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『シュガーアップル・フェアリーテイル 王国の銀砂糖師たち』三川 みり 

シュガーアップル・フェアリーテイル    王国の銀砂糖師たち (角川ビーンズ文庫)シュガーアップル・フェアリーテイル 王国の銀砂糖師たち (角川ビーンズ文庫)
(2013/03/30)
三川 みり

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『シュガーアップル・フェアリーテイル』シリーズ、今回は短編集。
シャルとミスリルと旅をはじめたばかりのアンが出会った変わり者の砂糖菓子職人のお話、昇魂祭の際のアンたちの小エピソード、ヒューとキャットのマーキュリー工房時代のエピソード等、書き下ろし二編を含む、小説計六編を収録。


『シュガーアップル・フェアリーテイル』、今回は本編はひとやすみ、短編集でした。
前の巻の最後にのっていた短編集の予告頁がかなり興味そそられるものだったので、楽しみにしていました!

このシリーズって、意外と雑誌の方に短編がたくさん載っていたんだな……と、まず思いました。ビーンズの雑誌はほとんど手に取らないからな。
あと、思っていたよりシリーズの最初の方のお話が多めだったかなあと。
作者さんもあとがきでおっしゃっていたように、アンとシャルの初期の雰囲気が、今とかなり違うので、「思えば遠くまできたものだ……」しみじみ感慨深くなりました(笑)。
そして読書メーターの方でも皆さまおっしゃってますが、とにかく、キャットが登場する話が多い!(笑)
アン達との出会い編から過去エピソード等々、一冊読むとキャットのことを色々な角度からうかがい知ることができて、ますます彼のファンになれました(笑)。
この巻、ヒロインはアンで間違いないでしょうが、ヒーローは、キャットと言ってもいいんじゃないでしょうか。
さらにあきさんの挿絵も、期待通りに美しくて雰囲気たっぷりで素敵です!漫画も楽しかった。

それではひとつひとつの感想を語っていきたいと思います~。
『アンと猫の砂糖菓子屋』
アンたち一行とキャット、出会いのお話。
キャットって本編では突然登場した感のあるキャラだったので、アンたちとの出会いをようやく読めて、良かったです。ふむふむ、こういうことがあったのね。
読めば読むほど、キャットってお人好しだなあー。特に別れ際のアンたちに土産をふんだんに持たせる様には、感心してしまいました。よくこんなので世間をわたっていけるな……いろいろな意味で。
シャルの「キャットさん」呼ばわりも、楽しかった(笑)。そうですね、シャルって性格悪いんでしたよね……。

『天国の銀砂糖師』
昇魂祭のときの、アンとシャルとミスリルの小エピソード。
初期のころの三人のかけあいが読んでいて微笑ましかったです。特にシャルにときめくアンが初々しい。お調子者ミスリルもかわいい。
占いのことは、かえって吹っ切れて前向きになれたアンもよかったし、その後のシャルが聞いた占いも、ほんのり余韻が残って、よかったです。

『日と月の密約』
戦いで消耗したシャルを元気づけるために、アンが仲間の協力を得て砂糖菓子を作るお話。
日光草と月光草の花言葉が、ロマンティックでちょっと切ない。
アンとエリオットさんが作った砂糖菓子、さぞかし美しいものだったんだろうな。
ペイジ工房の仲間たちも登場してきて嬉しかったです。食卓につく皆のマイペースなお行儀悪さに笑ってしまいました。
そしてエリオットさん大活躍だったなあ。このお話でまた株が上がりました。経験を積んできているだけあります。
キレーンさんも、融通がきかないところはあるかもしれないけれど、いいひとですよね。

『鳥籠の花束』
ヒューとキャットのマーキュリー工房時代のエピソード。
手のかかる問題児な少年キャットを、面倒見のいい先輩として見守るヒュー、という構図が新鮮……!彼らにこんな時代もあったんだなあ。どちらも今より若くて向こう見ずで、青春ですねえ。
キャットは何か貴族的な雰囲気があるひとだ、とはなんとなくこれまでも思っていましたが、そういう事情だったんですね。お父さんもいいひとなんですけれど……複雑。
親子のひりひりするようなやりとりと、キャットを守ろうと真剣なヒューの三人、印象的でした。鳥籠の花束か……。
それにしても、ヒューがとにかく格好いいなあ!!
こういう人がいてくれて影で頑張ってくれているからこそ、アンたちがいい環境でいい砂糖菓子を作れるのね。

