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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『かみのつき』Tiny garden/『或る少女の肖像』Lis Sucre 

相変わらず、オンライン小説を地味に読みふけっている今日この頃の私です。
前回の記事のあとに読んでいたのは、やっぱり「Tiny garden」様の小説いくつかと、ネットサーフィンしていて見つけた、「Lis Sucre」様の小説をひとつ。
私の好みの可愛らしいロマンスは、読んでいて本当に、心が癒されます。
それぞれ、簡単に感想を書かせていただきますね。
長々しく感想を書くよりも、とにかく気軽に心地よく楽しんでいただきたいな、とひとこと伝えたい、そんな作品たちでした。
(とか言いつつ結局語っていますが……)

『かみのつき』Tiny garden様
幼馴染みと一緒にうめたタイムカプセルをさがす女子高校生が、少し不思議な出会いをするお話。
章タイトルやヒロインの名前や、ひらがなが多めな印象。ふんわりして懐かしくて少し幼い感じ、ストーリーやヒロインの性格ともイメージが良く合っていました。
ロマンス的には、ほんのり初々しく。あたたかくて優しくて、心地よさに安心して身をゆだねられました。
女の子の幼いころの憧れの初恋が、こんな風に実を結ぶなんて、まるで現代のおとぎばなしです(笑)。
タイムカプセルの行方とメッセージの中身も、ほのぼので良い感じでした。
前々から思っていましたが、ここのサイト様のお話はどれも、あたりまえに人が暮らしている「お家」の描写がさりげなくもお気に入りです。ああ、分かる分かるこの感じ!上手く言葉で説明できないんですが…。
個人的には何年かあと、きっともっと恋人らしくなっているだろうふたりのお話も、読んでみたかったな。
あ、読んでいて「じゃがいももち」を作りたくなりました(笑)。

『それが、私の好きなもの』
『かみのつき』の続編。ひかりちゃんの親友・みっちゃんが主人公のお話。
こちらは『かみのつき』と違って、ほんのりビターでした。
恋というものに冷めていた、踏み込まないようにしていた倫子ちゃんが、先輩と関わり合っていくにつれて、自分の気持ちを少しずつ少しずつ育ててゆく過程がさりげなくも丁寧に書かれていて、ああ、お上手だなあ。
なんだかんだで餌につられているみっちゃんが読んでいてちょっとおかしい(笑)。彼女もやっぱり可愛らしい女の子だなあ。
バレンタインの後日談とか、好きです。
ひかりちゃんが作ったチョコ大福に度肝を抜かれつつ(笑)。


『或る少女の肖像』Lis Sucre
舞台は19世紀末のパリ。
貴族出身の美貌の青年画家フランシス・ルシエと、事情があって彼のモデルになってしまった少女アルメルが繰り広げる、ちょっと胡散臭くてお洒落でかわいいラブロマンス。
19世紀のフランスが舞台のロマンスということで設定につられて、あと扉にある帽子の女の子のイラストに一目ぼれして(笑)、読みはじめたお話です。
これはもう、本当にかわいらしくて、読んでいて幸せになれるお話でした。
私、ネット小説と言えばファンタジーか現代ものだと勝手に思いこんでいたので、こういうファンタジーじゃない歴史ものは、なんだか新鮮で良かったです(笑)。
設定のわりにはというか、こじんまりとしたお話でしたが、そのこじんまり感が逆に魅力です。気楽に読めるのが良いな。
当時のパリの風俗とかも描写がほどよくて、なんともお洒落~な雰囲気にひたれました。章タイトルまで凝っていて素敵。
気が強くて冷めた美少女・アルメルと、胡散臭い甘い台詞を口にしつつ優しくいいひとなルシエが、日常の何気ない出会いやちょっとした事件や色々なことを経て、少しずつ心の距離を縮めていって、やがて本気で恋に落ちていって。王道ながらにその過程に読んでいてきゅんきゅんしました。
アルメル本当にいいこ!なかなか素直になれない彼女がとても好きです。
ルシエは、なんだか口調が好きです……(笑)。本気になってからの彼の行動がかわいくてときめきました。
脇役陣も、ふたりのことを温かいまなざしで見守っていて、ほのぼのしました。
エミール、なんだかんだ言いつつ良い人ですね……(ほろり)。警部さんやフォルクレ夫人や、好きです。
アルメルもルシエも、辛い過去があって、深い心の傷を追っていて。恋に臆病にならざるをえなかったふたりが、それでもお互い惹かれあって過去のことですれ違いつつもやがては癒されて、そこらへんも心温まりました。
肖像画の件は、読んで行くうちになんとなく想像ついちゃいましたが(笑)、でもロマンティックで素敵。
タルト・タタンのお話が、特にお気に入り、かな。
サイトの方には、今掲載されているお話は4月中でいったん下げられると書かれていて、なんだか残念ですが、(感想を書かせていただいてもいいか少し迷ったのですが)、今のタイミングで読めて良かったな、そんなお話でした。

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カテゴリ: オンライン小説

タグ: Tinygarden 

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