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『身代わり伯爵の結婚行進曲 III再会と宣戦布告』清家 未森 

身代わり伯爵の結婚行進曲  III再会と宣戦布告 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の結婚行進曲 III再会と宣戦布告 (角川ビーンズ文庫)
(2014/01/31)
清家 未森

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『身代わり伯爵』シリーズ、『結婚行進曲』編第3弾。
婚前旅行を終えて、シアランに戻ってきたミレーユとリヒャルト達。
ミレーユも無事にお妃試験に合格し、ふたりの結婚式まで残すところあとわずか。周囲は忙しくも祝福モードで華やかな雰囲気につつまれていた。
仲睦まじさを微笑ましく見守られているリヒャルトとミレーユ。
しかしふたりの心に影を落としていたのは、旅の最中で姿を消してしまったフィデリオのことで――。

『身代わり伯爵』シリーズの新刊!わーい、今回も楽しみに待ってました!!
相変わらず、正統派少女小説きらきらときめきを安定して読ませてもらえるシリーズです。
ミレーユとリヒャルトのラブラブがとても幸せそうで、読んでいて癒されます。ふふふ。


以下の感想は、一応ネタばれご注意ください。


カラー口絵の、シアラン国のキャラ勢ぞろいのイラストが、にぎやかですっごく豪華!
これまでイラストで登場したことのなかったキャラも何人かいて、個人的にとても盛り上がりました♪
個性的な美人さん勢揃いは目の保養です。

お話の内容は、前半は主に、ついに本格的に結婚式の準備をはじめたミレーユとリヒャルト、周囲のひとたちのあれこれ。
ついにふたりの結婚式が現実のものとなるのが、みんなの本気度合いが読んでてひしひし伝わってきて、なんというか、感慨深くなりました。
まずはミレーユ、お妃試験合格、おめでとうございます~!!
いや、ミレーユは本当に頑張ったと思いますよ。もう誰もが認める立派な妃殿下じゃないですか。
合否におびえて弱音をはいてたミレーユへの、「殿下が絶対に返さないだろ」とアレックスの冷静な突っ込みに吹き出しつつ。
アリスさまのひさしぶりのお色気攻撃にびりびり(笑)。(アリスさま、イラストうるわしいお姿で素敵です~♪)

それにしてもミレーユとリヒャルトのラブラブは、さらにランクが上がった感じ。
ジャックでなくても追加で塩がほしい……(でも彼は確かにあそこでさっさと退散するべきでしたね。笑)
例の館にふたりで探検&下見に行く場面が好きでした。
読んでいて、今野緒雪さんのコバルト文庫『夢の宮』シリーズの「夢の宮」そのものがイメージ的に重なったのですが、つまり、そういうお館ということなんでしょう。
お祖父さまとお祖母さまの過去エピソードが、ある意味ミレーユ以上にぶっとんでいて、笑ってしまいつつも納得。
いつの間にかフレッドぎりぎりのきわどい台詞をはくようになったリヒャルトは、どきどき心臓に悪いのです(笑)。でもまあリヒャルトなんで、さわやかなんですよねー。
ミレーユに甘えている彼の姿はかわいく思えます。
おでこにくちづけする場面のイラストが特に好きです。ふたりとも表情がすごく優しくて愛情にあふれてる。
「すみません、ちょっと攫わせてください」(150頁)なんて、リヒャルトならではの意味不明な台詞!(笑)

シアランの侍女候補さんたちの再登場も、嬉しかったです!皆仲良しでにぎやかで嬉しい。
やっぱり存在感の薄いクリスティン嬢が好きだな(笑)。
あと、ミレーユに小言しにわざわざやってきたルドウィックをあっさり追い払ったシーカさまのパワー、恐るべし。
ところでこのメンバーは、今後全員無事に結婚……できるんでしょうか。
第五師団のこれまた個性派揃いかつ忠誠心があついメンバーと、ひと組くらいはカップルができるといいのにな。

そんな祝福モードのシアラン王宮にずっと影を落としていた、フィデリオさまの件。
関連して、お話の後半は、前半の平和&ラブラブモードとがらっと変わって、大事件発生。
落差がすごくって、読んでいて呆然……。
私が当初あやしいと思っていた方は、結局全然悪くなかったんですが、いや、首謀者がこのひとじゃあ、よけいに悪いのか……。
下劣な方法で追い詰められても、大公妃としての立場から自分にできることを自分で考えてやる、そんなミレーユの姿勢、そしてリヒャルトへの大きな愛情に、胸がいっぱいになりました。
ロジオンの存在も心強かったです。

フィデリオさま、うん、フィデリオさまは……。どうしよう、本格的にリヒャルトと決別しちゃったんだろうか。
……やりきれない思いをしていたところで、最後の最後のロジオンへの態度。
うーん、彼の真意が、また全然読めない!
でも、私もフィデリオさまのこと、信じていたいです。
フィデリオの人生も、リヒャルトとはまた違った感じで枠に縛られていて、今になってこんな心境に至るのも無理ないなーとは思ってしまうのでした。本当にやりきれない。
お母さんが反省したって、今更といえば今更なんですよね。

現時点では、ミレーユ本人よりむしろ、婚約者をさらわれて静かに激しく怒りを爆発させているリヒャルトの方が、私は心配……。
ミレーユがいないと、彼はどこまでも暗い感情をためこんでしまい、切り替えるのが下手な感じがするので。今回読んでいて特に思いました。リヒャルトにとって、ミレーユって本当に大切な存在なんだな。失えない。
ミレーユが書く手紙の真意が、リヒャルトに正しく伝わるよう、祈るばかりです。

それにしてもこんなところでお話が切れてるなんて……うう、どうなっちゃうんだろ。
もちろん大団円を信じてはいますけれど!

書き下ろしのミレーユとフレッドの子ども時代のエピソードは、ほのぼのかわいいお話でした。
フレッド視点でお話が進んでいくのってこれまであんまりなかったので、新鮮でよかったです。いいお兄ちゃんだな、フレッド。
カラー口絵のふたりもかわいかった!

キャラがわんさかいるので仕方がないのかもしれませんが、今回まったく登場しなかったひともたくさんいて、寂しかったです。
アンジェリカにユーシス、エルミアーナさまあたりはお姿みたかったな。
あとアリアンヌも出てきてほしかった。彼女の想いが報われるといいんだけどな……。
あ、新キャラの皇帝陛下も、なかなかいい感じでした。

このひとには、この相手であることが、必要。逆も。
なんといいますか、ただ単純にラブラブとかすれ違いとかが描かれている以外にも、そのあたりの理由付けがしっかり描き込まれている少女小説は、好きだなあと思います。


ともあれ、とっても心臓に悪い展開なので、次の巻を、早く読みたいです!!
新作も楽しみですけどね。


ここ何日かにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪
コメントも、本当にありがとうございます!嬉しいです。
返信しますので、もう少々お待ちください~。

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カテゴリ: ビーンズ文庫

タグ: 清家未森 

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