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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

マイベストブック・2017 

という訳で、2017年も残りわずかですね。
大掃除一応やったにしては雑然とした部屋でパソコンをぱちぱちたたいています。
でもパソコン回りは今回かなり整頓したので気分はだいぶ違います(笑)。

では毎年恒例の、マイベストブックまとめ記事、行ってみたいと思います。
「私が2017年に読んだ本」なのですべてが2017年刊行の本とは限りません。
順番は関係あったりなかったり。
今回は小説、オンライン小説、まんが、別々で。

『下鴨アンティーク』シリーズ(白川紺子)





毎年選んでいますが、今年もやっぱりこれ!
京都下鴨を舞台に、美しくてはんなり優しくて品があってときめき感も満載の、アンティークお着物をめぐる少し不思議な物語。
今年はついに本編完結です。
鹿乃ちゃんと慧さんの関係にも、ついに、答えが。
ああ、本当の本当に良かった。愛おしさと幸福感に胸がきゅうっと詰まりました。
最愛の妹を取られたといじける良鷹お兄ちゃんが不憫でしたが、彼の方にもひとつの決着と出会いが。個人的には腐れ縁の玉子サンドの彼女(←すみません変なネーミングを)になんとか頑張ってほしいところ……。いや、頑張るべきは良鷹の方か。
鹿乃と慧さんと良鷹お兄ちゃんの当番制のお夕食や主に鹿乃ちゃんが作る手作りお菓子など、三人それぞれの性格が出るおいしそうなご飯の描写もたいへん魅力的でした。
本編完結で正直寂しくてしかたがないのですが、春に出るという番外編も楽しみにしています。


『京都寺町三条のホームズ』シリーズ(望月麻衣)



思い返せば今年の1月上旬に読みはじめて、なにげなく読みはじめたもののだんだん途中でやめられなくなって、その時点での既刊6巻一気読みしてエブリスタ版も一気読みして、はまりにはまったシリーズ。
今年の私はこのホームズさんシリーズ抜きには語れない(笑)。
京都寺町を舞台に、鑑定士の卵・物腰柔らかでしゅっとした美青年ながらかなり奇特な「ホームズさん」こと清貴くんと、彼の祖父の骨董店でアルバイトをすることになった女子高生葵ちゃんのじれじれ年の差ロマンスが、もうとにかく美味しくて、ときめいてごろごろ転がっていました。
今年だけでも新刊二作も読めたし、たっぷり楽しめました♪
なんでもそつなく完璧にこなすホームズさんが葵ちゃんにだけはめろめろで人格が変わってしまうのがおかしいったらないです。
葵ちゃんがまた、ふつうの女子高生なんですが、ホームズさんにそこまで惚れ込まれるのも納得の、本当に良い子なのです。彼女のふところ深さと成長っぷりは目を見張るものがありました。
各話いたるところに仕込まれている骨董品ネタ、京都ネタもとても楽しい。京都に行きたくなります。
というかガイドブックの6.5巻を片手に、本当に京都に行ってしまいました。二回も!
書籍版の初々しいじれじれと、エブリスタ版の甘々、両方楽しめるのも、また美味しいです。
清貴社会人&葵ちゃん女子大生編新シーズンも、続きをとても楽しみにしています。
特に少女小説好きさんにお勧めしたいシリーズ!


『はるかな空の東』(村山早紀)



中学生のころ図書館で出会って魅了された、歌姫と魔法と伝承に彩られた少女の冒険と成長の長編ファンタジー小説、待望の!文庫化!
何年村山早紀先生のご本を読ませていただいていても、いちばんはやっぱりこの作品だった私、数年来ひそかに胸の内にあたためていた夢がかなって大感激です。
ナルもトオヤも、ハヤミさんもミオも、サーヤもユリアも、やっぱりみんなみんな大好きで、中学生の頃から私の心に寄り添い続けた強くて格好いい女性たちでした。
書きおろしの後日談が衝撃的すぎて三度読みしたのもまるで昨日のことのようです。
できることならこの後日談分で本のかたちで読みたかった……と惜しく思いつつも、それでもこの後日談を読むことができて、とても幸せなことです。


『浅草鬼嫁日記』シリーズ(友麻碧)



友麻碧さんの作品、今年も『かくりよの宿飯』『浅草鬼嫁日記』『扉の向こうは、知らない世界でした』三シリーズどれも良かった。
なかでも今年一番私的に盛り上がったのは、こちらの『浅草鬼嫁日記』の三巻目。
真紀ちゃんと馨君の「嘘」のゆらぎからたどる、酒呑童子と茨木童子の出会いからはじまる過去エピソードが秀逸。
千年越しの夫婦の愛の物語に、心臓をぎゅうっとつかまれました。真紀ちゃんのあまりに重たく辛い嘘とそれを受け止めた馨君の愛情に泣きました。
平安時代ネタ、前世ものネタ、そして京都に修学旅行に来ているので何気に京都ネタも、私好みの要素てんこ盛りで、とどめにご飯もおいしそうで、もう楽しいに決まってるじゃないですか!
薄幸の可憐な姫君が大江山でのびのびたくましく変わっていく様もほのぼのしたし、京中に悪名とどろかす鬼なのに茨姫ひとすじで彼女には弱くベタ惚れの一途な酒呑童子も良かったし、もうたまらないです。真紀ちゃんのジャイアニズムの由来がぽろっとあかされるのも、しんみりぐっときました。
かくりよシリーズとのつながりもますます気になる。


『おこぼれ姫と円卓の騎士』シリーズ(石田リンネ)



ここのところ唯一新刊を追いかけて読んでいた少女小説シリーズがついに完結してしまいました。
文句なしの素晴らしいエンディングでした。
表紙もですがカラーピンナップのイラストも美しい。レティもう格好良すぎる!
レティの騎士達もひとりひとりに見せ場があってそれぞれ大活躍でした。
一番正統派である意味一番目立たないけれど一番いい仕事をしてくれるデュークがやっぱりいいですよね~!
「愛人王」の由来になるはじまりのふたりのやりとり、レティとデュークらしくて、良かった。
ふたりとも真面目な仕事第一人間なので、ちっとも「愛人」というイメージではなく凛と格好いいままなのも良い。
最後の最後で知れっとぐいぐい押していくデュークにときめきました。お幸せに!
そういえば書いていなかった気がしますが、読者プレゼントの小冊子の後日談も甘々で食後のデザートみたいで。ごちそうさまでした。


『エスケヱプ・スピヰド』シリーズ(九岡望)



私的にかなりひさしぶりに読んだがっつりバトルものライトノベルシリーズ。
バトル部分は正直ななめ読み状態だったりもしましたが、全然問題なく面白かったです!迫力としびれる格好良さが伝わってくるのでもうそれでいい!
なんといっても主役ふたりの九曜と叶葉の生真面目努力家コンビが最後まで最高に大好きでした。
ヒロインが「元女中」という設定で読みはじめるのを決意した私なので(笑)。くるくる働き者の健気な女の子の叶葉が大好きで、これからもずっと九曜と一緒に笑っていてほしいな。
鬼虫仲間たちもそれぞれ個性が立っていて読みこむごとに魅力的で、戦う信念があって、くー、格好いい。


『傍観者の恋』(ナツ)



友情と秘め恋からはじまった契約結婚、そこから生まれる真実の愛。
ロマンスも良いけれど、レイチェルとアリシアの女の子同士の友情が、最高!!
不器用な三角関係の愛情に涙ぐみました。自分が悪いとがんじがらめになってゆくヒロインのレイチェルが健気で胸が痛くて、それでも三人確かに幸せだったのだとしみじみ思える。アリシア最愛の彼女が幸せをつかめて本当に良かった。
あきさんのイラストが秀逸です。


