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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『今日も明日も。』シリーズ 絵夢羅 

今日も明日も。 1 (花とゆめCOMICS)今日も明日も。 1 (花とゆめCOMICS)
(2008/07/17)
絵夢羅

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男性だけど少女漫画家として活躍している桃瀬稜の仕事場に、元アシスタントで幼馴染みのはるかが、妹のちかを連れてやってくる。実は少女漫画家志望のちかに、はるかはここで漫画の修業をさせてやってくれと頼む。
はじめは乗り気ではなくしぶしぶ承知した稜だったけれど、ちかの未熟ながらも一生懸命頑張る姿に、稜自身も次第に感化されて、彼女のことをかけがえのない存在と感じ始め……。


絵夢羅さんの花とゆめコミックスのシリーズ、今の時点でシリーズ十巻まで出ているお話。
少女漫画家をめざしてがんばる女子高校生のちかと、彼女の幼馴染みの少女漫画家・稜、一番分かりやすく表現するなら師弟という関係にあるふたりがメインの登場人物。
少女漫画のお仕事の実態あれこれや、ちかや稜たちの、ほのぼのあったか家族のような人間模様が何とも楽しいお話でした。
もちろん、ちかたち自身のロマンスもあり(笑)。

絵夢羅さんの作品は、『Wジュリエット』を高校生か大学生だったころに妹の漫画で読んではまって、あれからこのシリーズずっと好きなんですよね。
なんというか、私自身の青春の一ページの漫画ですよ(笑)。たまーに再読します、今でも。
少女漫画の王道ストーリーの世界に安心してはまりこめて、読んでいてわくわくしてすかっと気持ち良くなれるのが、とても好きです。

今回のこの作品、ちょうど少女漫画をたくさん読みたい気分だった私が、何となくのノリで集めて読み始めてみたのですが…、うーんこれは、予想以上に面白かったです!巻数が進むごとに、私好みの漫画でした。
『Wジュリエット』よりはきらきらした華やかさや勢いはひかえめだったけれどでもきちんとあったし、あちらより落ちついた感じが出ていて、ほっと和んで楽しめるのが良い感じでした。まあ『Wジュリエット』は、色々ぶっとんでいましたから…(笑)。
かわいらしく格好良い絵もしっかりとぶれがなくて、最初から最後まで安心して読めたのも良かったです。

この作品、なんといっても稜ちゃんとちかちゃんのとっても微妙な年の差ロマンスが、もう本当に楽しくって!いや、このふたり好きすぎです…(笑)。
ちょっと(?)普通の人よりずれてて何をしだすか分からないちかちゃんに稜ちゃんは振り回され、そのうち情がうつって過保護な保護者のようになり、そしていつしか別の気持ちを抱きはじめ…。最初のうちはとにかく振り回される稜ちゃんが面白かった、それにつきます(笑)。
なのにちかちゃんの方が自覚しはじめたころには周囲の横やりもあって、稜ちゃんはちかちゃんの手を振り払ってしまうんですよね…。くー、この辺りは読んでいて辛かった。
そんなすれ違いを乗り越えて、以前よりも仲良しになったふたりの関係は……うふふ、読んでいてこっちが照れますよ(笑)。
お互いがそれぞれ他の誰よりも理解者で、漫画の師匠と弟子で、一緒に馬鹿なことで笑える仲間で、まあお父さんと娘で(笑)、口には出さずとも両想いの仲で、すべてひっくるめて、最高のパートナー。
読んでいて、ときめいて、あったかい気持ちになれました。
八巻目の最初の方とか、良かったですねえ。

ちかちゃんも稜ちゃんも、実はなかなかハードな家庭環境で育ってきたひとたちで、基本コメディタッチのお話もときにシリアスに。ちかちゃんとか、そもそも家で暴力を受けて家出してきた子ですしね…。
周囲の人の助けと、それぞれ最大の理解者である当の本人同士の活躍や精神的な支えで、ちかちゃんも稜ちゃんも、しだいに凍てついていた家族関係がほぐれていった感じで、そこも読んでいてあたたかい気分になれました。
ちかちゃんのお兄さん…なんて面倒なシスコンなんでしょう(苦笑)。
くっついても離れても結局気に入らないのなら、最初からふたりの仲をひっかきまわすんじゃないよー!(笑)

