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『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黄の花冠』三川 みり 

シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と黄の花冠 (角川ビーンズ文庫)シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黄の花冠 (角川ビーンズ文庫)
(2011/12/28)
三川 みり

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『シュガーアップル・フェアリーテイル』シリーズ第7作目。
キースの誘いを受けて新工房を開こうと張り切る銀砂糖師・アンに、王城から思いがけない知らせが届く。
それは王妃マルグリットの依頼で、一流の砂糖菓子職人たちと共に、ある仕事を引き受けるためにシャルと王城へ来るようにというものだった。
はじめて王城に足を踏み入れたアンたちは、王家が秘匿し続けてきた美しい銀砂糖妖精・ルルから、砂糖菓子の技術を学ぶことに。


『シュガーアップル・フェアリーテイル』シリーズ、この巻で新章『銀砂糖妖精編』スタートということで。
相変わらず、発売日前からネット上で見ることができたあきさんの表紙がひたすらに美しくて、読むのを楽しみにしていました。
うん、このシリーズはやっぱり私的には、やわらかくて透明感のあるパステルカラーがイメージぴったりな気がします(笑)。
シャルの横顔も端正で雰囲気があって素敵~。

実際に中身を読んでいくと、具体的に登場してきた王家の人々、隠されていた「銀砂糖妖精」の存在、それまでのものよりはるかにレベルの高い銀砂糖菓子の技術……、色々新しいものが登場してきて、物語の世界がまたぐっと広がって深みを増してきたなあ、と思いました。
読んでいて、とてもわくわくどきどきしました。面白かったです!
新キャラクターも登場しましたし、今までのレギュラー陣たちも、それぞれ成長があったり、関係に色々変化があったり絆が深まったり、そういうのも、これまでのシリーズ以上にどきどき読みごたえがありました。
私が何より印象に残ったのは…今回はやっぱり、キースかな(笑)。


以下、ネタばれ注意と言うことでお願いしますね~。

新しく登場してきた「銀砂糖妖精」・ルルさんは、最初はアンのライバルになるのかな、大丈夫かなアン…とちょっと不安になったのですが、読み進めていくと、あれれ、なんだか思っていた人と違う?(笑)
何百年も生きてきたらしいのはだてではなく、若者たち(シャルも含む)を手の内で好きに転がして遊んでいる様は、なかなか楽しかったです。
それでいてみんなのことを彼女なりに愛おしく思い見守っているのが、読んでいて伝わってくるのも良かったな。
何百年も自由を奪われていた彼女は複雑に屈折していて、彼女自身の恋の思い出は切なくて、時折ちらりと見える彼女の本音にぐさっときたり……、アンたち銀砂糖職人との関わり、シャルとの関わり、マルグリットとの関わり、それらの中で彼女の身や心にも確かな変化が訪れて、ああ、良かったなと思ったのでした。

ルルさんの元に集められた銀砂糖職人のみなさん、エリオットさんとキースはもともと好きでしたし、新登場のキレーンさんとステラさん(ちゃん)も、なかなか(笑)。
出身も地位も性格も違うもの同士・ときにぶつかり合いつつも、なんだかんだで優秀な職人たちばかりで、最終的には協力し合い全力を出し尽くしてひたすらルルのための砂糖菓子を作りあげている姿が、とても良かったです。
スマートな格好良さを持ちながら実はヒュー大好きのキレーンさん、エリオットさんにへらへらからかわれてはきっとなってるステラさん、みんなにぎやかで面白くて良いですねえ(笑)。

秘伝の銀砂糖菓子、女性のアンだからこそ男性の職人よりも力を発揮することができる部分があって、アンを応援する私的には嬉しくなりました。
銀砂糖の糸で生地を織る……文章から想像するだけで大変そうです…(苦笑)。
ルルの思い出の品・ひかり草の花かんむり。個人的に今までの砂糖菓子の中で一番好みのモチーフだったので、嬉しくなっちゃいました。
ああやっぱりこのシリーズ、アンたち銀砂糖菓子職人たちが秘めるあつい職人魂が、砂糖菓子作りへの真摯な姿勢が、読んでいてとても好きだなあ。

ロマンス面でも今回はとても楽しかったです、予想以上に色々進展がありました!
ついにシャルが自分の気持ちを正確に理解しましたね!おめでとう!(笑)
ルルはアンのライバルどころか、シャルのアンに対する気持ちを確かにして未来へと導くための、最高のアドバイザーになってくれたのでした。(まあ彼女の存在で話がややこしくなったのは確かですが…。)いやあ、ナイスです。
アンの方は、ああ、勘違いして色々思い悩んでいる姿がかなりかわいそう…。胸がぎゅっとしました。いっそ私が真相を教えてあげたいと読んでいて何度思ったことか。