『古書カフェすみれ屋と本のソムリエ』シリーズ(里見蘭)



すみれさんが作りだす異国の香りがする美味しいカフェごはん、紙野君セレクトの古本、すみれ屋のお客様が抱える極上の大人のミステリー。
古書カフェすみれ屋さんが魅力的すぎて通いつめたい。フィリーズチーズステーキサンドイッチのランチが食べたーい!じたばた。
何より料理が大好きなすみれさんと古書担当の紙野君の、三十代の大人同士だからこその心地よい距離感とほんのりとした糖分が素敵できゅんきゅんです。
作中で何度も引用される『パン屋のパンセ』の歌が魅力的で、自分でもあれから読みました。クロワッサンの空気の歌がやはりいちばん好き。
実は地元の百貨店のカフェで読んでいたのですが、カフェで読むのにこれほどぴったりな本は、人生初かも!
二巻目も読みましたが個人的には一巻目の内容の方が好みかな~。三巻目が今から楽しみすぎる。(え、出ますよね?)


『左京区桃栗坂上ル』(瀧羽麻子)



年末読書すべりこみベスト本。
璃子ちゃんと安藤君の幼馴染年の差カップルのスローペースなロマンスが、読んでいてなんとも愛おしく幸せな気持ちになれます。
京都の大学の理系学生さん達の研究漬けのゆかいなキャンパスライフも読んでいて魅力的。
作者さんのお話を今まで読んできて『うさぎパン』に並ぶベスト本になりました。


『スロウハイツの神様』(辻村深月)





最後の最後のカタルシスがすごい。やられました。涙がぽろぽろあふれてくる究極の純愛小説。
芸術家の卵たちの創作への情熱や悩みや交流やリアルに迫ってきてとても読み応えがありました。
環とスー、正義と狩野の友情が好きだな~。
図書館に通う孤高の賢い少女と彼女を見守る青年の場面がとてもいとおしい。
ハイツ・オブ・オズのチョコレートケーキが夢のように美味しそうで一生憧れのケーキになりそう。


『灰の見る夢』他Memoriae シリーズ連作(no-seen flower
もう語るまでもないかとも思いましたが、今年もやっぱり大好きな大好きなMemoriaeシリーズでした!!
同人誌『灰の見る夢』は、これまでのお話の中でも少女小説よりなパターンで、まるでふつうのありふれた少女のように祭りのためにおしゃれしたりするティナーシャが、可愛らしくていじましくてじーんときました。
『Fal-reisia』の三巻目を求めて今年も夏コミに突撃したのも良き思い出です。キーファとミリアムがんばった。そしてユディトとレヴィがせつなかった。
あとここで読ませていただいたUMのサイドストーリー『奇跡のような嘘を貴方と』が、これまたもう、オスカーとティナーシャのカップル大好きな私にとっては、最高でした!なによりラストがくもりなくハッピーエンドなのが良い!!
『End of Memory』の連載再開もずっと待っています。


フライディと私』(P Is for Page

オンライン小説枠からは今年はこちらも。
『あしながおじさん』や『赤毛のアン』シリーズといった古き良き少女小説を彷彿とさせる、明るくてのびやかな雰囲気が心地よい、年の差身分差青春ラブストーリー連作。
ちょっと生意気で真っすぐで元気いっぱいの「ロビン」と、笑顔がさわやかでふざけ屋の「フライディ」、ベストカップルかつベストバディの関係が、すっごく好きです!
なにげにヒロインの実家がパン屋というのもポイントでした(笑)。
ふたりの家族のサイドストーリーも愛情深くて心の琴線に触れてくる。
正統派な少女小説好きさんにおススメしたいお話です。


『とりかえ・ばや』シリーズ(さいとうちほ)



さいとうちほ先生バージョン『とりかえばや物語』。
今年一番新刊をそわそわ待ちわびるまんがだった気がします。
『ざ・ちぇんじ!』よりシリアス寄りで何とも言えない色香が漂ううるわしの作品世界がもう、たまらない!!
何より何より沙羅と主上の上手くいきそうでいかないロマンスの行方が気になって気になって仕方がありません。
主上のぐいぐい押しては来るけれど強引なことはしない懐深い愛情が泣ける。
そろそろクライマックス、沙羅には特に本当に幸せになってほしいのです。


まだまだ挙げたい作品が次から次へと出てくるのですが、終わらないので、このあたりで。
今年一年振り返って、「京都もの」めっちゃ読みましたね!
『下鴨アンティーク』も『京都寺町三条のホームズ』シリーズもですし。(ちなみにこの二シリーズ、ヒロインが下鴨に住んでいる女子高校生という共通点が)
まんがでは『恋路花唄』が特に良かったです。椿さん好きすぎる。
あとご飯が美味しいお話も。正義です。

さて来年は、どんな素敵な物語に出会えるのでしょうか。

カテゴリ: 本の話題・おすすめ本など

『京都寺町三条のホームズシリーズ』巡りの記録 

はい。
というわけで、『京都寺町三条のホームズ』シリーズゆかりの地を巡る一日観光の、簡単な記録です。
追記より。
スマートフォンの写真をブログに反映させるのにようやく成功したので画像付きです。
かばんの中にはシリーズ6.5巻『ホームズと歩く京都』&読みかけの『わが家は祇園の拝み屋さん』の最新刊。
高速バスを利用しての日帰りのおでかけ。
雨が心配でしたが、現地はいいお天気でほっとしました。


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 本の話題・おすすめ本など

タグ: 望月麻衣 

マイベストブック・2016 

2016年ももう今日でおしまい。年々早くなってゆくなあ……。
私自身に関しての大きな変化はなかったのですが、周囲の人々との出会いと別れが、ぽつぽつとあった年でした。
私自身のことなら、一生縁のない遠い世界のものだとずうっと思いこんでいた夏コミに、とうとう行ってしまった!というのがいちばん大きかった(笑)。

そんな大晦日ということで、今年一年のマイベストブック記事を、いそいそ書きにやってまいりました。
小説、漫画、オンライン小説まぜこぜで、十作くらい。
「私が2016年に読んだ本」なので、刊行年が2016年とは限りません。
順番は一応関係あったりなかったりです。


『Babel』他『Memoriaeシリーズ』関連(no-seen flower 古宮九時)




やっぱり今年もこのシリーズしかない。
上に書いた、夏コミに行くことを決意したのも、ひとえに『Unnamed Memory』の外伝同人誌読みたさでしたし……。人生変わるレベルで愛し影響を受けている作品になりました。ティナーシャとオスカーのふたりがもう好きすぎまして!
あと『Babel』の書籍化!燃えました!!
雫とエリクのイラストがイメージぴったりすぎて震えてしまいました。
文系女子大学生と学者肌の魔法士の青年コンビが繰り広げる、ことばにまつわる異世界トリップものファンタジー。
シリーズ入門編として、ひとつ、いかがでしょうか。
そしてUMとBabelの両ヒロインがお菓子作りにいそしむ小編、あと店舗限定ペーパーの図書館ネタの小編が私好みすぎて素晴らしかったです。作者様、今年も本当にありがとうございましたー!!(こんなところでお礼を叫ぶ)


『下鴨アンティーク』シリーズ(白川紺子)






