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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『ワタシの川原泉』に投票してみる 

今白泉社のサイトさまで、川原泉さんの作品のイチオシ作品を投票する、こんなキャンペーンが。

白泉社40週年記念WEBサイト 川原泉傑作集 ワタシの川原泉

読みきり作品5作品と連載作品も選んで投票できるということだったので、さくっと投票してきました(笑)。
5つも選んでいいのは嬉しかったけど、どの短編も大好きなので、本当は5つでも選びきれない!

ちなみに私が投票したのは以下。



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カテゴリ: 漫画・白泉社

タグ: 川原泉 

『ラストゲーム 第3巻』天乃 忍 

ラストゲーム 3 (花とゆめCOMICS)ラストゲーム 3 (花とゆめCOMICS)
(2013/01/04)
天乃忍

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『ラストゲーム』第3巻目。
天文部で新歓合宿に行く事になった、九条と柳達。
事故とは言えキスしたことを意識し過ぎて挙動不審な柳をよそに、九条はまったく普段通りで無防備な態度ばかり。
天体観測に向かう途中、思いあまった柳は九条の気持ちを確かめようとするが、突然の雨に邪魔をされ、さらにふたりで遭難してしまい……!?


年明けのお楽しみだった『ラストゲーム』の新刊、早速読みました♪
今回の表紙は柳くん&相馬くんか……うーん私もできれば女の子がいて欲しかった……(笑)。いや、格好いいですけれど!
柳くんも、普通にしていればねー。ナチュラルに格好いい王子さまなんですから。

そして中身も読み終えて、いやあ、期待以上の面白さ!堪能いたしました。
前巻から比べても本当、ますます面白くなってきたなあと嬉しく思いました。それぞれのキャラに愛着がわいてきて。主役ふたりはじめ皆かわいいです。
ひとこまひとこまの表情の動きがとても繊細でお上手で、少女漫画的恋のときめきを存分に味わえました。
完全に惚れ負け状態の柳くんの不憫さはますます冴え渡り、さらに今回は、美琴ちゃんの方にも少し、変化が……?以前とは違う表情を見せ始めた彼女に、今回は特別、ときめきがとまりませんでした。可愛いー可愛いよー。(←もう繰り返すしかない。笑。)
高校生とはちょっと違う、大学生活ならではのときめきのツボ(?)もしっかり押さえられていて、美味しいですね。合宿とかドライブとか下宿訪問とか。

のっけから、前巻の事故のキスを意識しまくって挙動不審の柳くんに、まったくスルーの美琴ちゃん、ペットボトルを差し出したシーンに、私も早速吹き出してしまいました(笑)。予想外に美琴ちゃんは全然意識してない……。これは手強い。
そして思いあまった柳くんが行動を起こした直後の突然の大雨にも大笑いでした。そういえば去年は、ゲリラ豪雨が本当に多かった、私もひどい目にあったものです。うんうん。(←関係ない)
美琴ちゃんはやっぱり意識していないんだけど、それでも恋を抜きにして柳くんを友だちとして本当にかけがえのない存在として思っていて。彼女が向けた親愛の笑顔がとても素敵で、私まで胸がきゅっとしました。彼女の笑顔だけですべてがどうでもよくなっちゃう柳くんもね、かわいいです。
ねむりひめ……はい、この漫画はこれくらいの恥ずかしいノリで描いてくださる方がいいと、私も思います!ときめきポイントばっちりです!(笑)王子さまを信頼しきって無防備に眠るお姫さまが本当にかわいらしい。

あと、個人的に気になっていた藤本さんの彼氏エピソードも嬉しかったです。やっぱり天文部員の方でしたか!
彼女の恋バナもお気に入りでした。こんなカップル憧れるなあ。宮くんの懐深さが素敵。
主役カップルのエピソードの隙間で、天文命の彼になんだかんだ面倒見よくつきあっている藤本さんの様子がうかがえて、ふたりセットでとてもいいなと思います。

重ね合わされた柳くんの手と自分の手、そこに藤本さんの話をふっと思い浮かべて……思いにふける美琴ちゃんのシーン、可愛らしかった!目覚めた柳くんにちょっとどきりとしているのが、新鮮で。

