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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

最近のオンライン小説読みの記録(2019年春~夏編) 

暑ーい!
もはやそれしか言うことがない(汗)。
ぐたっとなっているときにも比較的読みやすいのが、スマートフォンでぽちぽち少しずつたどれるオンライン小説、ということで。
ここのところで読んだ作品の感想メモです。
なにしろPCに向かい合っている時間が暑くてたまらず、数日ちょこちょこ書き足していってひとつの記事にようやく仕立て上げました。
といっても寄せ集め記事ですが。

エリスの聖杯』常盤くじらさん
完結済。
たぐいまれなる美貌と由緒ある血筋の令嬢スカーレット・カスティエルは、婚約者の恋人への嫉妬に狂い暗殺を企て、民衆の前で処刑されてしまう。
それから十年、ぱっとしない子爵令嬢コニーは、婚約者の不貞を目撃してしまう。
味方もおらず追い詰められた舞踏会で、コニーに唯一救いを差しのべたのは、奇妙で高飛車な娘――。

タイトルに惹かれて読み始めてみました。
絵にかいたような悪役令嬢・スカーレット(の幽霊)と、彼女の復讐に付き合わされる羽目になった、さえない平凡な子爵令嬢コニーの、でこぼこコンビのやりとりが面白い。
いつしかふたりに芽生える友情にじーんときます。
いわゆるチート要素は皆無で、何の特別な力もない、ただただ「誠実」なコニー。自分のやりたいようにやるスカーレットに振り回され続けるうちに、彼女なりの芯を得て、たくましく成長してゆきます。
一少女の単なる復讐劇ではなくって、数十倍危険な香りのするどろどろ陰謀劇が、お話のメインです。
スカーレット側の事情もだんだん見えてくるうちに、なんか、いいこだな……最高に格好いいじゃん。ずるい。
スカーレットの真実が残酷で、あまりに残酷で、えぐられました。
スカーレットのパパの過去の回想に、パパ達の恋と友情の物語に、涙があふれてきました。リリーさんも芯が通っていて格好良かった。
そしてちゃんとロマンスもあります。朴念仁氏とコニーの素晴らしくじれじれなロマンス。年の差も身分差もあって美味しいです。
恋愛には疎すぎますが、厄介ごとに巻き込まれすぎなコニーをありとあらゆる場面で助けてくれる彼は、さすが、格好いいのです。ストイックで優しいところもデートの行き先のチョイスもマル。
コニーの友人知人達、コニーが今まで割に合わない思いをいっぱいしつつもなんだかんだ助けてきた人達が、彼女の危機に次々と手を差し伸べてゆく、終盤の怒涛の展開は、胸の奥が熱くなりました。
あの彼女とか彼とかまさか再登場するとは思わなかったよね。苦笑。
コニーの若干こなれてない突っ込み口調も、読み慣れてくるとなんか味の内です。
登場人物が多くて頭がちょっとこんがらがってきますが、各章ごとの登場人物紹介とあわせて読むと結構整理できて良いですよ。

リケジョの取扱説明書』山本風碧さん
完結済。
女子力ゼロの理系女子学生さくらさんと、故あって女性アレルギー持ち御曹司の島田さん。
故あって彼の会社でバイトとして働くことになったさくらさん達の、仕事と学業と就職活動、そして恋のお話。

これまた私好みの頑張る生真面目な女の子がヒロインの年の差オフィスラブコメ。
楽しかったです~!!きゅんきゅんしました!!
ふたりの出会いの合コンの場面がなんだかまずお気に入りでした。
コンプレックスを抱えてつたなく足掻いて頑張るさくらさんと、そんな彼女に次第に惹かれていく島田さん。
研究のこともお仕事のこともほどよいボリュームで描かれていて、読み応えありました。そこから次第に自分の道を見出していくヒロインの姿も素敵。
メシ友(?)から距離をじわじわつめていくふたりも楽しくて良かったです。豚骨ラーメンおいしそうだな。あとふきやのお好み焼きがすごく美味しそう。
さくらさんのおかあさんがなかなかの壁でしたが、でもなんか良い人だったな。最後格好良かったな。
さくらさんの友人二人もいいこだったし、最初は微妙だった上原さんもちゃんと仕事熱心な良い仲間でした。
さくらさん、良い名前だな。
幸せになってほしいです!!

