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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『ありがとサマー 2012 Book』コバルト編集部・編 

申し込んで以来到着を待ちわびていた、コバルト文庫の夏のフェアの小冊子・ショートストーリー集が、昨日ついに家に届きました!!
一日早いクリスマスプレゼントみたいなタイミングで、嬉しくて、ひとり盛り上がってしまいました(笑)。

青木先生のブログの方(→こちら)に書かれていた通り、思っていたより分厚い!一冊の薄手の本と言ってもいいんじゃないかな……みたいな、文庫スタイルの小冊子。
内容も、それぞれの作品(自分が読んだ作品限定ですけどね)、とても満足のいくものでした!!
読んでいてあまく幸せな気分になれる少女小説ショートストーリー、クリスマスのお供には、本当にぴったりでした。

それではそれぞれのショートストーリーの感想を、ひとつひとつ、語っていこうかと思います!
これはネタばれとか色々あるでしょうし、追記に収納しますね~。


ちなみに私が読んだ作品:『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』『破妖の剣』
『夢の宮』『ロスト・グレイの静かな夜明け』『伯爵と妖精』(掲載順)


『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 彼の宝石、彼女の手袋』青木祐子
まずは、今回の小冊子の私的大本命(笑)、『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズの番外編♪♪
青木先生のお話はどんな内容でも絶対に面白いだろう……と信じつつも、さて誰のどんなお話になるのか、待っていてもうどきどきわくわくでした。
タイトルからしてすでにこのシリーズらしい、雰囲気ある素敵な響き!
どちらの夫婦にとっても、夫にとって妻は、永遠に変わらない愛情を注ぐ、美しい宝石なんですねえ。ふふふ。

さてお話の内容は、甘々で幸せな新婚生活を営むクリスとシャーリーのもとに、ある日アルフレイド氏とソフィアさまが訪ねてきて……そんな感じではじまるちょっとしたひとこま。
なんというかもう、シャーリーが相変わらずすぎて、笑うしかなかったです。
本当に、結婚してますます心が狭くなっているな彼は……。扱いにくそうな旦那さまです(笑)。
義父にこんな場面を見られたら、それは普通恥ずかしいでしょう……。
それでもラブラブな新婚生活をふたり満喫しているのがうかがえて、読んでいてとても幸せでした♪
シャーロックの帰りを待ちわびて階段を駆け下りてくるクリスがもう本当にかわいくって!
シャーロックのご両親も、もうすっかりクリスに心を許してあたたかく見守っている感じで、素敵です。

アルフレイドに、幸せかと尋ねられることが、とても幸せなような気がする。 (31頁)

――今回の私のいちばんお気に入りのクリスの言葉。本当にね、よかったね、クリス。ほろり。
38頁の「だったら、もっと幸せにしてやる」あたりのふたりの会話も、とても好きでした。
結局のところ、クリスさえいれば他のことはどうでもいいシャーロックが笑える(笑)。

あと、アルフさんとソフィアさまの夫婦サイドのエピソードも、微笑ましくてとても良かったです。
アルフさんの手袋、そういえばそういう約束してました!『石の王子と花姫の結婚』を読み返すまで私も覚えていなかった(笑)。厳格でわからずやな印象の強い彼の、思いがけない一途な面を垣間見れて、なんというか、きゅんとしました。可愛らしいというか(笑)。
そして自分の言葉を忘れていたのを美しい笑顔でごまかすソフィアさん……。ははは。
シャーロックのこの天然でちょっと鈍感なところは、ソフィアさんの血なんだよなあ、と改めて実感しました。あの『宵の明け星』のラスト辺りのエピソードをちょっと思い出してしまいました。
本当、シャーロックは、この夫婦の息子なんだなあと、今回のお話で改めて実感。
そしてどっちの奥さんも、旦那さんの扱いをしっかり心得ているよなあ。

これまでもクリスとシャーロックの手袋にまつわるエピソード、とてもとても好きだったのですが、今回こうしてアルフさんとソフィアさんの思い出エピソードとの重ね合わせも加わって、色々合わさって、ああ私、ますますこのシリーズ好きだー!!!と、叫びたくなった次第です。(実際には叫べないのでこうしてブログに書いています。)

(そしてクリスのことを「クリスちゃん」呼びするソフィアさまが、新鮮な感じがしました!)
(そしてそして、ローストビーフネタもしっかり入っていて、満足です。笑。それにしてもここの家では一体どれくらいの頻度でローストビーフを焼いて食べているのかな……。クリスの好物もちゃんと考えてあげてねシャーリー……。)


『破妖の剣 向日葵の海』前田珠子
このシリーズは私、連載再開後の新刊を追っていないのですが(完結するまで待っていようかと……)、このお話は問題なく最後まで読めました。『翡翠の夢』の途中辺りかな?
茅菜の悪巧みにあっさりはまって泣きを見るラスが不憫でした。邪羅ももう少し鋭かったら……というか、茅菜の中で一目置かれているサティンたちもやっぱりすごいです。
そしてラストの向日葵畑に紛れ込ませた数輪、本当に、なんてわかりにくい!ラスじゃなくても気づかないでしょうに。
でもなんだかとても好きな感じでした。美しくて、切なくて、幸せ。


『夢の宮 ~身に余る光栄~』今野緒雪
読んでみて、まさかまさかの『眠りの妃』の後日談!!
うわあ私このお話、これまでの『夢の宮』シリーズの中でもベスト3くらいに好きなお話なんですよー。嬉しいなあ。
とにかく芙蓉と睡蓮が幸せそうで、ほっこりしました。良かったです。意地でも王子を産んだのね(笑)。
睡蓮のいかにも国有数の名家のお嬢様っぽいつんと気位が高い感じが、このカップルだとかえっていいのです。のんびり屋さんの芙蓉にはお似合いです。
蕾花ちゃんの恋は、うーんどうなるのかなあ。彼女も母親と同じように、たとえ苦労をいっぱいしても、愛する人と幸せな家庭を作ってほしいなと思います。
ラストの夢の宮での母娘の語らいが好きでした。


『ロスト・グレイの静かな夜明け ハミング・グリーンの静かな交錯』野村行央
ディアと一緒にお墓参りにやってきたエイム。ゆるやかに相手が移ろっていき、本編では語られなかったささやかなエピソードが、いくつか。
本編ではほとんど影も形もなかったロマンス的なものがちらっと見えて、ときめきました。アズサとカーゴのその後も気になるし、ラスト辺りのエイムとスタイフのふたりにも、ほっこり。
収まるべきところに収まった感じかなあ。
ああ、良かったなあ。


『伯爵と妖精 ファーストキスの贈り物』谷瑞恵
幸せそうなアシェンバート伯爵夫妻のお話は、どのお話も大好きです。
(そういえば書きのがしていましたが、コバルト本誌の妖精のパウンドケーキのお話もとても良かったです♪)
本当、エドガーに気を使うようなことじゃ全然ないのに、ぐるぐる考えちゃう真面目なリディアが可愛らしくって、きゅーんとなりました。
メースフィールド公爵夫人やロタやニコ、リディアとエドガーの周りの人たちとのやりとりも平和な感じで、いいなあ……。
本編がもうずっとシリアスなので、たまにこういう甘いお話を読めるのは、心の癒しです。



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カテゴリ: コバルト文庫

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