あとお気に入りだったのは、やっぱりお約束の(笑)、お見舞いシチュエーション!!
ただでさえ空回り状態なのに、熱のおかげでますます挙動不審な行動をとる柳くんが、これまた読んでいておかしくて笑えました。
邪魔しようとする相馬くんを予想外にきっぱりはねつけてお見舞いへ行く美琴ちゃんもよかったです。気持ちを全然わかってないのにこの揺るがなさと信頼度はすごい。言ってることも正論だし。意味のないサボりはよろしくありませんね。
柳とはずっとこんな風にいたいもの――のコマの美琴ちゃんが無邪気でかわいらしかったのに加えて、その次の場面の、柳くんが寝ぼけて思わずひきとめてしまったシーンのコマが!あまりに不意打ちでかわいらしくてきゅんときて、手袋でまわりの何かをぱしぱしたたきたい衝動にかられました。(←無謀にも電車の中で読んでいたのです)
とうとう、美琴ちゃんも、意識し始めた!まだ気持ちの正体に気づいてないけれど、これはもう、間違いないでしょう。
あとはね、柳くんのマンションの近さを無邪気にうらやましがる美琴ちゃんに、「お前がその気になればここから大学へ通えるんですけどね……」と心の声でつぶやきひとり妄想をくりひろげて悶絶する柳くんの場面も、とても美味しかったです。
お団子ヘアもかわいかったしね!

柳くんのお姉さんがメインで登場してきて、うん、彼女の持論が自信に満ちあふれていて、あれこれ妙に納得してしまいました。
あの頑固な美琴ちゃんをあっさり言い負かしたお姉さん、ただものじゃないわ……。そしておめかし美琴ちゃんもとてもかわいらしかったです、お姉さんナイス!(そして私もたかだかヒール5センチでもきつい女です。笑。)

分かっていないなりについに意識しだして、はじめての気持ちにとまどう美琴ちゃんに、相馬くんがからんできて、予想外に複雑な事態に突入。
相馬くんって結構自分勝手であれなキャラなのですが、恋が実る確率はゼロに等しいのがまるわかりなせいか、どれだけ邪魔してくれようと噛み付いてくれようと、気の毒に……と生ぬるい同情の目を向けてしまいます。
突然方言をしゃべりだすのも地味なお弁当に目をつけるのも愛嬌があって、やっぱり憎めない~。
少し戻りますが、22頁の「鈍感とか天然とかで許されるのは高校生までですから!」という台詞とか、一理あるなーと、私も思わずうなずいてしまった(笑)。
柳くんも藤本さんも甘いからねー(私もね)、ひとりくらいはこういうキャラがいた方がいいのかもね。
でもやっぱり美琴ちゃんと柳くんの仲の進展を邪魔してくれるのは嬉しくないな……。藤本さんが事態解決してくれるといいのですが。ね。

番外編の高校時代のふたりのエピソードもよかったです。
今の黒髪さらさらロングヘアの美琴ちゃんも清楚で美人さんで大好きですが、やっぱりみつあみはいいですよ、みつあみ。
柳くんはお金持ちのお坊ちゃん育ちだけど、豆腐ステーキを美味しく食べられる味覚があるのなら、結婚してもちゃんとやっていけそうだなー、とかいつの話かわからない未来を、私は一人想像してにこにこしていました。
ふたりでスーパーでお買い物に行って他のお客さんに微笑ましがられてる場面も好きでした。


次巻もとても楽しみです!待ち遠しい……。
あ、『このマンガがすごい』のランキング、おめでとうございます!書店にて、ランキングのフェアで目立つところにこの作品が置かれているのを見つけて、普段自分好みぴったりの作品がこういうランキングで上位にくることが滅多にないので(笑)、嬉しくなってしまいました。


このマンガがすごい! 2013このマンガがすごい! 2013
(2012/12/10)
このマンガがすごい! 編集部

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昨日それぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: 漫画・白泉社

タグ: 天乃忍 

『八潮と三雲 第5巻』草川 為 

八潮と三雲 5 (花とゆめCOMICS)八潮と三雲 5 (花とゆめCOMICS)
(2012/09/05)
草川為

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『八潮と三雲』シリーズ第5巻目。
過去に個人的因縁のある隣の縄張りのボス・迦六の下で、偽の婚姻届を破棄する交換条件として、一年取り立て屋をすることになってしまった三雲。
迦六の縄張りに潜入していた八潮は、三雲を影で助け続けていたのだが、迦六は仕事の一環と称して結婚式を強行しようとする。相棒の危機に八潮が取った行動は――?


