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『 ラストゲーム 第2巻』天乃 忍 

ラストゲーム 2 (花とゆめCOMICS)ラストゲーム 2 (花とゆめCOMICS)
(2012/07/05)
天乃忍

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打倒・九条を誓い苦節十年、ライバル心がいつしか恋心に変化した柳。
大学生になり、柳は九条に思わずプロポーズまがいの事を言ってしまう。が、そこは九条、一筋縄ではいかず、相変わらず柳はひとり空回り。
そんな日々、藤本のさそいで天文サークルに入った九条と柳。そこに、九条狙いのイケメンが現れる――。


前巻がとにかく私好みだった天乃さんの漫画『ラストゲーム』、待望の第2巻!
前巻の段階でシリーズ化されるのはまあ分かっていたのですが……、やっぱり実際にこうして続けて読めると、嬉しいのです~。

一巻目の全3話でテンポよくすとんときれいにまとまっていたお話だったので、続編、どんな感じになるのかなあ……と、楽しみながらに、実を言うとほんの少し不安だったのですが。
確かに一巻目に比べるとお話のリズムはなだらかに、落ち着いた感じの進行になったかな。
でも別につまらなくなったわけじゃなくて。各話ごとにきっちりお約束(柳くんの不憫すぎる恋の空回り)で笑わせていただけて、この読んでいての安心感がとても良かったです。

というか、読みこむごとにもう柳くんの不憫さが安定のクオリティと化してきてて……九条さんはやっぱりどこまでも気づかず華麗にスルーし続けてくれて、かわいそうでさすがにだんだん見ていられない気分にもなってきたのですが(苦笑)、いいんです、楽しいのはそこですから!(ひどっ!笑)
九条さんのなにげない行動にわかりやすくときめいたり幸せを噛み締めたりしてるときもありましてですね(特に名前呼びのあの場面とか)。なんてかわいいの柳くん……。私の胸もきゅんきゅんするあまりそのたび読書がストップし時間をおかねばならない感じでした(笑)。
九条さんの気持ちも、全然進んでいないようで、実は少し進んでる……?な感じで。この辺ももどかしくて美味しかったです。基本無表情な九条さんの、わかりにくい感情の変化がたまらない。

ふたりの大学生活を描く第2巻、そういえば少女漫画で大学生が主役のお話ってあんまり見かけないなあと、読書メーターの他の方の感想を読ませてもらってて気づきました。
サークルのあのゆるい雰囲気とか新入生歓迎の飲み会とか学生っぽい私服ファッションとか、少女漫画で読んでると、ちょっと新鮮な気分(笑)。

まず、十年かけてようやく「友達」になったのか……!という柳くんに、大笑い。
彼のことを「友達ですっ!」と言い切る九条さんの表情がまた嬉しそうでいい感じで……彼女は友達ができたこと、純粋に、本当に嬉しいんだろうなあ、いいなあかわいいなあ。(でも恋を自覚した柳くん視点からは……ははは)
メイドさんに変身の場面も定番パターンながらに良かったです。かわいいよ美琴ちゃん!
あの場のラストのふたりのやり取りが好きです。
あとは、寝不足な九条さんをきちんと見ていて助ける柳くんも良かったです。
うん、基本とても気遣いができる優しいいいひとなんです彼は。天文サークルのこと彼なりに真剣に考えてるっぽいのもそうですし。
相馬くんはなんだかんだいってあれこれ負けてるよ……きみも頑張っていい男になるんだ!

柳くんもかわいいけど、美琴ちゃんもやっぱりかわいいっ!さすがヒロインです。
さらさら黒髪ストレートヘアの女の子は大好きです。
ただ私、みつあみも大好きなので、みつあみ姿を拝めなくなってしまったのが正直ちょっと残念でしたが……(苦笑)。おさげ姿、かわいかったのになあ。
お菓子の選択が和菓子とか、女の子としてずれまくってるところもかわいいです。
藤本さんが隣で彼女をしっかりフォローしてくれて理解者でいてくれてるので、そんな美琴ちゃんでも読んでいてどこか安心できてよかったです。

前回の第三話で登場していた九条さんの友人・藤本さんが、また予想以上にいいキャラしてました♪
九条さんを上手に使って柳くんを客寄せに利用してる姿も笑えたし、最初のほうでにっこり笑顔でお馬鹿な先輩たちを黙らせたあの場面が格好良かった!大好き♪
「しおりって呼んでほしーな」の名前を呼び合う女の子二人の場面が、実は私、このコミックスの中でいちばんのお気に入りだったりします。可愛い女の子が仲良しこよしって大好物です。(私の中で、そういう意味でもあわれな柳くん……。いや、柳くんも大好きですよ?)
ところで前巻でちらりと言及された気がするのですが、藤本さんの彼氏って誰なんでしょう。最初は天文サークルの誰かと思ってたのですが、あれ、違うのかな?