引き続き、やっぱり今年もこのシリーズしかない。
アンティーク着物にまつわる不思議な出来事、そこに込められた想いを紐解いてゆくミステリー仕立ての物語。
新刊が出るたびに作品世界がいっそう深みが増し愛おしさが募ってゆきます。
『神無月のマイ・フェア・レディ』で紐とかれる野々宮家の家族の肖像もとても良かったですし、『雪花の約束』では、鹿乃ちゃんと慧さんの年のふたりの関係に、ついに!変化が!年の差カップルのじれじれときめき感がもう最高でした。
しっとり美しく品よく絡められたお着物やお花や自然の描写、人を愛する切なさやりきれなさも内包しつつあたたかくやさしい鹿乃のまわりの人間ドラマ、すべてがもういとおしくて胸がきゅうっとします。
鹿乃と慧さんが手伝いあいながら夕ご飯の支度をする、日常の場面の幸福感たるや。
なんだかもう普通の若夫婦以上に仲睦まじい空気が。
栗ご飯食べたいです。
(そういえば、玉子サンドのお話してる記事も書いたので、もしよろしければ。)


『流血女神伝』シリーズ(須賀しのぶ)




高校生の頃からずっと気になっていたコバルト大長編シリーズもの。
ようやく読めました!すっごく良かったです!読み切れた幸運に感謝。
ヒロインのカリエ、ヒーローのエドをはじめとして、主役登場人物たちひとりひとりが残酷な運命に翻弄されつつ泥臭くも誇り高く生き抜いていて、ひとりひとりの人生に、愛して笑って泣きました。
数奇な運命を背負い物語の最初から最後までまさに波瀾万丈としかいいようのない人生を歩んできたカリエ。
もう、お疲れ様でした!としか、言えない。
女ならではの身のままならなさを痛感しつつ、持ち前のガッツで乗り切っていくカリエのしぶとさたくましさが良かったなあ。
脇キャラではグラーシカとミュカが本当の本当に大好きでした!目を閉じればいまでもグラーシカの美しく不敵な微笑みがいっぱいに広がります。


『金星特急』シリーズ(嬉野君)




こちらはネット上で何年か前にぶわっと話題になりずっと気になっていた、パラレル現実世界?冒険活劇もの少女小説。
ようやく読みましたがやはりというべきかはまりすぎて最高でした。
濃密な物語を一気読みしてしまいちょっと頭がくらくらしました(笑)。
夜の深い闇に星のきらめきの残像が散っていくような読後感イメージ。
シビアで謎に満ちたはなやかな世界観、格好良く凛々しく強かな登場人物たち、特急が旅する世界各地のいきいきと魅力的な描写。いろんな要素がシリーズ数巻にぎゅっとつまっていて極上のエンターテイメント小説でした。
高山しのぶさんの挿絵が美しくて格好いいの!
錆丸、ユースタス、砂鉄の三人が、最後までいちばん好きでした。心根の清らかな美貌の騎士ユースタスの幸せを最後まで心から祈ってました。


女王の化粧師』(BARROCO

おススメいただいて読みはじめ、今年はまりにはまったオンライン小説。(現在連載中。)去年から大好きだった『裏切りの帝国』と同一世界観のお話。
最高です!更新されるたびにごろごろときめいてきゃーきゃー心の中で叫んでいました。
玉座から最も遠いところにいた女王候補の貴族のお嬢様と、彼女をそばで支え続けたひとりの化粧師の物語。
メインカップルの前途多難すぎる恋愛模様がなんかもうときめきすぎて(色々語りたいんですがすべてネタバレにつながってゆくので涙を呑んで自主規制)。かっちり隙なく魅力的に書かれる政治の駆け引き、陰謀劇の合間に、純度の高いお砂糖をまぶしつけたかのようながつんとくる甘さがたまりません。こちらの作者さんが書かれるロマンスの色香の漂わせ方が好きすぎる。
強くて凛々しくてしたたかな美しい女性陣がわんさか出てきて大活躍なところもポイントです。
もう、マリアージュ様格好良すぎ。ダイとマリアージュ様の信頼関係が読んでいくごとに好きすぎる。どこまでもついてゆきます!
ダイの化けっぷりと麗しの微笑みにぱたぱた陥落していく皆がおかしく微笑ましくて、というか本当に罪作り……。


『ラストゲーム』(天乃忍)




完結おめでとうございます!!
繊細で切ない小品もの少女漫画を描かれる作家さんというイメージだった天乃さんの長編学園ものラブコメ。持ち味はそのままで読んでいて幸せにときめくことができる最強の花とゆめ黄金パターン少女漫画でした。
最初から最後まで、ちゃんと格好いいはずなのにどこまでも不憫で挙動不審な柳君に笑い転げ、冷静沈着恋には鈍感な美琴ちゃんが格好良く愛おしく、長きにわたるすれ違いにやきもきし続けつつ、ふたりが幸せな結末を迎えることができて、読んでいた私も最高に幸せでした♪
最後まで相変わらずな二人の姿にほっと安心できるものがありました。
美琴ちゃんの友人枠のしおりちゃんが最後まで本当いい仕事してました。宮君ともどもお幸せに!
相馬君も本当に成長していい男になったなー。しみじみ。


『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(阿部暁子)




『下鴨アンティーク』の京都の鹿乃ちゃん、対するこちらは鎌倉の香乃ちゃん。古都を舞台に、和のものにまつわるお家で育った古風な女子高校生が主役のオレンジ文庫の物語。どちらの「かのちゃん」も私は大好きです!
同時にシリーズを追っていると、色々違いを心の中で見つけては楽しんだりヒロインのそれぞれの可愛さにときめいたり、相乗効果でいっそう楽しさが増した気がします(笑)。そんな楽しみ方ができるのも、それぞれの物語が設定や特長を生かし揺るぎない魅力あふれる作品世界を築き上げていて、それぞれ安心して物語を味わい読めるからこそです。なんて偉そうに書いててすみません。
人の心の動きを香りとして知覚できる香乃ちゃん。
基本内気で気弱でいつも物陰でふるふる震えているような一見どこにでもいそうな普通の女の子・香乃ちゃん。ですが、彼女が特殊能力を持って苦労してきた故身に着けた、他人の弱さを受け入れそっと許す優しさ、人としての懐深さが、なんて尊いんだろう。読みながらちょっと何度も感動してしまいました。
人は誰でも罪を犯して生きるもので、その弱さや臆病さを、そっと寄り添い癒してくれるような、そんなとても素敵な物語です。
香乃ちゃんのナイト役の幼馴染の大学生、冷静沈着優秀な頭脳を持つクールな毒舌家・雪弥さんの頼もしいこと!(笑)
香乃ちゃんの完全な同類・内気で地味系で古風な趣味を持つ女の子・チヨちゃんの友情が最高にいい味出してます。
香りに関する季節折々の雅な描写や豆知識も、鎌倉の街の描写も素敵なのですよ~。
香乃ちゃんと雪弥さんのほんのりした淡いロマンスも美味しい。


『青薔薇伯爵と男装の執事』シリーズ(和泉統子)




