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『幽谷町の気まぐれな雷獣 2』森崎 緩 

幽谷町の気まぐれな雷獣2 (レガロシリーズ)幽谷町の気まぐれな雷獣2 (レガロシリーズ)
(2013/03/16)
森崎緩

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幼馴染みの大地が実は雷獣、妖怪だったという、衝撃の事実を知った萩子。
けれど、そのおかげ(?)で、二人の仲は急接近。化学同好会の三人の部員たちともすっかり馴染んで仲良くなれて、楽しい日々を過ごしている。
そんな夏休み直前のある日のこと、萩子は大地から二人きりのデートに誘われる。
ほぼ同時期に、萩子と大地たちの前に、正体不明の妖怪が現れる。
化学同好会の後輩・栄永の先祖に会いに来たと言う「彼」は、いろんな騒動を巻き起こすのだが……。
山間の田舎町、幽谷町で繰り広げられる、恋と青春と、たまに変身のハートフルご近所あやかし物語、第2弾。


『幽谷町の雷獣』シリーズの続編、待っていました!
1巻目がとても楽しかったので、続きが出ると知ったときは、それはそれは嬉しかったです。
発売日前のレガロシリーズのブログや、作家さんのサイト「Tiny garden」様のカウントダウン番外編の内容がとても良くて、一足早く楽しませてもらいつつも、本の発売日が、ますます待ち遠しかったです。

レガロシリーズのブログのラフスケッチですでにきゃーきゃー(心のなかで)言ってましたが(笑)、実際に表紙を手にとって眺めていると、ふたりの距離がぐっと縮まっているのが実感できて、思わず頬がゆるみました。
バックも夏らしく明るく爽やかでいいですねえ~。ふたりの夏服姿も美味しいです(笑)。

さて本の中身も、ちょっとまとまった時間がとれなくて何日かにわけて少しずつ読んでいたのですが、とっても面白かった!良かったです。
前情報通り、1巻目では微妙な関係だった主役二人が、この巻では最初から最後までずっと一緒にいて、誰よりも仲良しで。
読んでいて、素晴らしく幸せな気分になれました。
幼馴染みはやっぱり鉄板ですねえ。甘酸っぱいよ、読んでいてこっちが赤面しますよ……読んでいて何度も顔が笑えてきて、マスクでごまかしました(笑)。
加えて化学同好会の三人のメンバー達も、それぞれの背景や妖怪としての事情、ドラマがしっかり語られて、これもとても面白かったです。
萩子と大地含め、この五人組好きすぎます……。五人それぞれがこんなに等しく大好き!と叫びたくなるお話は、他にはそうそうないなあ(笑)。
新キャラクターの辰巳さんも、はじめのうちはともかく、馴染んでくるごとに好きになれました。

繰り返しですが、萩子と大地の仲良しっぷりが、それはもう素晴らしくて。
やっぱり天才的に鈍い萩子の一人称でほとんど進んでいくので、はっきりと甘い雰囲気には全然ならないのですが……。もう恋人を通り越して、ふたり一緒にいるのが当然の夫婦のようです。やっぱり。
一方の大地は、それなりに気持ちを自覚しているようで。萩子視点から見る彼のふとした行動や言葉の数々が、読んでいる私にときどきすごい破壊力でくるので、そのたびときめいて仕方なかったです。しかもいちいちびっくりするほど素直でストレート。
誕生日の約束のこと、会長さんに先を越されないよう必死な姿とか、おかしかったですよ!なんて可愛らしい。
はたから見ても大地の余裕のなさは歴然としているようで、栄永さんにも愛想つかされてるし。まあ何も始まってはなかったけれど(笑)。
雷獣に変身する場面も、(かなり痛そうだったけれど)、今回は良かったな。誰よりも大切な女の子を守るために肝心のところで変身できて、大地にとっては良かったなと思いました。
そのあとの病院での場面も、ラブラブでとても美味しかったです。萩子はこちらの姿になるとためらいがなくなるんだな……あの毛並みを撫でる場面、二巻目でも読めて嬉しかったです。ふたりとも本当に幸せそう。

