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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『無菌病棟より愛をこめて』加納 朋子 

無菌病棟より愛をこめて無菌病棟より愛をこめて
(2012/03)
加納 朋子

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2010年6月に急性白血病と告知された作家・加納朋子さんの、ご自身による闘病記。


大学一年生の夏~秋に『ななつのこ』を手に取って読んで以来、ずっと大好きな作家さん、加納朋子さん。
最近ずっと新作を出されていないなあ…と少し心配していたのですが、まさか、こういうことになっていらしたとは。
ツイッターでこの本の出版情報をはじめて目にしたときには、それはもう、びっくりしてしまいました。衝撃でした。

表紙、お馴染みの菊地健さんの柔らかく優しいイラストで、闘病記、でもやっぱり加納さんの本だなあ……と、感心してしまったというか安心したというか(笑)。


以下、つたない感想ですが、追記に収納させていただきますね。


一昨日と昨日にそれぞれの記事に拍手下さった方々、どうもありがとうございました♪


ええと、どんな状況でも、ネットや本などで常に情報収集して理解することを務め、治療のあれこれを淡々と冷静に事実を書きつづっていく加納さんの姿勢が、本当にすごいなあ、読んでいてとにかくそう思いました。
なんとなくのイメージではなくこうして具体的に読ませていただいていると、白血病の治療はやはり本当に大変なもののようで、読んでいて私まで叫び出したくなるようなシビアな内容もあったりして。
それでもそんな内容でも、加納さんの文章はソフトで優しいユーモアにあふれていて、合間合間にくすりと笑ってしまったりもするのでした。
専門用語がたくさん出てきつつも読みやすく理解しやすい文章で、すらすらと……は内容的に行かなかったですが、重たすぎることはなく、加納さんの作品として、といったらいいかな、ゆるりと読めました。
こんな状況におかれても、「良かった探し」を続けられている加納さんを、真剣に尊敬します。(それだけに9月の部分は…しんどい感じでした…)

常に、食べ物や漫画や体操などにこだわっていらっしゃるところが、読んでいて親しみを覚えてしまって(笑)。
病院食、美味しそうでうらやましい!とか、思わず(笑)。
私も過去に検査入院も含めて何度か入院の経験があるのですが、食べ物は、美味しくなかったですねえ(苦笑)。それでも楽しみはご飯しかなかったので、一日ご飯のことばっかり考えてました。検査で絶食だったり検査食だったりすると悲しくて泣きました。これが終われば普通のご飯が食べられる!それを希望にして耐えました(笑)。
そして私も売店の菓子パン、食べたかったです(笑)。加納さんがシナモンロールを召し上がっているシーンがそういう意味でも印象的でした。
実際にはパンは出されるものを食べていたのですが、やっぱり私もトースターでトーストするのにこだわっていました。
今はまあ、懐かしいな。
そして加納さん、ちょっと意外なほどに漫画やアニメに造詣が深くて、ここでも親しみがぐんとアップです。
賢い犬リリエンタールってなんだか気になる……。
ちなみにまた私の思い出では、入院中は本当に気が滅入っていて、本は持っていったもののろくに読めなかったな。
荻原規子さんの新作を持っていったのですが、いまいち楽しめなくて。今でもあれは私的にミスだったなと思ってます……。

あとは、加納さんのご家族や友人の方々の、加納さんへの愛情が読んでいてひしひしと伝わってきて、なんともいえずにあたたかで素敵な感じでした。
特に旦那さんがとても素敵な方に思えました。
本当にいいものです、家族って。
愛されて、愛して、そうやって加納朋子さんというひとが形作られているのだなあ、みたいに、上手く言えないのですが感じました。
どうでもいいですが、加納さんの兄弟姉妹、読んでいて『駒子シリーズ』の駒子ちゃんのおうちっぽい……と思わず感心していたり(笑)。
病院のスタッフの方の真摯な姿勢や思いやりもよく伝わってきました。
最初の方に出てきた学生さんのエピソードも印象的でした。彼らを見つめる視点が本当に加納さんらしいというかなんというか。

白血病の体験記としてももちろん。
あとがきを読んでいて、思いを新たにしました。情報って力ですね。情報に押しつぶされない強さも。
あ、あと、携帯の進歩って本当にすごいなと思いました。

うーん……感じたことはまだたくさんあるのですが、上手く書けなくて。ひとまず、記事はこのあたりで終わっておこうかと思います。
上手く書けないながらにも、読書記録は書き残しておきたかった作品でした。自己満足ですが、なんとか達成(笑)。
この作品をこうして世に送り出してくださった加納さんに、今回は特に、感謝です。
今後のご回復、お祈りさせていただきます。

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カテゴリ: エッセイ

タグ: 加納朋子 

この記事に対するコメント

著者さんの闘病記と知って愕然としました。治ってよかったです。
気力とか前向きさとか人の良さが良く伝わってくる一冊でした。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

URL | 藍色 #-
2017/06/27 08:19 * 編集 *

Re: タイトルなし

>藍色さん
コメント並びにトラックバック、ありがとうございます。

もう何年も前に読んだもので記憶がところどころあやふやなのですが、愕然とする内容でしたよね。
加納朋子さんらしさも損なわれず辛さの中にもほっこりしたのも覚えています。
トラックバックさせていただきますね。

URL | ゆり #SvKcs0as
2017/07/02 17:58 * 編集 *

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「無菌病棟より愛をこめて」加納朋子

愛してくれる人たちがいるから、死なないように頑張ろう。―急性白血病の告知を受け、仕事の予定も、妻・母としての役割も、すべてを放り出しての突然の入院、抗癌剤治療の開始。辛い闘病生活の中で家族と友人の絆に支えられ、ユーモアを忘れずに人気ミステリ作家が綴る、たくさんの愛と勇気、温かな涙と笑いに満ちた闘病記。 「今回は病院が舞台のお話かー」とハートフル病院ミステリだと思って手に取ってみたら、...

粋な提案 | 2017/06/27 07:54