雲屋ゆきおさんの麗しの挿絵にぴんときた少女小説読みの方なら、読んではずれなしですよ!
今年のベスト表紙大賞がもしあるのならば、間違えなく私はこの作品を選びます。
文庫より大きさもありお値段もはるのですが、この美しい青と白の薔薇にふちどられた装丁と、雲屋さんの大きめサイズの美麗イラストがとにかく素晴らしくて、私は値段以上の価値を感じました。ふふふ。
青薔薇伯爵家の口の悪い優秀な新当主アッシュと、天然お人好しの男装執事アンの、美形主従コンビのでこぼこなやりとりがとにかく美味しい。美味しすぎる!
ただ天然でお人好しなだけではなかったアンの、生い立ちの秘密と秘めた想い。それを胸にしまってなお、お日様みたいな心からの笑顔で働き青伯爵家を照らし続けたアンに愛おしさがつのりました。うわあ、このこ好きすぎる。幸せにしないと(私が)許しませんから!(笑)
ロマンスあり陰謀あり家族愛あり特に二巻目は怒涛の展開で、最高に気持ちの良い幸せなハッピーエンド!やっぱり少女小説はこうでなくっちゃ!アンがご主人様の窮地を救う場面からの展開が最高にときめきました!
お裁縫大好きな双子のメイド・ノラとカラの可愛らしさにきゅうっとしたり、アンとアッシュの規格外カップルに唯一ばしっと常識的な意見ができるオリーブ様の復縁事情にやきもきしたり。
雑誌の番外編が読みたすぎて初Wingsを購入してしまいました。シドニーもベンも好きだなあ。幸せなお話に大満足♪


『プリンセスハーツ』シリーズ(高殿円)




こちらもけっこう前から読みたいと思っていた長編少女小説シリーズ。
陰謀も恋も主従愛も家族愛もてんこ盛りでとても楽しめました!ちょっとキャラがぶっ飛んでいるのがまた楽しい。
大国の姫の身代わりとして嫁いできた娼館育ちのジルが、持ち前の頭脳のみを頼りにぎりぎり芸術的な陰謀を張り巡らせ各国の狸たちとバトルを繰り広げ勝利をからめとってゆく様が、読み応えあってはらはらどきどき最高でした。
ちょっと情けないところはあるけど武に秀で情にあつく人望もある大公ルシードもいいヒーローでした。仮面夫婦としてはじまったふたりが戦いを共にするうちにしだいに本当に心通わせてゆく様が、王道ながらにとても良かったです。
ジルの生き別れの姉妹がかなり個性的でなんか好きだなあ(笑)。
パルメニアシリーズ、これ以外の作品も読んでみたいのですが、現在本を入手しづらくて、なかなか……。


『おこぼれ姫と円卓の騎士』シリーズ(石田リンネ)




ソルヴェール国の次期女王・美貌と才覚と「騎士王の力」を持つレティーツィアが、数々の困難をおさめてゆき己の「騎士」をそろえてゆく物語。
現在ほぼ唯一私が新刊をおっかけている長編少女小説シリーズ。
今までもたいへん面白かったのですが、今年は特に、レティとデュークの恋愛面に動きがありそこが最高にときめきポイントで、そしてシリーズ中かつてない窮地に陥ったレティが信頼する騎士たちと共に這い上がってゆく姿が最高に格好良くって、これはたまらない!!読んでいて盛り上がりまくりました。
クールビューティーで優秀で実は底抜けにお人よしなレティが好きすぎます。レティが体当たりで関わり窮地を救われた各重要人物たちが、レティに心を傾け困難な状況下で協力してゆくのも納得なのです。
愛する人が辛い思いをするのは、見過ごせない、という、デュークの健やかな想いがじーんと染みました。
来年の新刊ではどんな動きがあるのか、いまからそわそわわくわく待ちきれません。


『鳥居の向こうは、知らない世界でした。 癒しの薬園と仙人の師匠』(友麻碧)




『かくりよの宿飯』シリーズの作者さんの新作・中華風異世界幻想交流譚。
『かくりよの宿飯』も『浅草鬼嫁日記』も、今年の友麻さんの作品はどれもかなり面白かったのですが、今月読んだこちらの作品が、なんだかもう素晴らしく私好みで!
家族に恵まれず心を閉ざして生きてきた女子大学生千歳さんが、異世界の千国にトリップし、仙人様のお弟子になり薬膳料理やお薬を作りながら、人の優しさあたたかさに触れてよみがえってゆく様が、心にじんわり染み入り癒されて。
ちょうど読んでいたときのしんどかった心にダイレクトに響いてきて、読み終えてあたたかな涙があふれました。私の心も浄化されよみがえったかのような。
ちょっと日本ともつながりのある親しみを感じる異世界の千国の生活の描写がとっても魅力的。
千歳さんと零先生とトーリさんの三人家族のような関係もいいなあ~。「家族」という言葉にじわじわ感動している千歳さんが本当いじましくて……。
千歳さんの異母弟・優君の姉への愛情にも泣けました。
千歳が日本の料理法もアレンジし工夫してこしらえる身体に優しい薬膳料理の描写は美味しそうで読んでいるだけで癒されましたし、ピアノや文学的な描写も、品があってとても素敵でした。


『桜風堂ものがたり』(村山早紀)




あたたかな春の海にまどろんでいるかのような、幸せで優しい表紙イラストの雰囲気にひたりつつの読書。
書店員としてストイックに誠実に生きてきた月原青年の、人生の転機の物語。
村山先生のいつもの物語と比べファンタジー要素はほとんどないのだけれど、なんといいますか、「人の想い」がいくつも繋がって実現した「奇跡」の物語だったのかなあ。と思いました。
銀河堂書店、桜風堂、星野百貨店、出てくるお店がなんだかとても魅力的で。一人一人が仕事に誇りを持って働いているのが伝わってきて。素敵だな。
私は胡蝶亭さんたちみたいな神がかった書評はとても書けないけれど、憧れ、目標として、心の中に留めてゆくことは、許されるかな。
ていねいにすみずみまで味わって読んでゆきたい、極上のつくりの物語でした。
淡いロマンスの予感が個人的に気になります♪ダブルヒロインのふたりともそれぞれ幸せの予感を感じられてほっとしました。


その他、この作品達もとっても良かった!!
本当はすっごくすっごく語りたいんですけれど、今日中に記事が完成しそうにないので、タイトルのみ挙げておきます。
小説であればブログに感想があり、漫画ならば読書メーターまとめ記事に短い感想が残っているので、よろしければ。
小説 『これは経費で落ちません!』(青木祐子)『犬恋花伝』(瑚池ことり)
まんが 『金の国 水の国』(岩本ナオ)『とりかえ・ばや』(さいとうちほ)『海街diary』(吉田秋生)『コレットは死ぬことにした』(幸村アルト)


振り返って、長編もの少女小説一気読みを何回かして、すごくすごく幸せでした。やっぱり私、少女小説大好きなんだよなあ!
見事に少女小説と少女漫画ばっかりで、もう少し違うジャンルの本も開拓したいと思いつつ、やっぱり帰ってきてしまいます(笑)。
オンライン小説読みも、新規開拓は去年に比べてやらなかったものの、相変わらず、楽しい!!
さて、来年は、どんな素敵な本に、また出あえるのでしょうか。


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: 本の話題・おすすめ本など

マイベストブック・2015 

2015年終わってしまいました。
なんかつい昨日に去年のマイベストブック記事を書いていたような気がするんですが、早!
とはいえ今年もよくよく振り返ってみれば色々なことがありました。
一年前、二年前などに比べると、私の現実の生活に関しての大きな変化はなかったので、そういう意味では穏やかな年だったかもしれません。

そんなこんなで、大晦日ですので、この一年のマイベストブック記事を、今年もまとめてみます。
小説、漫画、オンライン小説まぜこぜで適当に10作くらい。
挙げている順番は関係あったりなかったり。
「私が2015年に読んだ本」ですので刊行年が2015年とは限りません。

