム殿下の身が危うくなっていました。
美しい表紙で目をつむる彼の姿が不安感をかきたてる。

プロローグのソルヴェール留守番組小話(前編)。
メルディとシェランが何気にうまがあっているようで、ほのぼの……というと少し違うのですが、このふたりの会話の雰囲気が好き。
シェランの身の上調査、はじめは単純にシェランをレティのお婿さん候補にと考えているのかなとか思っていたのですが、ええっ、そっちの可能性?いや、確かにレティのそばの誰かが考えておくべきことではあるのか?(動揺)

なんて感じで砂漠のウルク帝国。
フリートヘルム王子が病に倒れ、それだけではなく、クレイグ、デューク、アストリッド、レティの騎士たちもひとり、またひとり、身動きが取れなくなり。
騎士王の力を持つがゆえに病にかからないレティは結果、たったひとりで、面倒くさい性格のカリム皇子と悪辣軍師のゼノン、ふたりと腹の探り合い、ぎりぎりのところでの駆け引き。
めちゃくちゃ大変そうでした。ラストまでつぶれずに戦い抜いたレティ、本当に、お疲れ様でした!ですよ。
特にゼノンは読めば読むほどやっかいな敵ですね。
悪事をすることが目的なのではなく、あくまで軍師としての優秀さを追求しているというのが、ただその手段を全く択ばない姿勢が、こんなにやっかいな人間となりえるのか。

ゼノンに打つ手の先回りをされ続け内心冷や汗かきつつも、それでも凛と姿勢を崩さず、持ち前の特殊な力と頭脳とお人好しさをフルに使って、ひたすら病の解決のために奔走し、やがてはカリム皇子の心をも動かしたレティが、やっぱりとっても格好いい!
それでこそ我らが女王様です。
カリム皇子とレティの心の奥底のなにか、国や民や大切なものを想う気持ちやその他いろいろが、重なり合ったと感じ取れる場面があって、それがとても私の心にも響きました。
それにしても虫よけのお香がそんなに重要な伏線だったなんて!(笑)何か意味はあるんじゃないかと思ってはいましたが。

カリム皇子のラストのレティへの「書簡」、永遠の友情宣言、なんだかとても爽快で一気にいろいろなものが報われた場面でした。
後々の世で深読みされすぎて恋のエピソードになっているのに笑いつつもしみじみ良かったです。
レティの「愛人王」伝説のピースのひとつですよね、確実に(笑)。
さすがに国に恋をした神官皇子さまは、レティの騎士にはなれないか。
レティに魅了されたも同然でしたけどね。レティが女神さまそのものみたいですもん。やっぱりイメージ的に。

デュークの出番が少ない……。でも行き詰っていたレティの力を適度に抜いたデュークはさすがです。
プロローグでメルディが不穏なこと言ってますが、やっぱりレティにとって、デュークのかわりになれるひとなんて、誰もいないんじゃないかなー。と思っちゃいます。(それともメルディはふたりの気持ちに気づいたうえであの可能性を考えているんだろうか……うわあ。)
クレイグもアストリッドも出番少なかったですが存在感はありました!アストリッドの身体能力が回復して良かったよかった。

ラストのフリートヘルムお兄様とゼノンの約束が不穏すぎる。
妹大好きで身の上を心配し支えようとするフリートヘルムは真実の姿だけど、やっぱり有能な第一王子としては何もかも納得したうえでのことではないんじゃないかな、とかも思ってしまうわけで、ゼノンの話の運び方が巧みすぎて寒気がします。

フリートヘルムと言えば、今回は、イモでした。イモのインパクトが強すぎて他のことがだいぶかすんでしまいました。
前巻のイモの皮むき伏線がまさかこんなところで回収されるとは。意外性がこのシリーズの面白さの一つですね。
あとなにげにフリートヘルムを親身に看病してくれていたメイドさんの存在が気になったのですが、特に意味はないのかしら。

