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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『腐男子先生!!!!!』瀧 ことは 

大雨の週末のお供にしていたオンライン小説の感想記事です。
なかなかインパクトのあるタイトルですが。これは私のブログを読んでくださっている皆さまにもご紹介したい。というか感想を語らせてください。

腐男子先生!!!!!瀧ことはさん

ごく普通の腐女子・早乙女朱葉のスペースに同人誌を買いに来たのは、ごく普通の腐男子・桐生和人。
ただ一つ、普通の違ったのは、ふたりは高校の教師と教え子だったのでした——。

タイトルから勝手に想像していたお話とは全然違っていて(笑)、ごくまっとうな、年の差先生と生徒のラブコメ少女小説でした。
キレよくテンポよく進む文章と会話。さくさく読み進められます。
なんというか個人的に、言葉の使い方のセンスが素敵だなと思いました。細部までよく行き届いている。
そして圧倒的にストーリーとキャラが素晴らしい!めちゃくちゃ面白かったです!!!気づけば週末一日かけてノンストップで読了してしまいました。

なによりヒロインの朱葉ちゃんがとても可愛らしくてとてもいいこなのです。泣けてくる。
ごく普通の女子高生なのですけれど、人気同人誌作家さんで(この表現で合っているのだろうか)、賢くて真面目でお人好しで優しくて。
ヒーローの桐生先生も、相当面倒くさくて女心というか人間としてときどきありえないけれど(笑)、でもやっぱり優しくて不器用なお人好し。
ふたりの距離は少しずつ縮んでいっていると思いきや実際にはほとんど縮んでいなかったりして(章タイトルとの落差)、読んでいてもどかしくて心の中で悶えていたのですが、半分くらい進んで、ようやく……。そういう感じになりました。
やったね!良かったね!!あげはちゃんがしあわせそうならなにもいうことないです!(笑)
そして徹底的にオタク活動にしか心を動かさない人間だった先生が、純情な十七歳の朱葉ちゃんに次第にめろめろになり振り回されまくっていくのが、やはり美味しいのでした。

先生と生徒の関係とか、ふたりとも基本真面目だから。自分自身の恋愛には奥手だから。神様と信者という独特の関係がふたりの心をややこしくしているから(愛とか好きとかいう言葉がダイレクトに飛び交う関係だから、ふたりとも分からなくなってしまうのは、確かにそうかなと思う)。そして色んな事をひっくるめて先生が全然分かってないから!!(←やっぱりこれが大きいな)どうしようかと思いましたけどね。
ひとつの山を越えてからの後半パート、年の差もの先生と生徒ものの王道パターンがしっかりがっつり描かれていて、読んでいてきゅんきゅんときめいてしかたがなかったです♪私はひざまくらと年賀状が特にお気に入りエピソードでした……。
社会人コスとまで自称し本性を知る人にさんざんけなされつつも、なんだかんだ生徒の事を真剣に考えてくれる良い先生な桐生先生も好きです。(だからこそときたま踏み越えてしまうのがぐっとくる。しょうがないですけどね。朱葉ちゃんが可愛いから)

(あ、でもいちばんはやっぱり、あの最初の方のエピソードの冷えピタの「げんきになってね」かなあ。あの場面で私まで朱葉ちゃんに落ちてしまいました。)

そしてラブコメと同じぐらい楽しかったのが、朱葉さんと先生のほぼ全編にわたる、怒涛のオタクトーク!!
本当に心から趣味嗜好があうふたりというか、読んでいて分からないところもありつつも、とにかく本人たちが楽しそうなので読んでいるこちらも楽しい。
私もイベントに行った経験は一応あるので、具体的にイメージできたのもまた楽しかったです(考えるほど朱葉ちゃんが女子高生でここまで、すごいです)。
個人的にオタク用語(?)の良い勉強にもなりました。みんなあついですね!!
初期の方の、神様絵師さんと熱烈なファンという、シンプルに好意をやりとりする関係も、またじわじわ~っときて好きでした。
生物準備室や部室でのふたりきりの楽しい時間が、なんだかとてもかけがえのないものになってゆくのが、なんというか、ぐっときました。幸せだなあ。職権乱用だけれど。