Unnamed Memory』等『Memoriae』シリーズ関連(no-seen flower
去年とおんなじやね。
今年のマイベストとして思い返してみても、一番は、迷う余地なくこちらだったので。
去年のマイベスト記事を書いた時点から、今年も状況は変わってないです。
過去のお話を読み返してはぽつぽつ更新のあるサイドストーリーを読み返してはうっとりひたっていました。
特にUnnamed Memoryのふたりが好きすぎて、同人誌がどうしても読みたくて、ついに5月にコミティアに行ってしまいました。
出不精人間の私がイベントのため東京に行く日が来ようとは、夢にも思っていなかったので、今思い返してもびっくり。
作者様と直接言葉を交わせましたし、新しい作品との出会いも得られましたし、行って本当の本当に良かったです。パンケーキも美味しかったし。
キーファとミリアム、ユディとレヴィの物語の行方が気になって気になって、もしかしたら来年もぽーんと出かけてるかもしれません。
そしてオンライン小説紹介本のランキングで、トップ10に同シリーズ2作品がランクインしていたのも非常に印象的でした。
もっと読者人口増えないかなあ。(わくわく)
Fal-reisia他の感想

『下鴨アンティーク シリーズ』(白川紺子)







今年の新顔オレンジ文庫から。
コバルト文庫時代からずっとファンだった白川紺子さんの、不思議な着物の謎解きをめぐる物語。
二巻、三巻と新刊が出るごとに、物語世界やキャラクター、アンティーク着物をからめての謎解きや小物づかい、各種要素がしっくり馴染んできて、いとおしさがどんどん増してゆきました。
まさに私が読みたかった、少し大人向けのしっとり落ち着いた少女小説という風情。白川紺子さんの少女趣味描写がやっぱり好きすぎる!
主人公の素直で優しいすこし寂しさもかかえた女子高生鹿乃ちゃんと、彼女のふたりのナイト役、良鷹おにいちゃんと下宿人の慧さんの関係性が、ものすごく良いです。昔語りの中のおばあちゃんも鹿乃の友人ふたりもとても好きです。
なにより鹿乃に頼られなかったのが不満で、不機嫌そうな顔でお菓子の家を黙々と作成する慧さんの姿に、透けて見える鹿乃ちゃんへの愛情に、落ちてしまいました(笑)。
はんなり優しくひびく関西ことばや、主に慧ちゃんや鹿乃がこしらえる家庭料理や手作り菓子の描写も、大好き。
くまのホットケーキもとてもツボでした。良鷹お兄ちゃんとちょっといい雰囲気の真帆さんが作ってきた玉子サンドの場面も絶品です。
一巻目の感想

『皇女アナスタシア もう一つの物語』(一原みう)



今年の少女小説枠マイベストはこちらの一冊。
避けられない悲劇へと少しずつ傾いていくロシア皇帝一家のやるせない雰囲気の中で、アナスタシア皇女と医師の息子グレブの幼馴染カップルの絆がほんわり優しく微笑ましくて、とても良かった!
アナスタシアとグレブの一度の別れの場面、そして皇女に必ずしも優しくなかった皇帝一家が彼女に贈った捨て身の愛情に、何度読み返しても涙がほろほろこぼれました。イラストが絶品なのですよ。
悲劇のものがたりですが涙のあとに澄み切ったあたたかな愛情が胸に残るラスト。
世界史もの少女小説ロマンスの永遠のお気に入り本に、また一冊追加です。
感想

ナインカウント』(Tiny garden
このブログを書きはじめた初期からずっとファンで追いかけさせてもらっているオンライン小説サイト様の作品。
一度は別れた社会人カップルの、やりなおしオフィスラブコメ。
もう今年はこの作品の更新が楽しみで楽しみで、どきどきわくわく最新話を読めた日は幸せいっぱい。
サイト様の作品で今まで読んできた中でも、もしかすると、いちばん好みかもしれません。
園田さん視点の本編も面白かったし、その裏をたどっていく安井さん視点のお話がまたとても良くて。
営業課仲間三人組の最後の一人・安井さん、これまでひょうひょうとした印象が強かった彼が、一度は別れた彼女のことを何年も想い続け見栄を捨てて大切なものを取り戻すため全力を尽くす姿が、とても好印象で、ずっと応援してました。
あの辛い時代があったからこその甘々ラブラブが最高に美味しい。
明るくさっぱりした園田さんもとても素敵なヒロインです。安井さん視点でみる園田さんの明るい笑顔が本当に素敵で私も癒されて……。本当社会人に笑顔って大事だな。(わが身を振り返りつつ反省。)
豆腐と自転車への愛もばしばし伝わってくる健康的な園田さんです。
読んでいてここまで豆腐が食べたくなってくるお話は、人生初です。去年の私のお弁当に厚揚げ料理出現率が高かったのは絶対に園田さんの影響です。(豆腐の水切りが面倒なのでもっぱら厚揚げ使い。)
小野口課長や東間さん、広報課メンバーも好きでした。
石田さんやゆきのさんやお馴染みメンバーの顔も拝めるのもやっぱり楽しいです。石田さんのキャラって改めて独特だな。小坂さんフィルターで読んでたころよりずっと実感する今日この頃。
ゆきのさんって何気に営業課シリーズでいちばんの曲者な気がするので、また番外編で別な面を見られるといいな。楽しみです。
最近のオンライン小説読みの記録感想

『かなりや荘浪漫 シリーズ』村山早紀





近年、中学時代に大好きだった村山早紀さん作品をたくさん読めるので、幸せすぎます。
村山先生とオレンジ文庫(半ばコバルト文庫という意識)という、夢の取り合わせな『かなりや荘浪漫』。
表紙のまさに楽園のように美しく明るい花園と、ヒロインヒーローの表情に、惹きこまれてしまいました。
漫画家のお弟子の少女と、お師匠様の天才漫画家だった幽霊の青年。幽霊さんの割に悲壮感は不思議とない少年のような瞳を持つ玲司さん。幸薄い境遇だけど人が好きで明るく良い子な茜音ちゃんとのコンビがとても良いです。
三日月パン屋のメロンパンと、茜音作かぼちゃシュークリームから伝わる甘くふくふくとした幸福感も素敵なシリーズ。
村山早紀さん、今年読んだ中では特に『花咲家の旅』も大好きでしたのでここでも触れておきます。
まりあおねえちゃんもりらちゃんもけいくんも、みんないとおしい。
一巻目の感想

『水光舎四季』(石野晶)



今年の読み初め本でしたね。
春夏秋冬の季節で区切り、ささやかな異能を持つ生徒たちを受け入れる寄宿舎水光舎。
お年頃の少年少女の繊細で宝物のような心の触れ合いと、雪深い地のゆたかな春夏秋冬の大自然の描写が絶品で、たまらなくうつくしくいとおしい物語でした。表紙の花と女の子のイラストのイメージそのままの。
いちばん繊細で愁いを含んでいたオータム・スクールが、いちばんのお気に入りだったかな。
感想

『倫敦千夜一夜物語』(久賀理世)



オレンジ文庫が続きます。
ヴィクトリア朝が舞台、訳あり貴族の兄妹が営む古本屋を舞台にしたミステリータッチの物語。
『英国マザーグース物語』から連続しているような、久賀理世さんの書かれるヴィクトリア朝少女小説が相変わらず素敵でうっとり。
ヒロインのサラはさながら生けるシェヘラザードのような本の世界への水先案内人、彼女が世界を見つめるみずみずしいまなざしがとても良いです。
前作よりは甘さ控えめ、でもサラとヴィクターのおたがいほんのり意識し合っているような関係もとても美味しいです。現時点ではお兄様に完全に負けているけれど(笑)。
スコーンやクランペッドやアイリッシュシチューや、相変わらず食べ物もおいしそうで魅力的です。
静かな夜にゆっくり読んでひたりたい物語。
感想