そして今回はキースです。キース。
アンの隣になんとか立ちたい、負けたくないと気をはってヒューに直訴してまでアンについてきて、お城でも職人としてアンへ複雑に思いを持てあましていて、そして傷ついたアンを抱きしめたときに、自分のアンへのまた違った強い思いを自覚して。
何というか彼、情熱は人一倍ありそうなのにあんまり真面目すぎて融通がきかなさすぎな感じで、生きていくの大変そうだな…と、読んでいて思いました(笑)。
それでも想いを自覚してからのキースの行動は、ちょっと予想以上に早くてびっくりしました。ええっもうプロポーズ…!?
なんというか、たしかにキースなら、確実に一生アンを大事にするだろうし、仕事でもいいパートナーになれるんでしょうけれど、でもアンの気持ちはキースにはないんだよね…。
私はアンとシャルの味方なので、彼らの想いがかなってほしいと思うのです…。たとえけわしい未来が待ち受けているにしても。
(それにしてもあとがきで作者さんがキースのことについて書いてらして、えーと、むらむらキースが頭からどうしても離れないんですけれど…どうしましょう。笑)

あとは、ヒューとマルグリット王妃の関係も少し微妙な感じでどきどきしました。
具体的にどうこうという訳ではなく、淡い気持ちのみ、みたいな感じでしたけれど。
でもマルグリットの昔語りをしているヒューがすごく優しくって、それが印象に残りました。
マルグリットとルルの関係も、あまり書かれていなかったけれど、きっと優しく良い感じだったんだろうな。
一方、アンの元にあらわれたエディーさまもちょっと素敵でした(笑)。
この国の王様はいいひとですね…何よりです。

シャルの今後の身の振りようにびっくりしたり。今はまだおだやかですが、今後どうお話が転がっていくんでしょう…。最後の方で語られている内容にもさっそくずれを感じますし、うーん、不安。
そしてリズのその後の人生もちらりと書かれていて、何とも言えずに胸がぐっさりきました…。あの小冊子のリズのお話を思い返すと、かなり辛いものが。

アンの母親の過去についても、なにげに気になりますね。
そしてこれはまあどうでも良いですが、エリオットさんの新しいお嫁さん候補も気になる私です(笑)。

これは、今後のお話がとても気になります。早く読みたーい!

最後になりましたが、今回のあきさんの挿絵、どれもとっても素敵でした!
ロマンス面で色々動きがあったお話の内容が反映されていて、なんだかいつもに増して艶めいていて、どきどきしました(笑)。
93頁とか151頁とか、たまらないです…。
アンもシリーズ最初のころに比べると、ぐっとかわいらしく美人になってきたなと思います。
ルルもお美しいです。服装が色っぽい(笑)。
魅力的な女性キャラはやっぱり良いものですね!ということで。


昨日それぞれの記事に拍手下さった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: ビーンズ文庫

タグ: 三川みり 

この記事に対するコメント

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 |  #
2012/01/09 12:22 * 編集 *

Re: タイトルなし

>コメントありがとうございます。

こちらこそ、おひさしぶりでーす♪
お忙しそうな中で、ついに『黄の花冠』読了されたとのこと。読ませてもらっていて、私も嬉しくなってきました…(笑)。わーい!おめでとうございます♪
大変な時期を終えて、大好きな本にようやくありつける幸せって、何にも代えがたいものがありますよね!

ルルは確かに、姿の美しさと、しゃべり方のアンバランスさが、ちょっとくせになるキャラクターでしたよね(笑)。
そしてそう、やっぱりキースですよね。ですよね!(まだ言ってる)
お話にさらに深みが増してきて、謎も一気に増えてきて、どきどきですよね!

私もルルの「私の最後は、……」の部分、好きです~。
ルルのこれまでの道のりを歩み切った、静かな満足感?みたいなのを感じて、しんとした気分になりました。
……やっぱり私も全然上手く言い表せないですね(苦笑)。

あと、確かに!キャットが出てこなかったのは、残念でしたねー。
巻が進むごとに好きになっていくキャラなのに…。

いえいえとんでもないです、これからもぜひお時間のあるときに、ぜひ遊びにいらしてくださいませ♪
妹さんにもよろしくお伝えくださいね!(笑)

URL | fallclover #SvKcs0as
2012/01/11 15:55 * 編集 *

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