そんな天文部のメンバーたちも地味にそれぞれ個性があってお気に入りでした。作者さんが愛情を注いでいる先輩が特に、普通人の不憫キャラ(?)してて好き。
相馬くんは、突然入り込んできたライバルではあるのだけど、特に三角関係というわけでもなく。
そんな理由で逆恨みなんて、うーんちょっと柳くんが気の毒だよ。
ま、読んでいくとなんだかんだで結局にくめないキャラでしたけどねー。ツメが甘いのもご愛嬌。
九条さんのずんだもちを思わずフォローしてる姿が好きだなあ!
肉食系女子の集団は、ここまであからさまだといっそすがすがしくて、やっぱりにくめない(笑)。

この巻のラストも……、これはまた気になる引き方で!
柳くんの煩悶が今から楽しみでしかたがありません(笑)。美琴ちゃんは全然気にしてないっぽいけど、大丈夫かしらね(笑)。

読み切り『忘れ雪』、私は雑誌の方ですでに読んでいたのですが、切なくて胸が痛くなって、でもほっと懐かしくあたたかな気持ちにもなれる、素敵なお話でした。
冬の暗く冷たく寂しい空気が、お話の雰囲気にものすごくよく合っていて、切なさ倍増。お上手です。
初読時と二回目で感想が変わる、なるほどなるほど。
都ちゃんへの彼の愛情が、冷たく凍てつくような冬の空気のようで、その中でじわじわ温まっていって、あのラストシーンのモノローグ。うーん、いいなあ。
都ちゃんのほっこりやさしい笑顔にも癒されました。
こういう設定の漫画を読んでいると、緑川ゆきさんの『ひび、深く』(旧版『蛍火の杜へ』収録)をどうしても思い浮かべてしまうなあ。


大学生が主役している少女漫画、私はささだあすかさんの作品が大好きです。
『バラエティー』と『パジャマでごろん』。
あとは谷川史子さんの作品色々かな。

バラエティー 1 (花とゆめCOMICS)バラエティー 1 (花とゆめCOMICS)
(1998/11)
ささだ あすか

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ここ何日かの間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪
コメントもいくつかいただきました、本当にありがとうございました!うわあ本当に嬉しいです~。
返信、もう少々お待ちいただけるとありがたいです。

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カテゴリ: 漫画・白泉社

タグ: 天乃忍 

この記事に対するコメント

こんばんは

fallcloverさんこんばんは。

そもそもが3話完結連載の話だったので、続きはどうかしらと心配だったのですが安定の面白さでしたね。柳くんの不憫さがもう素晴らしすぎて(笑)
藤本さんと九条さんの女の子同士がキャッキャッしている姿も大変楽しそうで良かったです。

大学生が主役している漫画。
私は斎藤けん先生の「花の名前」を連想しました。初めは高校生なのですが、確か2巻から大学生になってます。ちょっと暗めの話なので絶対オススメ!とは言いがたいんですけど、主人公の蝶子ちゃんが入ったサークル「大正文士の会」がめっちゃくちゃ楽しくて。こんなサークルあったら入りたかった・・・と思いました。部活じゃなくてサークルってところが大学って感じがしますよね。

それでは、長文失礼しました。

URL | なぎ #-
2012/07/14 21:21 * 編集 *

Re: こんばんは

>なぎさん
コメントありがとうございます。

どうも、こんばんは~♪

はい、私もこの全3話からどうやってお話を広げられるのか、実はちょっぴり不安でもあったんですが……、そうそう、柳くんの不憫さ!まさにこれが安定の面白さで!(笑)安心してとても楽しく読めました(笑)
藤本さんと九条さんがきゃいきゃいしてる場面も良かったですよねー!
なぎさんのブログの感想も、読ませていただきました。
とても細かなところまで書かれていて、そうそう!ここはこんなふうに面白かったの!かわいかったの!といちいち力いっぱいうなずきつつ楽しませていただきました。ありがとうございます!(笑)

はっ、そういえば『花の名前』も大学生でしたねーうっかり抜けていました(笑)。
確かにちょっと暗めの話ですよね……でも蝶子さんが本当に可愛らしくって大好きです♪
「大正文士の会」ありましたありました、好きでした!(笑)

いえいえこちらこそ、常に長文気味のブログ記事から返信コメントまでいつもご迷惑かけてます……。
長文大歓迎です、大好きですから!(開き直り?)

URL | fallclover #SvKcs0as
2012/07/16 20:06 * 編集 *

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