メニューをどうぞ』汐邑雛さん
連載中。
これは書籍版から入ってじわじわと世界観にはまり、今Web版もじわじわ読み進めているところです。
不幸続きでどん底だった料理人の栞さんが、ひょんなことから異世界のリゾートホテルのシェフとして雇われ、異世界の未知の食材をふんだんに使って創意工夫が光るおいしいごはんを作っていくお話。
徹底的に異世界クッキング!がメインなのが楽しいです。少女小説寄り加減も私にはちょうどいい。
料理をしていればとにかく幸せな天性の料理人・栞さんが、無自覚に無敵で、格好いいです。
栞の最大の保護者にして理解者・プリン殿下ことマクシミリアン殿下のひんやりとした優秀さも光ってる。(主に栞の目に見えないところで)
栞さんとマクシミリアン殿下の関係が、うーん、恋愛ではないんだけれど何とは言い切れない濃い絆で結ばれていて、もどかしいのですが美味しいです。そのうち何とかならないのかな。前例(?)もあることですし……。
双子の弟子のディナンとリアがまた頑張り屋さんで可愛いです。
これは読んでいてとにかくプリンを食べたくなってきます。プリン(苦笑)。
『なんちゃってシンデレラ』シリーズとのほんのりしたリンクも美味しいです。世界構造そのものにも何かつながりがありそう。

今連載を追っている中で楽しいのは『魔導具師ダリヤはうつむかない』と『女王の化粧師』かな!!
更新を読むたび胸を熱くしています。
応援しています!!!


ここ十日間くらいの間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: オンライン小説

『本好きの下剋上』Web版ネタばれつぶやき集 

『本好きの下剋上』Web版最後まで、色々読み返しての私のネタばればかりの感想つぶやきまとめ集、追加版です。
この記事の追記に収納しておきますので、読みたいという奇特な方はどうぞです~。
ぜんぜんまとまっていませんし読みづらいです。あしからず。
(後日少し追加修正しました。読み返しがまだまだ全然足りない新参者の私の勝手な解釈なので、おかしいところがあったらごめんなさい。さらっと読み流してくださると幸いです。ごめんなさい)


この一週間強の間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪


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カテゴリ: オンライン小説

タグ: 香月美夜 

『本好きの下剋上』第五部~番外編 

4月後半またひたすら『本好きの下剋上』Web版を読み進めていました。
10連休初日に本編完結まで読了!
おおお、そうくるか~!!!
とてもとても素敵なハッピーエンドでした。
読み終えて心が幸福感でじわじわっと満たされました。
そしてファンの皆様が何度も読み返されているのも納得で、ここ何日か再読&番外編をスマートフォンでぽちぽち読書しかしていない気がします。
わたくしは大長編にはまったら細部にわたる世界観や人物等の設定まで読みこむのが大好きなタイプなので(『Unnamed Memory』とかね)、小説家になろうさんやふぁんぶっくで色々読めるの嬉しいです。
ようやくネタばれを気にせずにすみからすみまで読みこめる幸せ感。

というわけで、追記以下に完全ネタばれ交じりの感想語りを書き残しておきます。
まだすべて再読しておらず勢いで細かなところまで気にせず読んでた部分もあるので、何か違っていたら申し訳ないです。