草川為さんの一風変わった猫さん漫画『八潮と三雲』、また久しぶりのシリーズ新作。
表紙、キレイなお花をいっぱいしょった八潮さんとしー君が格好いいです♪
黄色い薔薇、しー君たら花言葉の意味も知らずに……(←草川先生のブログを見ていて。笑)

発売日からちょっと日が経ってしまったのですが……、今回の新刊はとてもきゅんきゅん素敵だったので、これは記事で語らずにはいられないわ(笑)。
ちなみになかなか記事に書けなかったのは、面白いあまりに何度も読み返してひたっていたせいです(笑)。
そんな訳で、ネタばれ含みの好き勝手に楽しく書いた感想を、今回は追記に収納します。


追記の前に、昨日記事に拍手くださった方、どうもありがとうございました♪


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カテゴリ: 漫画・白泉社

タグ: 草川為 

『 ラストゲーム 第2巻』天乃 忍 

ラストゲーム 2 (花とゆめCOMICS)ラストゲーム 2 (花とゆめCOMICS)
(2012/07/05)
天乃忍

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打倒・九条を誓い苦節十年、ライバル心がいつしか恋心に変化した柳。
大学生になり、柳は九条に思わずプロポーズまがいの事を言ってしまう。が、そこは九条、一筋縄ではいかず、相変わらず柳はひとり空回り。
そんな日々、藤本のさそいで天文サークルに入った九条と柳。そこに、九条狙いのイケメンが現れる――。


前巻がとにかく私好みだった天乃さんの漫画『ラストゲーム』、待望の第2巻!
前巻の段階でシリーズ化されるのはまあ分かっていたのですが……、やっぱり実際にこうして続けて読めると、嬉しいのです~。

一巻目の全3話でテンポよくすとんときれいにまとまっていたお話だったので、続編、どんな感じになるのかなあ……と、楽しみながらに、実を言うとほんの少し不安だったのですが。
確かに一巻目に比べるとお話のリズムはなだらかに、落ち着いた感じの進行になったかな。
でも別につまらなくなったわけじゃなくて。各話ごとにきっちりお約束(柳くんの不憫すぎる恋の空回り)で笑わせていただけて、この読んでいての安心感がとても良かったです。

というか、読みこむごとにもう柳くんの不憫さが安定のクオリティと化してきてて……九条さんはやっぱりどこまでも気づかず華麗にスルーし続けてくれて、かわいそうでさすがにだんだん見ていられない気分にもなってきたのですが(苦笑)、いいんです、楽しいのはそこですから!(ひどっ!笑)
九条さんのなにげない行動にわかりやすくときめいたり幸せを噛み締めたりしてるときもありましてですね(特に名前呼びのあの場面とか)。なんてかわいいの柳くん……。私の胸もきゅんきゅんするあまりそのたび読書がストップし時間をおかねばならない感じでした(笑)。
九条さんの気持ちも、全然進んでいないようで、実は少し進んでる……?な感じで。この辺ももどかしくて美味しかったです。基本無表情な九条さんの、わかりにくい感情の変化がたまらない。

ふたりの大学生活を描く第2巻、そういえば少女漫画で大学生が主役のお話ってあんまり見かけないなあと、読書メーターの他の方の感想を読ませてもらってて気づきました。
サークルのあのゆるい雰囲気とか新入生歓迎の飲み会とか学生っぽい私服ファッションとか、少女漫画で読んでると、ちょっと新鮮な気分(笑)。

まず、十年かけてようやく「友達」になったのか……!という柳くんに、大笑い。
彼のことを「友達ですっ!」と言い切る九条さんの表情がまた嬉しそうでいい感じで……彼女は友達ができたこと、純粋に、本当に嬉しいんだろうなあ、いいなあかわいいなあ。(でも恋を自覚した柳くん視点からは……ははは)
メイドさんに変身の場面も定番パターンながらに良かったです。かわいいよ美琴ちゃん!
あの場のラストのふたりのやり取りが好きです。
あとは、寝不足な九条さんをきちんと見ていて助ける柳くんも良かったです。
うん、基本とても気遣いができる優しいいいひとなんです彼は。天文サークルのこと彼なりに真剣に考えてるっぽいのもそうですし。
相馬くんはなんだかんだいってあれこれ負けてるよ……きみも頑張っていい男になるんだ!