『ラストゲーム』天乃忍



いやあ、今年も最高のときめきをありがとうございます。な『ラストゲーム』。
読んでいて柳君のすれ違い勘違いに吹き出し笑い転げ、恋に気づくも不慣れすぎて迷走する美琴ちゃんにはらはらし通しで、このふたり本当に好きだなあ!ラブコメのテンポが相変わらず絶妙です。
終わりがちょっと見えてきた感じで。寂しいけれど続きを一日でも早く読みたい!
バレンタインのお花のチョコレートがとても可愛く素敵な場面でした。

『ハクメイとミコチ シリーズ』(樫木祐人)



森に暮らすふたりのこびと・ハクメイとミコチと彼女たちの愉快な隣人たちが繰り広げる自給自足ライフ。
細部までていねいにていねいに作りこまれている作品世界、衣食住の描写が素敵すぎて、ながめているだけで幸せ。ミコチが持っているパンのクープのひとつに至るまでいとおしいです。
主にミコチが作る料理やお菓子の美味しそうなことといったら!ブドウパンのクリームチーズサンドイッチ食べたいよ~!(じたばた)

真昼の月の物語』(雨の庭

近未来の世界を舞台に、ピアニストの少女と訳ありの騎士団団長のふたりが出会い、すれ違い反発し合いつつも徐々に距離を縮めてゆき……。世界の絶望的な危機にふたりが選ぶ道とは。
シリアスでもの悲しさがただよう作品世界、各章タイトルなど言葉の響きがとても好み。
フィラとジュリアンのもだもだ両片思いの関係と、相手のためにならなんだってできるという一途な強い想いがとても素敵なラブストーリーで、もどかしさに何度もくーっとうなりつつ続きが気になって気になって一気読みでした。
異形と化したジュリアンをフィラが救う場面がもう本当に感動的に美しくて心をきゅうっとつかまれました。
おやつのアップルパイの場面が美味しそうであの場面のさりげない甘さに撃沈しました。
感想

『浪漫邸へようこそ 花開く日』(深山くのえ)



大正ロマンな一つ屋根の下ラブロマンス、完結巻。
去年のベスト本シリーズでしたね!今年で終わってしまったのはちょっと寂しかったですが、想いを確かめ合ってからの紗子さんと伊織さんのラブラブっぷりが最高に美味しくて幸せいっぱいで、少女小説の甘さを存分に堪能しました。
一緒に作ったゼリーはそれは甘いでしょう。
真面目で知的な好青年だけど、ソフトにぐいぐい押していく伊織さんがなんかギャップがあって格好いいよ……!
そして後日談の伊織さん視点の紗子さんが花もかくやの愛らしさで幸せ感半端ない。
あきさんの挿絵もどれも絶品で大満足。
尚彦くんとりんちゃんのその後もできれば読んでみたかったなあ。
深山さんとあきさんコンビの『隠れ姫いろがたり』シリーズも、しっとり甘い安定の深山さんワールドを堪能しました。平安ものってやっぱり良いですねえ。
感想

その他、これも良かった!大好きです!な作品たち
ひとつひとつ語っていたら一日終わってしまいそうなので、タイトル挙げるのみで。
小説……『身代わり伯爵の結婚行進曲 光と歩む終幕』『黒猫の回帰あるいは千夜航路』『オークブリッジ邸の笑わない貴婦人』『かくりよの宿飯シリーズ』
まんが……『LOVE SO LIFE』
オンライン小説……『裏切りの帝国』『道果ての向こうの光』『悪辣執事のなげやり人生』
身代わり伯爵シリーズとラブソラの完結に、またひとつの時代が終わったな。と感じました。
年末に読んだ黒猫シリーズの特典番外集込みの内容が甘く素敵すぎてちょっと抜けられない状態。

振り返って今年はますますオンライン小説をたくさん読んでいた気がします。
やはりiPhoneユーザーになったのが大きかったかな。
新レーベルのオレンジ文庫にお気に入り作品が多くて嬉しいです。コバルト文庫の方もできれば頑張ってほしいと思う十数年来の愛読者。
来年も積み本をなんとかしたいと思いつつ、また心のおもむくままに読書をしてゆけたらいいなと思います。
できるだけ読書の記録をブログにも残せるといいな。がんばります。
一年間、なんらかのかたちでこのブログにお付き合いくださった皆さまに、心よりの感謝を。
拍手もコメントもみんなみんなとても励みになりました。どうもありがとうございました♪

カテゴリ: 本の話題・おすすめ本など

読書週間のおすすめ本プレゼンまとめ 

ひさしぶりの雨の日曜日。
今日の記事は、Twitterの方で先週あたりつぶやいていた、「読書週間だからRTされた数だけお勧め本プレゼンする」タグをまとめてみたものになります。
読書週間、秋の季節を、意識していたり何も考えてなかったり。
ゆるいセレクトです。
が、どの作品も大好きなので、力いっぱいおすすめ!なのは確かです。
ブログの方では、すでに感想を書いていたりなんらかのかたちで書いたことがある作品ばかりですが、秋の読書のおともに、ご参考程度になれれば。

ぶたぶたと秘密のアップルパイ 矢崎存美




キュートで紳士なぶたのぬいぐるみ・ぶたぶたさんがこしらえるカスタード入り特製アップルパイが他に見かけないタイプで夢のように美味しそう。ぶたぶたシリーズは食べ物素材のものが一押しです!

(食べ物系のお話、『ぶたぶたの食卓』『ぶたぶたカフェ』『ぶたぶた洋菓子店』諸々おススメ!
カフェこむぎのホットケーキもキャラメルがレットも捨てがたいけれど、やっぱりあえてひとつを選ぶなら、秘密のアップルパイを食べてみたい)

螺旋時空のラビリンス 辻村七子



ルフが19世紀フランスに時間遡行し再会した娘は「椿姫」マリーとして華やかに暮らし不治の病を抱えていて。近未来と19世紀フランスの闇と光の対比、二人きりの時間遡行の迷宮は甘美で愛おしく。ラストの流れも素敵。

お菓子の本の旅 小手鞠るい 



作者の分からぬ手書き文字と挿絵の「お菓子の本」。偶然本を手にした少年少女がレシピをたどりこしらえたお菓子は家族の優しい絆をよみがえらせてゆき。本がつないでお菓子屋さんで育まれた淡い恋もきゅんと甘い。

猫色ケミストリー 喜多喜久 



化学系大学院生さんが主役のラブコメ。対人スキルは低くても真面目で良い人菊池君としっかり者で可愛いスバルさんがお似合い!「猫色」もしっかり楽しめます。化学ネタや理系学生さんたちの日常も新鮮で面白い。

(『ラブ・ケミストリー』『ラブ・リプレイ』など同一舞台、別主人公で繰り広げられる化学系ラブコメもあります)

サエズリ図書館のワルツさん 紅玉いづき 



本が希少なものとなった近未来を舞台に、サエズリ図書館の司書ワルツさんと図書館に通う人々が織りなす本への愛に満ちあふれた物語。ドジなOLカミオさんが読書の面白さに目覚める描写がすごく良い。

(ワルツさん、コトウさん、モリヤさん、図書館に関わる各キャラがとても良いです。なんとなく恋の気配がするのにもときめきました)

工学部・水柿助教授の日常 森博嗣 



森博嗣さん作品の中ではいちばん好き。ゆるい日常の謎ものミステリー。水柿くんと奥さんの須磨子さんのマイペース夫婦っぷりが微笑ましい。地元ネタも個人的に嬉しい。しかし津はそこまで田舎じゃないよ!