その前に、この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: オンライン小説

タグ: 香月美夜 

『魔導具師ダリヤはうつむかない1 今日から自由な職人ライフ』甘岸 久弥 




「もう、うつむいて生きるのは、やめよう」
魔導具師で、前世からの記憶持ちでもあるダリヤ・ロセッティは、決められていた婚約者から手ひどい婚約破棄を受けて、他人の顔色をうかがうことなく自分のやりたいことをして生きよう、と決意する。
大好きな魔導具師の仕事を頑張って、好きなところに行き好きなものを食べる生活。
彼女が前世の記憶も活かして作りだす魔導具は、人の笑顔を生み出し、ダリヤの周囲には次第にたくさんの人が集まってゆく——。


小説家になろうさんのオンライン小説の書籍化第一巻。
はじめネットで読みはじめたらたいへん面白くて、書籍も購入して読み、さらにネットでその続きも全部読んじゃいました。
(Web版『魔導具師ダリヤはうつむかない』)

かつて日本人として生きてきた前世の記憶を持つダリヤさんが、異世界にて魔導具師のお家に生まれて修行を積み、生活を便利に豊かにする魔導具(日本の感覚では家電製品、かな)作りを仕事として日々を営んでゆくお話。
ものすごくドラマティックな展開があるわけではなく淡々と穏やかな日常が続いていくお話なのですが、面白いのですよ、これが。
何とも言えない独特の味があって、一度やみつきになると、やめられないというか(笑)。
最新話辺りに出てきたするめ……いや違う、クラーケン(!)の干物のようです。かめばかむほど味が出てきます。
Web版はすでにけっこうな長編になっているのですが、毎日少しずつ読み進めて現時点での最後まで、読み切っちゃいました。

淡々と穏やかな日常、というのが、読んでいると安心感があって、かえってこのお話の良きところです。
異世界なのだけれど現代日本と重なっているところは重なっているゆるい感じ、でも日本の生活で家電製品が賄っている部分を、ダリヤが前世の知識を生かして魔導具で埋め合わせをしていくという辺りが、さりげなく工夫されていて、面白い。
言葉にすると簡単そうだけれど、きっとこんなに新魔法具を作りだせるのは、ダリヤだからこそで。
真面目な勉強家で仕事熱心で、腕のいい職人肌、謙虚でさばけた性格のダリヤ、かなり好感度高い女性ですし、格好いいです。惚れ惚れしちゃう。

序盤の婚約破棄のあれこれは、まあ、結果的にダリヤにとっては、これで良かったのだと思います。
トビアスは色々最低ではありますが、あとになって彼視点のエピソードも読んでいくと、なんというか、彼の気持ちも分からないでもなかったというか。
エミリヤも嫌いにはなりきれない。ごく普通の人としての打算と野心ですよね。これからずっとダリヤと比べられつつ生きなければいけない彼女もちょっと辛いよね……といってそんなに同情はできないけど。
何はともあれ、ふっきれたダリアさんの姿が清々しく気持ちが良くって、周りの人達のサポートが心強くて、彼女の新生活をまずは応援。
そして、ひとつの出会いが。

森で行き倒れていた魔物討伐部隊の騎士・ヴォルフを助けて介抱したことから、ふたりの身分や立場、性別を超えた友情と交流が生まれます。
魔導具好きのダリヤと魔剣好きのヴォルフ、趣味が被っているふたりが一緒に楽しそうにおしゃべりし時を共有している場面が、なんとも良い感じです。
特に美味しいものを一緒に食べている場面が好き。
チーズフォンデュの場面は特に印象的でお気に入りだったので、書籍でイラストが付いて嬉しかったです。
ものすごい美貌の青年なのだけど美貌すぎて薄幸の人生を歩んできたヴォルフ。
彼のためにダリヤが妖精結晶の眼鏡を作って贈るところが、やっぱりとても好きだな。
彼女が眼鏡を作っている場面の真摯な横顔のイラストも秀逸。
ふたりの友情と、ほんの少し糖分があるかないかの関係が、たまらない~!
読み進めていくごとに、ヴォルフの方は特に気持ちがあるのだと思うのだけれど、彼の中ではやっかいなトラウマがあるというか、なかなか具体的な方向には進まず、もどかしい。
ダリヤも婚約破棄とかあったから恋愛事を避けている感じがありますからねえ。
でも無意識に?嫉妬して周囲を思いっきり牽制しているヴォルフはちょっと隠せてないよね。
あまりこじれずにうまく収まってくれるといいのだけれど。
身分の差もやっぱり大きそうですしね。
さあ、どうなる??

