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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『レイトスプリングタイム』Tiny garden 

今日はオンライン小説の感想を。
もう何年かずっとファンしている小説サイト『Tiny garden』様の『レイトスプリングタイム』です。
以前に感想で書いたことがある、『ただ甘いだけに見えるゆめ』の続編にあたるお話。先日完結したところ。
高校3年生になった雛子ちゃんと年上の大学生の彼氏・鳴海先輩の、ふたりの一年の出来事を、各月ごとにゆるゆると読んでいくことができました。

はじめのうちはほんっとうに愛情の示し方が不器用だったふたり。特に鳴海先輩が、月が過ぎゆくごとに少しずつ、彼女への想いをおもてに出すようになってゆき、素直な態度を取れるようになっていく過程が、とても心ときめくものでした。
あの尊大で優しい言葉なんて全然ささやいてくれなかった鳴海先輩が、変われば変わるものですねえ……感慨深いです。
私自身、この物語の連載を長い間追いかけてきておつきあいしてきたので、彼のがちがちに角ばったところが時を経て、少しずつ少しずつ、まるくなっていく過程が、とても自然に感じられて、良かった。
年下の彼女に弱い年上の君、という構図がやっぱり大好きな私です(笑)。

雛子ちゃんも鳴海先輩も、本当にもうお互いがお互いしか見えていなくて、お互いの愛情をうたがうこともなく。
それでも日常すぐ会えない距離感や雛子の受験やあれこれで、寂しさや切なさを募らせつつ、お互いのことを心の底から思いやり合っている姿が、読んでいてほっこりあたたかかくて、読んでいて心に染み入りました。とても素敵でした。
信頼と尊敬の気持ちの持ちようが、よかったです。奥ゆかしさがたまらないです。
こんな風な恋ができるなんて、憧れます。

特に最近の更新分は、鳴海先輩の雛子ちゃんへの想いがびっくりするほどストレートにぐいぐいせまってきて、年末年始にバレンタインに、毎回どきどきでした。心臓に悪い……(笑)。
人一倍不器用で潔癖な彼、雛子への想いがあふれるばかりで、一方雛子ちゃんの方も昔よりずっと成長して彼の想いを上手に受け止めることができるようになっていて。
甘い場面も、とてもこのふたりらしくて、読んでいてとても幸せ気分でした。
お布団の描写にはちょっと私も笑ってしまいました。どんな顔してあのお買い物してきたかと思うと……微笑ましいです。

遅い春の暖かさを、存分に。いいラストでした。
雛子ちゃんに甘いお菓子を贈る鳴海先輩の図も、いつのまにか馴染んできたなあ。ふたりとも幸せそうです。

雛子の方の高校の文芸部活動や、文化祭や、卒業式等などのエピソードも、ていねいになぞられて描かれていて、良かったです。
C組のシリーズのあるお話とも微妙にリンクしていて、読んでいて嬉しくなったり。
文芸部の後輩ふたり組さんも、それぞれいいこで良かったです。鳴海先輩が後輩にふつうに慕われているって私も新鮮です(笑)。それだけ雛子ちゃんと一緒にいる彼は、柔らかく優しい空気をまとっているんだろうな。
というか、まさか鳴海先輩が本当に仮装なんてやるとは……色々意外すぎました。
あと大槻さん談の「眼鏡センサー」も、先輩が可愛いです(笑)。微笑ましいなあ、もう。
雛子ちゃんの兄もいい味出してました。
なんだかこのふたり、家族に認められさえすれば、周囲がびっくりするくらいさっさと結婚しちゃいそうな感じが……。
そういえば、鳴海先輩の方のご家族の話もやっぱりちょっと気になるな。

このお話の更新が読める夜は、いつも、この上なく幸せ気分で一日を終えることができました。
完結してしまって正直とてもさびしいのですが、番外編もいずれ読めるということで、楽しみに待っていたいです。
あの場面やこの場面で、鳴海先輩の方が何を思って話したり行動したりしていたのか、すっごく読みたいです!
番外編のアンケートもしっかり書かせていただきました~。

『主任とルーキー』の番外編の方も、楽しく読ませていただいてます!
石田主任視点のあとに小阪さん視点の話を読んだりすると、ギャップが面白くて主任の方の格好つけも透けて見えるようでまた微笑ましいのです。
霧島さんかゆきのさん視点で一度ふたりを読んでみるのも面白そうだなー。
というか、霧島夫妻がメインのお話も、ひさしぶりに読んでみたいな。

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カテゴリ: オンライン小説

タグ: Tinygarden 

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