そのころのソルヴェール国(後編)。
メルディの「本音」にレオンハルトと一緒に本気でずっこけました。
そしてアストリッド帰ってこい!と内心願うメルディに、このふたりの友情の進展を感じました。

次回はレティのお誕生日、王女の休日のお話のようで、殺伐とした環境で奮闘を続けるレティに、どうかほのぼの和むひとときをプレゼントしてあげてください……!
そしてもう少し糖分を!全然足りない!(笑)

カテゴリ: ビーズログ文庫

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『おこぼれ姫と円卓の騎士 女神の警告』石田 リンネ 



『おこぼれ姫と円卓の騎士』シリーズ第12弾。
兄王子フリートヘルムが、南の大国ウルク帝国の砂漠で消息不明という知らせが。
兄の行方を捜しにウルク帝国に向かうレティ、しかし道中砂嵐に遭遇し、騎士たちと離れ離れに。
その後どうにか帝都に到着し、ウルク帝国の皇子に助けを求めるが、帝国の様子はどこか奇妙なもので——。


『おこぼれ姫』シリーズの新刊!わーい。
順調なペースで新刊が出てくれるので嬉しいシリーズです。いつの間にか12巻目なんですね。
登場人物紹介に騎士たちがずらずらっと並んでいて壮観で、レティの今までの頑張りが目に見える形で実感できて、良かったです。

砂漠の南の帝国、古の伝説や女神様の力が残る地。
いにしえの神秘的な雰囲気が、レティの持つ王の力やレティ自身の硬質で凛々しい雰囲気とよく合っていて、読んでいて楽しかったです。
表紙のヴェールをまとって異国の衣装に身をつつむレティが美しくて素敵です。
レティ自身が女神様のようです。
騎士王の生まれ変わりの力を持つレティは、この世界においてある意味確かに、誰よりも、女神様に近いのかもな、と思いました。

さて序盤で明らかになったのはフリートヘルム王子行方不明。
実は前巻の段階で、南に出かけたというフリートヘルム王子のこと、なんとなく心配だったんですが、やっぱりか!
勢力争いの均衡のぎりぎりあやういところで、争いの頂点にいるはずの兄妹本人たちが、円満な関係を保ち兄を救おうとシンプルに必死に協力し合う様が、やっぱりここの兄妹たちいいなあと思いました。

砂嵐のアクシデント時など、今回の巻ではレティとデュークがふたりきりで行動する機会が多くて、思えばけっこうひさしぶりな状況があれこれ美味しかったです。にぎやかな大所帯も楽しいんですけどね。
砂漠で再会したときのレティの無防備な笑顔の破壊力といったら!
でもその笑顔をそれぞれ違う意味にとって距離が縮まることは結局なかったレティとデュークがやはりもどかしすぎました。
あとやっぱり「あなたがわたくしの友達になってくれる?」発言と、とっさに勢いよく食いついてしまったデュークの場面が……きゅんきゅんしました(笑)。
確かに「お友達」は、今の時点でのレティの恋心の落ち着け処としては、ありかもしれないな、と私は思いました。
叶えられない「恋」心を持てあましてレティが誰にも相談できずに苦しんでいるよりは。少しでも気持ちが整理できて心安らかになれるのなら。
ただそこから先になんとか関係を発展させないと、結局はまた苦しいと思うので、ええと、頑張れ、デューク!
少なくともフリートヘルム王子ならば、デュークの友人としてまたレティの兄として、純粋に相談相手としてありなんじゃないかな、と今回私は思いましたがどうでしょう。立場もあるでしょうがこの兄妹なら。

そう、そのフリートヘルム王子、何気に物語のメインの流れに出てきたのははじめてだったのではないでしょうか。
レティとデューク、それぞれへの接し方がとても好もしく、人望があるのも納得の、文武人柄バランスのとれたよい王子様だなあと思いました。ジャガイモの皮むきやら笑える……。
レティのことを、フリートヘルムとデューク、どちらがよりよく理解しているか、のやりとりにもときめいてしまいました。