幼馴染のイルマとマルチェラ夫婦、ギルドのガブリエラさんにイレネオさんにドミニクさん達、みんな頼もしくていい人で心からダリヤの味方で、読んでいて心強いです。
特にガブリエラさんは女傑と言いたい感じ。どこまでもついていきたい!
あとダリヤもすごいけれど、彼女の亡き父カルロさんも相当すごい人だったんだろうな。とエピソードの端々からにじみ出る優秀さとお人柄が良い感じです。
ほとんどエピソードとしても出てこないダリヤのお母さんもちょっと気になりますが。

あとこのお話の欠かせない魅力のひとつは、食べ物だと思います。
一見グルメもののお話にはみえないのですが、なかなかどうして、読んでいると至るところでおいしそうなものが出てきて、おなかが空いてきます。
最初に出てきたイルマのお手製サンドイッチや森の中で食べたパンとチーズとソーセージの素朴な昼食から、なんでもない日常の食べ物なのに、描写の端々から美味しさが伝わってくる!
ガブリエラさんとダリヤで食べていたパンケーキもおいしそうだったし、屋台の軽食もほどよい異国情緒があって魅力的でした。
いちばんはやっぱりチーズフォンデュだったかな。
Web版の続きまで含めると、ヴォルフのお土産シュークリームやひきにくラビオリもどき、チーズケーキ、あと紅牛とかクラーケンもなかなか興味をそそられます。
ダリヤとヴォルフの酒飲みコンビの食卓なので、美味しいお酒も豊富。

先のエピソードまで含めるとオズヴァルドさんのエピソードとかお気に入りです。三人の奥さんと仲良く暮らしているってなんというか具体的に想像できないけれど、でもすごい。
ヴォルフのお母さんの過去エピソードはなかなかシビアで辛い。
お兄さんと少しずつ関係修復できてきているようで、良かったなというところです。

書籍版の良きところのひとつは、なんといってもイラストだと思います!
ヴォルフの水も滴る美形っぷりがイメージ通りに描かれていて素敵です。色気も漂ってきてます。
ダリヤやイルマや生き生きと元気な女性陣も可愛らしくて美人で素敵です。
眼鏡っ子のダリヤも可愛くて好きですけれどね(笑)。
あと表紙のスライムがかわいそう……なのかな?


Web版も書籍版も続きを楽しみにしています。
私はやはり少女小説読みなので、ダリヤとヴォルフの二人の仲の進展が、気になる!!


この二週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: オンライン小説

タグ: 甘岸久弥 

最近のオンライン小説読みの記録(2018年春~秋編) 

日々ちょこちょこ読んでいるオンライン小説の感想メモまとめ記事です。

響空の言祝コトカゼ 青嶺トウコさん
歌鳥の民の少女・ハフリは、内気な性格と音痴ゆえの劣等感に苛まれ日々を過ごしていた。
そんなハフリの前に現れたのは、翼持つ金色の獣を従えた少年・ソラト。彼に導かれてハフリが目にしたのは、今までとは何もかもが違う土地と人の暮らしぶり——。
完結済。
土と風と空の香りが読んでいると感じられるような、歌鳥と山鳥の地、それぞれの土地の描写がやわらかでみずみずしくて印象的。ていねいに重ねられてゆく情景描写が素敵なのですよ。
爽やかな直球ボーイミーツもののお話。
長い前髪に隠れて世界をおそれて縮こまっているハフリの気持ちに共感し、ソラトに連れられて行った山鳥の地でも最初はすんなりなじめずじたばたして、上手くいかないことばかりで、それでもがんばって人とも触れ合って真心を信じて、読んでいて彼女のことめちゃくちゃ応援してしまいました。
不器用にハフリのことを思いやるソラト君も格好いいヒーローです。番外編の彼視点ではそんなことを考えていたとは!とちょっと笑ってしまった。彼もひとりの若者なのだな。
気が強くはじめはハフリにちょっと衝突していたツムギさん、親切で頑張り屋で不器用で、彼女の事も読んでいくごとに好きでした。
彼女にも幸せになってほしい。
作者様とは、小説を読ませていただく以外にもいつもTwitterで仲良くさせていただいていて、ありがたいです。


