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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『白き野の花』Lyrical-mode 

またオンライン小説を夢中になって読んでいたので、ブログ、間が空いてしまいました(笑)。

今回読んでいたのは、「Lyrical-mode」というサイト様の、『白き野の花』というお話。
ヴィクトリア朝をモデルに書かれている長編ストーリーです。一部R18的表現あり。
本編は、爵位持ちの貴族の令嬢ながら家が貧乏で、メイドとして身分を偽ってさる伯爵家に出稼ぎにやってきた、メグという娘が主人公。
彼女と伯爵家の三人の若君他周囲の人達の、波乱万丈の恋愛や人間ドラマがたっぷり楽しめる、ヒストリカルロマン。

ヴィクトリア朝という作品設定にぴんときたのと(笑)、主人公メグの設定が私好みっぽかったのとで、これは読まねば!…とサイト様を見つけた瞬間に思い、読み始めてみました。
本編は結構なボリュームがありましたが、いったんのめり込むともうこの世界を抜け出せなくなって、可能な限り一気読みしてしまいました。
ああ、期待を裏切らない面白さでした。ヴィクトリア朝楽しい。ラブラブも美味しい(笑)。
視点の移ろいが多くて、読んでいて少し混乱したりもしたのですが、とにかくお話に勢いがあって面白かったので、あまり気にならずに楽しめました。
登場人物たちがたくさんで、名前も正直なかなか覚えられずに雰囲気で読んでたりもしましたが(笑)、でもやっぱり楽しい!

なんといっても主人公の娘・メグ(マーガレット)が、本当に好感を持てる、素敵なヒロインで。
落ちぶれた境遇でも我が身を嘆かず明るく前向きで、常に控えめで穏やかで優しくて、内にしっかり芯を秘めていて。
特に目立つ美人というわけでもなく大人しいメグだけど、彼女の素朴な優しさと思いやりに触れて、周囲の人達が少しずつ心をほどき、いい方向に変わっていく様が、読んでいてとても自然で良かったです。
お話が進むごとに、彼女の周りに人が集まってきて、彼女を愛し守ろうとする姿が、すごくよく分かる。
なんというかメグのこの感じが、私が昔から好きな英米少女小説のヒロインみたいだなあと、読んでいて思いました。『赤毛のアン』とか。『少女ポリアンナ』とか。

そして忘れてはいけない(笑)ロマンスも、とっても面白かったです!!
大人向け描写も含め、読み応えあり。
メグが誰と恋仲になるのか、はじめの内ちょっとはらはらしてましたが……私の希望通りの展開になって、嬉しくなりつつ読み進めました(笑)。
メグはメイドさんとはいえ一応貴族の令嬢で、友人もいて常にメグの絶対的な味方になってくれてて(ローズさんが最高に素敵なのです!まさに薔薇の娘さん)、メイドの境遇としてはわりと恵まれてて読んでいて優しかったのですが……ロマンス面では、本当にメグに容赦無い展開の連続で。
ヒーロー役の彼や一家の複雑な過去や心の傷を思うと無理もないかとは思うんですが……想いは常にもどかしくすれ違い、人間関係は衝突し、メグはそのたび複雑な立場に置かれて辛い思いをしていて、読んでいてもうかわいそうで、何度もくーっとうなってしまいました。
そのあたり含め、波乱万丈で飽きることなく楽しめました。
なんというかこの辺りは、去年読んだ『ジェーン・エア』みたいな印象を持ちました。ヒーローがメグを荒野に救いに行くシーンが印象深かったのもあるかな。
個人的に、ええっここでその展開…?みたいに感じた箇所も、あったことはあったんですけどね(笑)。某小説シリーズをラストまで読んでいたのでなんだか余計に…(笑)。でも、これはこれで好きです!どきどきしました。

脇役陣がまた魅力的で素敵なひとばかりで、メグの物語と同時進行でからみあいつつ進んでいく彼らのロマンスや人間ドラマも、面白かった!
いちばんはやっぱり、上にもあげたメイドさん仲間のローズさんですねー。どこまでいってもメグ大好き!!なローズさんが、読んでいてとても美味しかったです(笑)。女の子の友情はいいものです。
はじめは本気でいけ好かなかった悪役キャラの皆様も、お話が進んでいくと事情も分かってきて完全には嫌えなくなってきて、というか皆順番にメグの人となりに直接触れて、態度を少しずつ軟化していって……うん、そこのところが良かった。