脇役キャラも個性豊かな人ばっかりで、たのしい!!
先生の古い友人、秋尾さんとキングさんとか、存在感ばりばりですごかった……こういう世界もあるのかあ……(感嘆)秋尾さんの先生への要所要所の的確なアドバイスが効いていました。キングと朱葉ちゃんの仲良しさにはほのぼの。
夏美ちゃんと朱葉ちゃんのオタク関連全て分かり合った友情もよかったし、朱葉ちゃんを先輩と慕う咲ちゃんもかわいくていいこだったし、都築君も相当問題児でしたがなんだかんだ憎めないいいやつでした。朱葉ちゃんと先生のことを相当ひっかきまわしてくれたけれど、気遣ってくれていたのも、多分事実。
あとマリカさんはめっちゃ怖かったです。先生は本質的にはみじんも揺らいでいないのだけれど、大人の女性の戦うパワーに読んでいて至る箇所でおびえてしまいました。
太一君こんな環境でよく動じず普通にまっすぐにいられるな……と勝手に感動してしまいました。

ネットで読みはじめたのですがあまりに面白かったので、途中で本屋さんに走って書籍も買ってしまいました。



イラストがイメージぴったりですごいです。あげはちゃんかわいい~!!せんせいもかっこいい!!そしてキングと秋尾さんのふたりが具体的にイメージできるの素晴らしい。
9月には二巻目も発売されるとか。素敵なニュースも込みでした。

本編完結後の番外編もやっぱりいつものふたりなのですが、少し甘い場面もプラスされたりして、たまらない~。
また少しずつ読めるの嬉しいなあ。楽しみにしています。


学園もの、年の差もの、先生と生徒もの少女小説ラブコメがお好きな方なら、タイトルぱっと見(ん???)と思っても(もちろん思わなくても!)、読んでいただきたいな。ぜひぜひ。
私自身の感想がいつもにまして意味不明の迷路になってしまって、一層(ん???)となってしまったかもしれませんが。申し訳ない……。
シンプルに、とてもおすすめですので!!!


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: オンライン小説

タグ: 瀧ことは 

最近のオンライン小説読みの記録(2018冬~早春編) 

新年くらいから読んでいたオンライン小説の感想をメモとして残しておきます。

こんなに遠くまできてしまいました』ナツさん
幸薄い人生を歩んできた二十代後半のOL美香さんが、さらについてないことに突然異世界トリップしてしまう。
彼女が出会ったのは、巨大な鳥に変化できる人間達で……?

安定のナツさんの異世界トリップもの少女小説。
トリップ先の異世界のありようが、なかなか変わっていて癖がある。けっこうシリアス。でも姿かたちが変わっていても、ミカが出会った人たちはあたたかく優しくて。胸がきゅうっとしました。
ついてない人生を歩んできた故愛情を素直に受け入れきれないミカの心の葛藤も共感でき、他人を知らず傷つけ辛い思いもいっぱいしつつ、唯一無二の彼と少しずつ距離を縮めていく様が、心ときめいて仕方がありませんした。
ふふふっ、やっぱりそう収まると思ってました。
親公認というのが面映ゆいというかなんともほのぼの~というか。
恋愛観が現代日本とかなり違うので、ときにかなりあけすけな愛情表現もあり、読んでいてもだえつつもときめきました。
いちばん好きなのはミカ、ラスですが(ほんとうにかわいく格好いい)、読んでいくごとにチェインもユーグさんも好きでした。
ちょっとへたれで影があるけど優しいユーグさんは独特の存在感。
ユーグさんとレイラさんも本当に良かった~!!