生協の白井さんと御曹司』爾月吾華さん
大学生協の食堂の職員白井さん、ある日、職場に設置されたご意見箱への返信係を任されて——。
連載中。
社会人の若い女性が主人公の、ゆる~いタッチで楽しめる、お仕事ものラブコメ、かな?最近はなかなかラブが出てきたかな。
ちょっと世間ずれした真面目でお人好しで仕事熱心の白井さん、すごく好きです。
彼女のご意見箱の意見への返信が本当に丁寧でいい感じにずれてて、おかしみを誘うしにじみ出る人柄の良さに癒されます。
名古屋モーニング、生協でできたら、すごい!
感じの悪い御曹司が途中で出てくるのですが、鈍感な白井さんには色々全く気付かれていないのが微笑ましくもどかしい。
菜々さんと白井さんの友情も和みます。
缶詰のお店デート(?)が楽しそうで私もちょっと行ってみたい。


雨の下の花』雪本さん
ミラが男装して仕えるのはアクアディール公爵家の嫡男・リューベルハウト。
顔と身分は極上だが性格は傲岸不遜で救いようのないブラコンの主人の結婚を危ぶみ、嫁候補探しを密かにはじめるミラ。
完結済。
男装の生真面目で有能で訳あり美少女が頑張るお話!に惹かれて読みはじめてみました。
前半パートはラブコメっぽいノリだったのですが、ミラについてのある重大な秘密が明らかになってからは、シリアスで時に痛々しい展開になってゆきました。
出生からがんじがらめで優しさゆえに枷から逃れられないミラがもう本当にかわいそうで、彼女の幸せを見届けたくて一気読みしてしまいました。
リューベルハウトは後半特によく頑張ったと思います。格好良かった!
なんだか親世代の愛憎劇が主人公世代を時に霞ませるくらい濃かったような(笑)。リューベルハウトのご両親夫婦が好き。
リュシオンとレナディアにも上手くいってほしいな~。ミラに憧れ自分の才覚で未来をきりひらく女の子レナディアが大好きです。


プランナーさんと!【改稿版】』鞠坂小鞠さん
家の事情でバイトに励む勤労学生・真由の憧れの人は、バイト先の結婚式場のウエディングプランナー・都築 陽介。
ある日、バイト仲間に陰口を叩かれていると知った真由は、休憩中に一人で泣いていたところを陽介に見つかってしまう。
涙の理由を聞いた陽介は、真由にある提案を持ちかける。
完結済。
生真面目で苦労性でがんばりやの大学生真由ちゃんと、彼女を見守る社会人ウェディングプランナー都築さんの二人の年の差オフィスラブコメ。
私好みの要素しかない(笑)。
めちゃくちゃ面白かったです~!最後まで一気読みしてしまいました。
R15指定で、けっこう甘々。
年の差カップルの二人ですが、お互いを対等に尊敬し合っていて、すれ違いがあってもお互いに努力してずれを修復してゆくあたり、いいなと思いました。
最初のイメージより都築さんに余裕が全然なくって、読んでいてにまにましてしまったというか、可愛らしかったです(笑)。
真由ちゃんは本当に天使のように善良で可愛らしい女の子で、ひかえめだけど芯が通っていて、仕事熱心で職場の評価も高いし人気もあるし(本人は意識していないけれど)、都築さんの溺愛や苦労も分かろうというものです。
結婚式場のお仕事ものとしても楽しんで読めました。都築さんもお仕事には真面目でどの人もとにかく非常に忙しそうです。
私は真由ちゃんの新しい業務の先輩になった、朗らかで気遣い上手でときどき妄想スイッチが入る仁藤さんがお気に入り。彼女視点の番外編がかなり好きです。
真由ちゃんと都築さんのすれ違いの発端になった事件はなかなかヘビーでずんときましたが。あとでとことんまで追い詰めた都築さんの報復が鮮やかで怖かった……。
都築さんのお姉さん郁さんもいい味出してて好きでした。


