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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『英国マザーグース物語 Coming back to you』&青木先生の短編とか 

Cobalt (コバルト) 2013年 09月号 [雑誌]Cobalt (コバルト) 2013年 09月号 [雑誌]
(2013/08/01)
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『英国マザーグース物語』の中編を楽しみに、雑誌Cobaltの9月号を入手、読みました。
期待を裏切らない、とても満足度の高い後日談でした♪
以下、感想を簡単に(←?)書いてみたいと思います~。
ネタばれご注意を。

『英国マザーグース物語 Coming back to you』久賀理世
まずはじめのセシルとジュリアンのラブラブなイラストが、さすがあきさん、素晴らしい!
令嬢姿、歳相応にちょっとあどけない可愛らしさを持つセシルと、ひょうひょうとした美貌の青年貴族ジュリアン、ふたりともにお互いへの信頼と愛情が、見つめ合う表情や手をあずける仕草や雰囲気や、全身からにじみ出てきていて、眺めているだけで、とても幸せな気分になれます♪
ラブラブといってもふたりの姿はちょっと歳の離れた良家の婚約者カップルとしてとても自然な距離感で、初々しいところも良いです。このふたりらしい。
セシルのおめかし姿は貴重なので、ここでもおがめて私は満足です。

実際に読みはじめて、例の秘密会議……と思いきや、語り出したのは予想に反してお父さんたちふたりで、あ、そっちなのか!このお父さんふたりの学生時代の関係も気になっていたので、ふたりの会話場面が読めて嬉しかったです。
やっぱりローレンス氏は昔から苦労していたんだな……。彼の裏工作技術は、学生時代にヘンリーのお守りによって磨かれてきてたのか。なるほど。
ヘンリーにおどされるまでもなくローレンスはセシルをもうきちんと認めていて息子との結婚も許している感じで、まあ、ほっとひと安心でした。

そして再びアクロイド社でのセシルとジュリアン、レスター氏が語る、ダニエルの寄宿学校時代の過去エピソード。
セシルとジュリアンが素でラブラブで、読んでいてすっかり当てられてしまいました……幸せそうでなによりです。確かにセシルは少しは出し惜しみを覚えたほうがいい気がします。ジュリアンがどんどん調子に乗っちゃいますし(笑)。
ダニエルとレスターの馴れ初め?エピソード、いかにもダニエルらしかった。

さてアッシュフォード家に戻ってきたヘンリーお父さま、ほんっとうに愉快な御仁でした。
ダニエルの地味な根回しが……ああ、悲しい(笑)。
彼の提案でかくれんぼ、そこから話は三組のカップル別に。
セシルとジュリアンはね、お医者さんごっこ、本当にやるのか!(笑)モーリスが出てこなかったら、ジュリアン、どこまでやるつもりだったのやら(笑)。
官能小説からはじまる云々は、なんだかんだいってジュリアンは年下のセシルの気持ちをちゃんと尊重してゆっくり待ってくれるみたいで、紳士だなー。まあ8歳も離れていたら当然なんですかね……。なんだか、『伯爵と妖精』のエドガーが頭にいるせいか、ジュリアンがより一層紳士的に思えるのです。

その後が気になっていたカップルその一、アメリアとジェフリー。
「空など飛ばなくても、もう充分に飛んでいた」(86頁)ぴったりすぎて吹き出してしまいました……。
アメリアが、真剣にジェフリーの夢に共感して賛同することになるとは。これは予想外でした。
アメリアは、アメリア・エアハート嬢由来の名前だったんですねえ。
恩田陸さんの『ライオンハート』に出てきたエアハート嬢エピソードしか私は知らないのですが、なるほどね!

その後が気になっていたカップルその二、ダニエルとエリザベス。
「いますぐ決断するなんて、むりだ!わたしは昔から優柔不断なのだから!」と叫びだすダニエルと、それを不気味そうに伺うエリザの姿が想像するとまた笑えます……。
ダニエル兄さまはあんなに怖い話が苦手だというのに、愛の力は偉大だな。

最後にはちゃんとお約束のダニエルとジュリアンの秘密会議(ん、もう秘密会議とは言わないのか?)場面があって、毎回この場面好きだったので、嬉しくなりました。
セシルが最後に披露したマザーグースの歌のささやかな謎かけ、泥棒の意味を聞かされてみると、確かにもう、愛としかいいようがありませんねえ。いやー、かないません。
読んでいる私まで、幸せいっぱいになれる、よいラストでした。

登場人物の中で明らかにいちばんぶっとんでいるヘンリーお父さま、奥さまとの馴れ初めエピソードがますます気になってきました……こんなひとを一生の伴侶に選んだメアリーお母さま、どんな方だったんだろう。
あとは兄ふたりのそれぞれのカップルのその後が、やっぱりもっと読みたいです。
ソフィの恋のお話も読んでみたい。
本当に短編集出ないのかなあ……。なんだか、色々もったいないんですよねえ。

そして付録の別冊コバルト文庫は、『伯爵と妖精』のイラストと、『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』のイラストが、お気に入りでした。
クリスとシャーロックが美しいです。

まだごく一部のお話しか読んでいないのですが、青木祐子先生の寄宿舎もののお話も、切ない余韻が残る良いお話でした。
シャルロットのことで救いがあって、良かったな。


ちょうどいい機会なので、この号以前のCobalt本誌の青木先生の短編についても、書いてみよう!
かなり前に読んだお話で、今度こそ簡単に。

Cobalt (コバルト) 2013年 05月号 [雑誌]Cobalt (コバルト) 2013年 05月号 [雑誌]
(2013/04/01)
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『ベリーカルテットの事件簿 落ちたブロンズ像と奇跡の姉妹』

冷静で優秀なメイドさん・シャノンと、小説家のご主人さま・ロイの、微妙な距離感が、とても美味しい話でした!
カスカベアキラさんイラストのメイド姿のシャノンが美人さんで可愛らしい~♪
ラストのエウレカ嬢の台詞に、やられました。
これはできれば続きが読みたいお話です!

Cobalt (コバルト) 2013年 07月号 [雑誌]Cobalt (コバルト) 2013年 07月号 [雑誌]
(2013/06/01)
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『大きな江戸のいちばん奥には』
こちらはがらりと舞台が変わって、江戸の大奥のお話。
大奥といっても基本的にほのぼのしたお話でした。
これもまた可愛らしくて好きなお話でした。さすが青木先生、和もののお話もお上手です。
ヒロインとその友人の取り合わせが好き!
鳴海ゆきさんのイラストも可愛らしくていいものです。お着物に髪型にきれいで可愛らしい。
こちらのお話は、ラストでいちおうきれいにまとまっている気がするので、これはこのままでいいかなあ。


ここ一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: コバルト文庫

タグ: 久賀理世  青木祐子 

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