ナツさん、最近アップされた『傍観者の恋』の後日談のおまけエピソードもなんとも微笑ましく幸せでした。みんなおかあさんだいすき!

初恋はクラーケン』道草家守さん
海で海生石を採り暮らしている美しい娘アーシェ。どんな男が求婚しても首を横に振るばかりのアーシェ、そんな彼女がずっと恋しているのは、幼いころ自分を助けてくれた、海底都市を守護する海の化け物・クラーケンで。

Twitterで流れてきた民話風の四コマまんががふと目に留まり、読んでみた小説。
異種婚姻譚の王道!といいますか。美しい娘と心優しい怪物の恋。絵になります。
周囲に何を言われてもどんな状況になっても、一途にクラーケンを恋したい信じ抜くアーシェの姿が、読んでいて胸を打ちました。
アーシェとお父さんの関係もなんだか私は好きでした。
クラーケンの大きく安定した愛情というか真心も、つたわってきます。
ちょっとほろ苦くてでも光を感じさせるラストでじんわりきました。

寵妃の連れ子は、自国の第一皇子を振り回す』タイガーアイさん
アンシェーゼ第一皇子のアレクの元に、ある日、五年前に亡くなった寵姫の連れ子で現在は第四皇女であるヴィアトーラが突然訪ねてくる。
同母弟セルティスと自身の身を守るため、ヴィアはアレクに、「自分をあなたの側妃にしてください」と直談判しにきたのである——。

美しくて朗らかで賢くて猫かぶりなヒロイン・ヴィアが、とにかく魅力的です!
庶民根性とノブレス・オブリージュを併せ持ち、完璧な高貴なお姫様である一方、恋する姿はただのふつうの純な女の子で、過去のトラウマゆえの繊細な部分も持っていて、家族思いでおひさまのような明るい愛情を常にまわりにふりまいていて、すべてひっくるめてきらきら光り輝いてる。
彼女が優秀だけれど孤独だったアレクの心の琴線に触れ、次第にお互いかけがえのない存在になってゆくのが、よくわかる。
それでも表立って結ばれるには障害ばかりの二人。お互いの身の安全と幸いを心から案じて己を律して行動に移す二人が切なくやりきれない。アレクもヴィアも若くして完璧な王族で、誇り高い彼らの姿が胸を打つ。そして秘めた恋心に懊悩する様が辛い……。
もう二人の(主にアレクのかな)粘り勝ちですよね。本当の本当に良かった。アレクのある意味父親譲りの一途な執着っぷりにはときめきました。
ヴィアがばらばらだった皇室のきょうだいたちをいつの間にかつなぎとめて、ひとつのあたたかな家族に変えていった過程が、すごくステキでした。臣下の一人一人に真心を持って接して信望者を次々に増やしてゆく様も格好いい。
アレクの側近達三人組も、ヴィアの騎士エベックも、姉に似てなかなか食わせ者な第二皇子セルティスも、妹姫マイラちゃんも、みんな読みこむごとにじわじわ味が出てきて好きだな~。くー。
アレク達の父皇帝陛下のどうしようもなさはここまでくるとあっぱれというか。ツィティー妃に過去にしたこととか到底許せない……。
番外編までヴィアのあたたかな愛情がきいていました。
ちょっと違うのだけれど、『身代わり伯爵』シリーズのミレーユとリヒャルト達の関係に、近いものがあるかもしれない。とか思いました。騎士団が重要な役目を担っているところとか。

ぽつりぽつりと更新を追っているのは、はなさんの『短編集』。
身分違いのロマンスだったり、異世界トリップものだったり、なにげない日常の出会いだったり、ひとつひとつ粒ぞろいの良いお話なのですよ。
最新話の『ふうふのおはなし』、しみじみとした愛情と幸福感に、読み終えてぽろぽろ涙があふれました。はなさんの作品のヒロインたちがもう本当に好きすぎる!