柳くんもかわいいけど、美琴ちゃんもやっぱりかわいいっ!さすがヒロインです。
さらさら黒髪ストレートヘアの女の子は大好きです。
ただ私、みつあみも大好きなので、みつあみ姿を拝めなくなってしまったのが正直ちょっと残念でしたが……(苦笑)。おさげ姿、かわいかったのになあ。
お菓子の選択が和菓子とか、女の子としてずれまくってるところもかわいいです。
藤本さんが隣で彼女をしっかりフォローしてくれて理解者でいてくれてるので、そんな美琴ちゃんでも読んでいてどこか安心できてよかったです。

前回の第三話で登場していた九条さんの友人・藤本さんが、また予想以上にいいキャラしてました♪
九条さんを上手に使って柳くんを客寄せに利用してる姿も笑えたし、最初のほうでにっこり笑顔でお馬鹿な先輩たちを黙らせたあの場面が格好良かった!大好き♪
「しおりって呼んでほしーな」の名前を呼び合う女の子二人の場面が、実は私、このコミックスの中でいちばんのお気に入りだったりします。可愛い女の子が仲良しこよしって大好物です。(私の中で、そういう意味でもあわれな柳くん……。いや、柳くんも大好きですよ?)
ところで前巻でちらりと言及された気がするのですが、藤本さんの彼氏って誰なんでしょう。最初は天文サークルの誰かと思ってたのですが、あれ、違うのかな?

そんな天文部のメンバーたちも地味にそれぞれ個性があってお気に入りでした。作者さんが愛情を注いでいる先輩が特に、普通人の不憫キャラ(?)してて好き。
相馬くんは、突然入り込んできたライバルではあるのだけど、特に三角関係というわけでもなく。
そんな理由で逆恨みなんて、うーんちょっと柳くんが気の毒だよ。
ま、読んでいくとなんだかんだで結局にくめないキャラでしたけどねー。ツメが甘いのもご愛嬌。
九条さんのずんだもちを思わずフォローしてる姿が好きだなあ!
肉食系女子の集団は、ここまであからさまだといっそすがすがしくて、やっぱりにくめない(笑)。

この巻のラストも……、これはまた気になる引き方で!
柳くんの煩悶が今から楽しみでしかたがありません(笑)。美琴ちゃんは全然気にしてないっぽいけど、大丈夫かしらね(笑)。

読み切り『忘れ雪』、私は雑誌の方ですでに読んでいたのですが、切なくて胸が痛くなって、でもほっと懐かしくあたたかな気持ちにもなれる、素敵なお話でした。
冬の暗く冷たく寂しい空気が、お話の雰囲気にものすごくよく合っていて、切なさ倍増。お上手です。
初読時と二回目で感想が変わる、なるほどなるほど。
都ちゃんへの彼の愛情が、冷たく凍てつくような冬の空気のようで、その中でじわじわ温まっていって、あのラストシーンのモノローグ。うーん、いいなあ。
都ちゃんのほっこりやさしい笑顔にも癒されました。
こういう設定の漫画を読んでいると、緑川ゆきさんの『ひび、深く』(旧版『蛍火の杜へ』収録)をどうしても思い浮かべてしまうなあ。


大学生が主役している少女漫画、私はささだあすかさんの作品が大好きです。
『バラエティー』と『パジャマでごろん』。
あとは谷川史子さんの作品色々かな。

バラエティー 1 (花とゆめCOMICS)バラエティー 1 (花とゆめCOMICS)
(1998/11)
ささだ あすか

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ここ何日かの間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪
コメントもいくつかいただきました、本当にありがとうございました!うわあ本当に嬉しいです~。
返信、もう少々お待ちいただけるとありがたいです。

カテゴリ: 漫画・白泉社

タグ: 天乃忍 

『ヴァーリアの花婿』あきづき 空太 

ヴァーリアの花婿 (花とゆめCOMICS)ヴァーリアの花婿 (花とゆめCOMICS)
(2012/03/05)
あきづき空太

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許嫁で幼馴染みだったジルが行方知れずになり、その弟・ルセルの許嫁になったヴァーリア。納得がいかないヴァーリアは、ルセルとともにジルをさがしに旅に出る――。
表題作『ヴァーリアの花婿』他、龍の子と幼い巫女の交流のひととき『龍の守唄』、雪に閉ざされた世界で少年と少女が巡りあい…『銀世界の証明』、ご神木を守る青年と神の物語『おとぎばなしの筆』、珠玉のファンタジー読み切り計四編収録。

