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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『アン・シリーズ』を再読する・その2 

『アン・シリーズ』の再読、他の小説や漫画を読む合間に、変わらず続けています。
読んでいて、こんなに安定して満ち足りた気分になれるお話って、そうそうないなと思います。

今は、最終巻の短編集『アンをめぐる人々』の最初の方まで読み進めたところです。
前の記事(→こちら)に引き続いて、それまでの巻の感想を、メモ程度に。(いつも通りというか、書いていくごとに感想が長くなってきてますが……気にしないでください。笑)


アンの愛の家庭 (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン 6)アンの愛の家庭 (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン 6)
(2005/09/15)
ルーシー・モード・モンゴメリー

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『アンの愛の家庭』
前の記事を書いていた時点では途中までしか読んでいなかったので(中途半端なことしてます、図書館の返却期限のタイミングの関係で……)、また書いてみる。
ナンとダイの双子娘は本当、友達運に恵まれてないなーと気の毒になってきました……。
育ちがいい分、人を疑うことを知らないのかなあ。
そこを考えるとアンは、ダイアナという素晴らしい親友に一番はじめに出会って、お互い家庭に入って母親同士になった今でもふたりの友情は全く損なわれてなくって、理想的だよなあと思いました。
あとケーキで小さな心を悩ませるリラのエピソードでは、金銀ケーキという聞いたこともないケーキにとても心ひかれました。
ラストのアンとギルバートのちょっとしたすれ違いと仲直り、理想的な家庭を築いた仲良し夫婦でも、やっぱり常に上手く行ってるわけないよね!(笑)ギルバートの上の空状態の種明かし、そういうことでしたか~。

虹の谷のアン (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン 7)虹の谷のアン (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン 7)
(2005/10/14)
ルーシー・モード・モンゴメリー

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『虹の谷のアン』
この巻では、主役はアンではなく、牧師館に新しく越してきてアンの子どもたちの遊び相手になったメレディス一家の四人の子どもたちがメインの登場人物。
お母さんを亡くしてお父さんはいい人なんだけど恐ろしく浮世離れしてて、子どもたちは世話をしてくれるひとがおらずに自由気まま状態、村の人たちに目をひそめられていて。それでも確かに誰からも愛されずにはいられない、魅力的な子どもたちばっかりです。
私は四人の中ではユナが昔から一番好きです。地味でおとなしくて怖がりな小さな娘、ここぞという場面でのなけなしの勇気に何度読んでもぐっときます……。内気な彼女が死ぬ思いをしながら勇敢な行動をとったからこそ、メアリー・バンスもメレディス牧師とローズマリーも、上手いこと収まった訳で。
今読んでいると、メレディス牧師は再婚とか考える以前に、もっと現実的に子どもたちに気を使ったほうがいい!とどうしても思ってしまいました。今の社会で父親がこんなことしていたらきっと大問題だ……(苦笑)。
そうはいってもローズマリーとメレディス牧師のロマンスは、やっぱりとても素敵で心ときめくものでした。
エレンとノーマン・ダグラスのカップルもなんだかいいですね!ノーマン・ダグラスにねじこみにいったフェイスも格好よくて素敵でした。
メアリー・バンスを引き取るかどうかの場面で、悩むミス・コーネリアに対し、旦那さんのマーシャル「引き取ろう」……たった一言で、これは思わず笑っちゃいました。シンプル!
『アン・シリーズ』の中では、この『虹の谷のアン』と二巻目の『アンの青春』が、分量的にも長すぎず内容的にも比較的平和で心地よく読みやすいかな、と思いました。

アンの娘リラ (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン 8)アンの娘リラ (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン 8)
(2005/11/15)
ルーシー・モード・モンゴメリー

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『アンの娘リラ』
この巻の主役は、タイトルの通りに、アンの末娘のリラ。(本名はマリラ!)
平和で幸福で少し退屈だったくらいの村の日常が、ある日戦争の波に一気にさらわれて、男も女も価値観や生活スタイルがそれまでと一変し、終わりの見えない長い苦しみの時代になってしまった一連が、今読んでいるととてもリアルで胸につきささりました。
それでいて、リラの成長物語としてもロマンス物語としても、ちゃんと面白い。
どちらかというとわがままで甘ったれ少女だったリラ、最初のうちは正直そんなに好きな娘じゃなかったのですが、戦争で若くして苦労を味わい、しだいに大人の女性に成熟してゆく様が、読んでいていいなと思いました。
殺伐とした日々の中で、アンとギルバートが子どもたちに語る平和なアボンリー時代の思い出話の部分が、読んでいて和みました。学校で、アンに黙って見つめられただけで恋に落ちてしまったとか、ギルバートかわいい。
アンとギルバート、今でもしっかりラブラブなのがうかがいしれて、また良しです。
あと、一家ではじめて自動車に乗る、の場面も面白かったですねえ。飛行機の話をしてる場面も好きでした。
子どもたち世代も、戦時下にてロマンスがあちこちに花咲いていました。ジェリーとナンは知的なカップルだったのね(笑)。
ああ、それにしてもウォールター、ユナが切ない。切なすぎる(涙)。
お父さんの恋を叶えて幸せを運んできた小さなユナ、彼女自身の恋がどうしてこんな結末を迎えなければならなかったのか……。
『アン・シリーズ』の中で私がいちばん心残りなのは、今も昔もやっぱり、この巻のユナの悲しく寂しい後ろ姿でした。手紙にそっと口づけする場面に、ほろり。
あと忘れてはいけない、スーザンが、最初から最後まで、本当に男前で格好良かったです!

アンの友だち (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン 9)アンの友だち (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン 9)
(2005/12/15)
L.M. モンゴメリー、Lucy Maud Montgomery 他

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『アンの友達』
アボンリー周辺の人間ドラマ様々を覗き見ることができる、短編集。アンは話の端々にちらちら姿をあらわす程度。
昔読んでいたときよりアン本編との繋がりを色々発見できて楽しかったです。リンドのおばさんの家にその後引っ越してきた人とか。
ロマンスあり、家族愛、隣人愛あり、ユーモラスであたたかみのある人間ドラマを楽しむことができました。登場人物は年齢層高めで、子どものころに読むより大人になって読んだ方が楽しめる巻かもと思いました。
波津彬子さんの漫画『うるわしの英国』シリーズと似通ったお話だなーと今回読んでいて感じました。国は違えども、時代的にもかぶっているんじゃないかな。
この中では『かわいいアンジェリーナ』が一番好みでした。素敵なラブコメですね!それぞれの犬と猫がまた愛情深くていい味出してました。
『長い婚約』『ブロッサムが帰ってくる!』『ロイド老嬢』辺りも好きです。
意図せず人違いをされただけで、他人の縁結びに一役買っていたアンが、すごすぎる(笑)。


あと、図書館で借りてきた、アンシリーズ関連本。

赤毛のアンへの旅〜秘められた愛と謎赤毛のアンへの旅〜秘められた愛と謎
(2008/03/22)
松本 侑子

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カラーの写真がたくさんあって目にも楽しめました。プリンスエドワード島、やっぱり憧れです。
ギルバートのアンへの贈り物に、実は愛の花言葉が色々かくされているとか、読んでいてちょっとときめきました。
まだシリーズ関連本ちゃんと読んでいない本があるので、また記事にこうしてメモしておきたいなと思ってます。


昨日それぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 『アン・シリーズ』

タグ: モンゴメリー 

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