カテゴリ: オンライン小説

最近のオンライン小説読みの記録(2017年夏~初冬編) 

ちょこちょこ読んでいるオンライン小説の感想メモまとめ記事を書きたいかきたいと思っているうちに、気づけば半年……。
読了してから間が空いてしまっている作品など正直細部がうろ覚えなのですが、それでも好き!!という気持ちだけでも書き残しておきたくて。

カエル紳士と新米メイド』山吹ミチルさん
とある事情で弟と共に家出して、伯爵家のカントリー・ハウスでメイドをはじめた男爵令嬢アメリア。
慣れない労働に辛い思いをするアメリアは、夜のお屋敷の庭で、言葉を話せる不思議なカエルと親しくなって——。

おとぎ話風味な良質な少女小説でした。かわいい。心和みました。
慣れない仕事に一生懸命に打ち込み自分の至らなさに落ち込みそれでも弟のためにこらえてめげないアメリアが本当に共感をもてて良いヒロイン。
お互い大事に思いあうアメリアとデーヴィットの姉弟愛に打たれました。
厳しいところもあるけれどみんないいひとで、姉弟が薄々訳ありなことに気づきつつも見守っている伯爵家の使用人たちもいい。
そして頼もしくて優しい旦那様も王道ながらに良いヒーローです。アメリアたちの父親と対峙した場面はとても格好良かった。
タイトルの通りのカエルさんとアメリアの夜の語らいの場面が微笑ましくてほっこり。

おいしい料理のつくりかた』紅葉さん
料理が苦手な女子高生美晴ちゃんが、料理倶楽部に入って「シェフ」こと玉野咲くんに料理の特訓を受けることになる日常青春ストーリー。
これまた可愛らしい学園ラブコメでとても良かったです!!
料理倶楽部という部活の雰囲気がとてもたのしそう~。部長さんが「女将」と呼ばれているのがはまってる。
料理は超初心者だったけど、真面目で努力家で、自分が作れるようになった料理を両親に作ってあげている美晴ちゃんが本当にいいこですぐに大好きになりました。
そっけないけど優しくて料理が好きで大得意な咲くんもいい!
作っている料理がだいたいなんてことない家庭料理なのも親しみがあってよくって、高校生ならではのイベントも程良く織り込まれていて読んでいて楽しかったしおなかがすきました。
主役カップルは本当にほのぼの微笑ましくてきゅんときました。お兄さんサイドのロマンスも好き。

すべては運命のままに』かずねさん
「幼馴染だった婚約者は私より年若く美しい女と結婚した。これは事実だが、私は悲劇の女ではない」
……淡々と心からそう断言するヒロインのカジュライアがほんっとうに格好良くて情にあつくて惚れ惚れしてしまいました。
地方領主として若さをものともせずしっかり渡り合っているけれど、恋愛ごとにはうとくて弱気な一面を見せるところも魅力的でかわいい。
登場する男性陣がみんな一筋縄ではいかなくて曲者ぞろいなのですが、それぞれいぶし銀のような渋い魅力があって、読み応えあります。
あらすじのわりに、基本甘さは感じないがっしりしたイメージのお話なのですが、ほんのひとさじの糖分と漂う色香が、たまらないんですよね。
途中色々やきもきはらはらしたのですが、最終的には収まるべきところに収まったようで、良かったです!!
なんだかんだ言いつつお父さんも弟さんも婚約者候補さんたちもみんなヒロインの幸せを願っているのが伝わってくるのが良かった。