今月は白泉社コミックスの新刊が私的に豊作で、ほくほくです(笑)。
私が大好きなあきづき空太さんの漫画も、この短編集に、『赤髪の白雪姫』の続きに、同時に二冊発売されて、豪華~!幸せな気分に浸りつつ読んでいました。
この『ヴァーリアの花婿』、表題作とあとふたつ、私は雑誌の方ですでに読んでいました。
どのお話もとっても素敵で、何度も読み返すごとにお気に入りだったので、こうしてコミックスとして一冊の本で読むことができて嬉しいです。

表紙がまずとても素敵。
春の季節にぴったりの、淡くて優しくて透明感のある色づかいに、細部までていねいに描きこまれている端正な絵は、眺めているだけでしあわせな気分になれます。ヴァーリアが本当にかわいい!瞳がきりっとしていて好き。
雑誌のカラーイラストも素敵だったよねえ……。
頁を開いて、『龍の守唄』のふたりのカラーイラストも、淡い青と紫の色づかいが涼やかで美しくて、見つめあうふたりの表情が優しくて、こちらもとても好きです。

それでは各話ごとに感想を。

『ヴァーリアの花婿』
『花嫁』と名がつく少女漫画・少女小説は多々あれど、『花婿』がタイトルのお話ってあんまりない気がします。はじめて見たとき新鮮な感じがして、読んでみたいなといっそう興味をひかれたのでした(笑)。
これはもう、読んでいて心地よく幸せになれる、良質の幼馴染みものラブロマンスでした。
お互い想いあっていて「許嫁」になっても、立場とか色々で言葉にできなくて。
「幼馴染み」としての絆は揺るがないけれど、恋心はすれ違ってしまってて。
それでも不器用にも想いを通じ合わせていくふたりが、本当にかわいかったです。きゅんきゅんしました(笑)。
そっけないけれど優しくて頼りになるルセル、大好きなヒーローです。ストイックなところがたまらない。
踊り子さんの場面で、ヴァーリアの満面の笑顔にルセルがかえした表情が特に好き。優しい想いがあふれていて、読んでいるこちらまで幸せですよー(笑)。
ヴァーリアもかわいらしくて意思の強さもひめていて、素敵なヒロインです。「けじめ」のためにジルを探すたびに出たのだとは、最初思いつかなかった。手紙もそうです。いい娘さんですねえ。複雑な乙女心もかわいいのです。
ジルも、ふたりが幼くも想いを通じ合わせはじめているのを感じて、行方をくらませたのかなあ……とか思ってしまったりして。それが理由、と言う訳でもないんでしょうけれど。
三人の出会い、ヴァーリアとルセルのかみあわない会話と大人視点で場を和らげるジルが、何気に好きでした(笑)。
ラスト、結婚式の直前のふたりのやりとりも、もう本当に大好き♪ときめきました。
決めるべきところではきちっと決めてくれるルセルが格好良い!

コミックスであきづきさんのコメントを読んでいて、なるほど、ブルガリアなんですねえ。
作品世界のエキゾチックな雰囲気も大好きです。服装や装飾品の細部まできめ細やかに描かれていて素敵だなあ。うっとり…。あの宿屋のとか食べ物もおいしそうでした。
踊り子さんの踊りのコマに、私も思わず見入ってしまいました。

『龍の守唄』
お話全体に、水が流れるような美しくすずやかな雰囲気がただよっていて、心地よくてうっとりしました。神秘的な作品設定も、ほどよく少女漫画で優しく馴染みやすい。
これは、きっと悲しいお話ではないのだけれど、読むたびに私の方までじわっと目がうるみます。ひとことでは言いあらわせない思いで胸がいっぱいになります。
龍の子の青年のキトと、泣き虫な巫女の少女のシュエン、このふたりならではの独特の絆が、あたたかくて優しくて、読んでいてとても愛しかったです。
シュエンがいたからこそ「守る」という役目を感情で理解することができた、というキトの気持ちは、自然に理解できました。
泣き虫なシュエンは素直にかわいらしいです(笑)。髪型が好き!
シュエンは、キトだからこそ、甘えられるんですよね。村人たちに接する姿は幼くとも尊敬に値する凛とした巫女さまだし。
どうしようもない強い気持ちで空を恋うキトの姿に、ぐっときました。
別れのシーンは特に、ひとつひとつのコマに込められたものを感じて、ひたすら美しくて、しびれました。
シュエンの強さとキトの涙、がとても良いです。
天からの贈り物のような、最後のほんのひとときのふたりの触れあいも、ああ、素敵です。
大切なひととお互いの名を呼びあうのは、魔法なのだなあ。とか。

