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『晴れた日は図書館へいこう ここから始まる物語』緑川 聖司 

(P[み]4-2)晴れた日は図書館へいこう ここから始まる物語 (ポプラ文庫ピュアフル (P[み]4-2))(P[み]4-2)晴れた日は図書館へいこう ここから始まる物語 (ポプラ文庫ピュアフル (P[み]4-2))
(2013/09/05)
緑川 聖司

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館内にこっそり置かれ続けるドッグフード、クリスマスツリーから消えた雪、半世紀前に読んだきりの題名も分からない本を見つけてほしいという老婦人――。
図書館と本が大好きな少女・しおりは、雲峰市立図書館で司書をしているいとこの美弥子さんたち図書館と関わりをもつひとたちと一緒に、今日も本にまつわる謎を解いていく。


『晴れた日は図書館へいこう』シリーズ第二弾。
一巻目がとても好きでしたので、続編の文庫の発売も、心待ちにしていました。

図書館と本にまつわる様々なものがたり、今回も期待通りの素敵なお話ばかりでした。
図書館が舞台のメインなのは変わりないのですが、一巻目よりもさらに作品世界がゆたかに広がって、完成度も高まっていたような。
本の頁の隅から隅まで図書館そして本への愛情で満ち満ちていて、図書館好き人間の私は、読んでいてとても幸せな気分になれました。
独特のほのぼのゆるい雰囲気も好きです。
言葉のひとつひとつがやさしくてきれいなのもいいな。この辺ちょっと児童書よりなのかな。

今回の新キャラクターの中で私のいちばんのお気に入りは、本の修理係の天野さんでした。
私も天野さんを見習って腕をみがかねば……。
前巻活躍してたひとたちも、引き続き何人も、図書館に引き寄せられてきたかのように再登場してきてくれて、楽しかったです。
ま、誰より素敵だったのは、本の虫小学生しおりちゃんと、いとこの優秀な司書さんである美弥子さんのコンビだったのは、変わりないんですけれど(笑)。可愛らしいです。
うんうん、図書館って本当にいいですよねー。できればお休みごとに通いたいですよねー。

各話ごとにちょっと感想を書いてみる。
『移動するドッグフードの謎』

図書館は、本の森みたいなものだと思う。
道標にしたがって歩くのももちろん楽しいけれど、わざと知らない道を歩いてみると、時に思いがけない本と出会うことがある。
そんな時はまるで、自分が旅人になって、地図にのっていない町を発見したような、そんな気持ちになれる。 (22頁)
――うん、図書館ってそういうところがいいんですよね~。
私自身は正直、最近は予約本受け取りとか自分が読みたい書架直行とかが多くて、本の森を気ままにうろうろとかなかなかしないので、ちょっともったいない気分になってきました。
そしてドッグイアって面白い専門用語だな。
天野さんの修理の活躍っぷりを具体的にもっとのぞいてみたかったです。

『課題図書』
なんだか書くとネタばれになりそうで上手に書けないです(笑)。
このお話でメインで出てきた物語を実際に読んでみたいです。
『秘密のドーナッツ工場』とかも面白そうなんですけれど(笑)。

『幻の本』
今回のお話、どれも良かったですけれど、いちばんはこのお話だったかなあ。
昔の友情と家族愛、書物への愛情が、現在にも確かに受け継がれていってるのが実感できて、ラストの種明かしはそうきましたか!昔話風のお話の内容と相まって、何とも言えずにあたたかく幸せな気分になれました。
お兄さんが妹さんとそのお友だちにお話を語り聞かせている姿を思い浮かべると、ほのぼのちょっと切ない。
らんぷ亭の描写も素敵です。本当に実在するお店だったらいいのになー。

『空飛ぶ絵本』
『かぜひきサンタ』も面白そうなお話ですねえ。
安川くんとしおりちゃんの仲が、やっぱり私、気になるんですけれど(笑)。

『消えたツリーの雪』
あ、もう雪が降る季節なのか……(物語の世界の中の話)
ツリーの雪騒動から、しあわせな恋人たちの姿が読んでいて透けて見えてきて、これまたほっこりするお話でした。
関根さんの推理の手際があざやかです。
そしてどうしてしおりちゃんのご両親は離婚したのか、とか、デリケートな問題はまだ書かれていなかったです、気になるんですけれどね。

わたしは、感想文を書くのが好きなんです。
面白い本を読んだときは、そのことを誰かに伝えたくなるし、その本を読んだ時に感じた気持ちが、自分の言葉できれいに表現できた時なんかは、最高に気持ちいいし……(252頁)
――私も葉月さんみたいな気持ちでこのブログの感想を書いているのかもしれない、とか思いました。
(ま、私、学校の読書感想文で褒められたことは一度もありませんが……めっちゃ適当に書いていたからいけなかったのかしら。笑)

『番外編 九冊は多すぎる』
しおりちゃんの登場はなく、主役は図書館ビギナーからいつの間にかすっかり常連客になっていた安川くんの方でした。
出てくる登場人物が格好いいお話が好きって、私、すごく良くわかるなあ。
らんぷ亭のマスターや溝口さんと葉月さんのペア、水野さんも交えてのちょっとした推理合戦、楽しそうでした。
ことの真相も良かったです。
本好き人間として、こんなかたちでお付き合いしているカップル、なんて素敵なんでしょう。憧れてしまいます。
そしてラストの水野さんの小説のタイトルに、またほっこり微笑ましい気分になれました。

しおりちゃんのご両親のお話とか、気になることがまだたくさんで、図書館のお話ももっと知りたくて、できれば続きが出てほしいです。読みたいです!
光原百合さんの解説も、素敵でした。


ここ何日かにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪
コメントもくださった方、本当にありがとう!返信少々お待ち下さいねー!

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カテゴリ: 日常のお話

タグ: 緑川聖司 

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