千年の時をこえて 沢村凛



小学生の静枝が神社で出会ったのは平安時代からやってきた少年マコマ。万葉集のうたを用いての日常謎解き児童書シリーズ。マコマと静枝の幼く淡い恋が微笑ましく時代の隔たりが切ない。竹岡美穂さんの挿絵も絶品。

シンデレラ・ティース 坂木司 



女子大生咲子さんが、歯医者さんの受付アルバイトをすることに…からはじまるお仕事ものミステリー。おっとり努力家の咲子さんと、歯医者のスタッフ無愛想で粉まみれの王子様こと四谷さんのロマンスが可愛い!

(歯医者さんがお話の舞台の割には?おいしそうな食べ物、おやつも登場し楽しめました)

水光舎四季 石野晶 



植物と心通わせたり絵に命を宿らせたり、ささやかな異能をもつ生徒たちを春夏秋冬区切りで受け入れる、寄宿舎水光舎。雪国の厳しくも豊かで美しい自然に抱かれて、繊細でみずみずしい心を持つ生徒たちの四季の交流の軌跡。

うるわしの英国シリーズ 波津彬子 



コミック文庫版『猫は秘密の場所にいる』。エドワード朝英国紳士淑女のラブコメだったり家族愛の物語だったり。家柄も頭も容姿もいいのになぜかいつまでも結婚できないコーネリアス、彼の運命のお相手は?

ハクメイとミコチ 樫木祐人



森に棲むこびと・ハクメイとミコチ、隣人達の自給自足ライフ。ちまっとした二人の暮らしぶりが実に楽しい。出てくる食べものが反則的に美味しそう。クリームチーズを塗ったブドウパンサンドイッチの魅力ときたら!

(はちみつカヌレも手毬寿司もおいしそう)

カフェかもめ亭 村山早紀



風早の街に女主人・広海さんが営むカフェで、美味しい飲み物でくつろぎお客様が語り出す、不思議な物語。銀の鏡とねこしまさんの話が大好きで読むたびに涙があふれ、クリームパンを食べるたびねこしまさんを思い出す。

月曜日の水玉模様 加納朋子



OL塔子さんと通勤電車で出会ったリサーチ会社員君の謎解きコンビが楽しくてほんのり甘い。現実のシビアさも混じりつつ優しくあたたかな物語。土曜日の嫁菜寿司が好き。続編「レインレイン・ボウ」もお勧め。

(続編レインレイン・ボウは、無人島に一冊持って行くならこれにするんじゃないかなあ、というほど私のお気に入り作品)

皇女アナスタシア 一原みう



避けられない悲劇へと傾いていく皇帝一家。陰謀渦巻く宮中で、アナスタシア皇女と医師の息子グレブの身分違いの淡い恋が優しく心にしみる。皇女に必ずしも優しくなかった家族が彼女に贈った愛情に、涙しかない。

(同じくロシアが舞台の歴史もの少女小説『大帝の恋文』もおすすめ!)

浪漫邸へようこそ 深山くのえ



大正時代を舞台に、貧乏華族のお嬢様と帝大の学生さんの一つ屋根の下奥ゆかしいラブロマンス。深山さん少女小説とあきさん挿絵の組み合わせがすばらしい。番外編の伊織さん視点での紗子さんが可愛すぎて悶絶…。

(深山さんの安定パターンの少女小説は『舞姫恋風伝』のころから大好きです。健気で謙虚で働き者のヒロインが報われるお話、好きだなあ!
新シリーズ『隠れ姫いろがたり』もおすすめですよ!)

英国マザーグース物語 久賀理世



とある事情から男装し新聞記者となった子爵令嬢セシルと彼女のパートナー絵師正体不明の青年ジュリアンが繰り広げるヴィクトリア朝ミステリ少女小説。秘密を抱えたままひかれあってゆく主人公達が愛しすぎる。

(コバルト系少女小説入門としてもおすすめなシリーズ。よくまとまってます。
あきさんの挿絵がまたすばらしいのです♪
そしてヴィクトリア朝少女小説がお気に召したら、同じくコバルト文庫の長編傑作シリーズ『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』『伯爵と妖精』両シリーズも、いつか読んでいただきたいなあ……。
短めの作品だったら、白川紺子さんの『嘘つきなレディ』もおすすめ)

空色勾玉 荻原規子



日本神話の世界、輝と闇の勢力争いが激しい豊葦原。闇の巫女姫ながら光に焦がれる狭也は、夢にたゆたう輝の末子稚羽矢と出会う。さだめに惑い震えながらも大切な人を見出し、大地を踏みしめ駆ける狭也がまばゆく愛おしい。

(中学三年生のちょうどこの時期に図書館で出会った本だったなあと、思い出して。
世界が変わるほど衝撃的にはまりました。
あの多感な日に、この傑作ファンタジーに出会えたのは、本当に幸運でした。
『白鳥異伝』『薄紅天女』もとってもおすすめ!)


ここ一週間くらいに記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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マイベストブック・2014 

ああ、終わってしまいますね。2014年。

そろそろ毎年恒例という言い方をしても許されるでしょうか……。
2014年に私が読んだ本の中から、マイベストブックとして、小説、漫画、オンライン小説等、10作品くらい抜き出してひとつの記事にまとめてみました。
(ちなみにマイベストブックとは、『かつくら(活字倶楽部)』の毎号冬号の特集の名前を勝手に拝借したものです。)
私が2014年に読んだ本なので、刊行年は、2014年のものとは限りません。
順番は一応あったりなかったり。

Unnamed Memory』(no-seen flower
いきなりオンライン小説。
だってもう、私の今年のマイベストは、誰に何と言われようとも、間違えようなく、これなんですもん。
確か5月の半ばくらいに、ふっと切なくてきれいな恋愛ファンタジーを読みたい気分になって、読み始めてみたんです。
まさか半年以上経過し12月31日になっても、本編・番外編・小話・設定集・100題話等、えんえん読み返し続けているとは……(いちおう私の中では、サイト様の同世界作品は、ゆるくすべてひとつながりというイメージです。Babelとかも含むです)
人さまの感想ではじめて気づきましたが、一昔前のファンタジー少女小説な雰囲気なので、こういうのが好きな方におすすめ。思えばちょっと前までヒロインが魔法あり流血ありバトルを繰り広げてる小説ってけっこう普通でしたよね……前田珠子さんとか。
途方もないボリュームの本編終了後もさらに広がる緻密で壮大な世界、そしてティナーシャとオスカーのカップル、それぞれのキャラクターと、長い年月をたゆたいはぐくまれる絆に惹かれました。
哀しい過去を背に孤独に戦ってきた、強さと弱さを併せ持つ「青き月の魔女」、楚々とした黒髪美女ティナーシャが私好みヒロインすぎる。そんな彼女をまるごと受け止め愛する生まれながらの王・オスカーも、強くて優しくて、最高に格好いいヒーローです。ふだんのテンポいい軽口も絶妙でシリアスモードのすきまで笑っちゃいます。
いつまでたってもとてもとても好きです。
ずっと先の時代まで読んできてから改めて、『約束の記憶』を読むと、本当に色々な感情がこみあげてきて、胸がふさがります。
(ブログにもツイッターにも書いてなくても、毎日少しずつずーっと読んできているので、いったん語りだしたら終わらないですね。なにしろ長い話なので、断片でもちょっと語るだけでネタバレになってしまうんですよね。笑。またまとめ記事でも作りましょうか。)
感想