脇役キャラも本当に個性際立つ良い人ばっかりで、楽しかったです。
洸くん良いなあ。私、いつもはあんまり弟をほしいとか思わないんですが、この子はぜひとも弟にほしいです。良い子すぎです(笑)。ご飯が美味しそう~!
ミワさんとかアシスタントさんも好きでした。みんなして稜ちゃんの駄目なところをぐさぐさつっこんでるのが楽しい…。
はるかさんも好きですー。洸くんとの仲は一体どうなるのか…。というか、まさか進展があるとは正直思ってなかったです…。ごめんよ洸くん(苦笑)。

ちかちゃんの親友のよっちゃんも、すっごく良い子だなあ。外見も他の色々も全然違うのに、ちかちゃんとの友情は揺るぎなくって、ちかちゃんの絶対的な味方でいてくれる彼女は、読んでいて安心できました。
後、夏澄くんね。
『Wジュリエット』のまさかの子ども世代登場(笑)。
ご両親もちらりとですが登場してきて、お元気そうでなによりです。
夏澄くんに関しては、「あの二人の息子をこのポジションに置くのがスゴイ」と言われたと頁の余白に書いてありましたが、心の底から同意です!(笑)
優しくて賢くて強くて美形な、まさに本物の王子様だったけれど、それでお姫様の気持ちを射止められるとは限らないんですね…。
(どうでも良いですが、名前「夏澄」って、真くん的には良いんでしょうか…?何だかんだ言って真くんもおとうさん好きなのかなあ。笑)

後はこの作品、少女漫画作家の稜ちゃん、漫画家志望で作品を投稿するちかちゃん、この師弟ふたりの漫画作りライフのあれこれも丁寧に書かれていて、少女漫画大好き人間の私としては、そちらの方も色々楽しめて良かったです。
ベタやトーン、ネームに下絵…などなど、知っているようできちんとは知らなかった漫画用語のあれこれ、読んでいて発見の連続でした。
特にデビューの仕組みとか面白かったです、全然知らなかった!(笑)(どこまで現実と同じなのかは分からないですけどね。)
読んだ後、私が好きな花とゆめの作家さんの初期作品が収録されているコミックスを引っ張り出してきて、じっくり眺めてしまいました。へええ…。

この巻の表紙が特に好きです。稜ちゃんの表情が優しい。

今日も明日も。 9 (花とゆめCOMICS)今日も明日も。 9 (花とゆめCOMICS)
(2011/07/20)
絵夢羅

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内容も、読んでいてラブラブ幸せ感が一番良かったのが、この巻でしたね。
過去のわだかまりをちかちゃんに溶かされた稜ちゃん、想いがナチュラルにあふれ出してきていて。
シャーペンをめぐるやりとりとか…読んでいてじたばたしました(笑)。ふたりともかわいすぎる!

十巻目の最後まで読むと、どうも次の一巻で、完結するみたいで。
またひとつお気に入りのシリーズに出会えたなと喜んでいたところだったので、ちょっと寂しいなと思いましたが…でもこれはラストまで読めるのがとても楽しみです。
ちかちゃんの漫画も読めるみたいで、ますます楽しみ♪


『Wジュリエット』はこちら。文庫版です。

Wジュリエット 第1巻 (白泉社文庫 え 2-1)Wジュリエット 第1巻 (白泉社文庫 え 2-1)
(2011/03/15)
絵夢羅

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ちなみに私はこのシリーズ、茜さんが特に好きです。

作者さんの別シリーズ『グランドサン』(全三巻)も、最近読みました。

グランドサン 1 (花とゆめCOMICS)グランドサン 1 (花とゆめCOMICS)
(2007/02/19)
絵夢羅

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やや短くあっさりながら、これもとても絵夢羅さんらしい良いお話でした。


一昨日と昨日、それぞれの記事に拍手下さった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 漫画・白泉社

タグ: 絵夢羅 

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