そしてもうひとりの今回のメインキャラ、ウルク帝国のカリム皇子。
面倒くさい性格で実は策士でラストはえええっとなりましたが、なんだかんだ、根はいいひとなんだと思います。
多分次巻では良い方向に向かってくれると取りあえず信じています。
レティとカリム皇子の面倒くささを回避しつつの頭脳を使ってのかけひきが面白かったです。ときにお兄ちゃんが台無しにしてしまうのもご愛敬。
あの虫よけのお香は何かの伏線なんでしょうか。

そしてアストリッドが今回もとてもいい味出してました。アストリッドとクレイグはこのシリーズにおいてそれぞれとても安定している。
序盤のアストリッドとクレイグ、深刻な状況下に置かれているのに会話の流れがあれこれおかしくて、本編につながったときのクレイグの発言が謎すぎて首をひねるレティがおかしかった!
アストリッドのメルディ様評価が悪気なくひどすぎて思わず何度も吹き出してしまいました。

今回のお話の中でひたひた続いていた怪異現象、まさかの正体でした。
得体の知れなさはそちら由来だったのか。そして彼らの目的が「警告」というのが、うっすらと不気味。
複雑なからくりを少しずつ解きほぐしていくレティの頭脳戦がいつもながらお見事でした。読んでいてどきどきしました。
そしてウルク帝国の闇はまだ別の部分にも深みがありそうで、レティ達一行、無事に乗り切れるといいなあ。

確かに、レティには、ふつうの「お友達」の存在もほしいよねえ。と私も思います。
アナスタシア姫は立場上なんでも打ち明けられる存在ではなくなってしまってるからな……。
アイリーチェも、今のところだと、お友達というよりは、「侍女」だしなあ。
このシリーズへの私のひそかな不満が、「レティ以外の女性キャラがやっぱり少ない!」というものなので、色々、今後に期待しています(笑)。
(デュークとの仲が発展するのならそれはそれで大歓迎ですし!笑)

友情と恋の進展に期待しつつ、次巻も楽しみです。


ここ一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: ビーズログ文庫

タグ: 石田リンネ 

『おこぼれ姫と円卓の騎士 臣下の役目』石田 リンネ 




『おこぼれ姫と円卓の騎士』シリーズ第11弾。
ソルヴェール国における豊穣を祈るミモザ祭りに向けて、レティと騎士たちは準備に大忙し。
一方で没落貴族の子息メルディは、レティの元婚約者が謎の死をとげた過去の事件を密かに調べなおしていた。しかしその最中何者かに襲われ——。

おこぼれ姫シリーズの新刊!だいぶ息の長いシリーズになってきました。
表紙の背景とレティのドレスの色の取り合わせが春らしくてミモザ祭という内容にもぴったりで素敵です。
そしてあとがきを読んではっとして、はじめて帯を外して……うわあ、こんなところにサプライズが!(笑)
本編読了後の雰囲気と相まって、ひとり心の中で思いきりときめきました。

今回のお話は、前の巻からの『軍師編』ひと段落となりました。
ミモザ祭りの準備に追われる表サイド、レティの元婚約者・マティアスの事件の真相をメルディが追いかけてゆく裏サイド、同時進行でお話が進んでゆきました。
闇に包まれていたマティアス変死事件の真相などかなりシリアスでずしりときましたが、今回もぐいぐい読んでしまう面白さ。
すべては、レティのために——言葉通りの一冊でした。

レティはもちろん、デュークはじめとするレティの騎士たち、メルディ、侍女のアイリーチェ、みんながそれぞれ優秀で、それぞれの信用を裏切らない活躍っぷりが、読んでいてとっても格好良く爽快でした。
特にレティが周囲に「頼る」ことを覚えたのが、なんか、しみじみしてしまうほど良かったなと思いました。
ミモザ祭りやメルディのことで色々な問題が発生してひとり抱え込んでいたレティが読んでいて危うくてはらはらしていたので。
デュークだからこそ許される「強硬手段」がとてもナイスでした。さすが!!
この場面の挿絵のレティとデュークの表情がどちらも新鮮でとても良いです。
ぽかんと少女のようなあどけない表情のレティと屈託ない少年のようなデュークの笑顔……特にデュークの笑顔は破壊力があって心臓に悪いです。
そして、これだけ信用に足る、これだけの働きをしてくれる人材が、確実に、レティの周囲にはそろっていたんだなあと。
レティの今までの地道な努力の賜物だなあと。
頼もしさに胸がいっぱいになってしまいました。

