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『天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘』菅野 雪虫 

天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘
(2012/03/30)
菅野 雪虫

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『天山の巫女ソニン』シリーズの主要キャラクター、巨山(コザン)国の王女・イェラ王女が主役の外伝。
本編でソニンと出会うまでに、イェラがどんな風に生きてきたのか、孤高の王女として成長していったのか、たどることができる一冊。


『天山の巫女ソニン』シリーズ、外伝がついにこうして読めることに!
『かつくら』の前情報で知ってはいたのですが、実際にこうして本を手に取ると、またほんとうに嬉しいな。
私、このシリーズのハードカバー版の装丁が、すごく好きなのです。
雪国の王女さま、イラストも凝っていて素敵だし、色使いも美しくて雰囲気たっぷりです。

まあ、ソニン大好き!と色々な場所で叫んではいるものの(笑)、実は2年半前に図書館で借りて一気読みして以来、物語に実際に触れる機会はなかった私なので、正直忘れてるところも多々……そこのところはちょっと不安になりつつ、読み始めてみました。
でも読んでいる内に、そんなのは気にならなくなりました。読んでいる内にぽつぽつ思い出せていった設定もあったしね。普通にとても楽しめました。

このシリーズのお話の中に流れている空気が、そうそう、私はとても好きだったんだよなあ、と読んでいる内に思い出していって、懐かしくも嬉しくなってきました。
書かれていることはけして優しいことばかりではなくとても厳しいのだけど、賢い少女のくもりのない視点からつづられる物語は、空気がのびやかで瑞々しくて、読んでいてとても心地良い。ていねいでさらさら読みやすい文章で、親子や国家のこと、内容的に難しいことも、ひとつひとつ心にすっと素直に入ってきて、響くものがある。

本編でとても存在感があった、凛々しく賢い北国の王女さま・イェラ。
ああ、彼女はこんな感じで生きてきたんだなあ、……物語はシンプルな彼女の成長記で、読んでいて素直にとても納得がいきました。
不遇な境遇に生まれた賢いお姫様が、様々な出来事を、辛いことも糧にして、自分の力でしたたかに成長していく様が嬉しくて。わくわくしながら頁をめくり、気がつけば最後まで一気読みでした!

彼女にこんなに異母兄弟がいて、彼らとの関わりがあったとは、予想外でした。
親と子ども、色々難しいなあ……と、読んでいて思ったことでした。
母親に愛されなかったイェラ王女が、カナン王子との交流で、母親に溺愛され干渉されるのも辛いことだ…と感じる場面とか、あとシホさんやオルム王子の母親との場面とかも、それぞれ別なふうに印象に残り、複雑に思いました。

そのカナン王子との交流のエピソード、最初は微笑ましく、そしてあんな終わり方をして、切なくとても胸にくるものがありました。
カナン王子の秘密を知ったあとでは……王子は内にいったい何を思って、姉に接して仲良くしていたんだろう。色々想像せずにはいられませんでした。
王子と過ごした日々をいつまでも忘れず事あるごとに胸によみがえらせるイェラがとても良かったです。

フェソンと天文台のエピソードや、お祖父様のソグのエピソードや、印象に残りましたねー。
そして読んでいけば行くほど、巨山王のただ者ではない感じが出てきて…うん、この王様のことは、本編でも特に印象深く覚えてました。なんというか、ひとことで言えば、やっぱりたちが悪いですね!(苦笑)

あとは、最初から最後までイェラ王女の絶対的な味方で、本物のあたたかな愛情を注ぎ続けてくれていた乳母やさんが、とても良いお仕事していて好きでした。読んでいて安心感がありました。
さりげなくイェラの心を正しい方向に導いてゆく手腕がお見事。
ムサも好きですー!そうそう、そういえば本編でもムサは大活躍だったですよねえ。懐かしい…!(笑)
将軍もなかなかいいおひとで。

ソニン、もしかしてラストあたりでちらりと出てこないかな……と思っていたら、予想外の登場の仕方を(笑)。
ノア様とか懐かしいです本当。

私は天文や星の話がけっこう好きなので、個人的には、その辺のもっと詳しいお話を読めるとよりよかったかも。

ひさしぶりのこのシリーズの世界の空気にひたれて、満足です。
もう一度最初から再読したくなって来ました…。
シリーズのノベルス版、うーんやっぱり欲しくなってきました。
ソニンとイウォル王子のふたりが恋しい(笑)。

天山の巫女ソニン1黄金の燕 (講談社ノベルス)天山の巫女ソニン1黄金の燕 (講談社ノベルス)
(2011/09/07)
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天山の巫女ソニン2海の孔雀 (講談社ノベルス)天山の巫女ソニン2海の孔雀 (講談社ノベルス)
(2012/03/07)
菅野 雪虫

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『かつくら冬号』のインタビューにちらりと載っていた気がする、クワン王子の外伝も、読めたら嬉しいな!
そして個人的にはできれば、ソニン達の未来のエピソードも読んでみたいのです……いつか実現しないかなあ。

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カテゴリ: ファンタジー(和風)

タグ: 菅野雪虫 

この記事に対するコメント

初めまして。
こんにちは(^^)/
読書が大好きな、でも理系の女子大生です。
私も、天山の巫女ソニンシリーズが、大好きです(^^♪
新しく、外伝が出ているとは知りませんでした。
もうすぐ、期末試験なので、期末試験が終わったら、自分へのご褒美に読みたいと思います!(^^)!
私は、ほんわかしていて、ちょっぴり素敵なロマンスのある小説が大好きです。
だから、赤毛のアンも大好き、大きな森の小さな家シリーズも大好き、天山の巫女ソニンも大好き、です!(^^)!
ここに、紹介してくださっている本で、私がまだ読んでいない本を、読んでみようと思います。
また、素敵で、こころ温まる本を、いっぱい紹介してくださいね!(*^^)
ありがとうございました♪

URL | ジョナ #-
2012/07/21 15:56 * 編集 *

Re: タイトルなし

>ジョナさん
コメントありがとうございます。

こんにちは~。こちらこそ、はじめまして♪
こんなブログを見つけてくださりこうしてていねいなコメントまでいただけて、とても嬉しいです。どうもありがとうございます!
『天山の巫女ソニン』シリーズお好きなんですね。ね、素敵なお話ですよねー!!
そうかあ、そういえば今頃は学生さんの試験のシーズンですよね。
ご健闘をお祈りしています。そして終わって余裕ができましたら、この外伝も、ぜひぜひ手にとってみてください。
イエラ王女のファンの方は特に必読だと思います(笑)。

私もジョナさんと同じです、ほんわかしてて少し素敵なロマンスがある作品が、昔から、とても好きで(笑)。
『赤毛のアン』も『大草原の小さな家』シリーズも、いいですよね!安定の面白さがあると思います。
私のブログは……お気に入りの本を好き勝手に語ってるだけなんですが(苦笑)、こんなブログでも、ジョナさんの読書の道しるべに少しでもなれるのなら、これほど嬉しいことはありません。
こちらこそ、本当にありがとうございました♪

URL | fallclover #SvKcs0as
2012/07/23 06:52 * 編集 *

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