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『紅玉は終わりにして始まり 時間旅行者の系譜』ケルスティン・ギア 

紅玉は終わりにして始まり (時間旅行者の系譜)紅玉は終わりにして始まり (時間旅行者の系譜)
(2013/02/09)
ケルスティン・ギア

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普通の女子高校生グウェンドリンは、学校のカフェテリアである日突然めまいにおそわれる。
めまいはタイムトラベルの予兆、だけどそもそもタイムトラベラーとして周囲に期待され準備をととのえていたのは、グウェンドリンではなく従姉妹のシャーロットだったはずなのに――。
何の準備もなく過去に飛び、「紅玉」のタイムトラベラーとして目覚めたグウェンドリン、秘密結社に連れられて未知の世界に飛び込むことに。
そこで時間旅行の相棒になったギデオンは、非の打ち所のない好男子なのだけど、いけ好かない男。グウェンドリンとギデオンははじめ反発しあうのだけれど……?


『時間旅行者の系譜』三部作の一作目ということで。
ドイツの作家さんが書かれたタイムスリップものファンタジー。
普通の女の子が過去にタイムスリップして冒険し恋するというあらすじと、美しく鮮やかな表紙イラストに惹かれて、手にとってみました。
読む前はなんとなくずっしりしたファンタジーを想像していたのですが、読んでみると児童書のようでもあり少女小説っぽくもあり。とにかく読みやすくて、簡単に作品世界にするっと入っていけて最後まで楽しめました。

やっぱり普通の女の子が非日常の冒険に巻き込まれて成長していく物語は、好みです!ロマンスもありなら言うことありません。
過去と現在のタイムトラベラー、秘密結社の人々、グウェンドリンの一族、色々謎めいていて、物語が進んでいくごとに明かされていく事実のあれこれが、わくわくときめいて楽しかったです!
章ごとに挿入される過去の記録文や時間旅行者の系譜の数々も、ほどよくミステリアスな味を添えていて、魅力的でした。
グウェンドリンはとても今どきの女子高校生で、好感が持てる子で、自然に応援できてよかったです。
なんといっても親友でグウェンドリンの常に絶対的な味方のレスリーがいいキャラしています。
グウェンドリンが未知の厄介事に巻き込まれても、瞬時にネット検索してグウェンドリンに情報提供。素敵(笑)。
レスリーの楽観的な思考はとてもグウェンドリンの心の支えになっているんだろうな。

監視団で幼いころからタイムトラベラーとして仕込まれてきた優秀な若者・ギデオンとのロマンスも、ときめきました!
このふたりのロマンスはもう少し途中の過程もじっくり読みたかったなとは正直思いましたが、過去でふたり襲われたときに力を合わせて乗り切って、ギデオンがグウェンドリンを見直し、特別な女の子として意識しはじめた(?)部分が、かなりときゅんきゅんしたので、良かったです!思っていたほどギデオンは器が小さい人じゃなかったですね。

監視団のメンバーたちも、それぞれ味があって。
親切なミスター・ジョージも好きだったし、ホワイト医師とその息子さんも、読んでいく内に好きになれました。
常に深刻な話をしている感がある監視団の中、いちばんこの状況を楽しめるのは、衣装係のマダム・ロッシーニじゃないかと。
タイムトラベルする先の時代に合わせてドレスを仕立ててコーディネートしている描写が読んでいてとても楽しくわくわくしてしまいました。やっぱりドレスは大事ですよー。タイムスリップには必要ですよー。
男の人の服装が現代からは考えられない色使いがメインだったなんて、そういうのも面白い。

過去のタイムスリップ先で出会った秘密結社監視団の創設者、サンジェルマン伯爵、謎めいた人ですねえ。正直ちょっと怖いです。

娘を監視団から離して育てようと少々無茶したグレイスお母さんの言動や態度を読んでいると、一筋縄でいかない事情があるようで、気になります。
というか、まだ一巻目だからか、色々謎でいっぱいですよね。サンジェルマン伯爵のことも謎だし、過去に逃亡したルーシーとポールの真意も気になりますし。宝石の名称がどういう意味を持っているのかとかも気になります。
ホイットマン先生も、謎の人だ(笑)。
今の時点で、真の味方は、真の敵は、一体誰?わからないところがまたはらはらどきどきです。
先を読むのが楽しみ楽しみ。
というか、グウェンドリンの真の親は、もしかするとあの人達の方なのかも……?

ドイツの作家さんのお話でしたが、舞台は主に現在と過去のロンドンで、違う時代の描写が本の中で重なり合っているところが、また面白かったです。
ヴィクトリア朝すれすれの時代にタイムスリップしたりね。

すでに二巻目、三巻目と出ているようなので、今すぐ続きを読み進めていきたーい!


ここ何日かにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪
コメントもくださった方、ありがとうございます!返信少々お待ち下さいね。

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カテゴリ: ファンタジー(西洋風)

タグ: ケルスティン・ギア 

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