『銀世界の証明』
一面の雪景色に魔法街のきらきらした街並み、星空に雪の結晶、すべてのアイテムがお話に調和していて白く美しくて、ロマンティックでした。
このお話は私、ストーリー自体よりどちらかというとこの銀世界の作品の雰囲気がとっても好みで、こちらを愛でて楽しませてもらっていた感じだったかな。
魔法を使うリアと、星空をふたりでみる場面が特に好きです。ステラマリスとか響きがきれいだなあ。
アルザに出逢って、疑問なく暮らしていたころとは違うものを知って、違う表情をするようになったリアが、とってもかわいらしい♪
「どうだ きれいだろう」のラストシーンもお気に入りです。

『おとぎばなしの筆』
このタイトルのあきづきさんのセンスが大好きです。
これはまた、独特の設定のお話だなあ……ちょっと某児童文学ファンタジーっぽかったです。和風ファンタジーぽいといいますか。
烙緋の服装の露出度にびっくりしつつも(笑)、彼女の無表情は、慣れてくるとなんだか心地よかったです。なんというか、お人よしの一途ないいお方だなあ。
ヒーローは、素直に好感を持って読める実に真っすぐなひとで、これまた好きでした。


四話の中で、個人的な一番のお気に入りは、やっぱり表題作でした。次点は『龍の守唄』。

どのお話も、ヒロインが凛としていて内に強さを秘めているのがはっきり感じられて、そして女の子っぽい可愛らしさもきちんと持っているところがとても好きでした。
台詞や口調がいかにも女の子、でかわいいんですよね。「お嫁さんになりたかったの」「帰り道は忘れちゃったわ」とか。
そして各話の感想でも色々書いてきてしまいましたが、それぞれのお話の作品設定も本当に素敵です。
『赤髪の白雪姫』も大好きだけれど、色々な設定の読み切りのファンタジーをこうして読ませていただいて、よりいっそうファンになりました(笑)。

これからもこういう読み切りファンタジー、ぜひ読んでみたいです。
『赤髪の白雪姫』の続きももちろん読みたいです♪気になります!!


一昨日と昨日にそれぞれの記事に拍手下さった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: 漫画・白泉社

タグ: あきづき空太 

『LOVE SO LIFE 第9巻』 こうち 楓 

LOVE SO LIFE 9 (花とゆめCOMICS)LOVE SO LIFE 9 (花とゆめCOMICS)
(2012/01/20)
こうち楓

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『LOVE SO LIFE』シリーズ第9巻目。
松永家で双子たちのベビーシッターのアルバイトをしている高校生・詩春。
北海道への修学旅行中、詩春は自由時間に偶然会った直に連れ出される。詩春に気持ちを伝えようとした直だったけれど……?
帰ってきた松永家は、双子たちの誕生会や祖父母の所へお出かけなど、イベントもあったり楽しく充実した日々。
けれどもいずれ訪れる双子との別れや進路のことで、詩春の心は不安に揺れていて……。


大好きな少女漫画のこのシリーズ、待ちに待った新刊!早速買ってきて読みました。
最近日常ほのぼのいやし系…にカテゴライズされるような少女漫画をけっこうたくさん読みあさっていてどれもそれぞれ好きなのですが、今回新刊を読んでいて、やっぱり私はこのラブソラが特に好きなんだよなあ…と。しみじみ実感しました。
双子ちゃんのかわいらしさに加え、詩春ちゃんと松永さんのふたりとその関係が、一番私の好みなんですよね、きっと(笑)。
少しずつ、本当に少しずつ仲を縮めていくふたりの関係を、毎巻追いかけていくのが…たまらなく心ときめきます。
なにより詩春ちゃんも松永さん、ふたりとも私の好み直球ストレートな主人公たちなんですよね(笑)。
こんなにお似合いなふたり、読んでいて、真剣に仲の進展を応援するしかありません!