ドロッセルマイヤーMy Library  椋木ゆいさん
両親を事故で亡くした五人兄弟の前に現れた遠縁の「おじさま」。
クリスマスに会いに来てくれるおじさまのことをきょうだいみんな大好き。長女のマリーにとっても年に一度のおじさまとのひとときは特別で——。
『くるみわり人形』や『あしながおじさん』を彷彿とさせる、クリスマスのひそやかなおとぎばなし。ほんのり年の差ロマンス。
中編で文章も落ち着いた上品な雰囲気でとても読みやすいです。
兄弟の長女でずっと下の四人の面倒を見てきて自分のことより弟妹のことをいちばんにするマリー。そんなマリーがしずかに心に温めている想いがぐっとくる。
後半部分のおじさま視点の語りに胸をつかれました。
嬉しい時ほど笑わないというマリーのなんというか健気さ、が愛おしく、それに気づいたおじさまの愛情にもきゅんときました。
プレゼントは、贈られる者より、贈る者の方が幸せって、真実だと思います。
最後まで淡々とおだやかに進んでいく物語でしたが、この微糖さ加減が、マリーとおじさまのふたりらしくて、好きだなあと思いました。

あと最近連載を追っている中で、特に盛り上がっているのが『女王の化粧師』。
一話一話更新されるごとにがつーんと読み応えがあって色香がふんわり漂ってきて、たまらないです!!
最近物語の核心に踏み込んできていてどきどきはらはら。
したたかで美しい女の人達が活躍するお話が好きな方には一押しです。一緒に読んで一緒に盛り上がりましょう!!(勧誘)
(私がブログに書いた感想→こちら


カテゴリ: オンライン小説

『フライディと私』シリーズ  

先週あたりから私がずうっと読んできたオンライン小説の感想メモ。

フライディと私
ページのPさん作。
サイト→P Is for Page 

無人島に漂着した十六歳の少女の「私」が出会った「フライディ」と名乗る男性、素性を明かさぬままのサバイバル生活。
その後日談から人間関係が少しずつ広がってゆき紡がれる、架空の国を舞台としたラブコメ連作集。
一応まだ未完なのかな。
基本的に主役が入れ替わってゆく連作短編集で、各お話は数ページぐらいにまとまっていて、少しずつ読んでいくにはぴったり。
それでも途中からもう止まらなくて結局最後までノンストップで読んでいたんですけどね(笑)。

どこか古き良き英米少女小説を彷彿とさせる雰囲気のお話。
『あしながおじさん』とか、赤毛のアンシリーズの『虹の谷のアン』『アンの娘リラ』当たりの雰囲気に似ている。
そして、読んでいてこんなに素直に明るく楽しい気持ちになれるお話って、そうそうないと思います。しみじみとした幸福感でいっぱいに満たされる。
年の差もの&身分差もの大好きな私には、いっそうたまらない。

目次の名前を見ていてはじめは主人公がくるくるいれかわっていくお話かと思っていたのですが、メインカップルは最初から最後まで同じ二人。ロビンとフライディ。
登場人物が増えても最初のこのカップルが断然大好きな私だったので、嬉しかったです。
恋人であると同時に「バディ」(相棒)でもある二人のやり取りの、可愛らしく微笑ましく、そして二人の信頼関係の素敵なこと!
なかでもちょっと生意気でプライドが高くて素直で優しくて、年下のヒロインちゃんの魅力に、読んでいる私もとりつかれてしまった。
(実家の職業がパン屋と言うのも個人的ポイントでした)
いつもふざけたムードメーカーで頭も良くハンサムで女性に人気のあるフライディが彼女にベタ惚れめろめろなのも、すごくよくわかる。
フライディ視点の最初のお話のラストで「明日はテニスの試合だから」とあっさり帰ってしまった彼女に、彼が盛大に肩透かしをくらっている姿がなんだかおかしくて笑ってしまった。
フライディの性格が全然違う四兄弟のそれぞれの恋模様もそれぞれお気に入りです。
心に決めた女性にひたすら一途に愛を捧げ続け待ち続ける姿は四人とも共通していて、確かに兄弟なんだな~と感心したり(笑)。

