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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『Fal-reisia 3』他 感想 

実は今年も出かけていました。
夏コミに。
去年の記憶に引き続き、もうすっごい人と暑さと湿度で、荷物は肩に重いし広い会場を人混みかきわけ歩き回り続けるしで正直疲れましたが、でもとても楽しかったです。
独特の高揚感と充実感を得られる場だなあと、しみじみ感じました。
あ、去年に引き続き、コミケのあとはフォロワーさんと待ち合わせて女子会してきました。りんごの窯焼きパンケーキは疲れた体に染み渡る美味しさでした♪

さて今回も、私の目的は、no-seen flower 様のMemoriae シリーズの同人誌を入手すること!でした。
今年も現地では藤村先生(古宮先生)にたいへん良くしていただきました。
いつものサイズの同人誌一冊&ペーパーの束&ブックマーカー(ペーパー付き)という豪華セットを購入させていただきました。
ほくほくです。ブックマーカー何種類かあって少し悩んだのですが直感で「オスカーの瞳の色!」ということで青のお月さまのものをいただきました。とても美しくしかも丈夫なブックマーカーで今新刊本体に挟んでいるところです。お花入りの青いきらきらお月さまがゆらゆらゆれていてすずしげでとても素敵です。

さて今回も、シリーズ全作品ネタばれこみの感想をメモ的につらつら語ってゆきたいと思います。
いただいたペーパーの感想もばらばらと書いていきます。一度にたくさんいただいて贅沢にも一気に読んだのでどれがどれだか把握しきれてなくて申し訳ない、でもみんなとってもとっても良かったです!!思っていたよりUMの甘々なお話が多くて私はもう幸せで涙ぐんでいます。

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カテゴリ: Memoriae シリーズ

タグ: no-seenflower 

『ヴィヴィア・バベルと屍人姫』(World -Memoriae-) 

私が愛するno-seen flowerさまのMemoriae シリーズ内の、某長編シリーズ完結後の番外編収録の同人誌。

『ヴィヴィア・バベルと屍人姫』

「ヴィヴィア・バベル」という人名がタイトルに入っているのを見たら、読まないという選択肢はない。
通販が早々にはじまっているのにだいぶたってから気づき、お取り寄せして読ませていただきました。

童話調の表紙イラストがとてもとても素敵です。
可愛らしくて繊細でやわらかなタッチに、ホラー成分も自然に組み込まれていて。ひとつの世界が編み上げられている。

お話は中編で今までのご本に比べても薄め。
ただし内容自体はさくさくと読める……類のものではなく、なんといいますか、このシリーズ特有の「得体のしれないざらっとした何か」のお目見え編、というか。後味もそんなにはよくないかな……。
ただヴィヴィアさんとか例のあのひととかの日常の物語という側面もあり、やはりファン的には読めて良かった!!やっぱりこのひとたち大好きだー!!というお話でもありました。
なにより今この名前を名乗って彼女が生きて日々を過ごしているというそれ自体が、何よりうれしいこと。といいますか。

どこの切り口からいってもネタバレを踏んでしまうのがこのシリーズなので、追記以下に、ネタバレ込みでちょっとだけ感想を語ってみます。

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カテゴリ: Memoriae シリーズ

タグ: no-seenflower 

『灰の見る夢』感想(Unnamed Memory) 

大好きな大好きなno-seen flowerさまのmemoriae シリーズの同人誌が出ましたので、さっそくネットでお取り寄せ。
今回は特に、シリーズ内でも私が一番大好きな『Unnamed Memory』の直接の番外編的なお話。
いつものふたりが主人公!わーい、そんなの楽しみに決まってます!

あとがきとかにも書かれていたように、シリーズ未読でも楽しめるお話かと。おとぎ話風味でボリュームも控えめでとっつきやすいです。それでいてMemoriae シリーズの緻密な世界構成と端正な文章と魅力的なキャラと各種読みどころはしっかり楽しめます。
そしてお気に召されたらぜひぜひ本編も読みましょう!読んで!