『浪漫邸へようこそ』深山くのえ

浪漫邸へようこそ (ルルル文庫)浪漫邸へようこそ (ルルル文庫)
(2014/08/26)
深山 くのえ

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浪漫邸へようこそ ~初夏の嵐~ (小学館ルルル文庫 み 1-24)浪漫邸へようこそ ~初夏の嵐~ (小学館ルルル文庫 み 1-24)
(2014/12/26)
深山 くのえ

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少女小説的マイベストは、こちら。
『舞姫恋風伝』に『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』に、どちらも初期から大好きでずっとおいかけてきた深山くのえさんとあきさんコンビの少女小説、間違いないです。
おしとやかでまじめなしっかり者のお嬢様・紗子さんと、硬派でおだやかで秀才の学生さん・伊織さんのカップルが、読んでいて初々しく微笑ましく可愛すぎるのです。
一巻目の最後の伊織さん視点の番外編が特に好きです。紗子さん春の花の妖精さんみたい。かわいすぎる。
脇役キャラもみんないいひとでほんわかします。
伊織さん、なんとか頑張って、ハッピーエンドを迎えてほしいなあ。
一巻目の感想


『みをつくし料理帖』シリーズ 高田郁

天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)
(2014/08/09)
高田 郁

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みをつくし料理帖シリーズ、堂々の完結でした。
「雲外蒼天」は、いざむかえてみると、おっとりやさしいふるさとの青い空で、でもそれは澪自身の力で頑張って頑張って取り戻したもので、とても尊いものでした。
最後までお料理の数々がとても美味しそうでおなかが減るお話でした。
恋愛面も、自然な流れで、個人的にはとても満足でした。
『天の梯』の感想


『はるか遠く、彼方の君へ』安澄加奈

はるか遠く、彼方の君へ (一般書)はるか遠く、彼方の君へ (一般書)
(2014/05/07)
安澄 加奈

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平家物語もの、タイムスリップもの、青春成長もの、ロマンスもの、私好みの要素がぎゅぎゅっとつまった、とっても素敵な小説でした。
現代日本からタイムスリップしてしまった高校生三人のそれぞれの成長が本当に尊くていとしくて、胸がいっぱいになりました。
児童書風味和風ファンタジーは、『勾玉三部作』の時代から、ずっと大好き!!
歴史の悲劇に涙しつつも、清々しい読後感でした。
感想


『ラストゲーム』天乃忍

ラストゲーム 6 (花とゆめCOMICS)ラストゲーム 6 (花とゆめCOMICS)
(2014/07/04)
天乃忍

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今年の白泉社少女漫画枠からは、これを。
ついにロマンス面で自覚しはじめた九条さんがもうめちゃくちゃに可愛らしくて、柳君と一緒にもう、きゅんきゅんし通しでした。柳君も九条さんの前でのみヘタレだけど格好いいんですよ!さらりとますますいい男になっていますよ。もう!
相馬君も頑張ります。切ないです。しおりさんもやっぱり大好き。


『神の恋ウタ あめ つち ほし そら』石和仙衣

神ノ恋ウタ あめ つち ほし そら (講談社X文庫ホワイトハート)神ノ恋ウタ あめ つち ほし そら (講談社X文庫ホワイトハート)
(2014/04/30)
石和 仙衣、絵歩 他

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『勾玉三部作』とはまた一味違う解釈でつむがれる、古代の神さまと巫女姫さまたちの愛の物語。
ていねいでやさしくていとおしい物語でした。雪荷と炬がお互い不器用に距離を縮め愛をはぐくんでいく様が、とても好き。里のみんなや脇役の神さまたちもいい。かわいい!
伊布夜サイドの神さまたちも味があって、嫌いにはなれないのよ(笑)。
感想


『おいピータン!』伊藤理佐

おいピータン!!(1)[改訂版] (ワイドKC Kiss)おいピータン!!(1)[改訂版] (ワイドKC Kiss)
(2003/03/11)
伊藤 理佐

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グルメもの小説、漫画、本当にたくさん読む機会に恵まれました。
今年私が読んだ中でいちばんお気に入りになったのは、こちら。
たぶん毎日働く戦うOLさんが主役というのが、今の私の境遇と共感できるものが多く、そこがいちばんのポイントだったんじゃないかな、と。ご飯に対する姿勢もいちばん共感できる。
いろんなひとが交代で主役になっていくようなオムニバス集のようなゆるい作りで、常連キャラにはいつしか愛着が。幸せを願ってしまいます。
メインの大森さん&渡辺さんカップル誕生のきっかけになった、いちばん最初のおでん屋さんにてのお話が、やっぱりいちばん好き。
なにか色々上手くいかなくてへこんだ帰り道に読むと、元気をわけてもらえる漫画でした。
チェーン店系列のパン屋の話とか、なんか、素材のチョイスが絶妙なんです。


南の海を愛する姉妹の四重奏』霧島まるは

ダブルヒロインもの!お姉ちゃんは清楚で知的で心優しく頼もしげな私好みのヒロイン!でも妹も影をそっと抱えて頑張る子で大好き!
ふたりの姉妹が、ちっぽけなからだひとつで故郷を守るため戦う姿が格好良く、それぞれのロマンスにもときめき、とっても面白い長編オンライン小説でした。
読んでいて、元気と勇気と優しさをわけてもらえるお話でした。
南の地へのあこがれの感情が、きらきらと素敵なんです。読んでいる私自身の憧れかな。
レイシェスとスタファのカップル、これからうんと幸せになってほしいです。
感想


『明日も私たちのお弁当』

明日も私たちのお弁当 (クウネルの本)明日も私たちのお弁当 (クウネルの本)
(2014/09/19)
クウネルお弁当隊

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物語ではないのですが、色々な人たちのある日のお弁当を切り取ってきた、お弁当の本。
レシピ集ともエッセイ集ともつかぬ不思議な本ですが、クウネルのこのお弁当シリーズ(これ以外にあと2冊)、私好きなんですよねえ。
作り手の語りと、お弁当の写真、色々なバランスがほどよくて、これは読み物としてもとても面白いです。
今年の私、特に予定がない平日は、たとえパンと果物だけでもずっととぎれずお弁当作ってきたんですが(←今年私が一番頑張ったことってもしかしてこれじゃなかろうか……)、このシリーズがくれたものも、大きかったと思います。
手間暇かけて作る豪華なお弁当から、ご飯に買ってきたお惣菜をのせただけのお弁当まで、色々で、どのお弁当もそれぞれのライフスタイルに合っていて等しく魅力的なのが、良いです。


振り返ってみて、とにかく今年は、オンライン小説をたくさん読んだなあ!と。
小説家になろうさんの小説も、まるはさんの作品を入り口に、色々読みました。
ただオンライン小説を読んでいると、積み本が本当にまったく減らなくて……、来年はもう少しバランスよくいきたいです。
あと少女小説で心惹かれる作品がちょっと少なくなってきて、寂しかったです。来年のオレンジ文庫とか、期待しています。
ずっと読んでいるシリーズものも、どんどん完結していって、寂しい。シュガーアップル等。新刊発売のわくわくどきどきときめき、せめて身代わり伯爵シリーズとかは、まだまだ楽しみたいです。ミレーユとリヒャルトがんばれ。
時代の流れ?グルメものの小説、漫画もたくさん読みました。


さて、来年はまた、どんな素敵な本に出会えるでしょうか。
それでは皆さま、良いお年を!!


昨日それぞれの記事に拍手くださった方、どうもありがとうございました♪
今年このブログを読んでくださり、ぽちりとくださったすべての皆さまに、改めて、本当にありがとうございました!!

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