お隣の国に留学し大学生となった彼女のキャンパスライフも、素敵なお友達に恵まれてとても楽しそうでお気に入り。
ローズもフェイスもフィレンザも皆いい子だな~!
恋人は大好きなものの学生生活は静かに過ごしたいヒロインと、隙あらばいちゃいちゃしたい彼との温度差がまたおかしみあります。
少しずつ大人になってゆく彼女との関係の進展もていねいに描かれていて読んでいてとってもときめきました。

このお話は(主に名前)どこまでネタばれ感想を書いていいものか悩む……。あまり多くは語りませんが、古き良き王道少女小説がお好きな方には、一押しです♪
格好いい王子様やうるわしのお姫様も盛りだくさんです。皆それぞれ曲者かもしれませんが(笑)。

そういえば瞳や髪の色の描写がまるでないのも気づいてみれば面白かったです。
サイトの方のアンケートの回答も楽しく読ませていただきました。

ちなみにこのお話を読みはじめたきっかけは、Twitterのタイムラインで見かけて読んでみた短編『ヴァイオラ』。
ヴァイオラとカンファーの信頼に満ちた関係とやり取りも良いし、彼らの書物整理&修理という仕事ぶりがまたていねいに描かれていてそういうのが好きな私にはまたたまらなかったです。
弟君も今回の件は反省しつつ幸せになってほしいですね。

ロビンの実家のパンが美味しそうで食べてみたい。
「ウーマン・フライディ」作のベルベットケーキも!

カテゴリ: オンライン小説

タグ: ページのP 

最近のオンライン小説読みの記録(2017年冬~早春編) 

この冬くらいからのオンライン小説読了簡易感想メモです。

うちには騎士がおりまして』皐月さん
塾の事務員として働く優には、とある秘密がある。
毎週金曜日の夜。優の部屋にやってくるのは、異世界の騎士。名をシズレー。
彼とたわいない話をする仲になった優。そんなある日、彼が遠征に行くのだと言い出し——。

連載中。
一風変わった異世界トリップもの。職を持つ大人同士の地に足の着いたロマンスが好感度高い。
塾の事務員として理不尽なことにも耐えて頑張って働く優さんに必死にエールを送りつつ、想い合っているのにすれ違う恋人たちの姿にやきもきしつつ、異世界で優さんが事務員スキルを武器に頑張っている姿に小気味よい気分になりつつ(笑)。
殿下に振り回されつつも向こう側の世界で正統に評価され生き生きと頑張っている優さんの姿が好きだな。
とことんすれ違っている優さんとシズレーさんが不憫すぎるので、なんとか色々上手くいきますように!!更新のたびにお祈りしています(笑)。はやくふたりでたわいない楽しい語りあいのひとときを取り戻してほしいです。あわよくばその次のステージも期待したい。殿下のロマンス話(?)も気になります。

碧の独善』 花売りの少年

政略結婚で他国に婿入りした王子と、彼に仕える女騎士をめぐる、分かちがたい絆と罪と愛の物語。完結済。
シリアスモードな異世界ロマンスものファンタジー。
文章や世界観、各固有名詞の硬質で透明感のある美しさ、人の生きざまの激しさ、愛する心の強さ、狂おしさ、色々なものがせめぎ合っていて、サディアスの側に凛とたたずむアンジェリカが不憫で、とにかく幸せに、幸せになってほしい!!と、一気に読んでしまいました。
なかなかえぐい展開にもなりましたが、その中でも特に女性たちの強さが光っていたように思います。
アンジェリカがいちばん好きですが、クラリッサもすごい辛い思いして頑張って成長して大好きでしたし、複雑な立場で誇りかに戦うミシェーラも良かったですし、ニーナとノーマもだいすきです!
こちらの作品にとにかく惚れ込んでしまって冊子版も購入させていただきました。表紙の青が本当に美しくて感激です。
サイト様の別作品もまた読ませていただきたいです。