毒に倒れたメルディに、救いの手を差し伸べる段階の、レティの悩みも、難しい……!とうなりましたが。
レティのお人好しっぷり、誰かのために命まで懸けられるあの性格があったからこそ、今回ためらいなく差し伸べられた第三の支援の手に、これまた胸がいっぱいになりました。
ソレス王子、今回直接登場はしてきませんでしたが、彼が遠くの海からさわやかににっこりほほ笑んだような、そんなイメージが勝手に思い浮かびました。

メルディの身の振り方は、途中で「えええー!!」とかなり心臓に悪い展開にもなりましたが、最終的には、落ち着くべきところに落ち着いたな。と。
メルディが自分で納得できているようなので、良かったなと思いました。メルディとレティで「三人分」かあ。
確かに、グイード殿下もたどり着けなかった真相まで、今回いきつけた二人。今後の可能性を感じました!
クラインシュミット家の内情、マティアスの事件のこと、人間関係の複雑さとゼノンの性悪っぷりが……。
テオドールが、誰を想ってこのような行動を取ったのか。罪の意識に押しつぶされていったのか。真相が分かってみると、胸がふさがりました。
メルディがこの地位に納まることになって、テオドールも救われたんじゃないかな。そうだといいな。
ミモザ祭りで騒動を起こしてレティを悩ませたメアリ嬢にも、彼女なりの深刻な事情があって。彼女のことも、救いになったようで、良かったです。

騎士たちの中で、前巻に引き続いて特にアストリッドの活躍が光ってます。
明らかに他の誰にもできないことができるアストリッドは、かなり得難い人材だよなあ。
アストリッドとメルディ、そしてアストリッドとアイリーチェの組み合わせが、それぞれなんだか良かったです。
アストリッドとアイリーチェの184~185頁あたりの、本人同士はいたって真面目なのにはたから見ればずれまくりの会話が面白すぎる……。アイリーチェ、乗せるのは「一応」ウィル様なんだ……。
ずれてるけどやっぱり乙女なアイリーチェが可愛すぎてきゅんきゅんしてしまいました。彼女の「ずれ」が理解できず普通に受け入れて会話するアストリッドもやっぱりいい!
あとレティが馬に乗るのに頼るの、やっぱり一番はデュークなのを目にして、今度は私を頼ってもらうように早駆けの練習頑張ろう!とひとり決意をかためるアイリーチェも大好きでした。
シェランも、自らはったりでレティを助けたり、図太くたくましくなってきました。本当に美人さんでした。

ロマンス成分も相変わらず微糖でしたがそれでも今回はかなりきいてました。
従姉妹のシャルロッテと同じ、恋する表情を浮かべていた自分に気づいて動揺しまくるレティ。
ラストの場面などどきどきしました。
そんなに分かりやすく恋に甘い表情を浮かべているレティ、「見てみたい!」と私などはいちばんに思ってしまいます(笑)。
なんかもう、レティとデュークは、どういうかたちでもいいので、幸せなかたちで結ばれてほしいんですけどねえ。
なんとかならないのかなあ~!!
カールハインツ王の結婚歴エピソードも印象的でした。
王族の結婚はやっぱり難しいですね。ヴィクトル王子もなかなか苦労してるみたいですし。

レティの兄弟、今回はグイード殿下が渋く活躍されていて格好良かったです。
レオンハルト殿下も活躍が伝わってきました。
フリートヘルム殿下は……異国の地で何か厄介ごとに巻き込まれていないかどうか、地味に不安です。

続きもますます楽しみなシリーズです。


ここ一週間それぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: ビーズログ文庫

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