僕とエリナの、最後の半年間について』柳坂郁(鞠坂小鞠) さん
自分が死ぬ日のことを幼いころから知っていた少年と、死期のカウントダウンが一年を切ったころから彼に付きまとうようになったクラスメイトの少女の、二人が繰り広げるお話。
完結済。『プランナーさんと!』と同じ作者さんのお話です。
シリアスで時に痛くてでもいとおしい、青春ボーイミーツガールもの。
中編くらいの長さで、バランスよくまとまっていて一気に読んでしまえます。
はじめは反発し合っていた二人が、関わり合ううちに心を許して、それぞれのためにとった行動が、じーんと胸を打ちました。
徹底的に何もかも諦めていた井荻君の変化とやさしさに泣ける。
エリナさんのご両親とのエピソードが特に印象的だったな。お父さんとお母さん、本当のところ、どこまで真実を教え合っていたのだろう。


気になっているお話はもっともっとたくさんあるのですが、やはりいつまでたっても追いつかない(笑)。


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: オンライン小説

『腐男子先生!!!!!』瀧 ことは 

大雨の週末のお供にしていたオンライン小説の感想記事です。
なかなかインパクトのあるタイトルですが。これは私のブログを読んでくださっている皆さまにもご紹介したい。というか感想を語らせてください。

腐男子先生!!!!!瀧ことはさん

ごく普通の腐女子・早乙女朱葉のスペースに同人誌を買いに来たのは、ごく普通の腐男子・桐生和人。
ただ一つ、普通の違ったのは、ふたりは高校の教師と教え子だったのでした——。

タイトルから勝手に想像していたお話とは全然違っていて(笑)、ごくまっとうな、年の差先生と生徒のラブコメ少女小説でした。
キレよくテンポよく進む文章と会話。さくさく読み進められます。
なんというか個人的に、言葉の使い方のセンスが素敵だなと思いました。細部までよく行き届いている。
そして圧倒的にストーリーとキャラが素晴らしい!めちゃくちゃ面白かったです!!!気づけば週末一日かけてノンストップで読了してしまいました。

なによりヒロインの朱葉ちゃんがとても可愛らしくてとてもいいこなのです。泣けてくる。
ごく普通の女子高生なのですけれど、人気同人誌作家さんで(この表現で合っているのだろうか)、賢くて真面目でお人好しで優しくて。
ヒーローの桐生先生も、相当面倒くさくて女心というか人間としてときどきありえないけれど(笑)、でもやっぱり優しくて不器用なお人好し。
ふたりの距離は少しずつ縮んでいっていると思いきや実際にはほとんど縮んでいなかったりして(章タイトルとの落差)、読んでいてもどかしくて心の中で悶えていたのですが、半分くらい進んで、ようやく……。そういう感じになりました。
やったね!良かったね!!あげはちゃんがしあわせそうならなにもいうことないです!(笑)
そして徹底的にオタク活動にしか心を動かさない人間だった先生が、純情な十七歳の朱葉ちゃんに次第にめろめろになり振り回されまくっていくのが、やはり美味しいのでした。