今回もふたりの仲は、進んでいるような進んでいないような…。
それでも詩春ちゃんのとまどいとか、少しずつ進んでいるものは確かにあって、そしてラストでは思いがけない詩春ちゃんの姿が。
おおっ、今までになく続きが気になって仕方がありませんよ…!(笑)

双子ちゃんたちの愛らしさと成長ぶりも、読んでいて変わらず嬉しいところ。

それでは以下、簡単に各話語りを。
ネタばれが混じっているかもしれないので、ご注意を。

第46話
直くん……いや、嫌いじゃないんですよ、好きなんですよ。(表紙も格好良いです♪)
でもやっぱり私は松永さんが好きなので、彼の恋路は応援できないのです…ごめんよ(汗)。
という訳もあって、最後の方で詩春が松永さんと双子ちゃんたちと電話していたシーンが、特にお気に入りでした。
双子ちゃんと話せて嬉しい!という曇りない笑顔の他に、松永さんと話せて嬉しい…というなんともこそばゆい表情した詩春ちゃんを見ることができて、きゅんとしました。

第47話
と言う訳で、直くん、頑張っているので応援したいけれどやっぱり完全に応援しきれない…ううう(苦笑)。
でもさすがに、あそこまで言って伝わっていないのは気の毒かなあ。タイミングも悪かったんでしょうけどね。
そして詩春ちゃんが淹れるお茶を恋しがっている松永さんにとっても和みました。お茶ですか(笑)。

第48話
旅行から帰ってきた詩春ちゃん。
最近私自身が風邪を引き込んだこともあって、茜ちゃんの熱のひと騒動は、いつもよりまた少しリアリティを持って読めた気がします(笑)。ちっちゃな子が熱を出すとやっぱり色々大変だ…。
そして詩春ちゃんと松永さんのお茶とハンカチをめぐるやりとりに、もうときめいてしかたがなかったです。
詩春ちゃんのどきどきがいままでになくよく伝わってくるよー。かわいい~(笑)。
松永さんがナチュラルに格好良すぎて無理ないなあと思ってしまいます…罪なお人(笑)。

第49話
くずれてしまったケーキを、さらっと自力で修復してしまえる詩春ちゃん…うーん、素敵過ぎです(笑)。
そうなんですよねー、私も小さなころは、せっかく買ってもらったケーキが箱からだして崩れていたりすると、ものすごくがっかりしましたものね…。ついてない松永さんの姿が気の毒でした。読んでいる分には面白かったですが(笑)。
そして詩春ちゃんにとってはびっくりな、双子ちゃんの祖父母のところへのお出かけのお誘い。
松永さんの感覚が、読んでいる私も嬉しかったな。

第50話
おばあちゃんとおじいちゃん、初登場。(ですよね?)
思っていた以上に良い人たちみたいで、ほっとしました。詩春ちゃんへの気づかいもあたたかくて良かったです。
おばあさんの方の娘さんの昔話、私もほろっとしました…。
そんなふたりを見ての詩春ちゃんの少しずつの心の変化、なんだか切ない。

第51話
詩春ちゃんの進路、昔住んでいたところへのお出かけ、そして…。
今までとは色々テイストが違うお話でした。詩春ちゃんが見せる表情もそれまでと違っていて。
進路のお話、私も世知辛いなあと思いました…恵まれた環境で育ってきた私が言うのもなんですが。
松永さんにこれまでとは全然違う態度を取ってしまった詩春ちゃん。
これからのふたりの関係にも影響がありそうな。気がかりです…。

そして巻末の次巻予告がちょっと気になって仕方がないんですけれどどうしましょう!(笑)
続きは夏ですか…うーん、次回は今までにも増して楽しみです♪

柱や巻末の漫画を読んでいて、作者さん、今回も色々大変なことがあったんだなあ…。
お、お疲れ様です…。今回も安定した癒し系の漫画を読ませてくださって、本当にありがとうございました、です!
あと、シリーズがそんなにすぐには終わらない、というのもほっとしました(笑)。


昨日それぞれの記事に拍手下さった方々、どうもありがとうございました♪

カテゴリ: 漫画・白泉社

タグ: こうち楓