そしてもしシリーズ既読の方で興味を持たれた方も、ぜひぜひ、読んでみられることをおすすめします!
良かった。すごく良かったです。届いてから何度目かの再読を終えた私は、今とても幸せ。

以下はMemoriae シリーズネタばれ込みの私の簡易感想メモです。


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カテゴリ: Memoriae シリーズ

タグ: no-seenflower 

『BabelII 剣の王と崩れゆく言葉』古宮 九時 




元の世界へ帰る方法をもとめてついにたどり着いた、魔法大国ファルサス。
しかし、国王・ラルスは非情にも、雫に剣を向ける。世界を害する「異物」として——。
ラルスと戦う決意をし、果てに瀕死の重傷を負う雫。
一方雫と引き離されたエリクは、過去を追憶する。この国でかつて自らが関わった高貴な少女のことを。
「死者蘇生」の禁呪による事件で国中に暗雲漂う中、雫とエリク、ふたりの運命は分岐点を迎える——。


大好きな大好きなMemoriaeシリーズの一作品『Babel』、続編ですよ!二巻目ですよ!(興奮)
いやほんとうに、嬉しさの極みです。
特典がつくという事前情報を得て、アニメイトに早速寄って購入してまいりました。

表紙イラストの雫がとても可愛らしいです。一巻目のときと比べて若干おとめちっく。お花に囲まれているからかな。
そして頁を開いたカラー口絵のファルサス兄妹のうるわしのお姿!
ラルスもレティも事前に私が想像していたのとちょっと違う方向性のイラストだったのですが、でもこれを見てしまうと「これこそ正統派!」と私の中でしっくり馴染みました。そうだよね、ラルスは二十七歳でしたね……。
レティはどこから見ても非の打ちどころのない美人さんですねえ。流れる黒髪もすてき。
ファルサス王家に脈々と受け継がれてきている美貌に、本文を読む前からしみじみしてました(笑)。


一応以下はネタばれまじりの感想ということで。


そう、今回のお話は、舞台は一巻分まるまるファルサス。
しかもお話の最初から「例の二人組」が登場してきた!ちょっと興奮せずにいられますでしょうか!
この二人が『Babel』書籍版にどこまでどう絡んでくるかが、何より私が気になっていたことで(笑)、じっくりじっくり読ませていただきました。
リースヒェンと雫とメアの女の子のやりとりが微笑ましかったです。
ほよほよ頼りなさげで世間知らずでも、さすがリースヒェンは強い。オスカーは文句なしに格好いい!
ファルサスの昔語りの魔女の伝説にテンション上がったり。
このあたりはリースヒェンとオスカーのエピソードが追加されていたり他のエピソードが消えていたりで、けっこう手が加えられていましたね。
鮪の書き取りのエピソードお気に入りだったので、これが残っていたのは嬉しかったです。鮪がなんなのかも知らないのにつくりの意味を真摯に考察し漢字の書き取りをするエリクという図が面白いんですよね~。

謎の二人組(私的には謎じゃないけど)と別れてファルサスにやってきてからは、雫とエリクは引き離されてしまい、このコンビの学術的突っ込み満載のとぼけたやりとりとほどよい距離感が好きな私には、ちょっと寂しかった。
そしてラルスはそういえば確かに、初登場時はこんなに感じ悪かったですね(笑)。
まあファルサス兄妹は、ネット版より若干マイルドになっていた気もしましたが。ラルスいいおにいさんでした。
しかし雫はいきなり窮地におとされますよね。そこからの覚悟と行動が、これはもう雫にしかできないと思う。魔法も何も使えない普通の娘であるからこそ彼女の精神のありようが響きます。姉妹のやりとりの追憶にもぐっときました。
最終的には最悪のピンチは切り抜け、王様と雫の容赦ない戦いの日々がスタート。
ラルスは全然雫を信用していないしぴりぴりしているはずなのに、雫の精神のしなやかさとかあと人参とか人参とかで、そこまで重たくなくちょっとコミカルにさえ読めるのでした。
「私と人参を同列に語らないでください」には思いっきり吹き出してしまいました。

一方のエリクが触れるのは、自らの過去。
カティリアーナのエピソード、いきなりファルサスの暗部が容赦なく引き出されていきますね……。
禁呪がらみの大騒動の果てに、ラルスによって暴かれたカティリアーナの真実は、衝撃的でした。ずっしり。
それでも不器用で寂しげで純粋にエリクに懐いていたカティリアーナの姿も、また本当だったんですよね。
エリクが雫に語った「本当のこと」の顛末に、心が泣き笑いのような、ちょっと優しい気持ちになれたのでした。お花のイメージが響きます。