運命は時が連れてくる』 Tiny garden

失恋したばかりの女性が、アパートの隣に引っ越してきた美容師の男性とふとしたきっかけで知り合って……からはじまる現代ものロマンス。完結済。
お馴染みTiny garden様の新作シリーズ。完結済。
こちらのサイト様らしい、穏やかで優しくて読んでいて幸せになれるラブロマンスでした。
ベタといえばベタなお話ではありますが、そこがいいのです。
クロノくんの甘い微笑みと優しさにすっかりほだされてしまいました……。美容師さんという職業も似合っている。
都さんにクロノくん、名前の響きがきれいで素敵だなと思いました。プラネタリウムや星のエピソードとも上手く絡められていて。
癒されたいときに読むにはとてもいいです。

最近のTiny garden様のお話の中では、『ナインカウント』のバレンタイン&ホワイトデー番外編が、ときめき度満載で読んでいて幸せでとても良かったです……!!豆腐二十丁分の愛ですね!

赤い糸、白い羽』はなさん

ほんのちっぽけな特別な力を持つ「私」が、ある日地下鉄の車内で出会ったイケメンさんと、おかしな関わりを持つようになるお話。完結済。
はなさんの作品、やっぱりいいなあ(ほわわん)。
お人好しで不器用で世渡り下手な女性が報われるお話が、私は大好物です。
こちらの作者さんのこの作風のお話は、川原泉さん漫画の世界と似た空気を感じて、特に好き。
ワコさんと加納さんの飲物のチョイスのエピソードが和みます。
後日談のお友達視点のエピソードも、ほっこり心温まりました。おしあわせに!

月の花』はなさん

感情表現が苦手で口下手な高校二年生の鏡花と、陽気で顔もアイドル並に可愛くて、自分の気持ちと欲求にも素直な一つ年下の拓海、そんな二人の日常。完結済。
一話ごとに、主役二人、その家族や友人達、視点がひとりずつ移り変わっていくスタイルで描かれる、高校生カップルのロマンス。
幼馴染もの、年の差ロマンス、不器用で無愛想だけど心根の優しいお姉さんヒロイン、お姉ちゃん大好きでその彼氏を敵視している妹、ヒロインにべた惚れなヒーロー、個性的で気のいい友人達……。諸々、私好みの要素てんこ盛りの、素晴らしい作品でした。
月の花、という美しいタイトルの通り、わいわいにぎやかで楽し気な日常の中に、ひどく美しくて切ない純度の高いラブロマンスが描かれていて。読んでいて心打たれました。
鏡花ちゃんみたいなヒロインはやっぱりというべきか私の好みストライクで、彼女が感情表現下手なりに、拓海くんにちゃんと恋していて想いをあらわしているところが、もう本当に可愛らしくって!じたばたします。
拓海君のどこまでもあけっぴろげで積極的な愛情表現も楽しい。周囲に冷たく突っ込まれ続けてもめげないぶれない拓海君が大好き(笑)。
拓海君の友人ふたりがなんかいい味出していて好きでした。和葉ちゃんとか雪菜ちゃんとか鏡花ちゃんラブな女の子達も大好き。雪菜ちゃんの彼氏君もちゃんと報われるといいな……。

あとは、『京都寺町三条のホームズ』シリーズのエブリスタ版を読んでいたり。『no-seen flower』様の小話を読んでいたり。
気になっているオンライン小説、他にもかなりあるので、ぼちぼち読んでいきたいところです。

カテゴリ: オンライン小説

最近のオンライン小説読みの記録(2016年夏編) 

最近PCのネット接続が不安定で、書く気はあってもなかなかブログを更新できずにもどかしい……。
Twitterとは違って、ブログはやっぱりスマートフォンでは書きづらいのです。

さてさて、最近読んでいたオンライン小説の感想メモ的記事です。

オランダ坂の洋館カフェ』江本マシメサさん
長崎はオランダ坂の小道を入り込んだ先にある洋館の喫茶店、cafe「小夜時雨」。
雨の降る夜、偶然迷い込んだ女子大生・日高乙女さんは、変わり者のオーナーと出会う。
完結済。