番外編もとても充実していて楽しめました。
本編と連続していて同様に波乱万丈で読み応えがあった『椿姫』も、脇役キャラのほのぼの可愛らしいロマンス『百合の花咲く丘で』も、良かったです。
登場人物たちの家のご先祖様のお話『湖の古城』も。
まだ詳しく語られていない脇役キャラも何人かいるので、彼らのお話もいつか読めたらいいなあ。

ヴィクトリア朝がお好きな方、ドラマティックなラブロマンスがお好きな方、楽しめるのではないかと。

追記以下は、ネタばれ含みの、私の感想語りメモです。

その前に、ここ何日かの間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪


リチャードとエドワードのふたりとメグ、この三人の関係が、常に緊張感があって、でも同時に家族として確かな愛情でしっかり結びついていて……どきどきしつつも愛おしかったです。
私は最初からリチャード派だったので(性格とか、やっぱりね。恋人同士になる前のふたりの関係もいいんですよね)、ふたりの想いが成就して、本当に嬉しかったですが……続編まで読めば読むほど、エドワードせつない~!!

出てくる女の人達が皆本当に魅力的で、タイプは違えどもみんな強くてきらきら輝いていて、良かったなあ。
はじめは敵対していたはずのデボラが、母の意向にそむいて本家に乗り込んでいくメグを助ける場面とか、すごく好きです。ヴィヴィアンも本当にいいこ(涙)。
ベアトリス様も存在感あったな…(笑)。
あと、続編で予想外にがんばっていた、デボラの妹メアリーアンも、好きでした!
身内の中では内気な子で皆にひけめを感じていた彼女がメグを慕う気持ちが、よく分かるなあ。彼女も試練ありの恋をして強く成長していって、何よりです。
そしてミス・ヴァイオレットも、あのかたちで幸せをつかめて、本当に良かった。涙ぐみそうになりました。

続編では、モールバラ家の面々、本当にメグのこと大好きだなあ…と、おかしくなってくるくらいでした(笑)。ラスト付近ではそうも言ってられない雰囲気でしたが。
おじいさま、気持ちはわからないでもないけれど、メグに甘すぎる!(笑)
もちろん一番の楽しみどころは、メグとリチャードのラブラブでしたけどね!リチャードは本当に私好みのヒーローです(笑)。奥様にぞっこんで過保護なリチャードがとても好き。

本編とは雰囲気を変えて、かる~く読んで楽しめたのが、ハリソンさんとリリィのロマンス『百合の花咲く丘で』。
このふたり、本編の主役カップルと同じくらい好きかもしれません(笑)。可愛すぎる~!
リリィの親しみやすいノリでの一人称が、イメージぴったりで好きでした。働き者で気のいいリリィが大好き。
ハリソンさんのアプローチにいつまでも全然気づかずほのぼのしてるリリィ、ふたりの姿がほのぼのおかしくて和みました。ハリソンさん、アプローチの仕方間違ってるよ…。
そして、ラストのハリソンさんの腹黒さというか最強っぷりに、読んでいて吹き出してしまいました。そこまで外堀固めますか…。リリィ、本当にそれでいいのか?(笑)
番外編もラブラブで面白かったです。

ご先祖様のお話『湖の古城』。
14世紀ごろのお話ということで、ヴィクトリア朝とは色々違う習慣や物の考え方などあって、色々と興味深く。
メグとは違って勝気なヒロイン・オーレリアでしたが、やっぱり好感を持てる娘で、応援して読んでいけました。
こちらのお話も、主役カップルのすれ違いが容赦無いな……オーレリアかわいそう(涙)。どちらも簡単ではない傷をかかえているからなあ。
敵役は本気で嫌な感じでどうなることかと思いましたが(エリがかなりひどい娘さん…)、最終的には、想いが通じて、何よりです。
ハーブ園の描写、心惹かれました。もっと色々読んでみたかったな。

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カテゴリ: オンライン小説

タグ: Lyrical-mode 

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