自分ができうる上限を飛び越えるほど、努力し思考し学ぶのをやめない雫がやっぱり本当に好きだし、パートナー兼保護者としてのエリクのポジションも、やっぱりとてもいいなとしみじみ思いました。たとえ離れていても。
お姫さま抱っこは地味にときめきました。ロマンス色は皆無でも、お互いにとってお互いが大切である気持ちが前巻に比べてぐっと増してきていて良かった。
人が好くあまり報われていないハーヴも登場してきて嬉しい。イラストがなんか可愛いくて和みます。
兄への突っ込みと魔法に関わるあれこれで多忙なレウティシアも好き。雫のお菓子は美味しいんですよね~。
あと雫の使い魔になったメアも可愛らしくて癒されまくりです。雫がもし元の世界へ帰れるとすればついていきたいという健気なメアにぐっときてしまいました。

アイテア祝祭は、私の中ではどちらかというと『Unnamed Memory』なんですけれど、楽しそうで好きな場面でした。
雫の作る鈴カステラがおいしそうでした。
大陸分割神話は、そういえばこのあたりが初出でしたか。

禁呪事件がひとまず解決した後、ラルスとレティが雫たちに語った最重要機密。
雫が見続ける謎の夢の正体。
このざらざら気持ち悪い部分が!たまらない!(←現段階では上手く説明できないけれど!)
こんなに決然と自分の足で立ち思考して行動する雫にこんな宿命が課されているのは、やりきれない気分になるのです。

そして言語障害の子どもとのやりとりの食い違いから芽生えたささやかな違和感、そこからエリクが暴いた、言語に関する根源的な食い違い。物語の大どんでん返し。
一度読了済でもぞくぞくします。こんな壮大にして緻密なつくりの物語をお書きになれるなんて、作者さんの頭の中は一体どうなっているんだろう。
エリクの淡々と冷静な分析と雫への混じり気ない気遣いがものすごく救いです。
王様に歯向かってまでまったく臆せず雫を人間だと断じ守るエリクがほんとに格好良すぎる……。

やっぱり初登場時は人でなしだった(笑)お姫さまと従者が表に出てきたところで、二巻目終了でした。

三巻目も待っています!出ますよね?ね!
むしろもうMemoriaeシリーズすべてを書籍版で読みたいです……。


この一週間くらいの間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪


(追記以下はシリーズ全作品ネタバレレベルの私のつぶやき感想メモです。こっそり収納しておきます。)

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カテゴリ: Memoriae シリーズ

タグ: 古宮九時 

『Fal-reisia 2』他感想 

夏コミから一週間。
残暑厳しくてちょっと辛いです。湿度が高いのがよろしくない。

さて、そろそろ『Fal-reisia』2巻目のネタバレ感想を書いても良いかしら!とやってまいりました。
以下は追記にたたみます~。
no-seen flowerさまのMemoriaeシリーズ(特にUnnamed Memory)ネタばれですのでお気をつけくださいませ。
ちなみに私の最愛キャラはティナーシャです。


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カテゴリ: Memoriae シリーズ

タグ: no-seenflower 

『Babel 異世界禁呪と緑の少女』古宮 九時 




ごく平凡な文系女子大生・水瀬雫は、夏休みに突然異世界に飛ばされた。
砂漠で行き倒れていた雫は人に救われ、魔法文字を研究する魔法士の青年・エリクに出会う。雫は彼に元の世界の言語を教える代わりに、帰る方法を求めて共に旅に出ることに。
その大陸は二つの奇病——子供の言語障害と謎の長雨による疾患で混迷を極めていて——。


祝・『Babel』書籍化!!!


まずはこれにつきます。
大好きな大好きな藤村由紀さん(古宮九時さん)のMemoriaeシリーズを、書籍のかたちで読むことができる日が来るなんて、感激です。
サイト様(no-seen flower
このシリーズの中でいちばん書籍化が馴染むのは『Babel』だろうなとは、前々から思ってはいましたが。いやはやめでたいです。
明日コミケに行って、同じMemoriaeシリーズ内の別作品同人誌を入手する前に、できればブログで感想というか宣伝を書いておきたかった!

イラストの雫とエリクが、私の中のイメージにびっくりするほどすんなり馴染んで、嬉しい。
派手すぎないやわらかな質感のイラストが素敵です。特にエリクの淡々とした端正なたたずまいが……。雫の異世界バージョンの平民の(ですよね?)服装もすごく可愛らしいし、彼女の凪いだ、それでいて何かを探し求めるような瞳が彼女らしいと思い気にいりました。
カラー口絵から連続しての「歴史に残らぬ少女と魔法士の旅路が、今始まる。」という、サイトにもあった導入の文章がまた格好良くて、もう満足感いっぱい、おなかいっぱい(笑)。