Twitterのフォロワーさんおススメ作品でした。
雨の日しか開店しない知る人ぞ知るカフェのお話。「小夜時雨」という名前の響きから好みです。
江本マシメサさんのお話は現代ものでもやっぱり面白い!
長崎のお菓子が読んでいて本当に美味しそうで街の描写もほどよく、長崎に旅行に行きたくなりました。
シースケーキというお菓子が特に美味しそう。かんざらしもパンドウスもみんなみんなおいしそうです。
特殊な営業形態のカフェで、マイペースな日高さんと無愛想気味オーナーの、ちょっとぎこちないけどほのぼの仲の良い雰囲気が和みます~。
ロマンスの加減も私好み。薄々オーナーの気持ちが透けて見えてくるのにときめきました。
栄養士を目指す日高さんの大学生活も読んでいて楽しそう。頼れる諒子ちゃん好きだなあ。
最後の最後ぐらいで(お菓子ではない)糖分も大いに増量されて、幸せな気分にひたれました。

江本マシメサさんといえば、私の大好きな『悪辣執事のなげやり人生』が書籍化されるそうで、今からすごく楽しみなのです~。


テューダーの薔薇My Library  椋木ゆいさん
薔薇戦争の時代のイギリス。
ヨーク家の娘エリザベスは、内乱に揺れるイングランドで王女として成長した。
父王の死後、叔父リチャードがエリザベスの弟を廃して王位についてしまう。
宮廷に招かれたエリザベスは、幽閉されている弟たちを救おうとするが……。
完結済。

こちらの作品、ずっと気になってて読みたかったのです。
ちょうど世界史ものを読みたい!波がやってきて、読みはじめてみました。
がっつり読み応えがある歴史もの小説で、一週間くらいかけて少しずつ読んでゆきました。
ヒロインのエリザベスの落ち着いた静かな語り口で進む、王宮の陰謀劇。シリアスモード。
まさに薔薇のようなお姫さま・才色兼備のエリザベスが弟たちのため、母や妹のため、亡き父のため、叔父夫婦のため、自らにできることを常に考え王宮で必死に頑張っている姿が印象的でした。なかなかうまく報われないのがせつない。
はじめは好印象なかったリチャードが、エリザベス視点でどんどん格好良く思えてきて、ちょっとドキドキしちゃいました。
アン王妃とエリザベスとセシリーと、女同士の語らいが好きだったかな。登場人物の心理描写が細やかで些細な行き違いや家族だからこその複雑な心理なども丁寧に書かれていてすごいです。
こんな何でもできるお姉さまを持ったセシリーはちょっと辛いかなとか私は思ったり。
私も一応歴史の授業で習った覚えのある薔薇戦争の時代の一区切りの場面も。
なんというか、エリザベスのその後の人生が、幸せなものになってほしいなあ。と願うばかり。
登場人物の心が移ろいまた荒波にもまれ強く成熟してゆく様がこれだけ丹念に書かれているので、なんか、この夫婦も年月を経れば、いずれは。と信じたいです。

薔薇戦争といえば私の中では、やまざき貴子さんの『マリー・ブランシュに伝えて』http://amzn.to/2cJIN9H
このお話を読んだ後に再読したら、世界が繋がった!わあ、感動!!
読むたびにぽろぽろ涙があふれるまんがです。マリーもナタリーもギルバートもジェロームもみんな好きなんですよー!(叫ぶ)

あとおなじみ『Tiny garden』様の10周年リクエスト企画の各お話も、少しずつ楽しみに読ませていただいていました。
同窓会のお話、ランチからディナーまで~&ビューティーアンドビーストのコラボ小説、みんな良かったです!
更新を見つけた朝は幸せ気分。
こちらのサイト様のお話が何年たっても大好きだなあと改めて思いました。


ここ一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: オンライン小説