『猫と妖精の食卓』
キャットと彼と共にいる妖精・ベンジャミンとのエピソード。
このお話だけは私、雑誌ですでに読んでいました。
普段ほわほわしているベンジャミン、彼のまさかの黒さには、やっぱり何度読んでもおののきます……(笑)。砂糖菓子を作る以外はとことんずぼらなキャットもキャットですが。ベンジャミンも毒気を抜かれたんでしょうか。
ま、なんだかんだでベストコンビなのでしょう、このふたりは。
それに実際ベンジャミンのごはんは美味しそうです。
ごはんが美味しいって大切です。

『明日からね』
過去のアンとエマの小エピソード。
短くも微笑ましいお話でした。ちっちゃなアンがかわいい。失敗が恥ずかしくて素直に言えなくて、そんなアンをエマがまるごと抱きしめる場面がとても好き!
それにしてもエマさんは、謎が多いキャラだなあと、改めて思いました。また本編にも何か関わってくるのかな。

キャラたちへの10の質問も、楽しんで読みました。皆、いかにもらしいです。シャルの質問には笑ってしまいました。
それにしても、キースは本当に気持ちのいい恋のライバルだったなあと、改めて思いました。色々と、惜しいです!

あきさんの挿絵&ミニまんが、目の保養でした。人物が素敵なのももちろん、バックのお花も繊細で美しいです。
まんがは、ミスリルがお鍋にいれられているのが、一番お気に入りでした(笑)。
一番最初のエリオットさんのおちゃらけた感じも楽しい!

あとがきを読んで、ジョナスやキースのお話も読みたかったな、と思いつつ、そうすると『王国の銀砂糖師』というタイトルが合わなくなっちゃうのか……。そっか。
そして、次は、『シュガーアップル』とは別の作品が出るかもしれない、とか。
三川さんの別作品ってなんだか想像つかないです。どんなお話になるのかしら。
本編の続きも、早く読みたいです。


ここ何日かの間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: ビーンズ文庫

タグ: 三川みり 

この記事に対するコメント

こんにちは(^o^)/
今度の「シュガーアップル・フェアリーテイル」とても面白かったですね♪
たしかに『キャットさん(笑)』いっぱいでてましたね。
キャットをからかってるシャルがとても楽しそうでした。
ベンジャミンのふわふわへにゃっとした感じがとってもかわいかった(≧∇≦)
エリオット…商売上手(笑)
なんだかんだ言ってもやっぱり仲間にはとても優しい…サラッと助けてあげる所がいいな〜。
シャルの質問コーナー。
本当にシャルらしい。何だか可愛かったです。
ミスリルがお鍋の中のも面白かったし、その前のネズミの所がツボでした(笑)
続きもきになりますが、三川先生の別の作品…どんなでしょう?
でもきっと面白いでしょうね。

私は、入学式が終わって五月には体育祭です。
太陽がダメで休日は引きこもりの私にとっては地獄です(>_<)
練習の中でも憂鬱なのはフォークダンス。
正直言って男子が苦手です。
女子と踊りたい!!
でも相手は絶対に男子。頑張るしか無いですね。本を読んで気力を回復させながら頑張ります(´・_・`)
ゆりさんも健康に気を付けて。

URL | 桜♪ #-
2013/04/11 18:40 * 編集 *

Re: タイトルなし

>桜♪さん
コメントありがとうございます。

どうも、こんにちは~!間をおかずにコメント頂きまして、どうもありがとうです♪
返事が遅くなってしまってごめんなさい……。

『シュガーアップル・フェアリーテイル』シリーズ、今回も面白かったですよね!
そうそう、キャットさんの多用には、何度読んでも吹き出してしまいます(笑)。
嫌がらせをするシャルが本当に生き生きとしていて……!
まあ、読めば読むほどからかわれやすい性格していますけどね、キャットって(笑)。
ベンジャミン共々いいコンビだと思った今回の短編集でした。
あと、エリオットさんも、なんだかんだ言って仲間思いで、格好良かったですね~。
あきさんの漫画も、どれも面白かったです(笑)。
私はあきさん挿絵の別の少女小説のファンでもあるのですが、あきさんのパロディー四コマ漫画は、どれも楽しすぎて大好きです。

桜さんのところはもうすぐ体育祭なのですね……。お疲れ様です。
私も学生時代は運動が大の苦手で体育祭は憂鬱以外の何物でもなかったので、理由は違うかもしれませんが、御気持ちわかります。
私の場合はフォークダンスって体育祭のプログラムになかったのでいまいち分からないのですが……うう、無事にすみますように、お祈りしています。
私の健康まで気遣ってくださってありがとうね。
桜さんの方も、準備や練習で頑張りすぎて体調を崩さないように、お気をつけて!!

URL | fallclover #SvKcs0as
2013/04/16 07:15 * 編集 *

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