本編を読んでいって、ああ、やっぱりこのお話私大好きだ!と、あらためて叫びたくなりました。
Webでの初読時は、今から思うと「『Unnamed Memory』の後の時代のお話」という意識で読んでいたので、今回こういう独立したひとつの物語、というかたちで読んでいると、『Babel』独自の面白さをしみじみ実感できました。
じっくりじんわり時間をかけて、読了。

雫とエリクの学術的(?)少々ずれた会話と、保護者のようなパートナーのような独特の距離感が、やっぱり大好きです。
華のある姉と妹に挟まれ、自分を見いだせずにいた雫の胸の内に自然に共感し、彼女が突然放り込まれた異世界で、他人の助けを借りつつ、彼女のやり方でひたすらに頑張って頑張って頑張りぬく姿が、まぶしく愛おしい。
研究者肌で淡々とクールだけれど、誠実で頼もしく人の好いエリクも大好き!
書籍版だと、雫の普通の女の子としての内面の屈折の描写がやや前面に出てきていたのかなという印象。
あと指輪のエピソードってたぶんこんな書かれ方していなかった気がするので(あれ、覚えてないだけ?)ちょっとどきどきしました!
なんというか、読んでいて、心がほんわりあたたかく優しくなるふたりなのです。

メアもやっぱりかわいいな~。お妃様のエピソードはせつない。
ターキスはなんかこうもっと殺伐としていた気がしなくもないけれど、人懐っこさが私は好きでした。
物語のこんなに初期段階でこんなにえぐい危機に直面していたんだっけと、改めて青ざめました。(だってティナーシャの時代から皆を苦しめていた代物じゃないですか……。)雫もエリクもメアもひとまず無事で本当に良かったです。
雫のスキルは、方向感覚の鋭さと、あとお料理ですね。
料理スキルは絶対今後必要ですよ。
異世界で見知らぬ食材にかこまれてる中でアップルパイを作れるなんて本物です。
そうか、お勉強で頭を使うと脳に糖分がほしいというやつか……だから『Babel』のふたりはしばしば雫の手作りおやつを食べているんだな。

「大幅な加筆修正」が今後どう効いてくるのか、気になって仕方がないです。
個人的に何より気になるのは『UM』つながりが書籍版ではどこまで描かれるのか。魔女の描写も例のドラゴンもすこーし出てきたし、まったく書かれないということもなさそうで、そうなってくると色々気になって気になってしかたないのでした。
続きめちゃくちゃ読みたいです。本当に続編出て!出てください!天に祈ります。
この感じだと、書籍版だとシリーズ全四巻くらいでしょうかね。

天に祈るだけではなく、この一巻目の売れ行き次第で続編がどうなるかも決まるとも聞きましたので、このブログに書いてどこまで効果があるのか謎ですが、宣伝させてくださいませ。
こちらの『Babel』、『はなのみ亭』的、この夏休みの推薦図書です。
ファンタジー好きさんには一押し!いわゆるライトノベルをあまり読まない方でも読みやすいと思います。表紙イラストの雰囲気が違和感なければまず大丈夫かと。
派手さはあまりないですが、非常に緻密なつくりの世界観の美しいファンタジーです。文章もすらすら読みやすい。
タイトルから分かる通りに「ことば」にまつわるファンタジーで、そういうのがお好きな方には特におすすめ。
真面目で努力家の女の子が頑張るいつもの私の好みポイントもばっちり。
図書館好き、書物好きさんにもおススメ。
異世界に行って生命の危機に何度も瀕しても、なお大学図書館で借りていた重たい本を最後まで持ち歩いていた雫は、特殊な力がなかろうが十分すごいです。これだけですでに雫はただものではない。ちなみにエリクも雫と出会った時点では図書館勤めの青年です。
あと雫が出会った「不思議な本」も物語のキーポイントですので。このざらざらした違和感!

そして書籍版がお気に召されたら、Web版を最後まで読んでみるのもありだと思いますし、サイト内の他作品を読んでみるのもありかと。
(個人的には『Unnamed Memory』を少女小説好きさんには何度もしつこくおススメしたい……一緒に好き語りしたい!エリクが語るいわゆる「魔女」の物語です。)

あ、あと、書店限定特典の小話が欲しいあまりに同じ本を二冊買ってしまいましたが、後悔はしていない。布教用にします。
そして『電撃マガジン』まで買ってしまいました。ちょっとせつなくほろ苦いお話で、キャラクターのラフスケッチや作者さんのインタビューも読めてやっぱり買ってよかったです。

参考→ 『Babel』Web版感想私の好きな美味しい物語4 雫のパンプティングまたはフレンチトースト


この一週間それぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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