先生と生徒の関係とか、ふたりとも基本真面目だから。自分自身の恋愛には奥手だから。神様と信者という独特の関係がふたりの心をややこしくしているから(愛とか好きとかいう言葉がダイレクトに飛び交う関係だから、ふたりとも分からなくなってしまうのは、確かにそうかなと思う)。そして色んな事をひっくるめて先生が全然分かってないから!!(←やっぱりこれが大きいな)どうしようかと思いましたけどね。
ひとつの山を越えてからの後半パート、年の差もの先生と生徒ものの王道パターンがしっかりがっつり描かれていて、読んでいてきゅんきゅんときめいてしかたがなかったです♪私はひざまくらと年賀状が特にお気に入りエピソードでした……。
社会人コスとまで自称し本性を知る人にさんざんけなされつつも、なんだかんだ生徒の事を真剣に考えてくれる良い先生な桐生先生も好きです。(だからこそときたま踏み越えてしまうのがぐっとくる。しょうがないですけどね。朱葉ちゃんが可愛いから)

(あ、でもいちばんはやっぱり、あの最初の方のエピソードの冷えピタの「げんきになってね」かなあ。あの場面で私まで朱葉ちゃんに落ちてしまいました。)

そしてラブコメと同じぐらい楽しかったのが、朱葉さんと先生のほぼ全編にわたる、怒涛のオタクトーク!!
本当に心から趣味嗜好があうふたりというか、読んでいて分からないところもありつつも、とにかく本人たちが楽しそうなので読んでいるこちらも楽しい。
私もイベントに行った経験は一応あるので、具体的にイメージできたのもまた楽しかったです(考えるほど朱葉ちゃんが女子高生でここまで、すごいです)。
個人的にオタク用語(?)の良い勉強にもなりました。みんなあついですね!!
初期の方の、神様絵師さんと熱烈なファンという、シンプルに好意をやりとりする関係も、またじわじわ~っときて好きでした。
生物準備室や部室でのふたりきりの楽しい時間が、なんだかとてもかけがえのないものになってゆくのが、なんというか、ぐっときました。幸せだなあ。職権乱用だけれど。

脇役キャラも個性豊かな人ばっかりで、たのしい!!
先生の古い友人、秋尾さんとキングさんとか、存在感ばりばりですごかった……こういう世界もあるのかあ……(感嘆)秋尾さんの先生への要所要所の的確なアドバイスが効いていました。キングと朱葉ちゃんの仲良しさにはほのぼの。
夏美ちゃんと朱葉ちゃんのオタク関連全て分かり合った友情もよかったし、朱葉ちゃんを先輩と慕う咲ちゃんもかわいくていいこだったし、都築君も相当問題児でしたがなんだかんだ憎めないいいやつでした。朱葉ちゃんと先生のことを相当ひっかきまわしてくれたけれど、気遣ってくれていたのも、多分事実。
あとマリカさんはめっちゃ怖かったです。先生は本質的にはみじんも揺らいでいないのだけれど、大人の女性の戦うパワーに読んでいて至る箇所でおびえてしまいました。
太一君こんな環境でよく動じず普通にまっすぐにいられるな……と勝手に感動してしまいました。

ネットで読みはじめたのですがあまりに面白かったので、途中で本屋さんに走って書籍も買ってしまいました。



イラストがイメージぴったりですごいです。あげはちゃんかわいい~!!せんせいもかっこいい!!そしてキングと秋尾さんのふたりが具体的にイメージできるの素晴らしい。
9月には二巻目も発売されるとか。素敵なニュースも込みでした。

本編完結後の番外編もやっぱりいつものふたりなのですが、少し甘い場面もプラスされたりして、たまらない~。
また少しずつ読めるの嬉しいなあ。楽しみにしています。


学園もの、年の差もの、先生と生徒もの少女小説ラブコメがお好きな方なら、タイトルぱっと見(ん???)と思っても(もちろん思わなくても!)、読んでいただきたいな。ぜひぜひ。
私自身の感想がいつもにまして意味不明の迷路になってしまって、一層(ん???)となってしまったかもしれませんが。申し訳ない……。
シンプルに、とてもおすすめですので!!!


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: オンライン小説

タグ: 瀧ことは