大地視点の話というと、「化学同好会の連絡網」の三話目。読み返して、また幸せ感にきゅんきゅんでした!やっぱり大地の方は、甘い方向にもっていきたいんだよね!
萩子の優しい声に胸が一杯になって何も言えなくなっている様とか、本当に可愛らしかったです。
辰巳さんといい会長さんといい、女の子の声にやられる男性の姿が印象的だった、今回のお話。

まあこのふたりの場合、これくらい仲良しでいてもらわないと、幽谷町の平和が危ういっぽいですからね。真剣に。
一生大げんかできないですよね。この巻のふたりのお互い大好きっぷりを見ている限りは大丈夫そうかな。萩子は鈍いのに、大地の気持ちのなだめ方はすでに心得ているみたいですし。うん、本当に夫婦だな。

化学同好会のふたりの先輩、上渡さんに黒川さん、それぞれ後輩想いのいい先輩で、どちらも大好き~♪
黒川さんの明るく面倒見のいい雰囲気が、読むごとにツボでした。彼がいるとシリアスな場面でも重たすぎずに明るく柔らかく読めます。大地も先輩先輩と懐いている様がなんだかいいです。実際とても頼りになるし。食べっぷりも気持ちがいいし。
私、はじめのうちは黒川さんと栄永さんがいい雰囲気だと思っていたのですが(特に連絡網の話とか)……そういう訳でもなかったのね。でもやっぱりこのふたりの仲は読んでいてほのぼのして好き。
生真面目で気遣いあふれる上渡さんも大好きでした。辰巳さんに初対面でそこまでつくせるとは……。人間がとてもできているなあ。
密かに?心を寄せている女の子に名前を呼ばれて真っ赤になって照れている姿とか、たいそう可愛らしかったです。(最後の方を読んでいてああっと気づいて読み返したのですが。笑。)そして彼の想いが届かないのは、ちょっと切ないですね……。「どうせ化けて生きるなら……」の台詞が、素敵でした。
そして、お母さまが美人ですね!天女の子孫ですものね!

新顔の辰巳さん、そして栄永さんが徐々に心を通じ合わせて仲良くなっていく様も、微笑ましくて好きでした。
栄永さん、辰巳さんとの出会いを経て、ぐっと成長して大人になったなあ。化けの皮をはがして辰巳さんに会いに来た場面とか、すごい良かったです。彼女の調子のよさがいい風に働いてる。
辰巳さんも、はた迷惑な騒動ばっかり引き起こしてましたが(笑)、まあ、いいひとですよねえ。
水まんじゅうにのたうちまわって感動する姿が印象的でした。そこまで全身で美味しさを表現してもらえると……食べさせ甲斐があるというものですね。
初音さんとの昔話も印象的でした。
そして初音さん、旦那さんになった人間の男性との馴れ初め&新婚エピソードをちょっと読んでみたい。

幽谷町のお店や自然や、何気ない細々した描写も、絶妙な加減でリアルに描かれていて、読んでいて良かったです。そこに暮らすキャラクターたちの雰囲気が、しっくり馴染んでいるのがいい。
田舎の高校生の微妙~な買い物事情が読んでいて特に共感できて楽しかったです。駄菓子屋さんのアイスもいいですね。
そういえば、雷光軒の冷やし麺がとても美味しそうで、読んでいてうらやましくなってきました……。

うーん、これは、さらに続きが出るのを、期待してもいいんでしょうか、ね?ね!
今度は上渡さんか黒川さんにスポットが当たったお話が読めるといいかなあ。ふたりのお嫁さん候補も気になる(笑)。


昨日それぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: ファンタジー(和風)

タグ: 森崎緩 

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