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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『南の海を愛する姉妹の四重奏』霧島 まるは 

先週の後半くらいから、私が夢中になって読んでいたオンライン小説の感想です。
南の海を愛する姉妹の四重奏
小説家になろう』サイト内の、霧島まるはさんの作品。
以前ここでご紹介した『長靴をはいた侍女』(感想→こちら)の作者さんのお話です。

今回読んだお話は、架空の世界が舞台の長編ロマンスもの。
北の領地・ロアアールで生まれ育った姉妹・レイシェスとウィニー、このふたりが主人公。
次期女公爵になるために母にスパルタ教育されて育った美貌のレイシェスと、とある事情から母にうとまれほったらかされてのびのび育った元気なウィニーが、はじめて王都へ旅をする。
そこで出会ったのは、姉妹の昔からの文通相手・南のフラの公爵とその弟、そして悪評高いある男――。

それぞれ性格は違うけど仲の良い姉妹が主人公のお話って、昔から大好きです。
思えば私が十年以上前はじめてはまったオンライン小説(『恋をおしえて』)も、双子姉妹のダブルヒロインものでした。
読んでいて、ジェイン・オースティンの小説を、ちょっと思い浮かべてしまいました。


最終的に誰が誰とくっつくのか、わからないほうがお話を楽しめるんじゃないかと思い、以下の感想は、あえてぼかしてみました……うーんでも、ある程度分かっちゃうでしょうか(汗)。気になる方はご注意を。


知的で真面目で清楚な美貌の持ち主で、クールだけれど根は心優しい姉レイシェスと、実母にうとまれていても心ねじまがることなくのびのび素直に元気に育った、赤毛がチャームポイントの妹ウィニー。
このふたりの姉妹が、どちらもとても魅力的で、最初から最後までずっと共感して応援して読むことができました。
公爵家の娘として最初はまだ未熟だった、自覚も足りなかった姉妹たちが、いくつかふりかかってくる試練を経て、つらい思いもいっぱいして。
それもすべて自分の糧にして、それぞれ強くしなやかに成長していくさまが、とても良かったです。
特にウィニーの成長っぷりは見事でした。なんて真っ直ぐで愛おしい娘なんだろう。
私のお気に入りは、長女のレイシェスなんですけどね!レイシェスって、名前の言葉の響きから、はまりました(笑)。
自分の感情をおさえがちなおねえさんキャラで、私の好みのポイントをどこまでも突き詰めたみたいな娘さんです。

王都に出てきたふたりの前に現れたのは、まずは、南の領地の公爵家・姉妹の親戚で、姉妹よりすこし年上のフラの兄弟たち。
現公爵のカルダと、次男のスタファ、ふたりともめちゃくちゃ格好いいです。
南のフラの人間の気質で、愛する女性への態度もとても情熱的。ここまでヘタれていない強くて格好いいヒーローって最近珍しいような。とにかくしびれました(笑)。
特にスタファの想い人への辛抱強い愛が読んでいてとても素敵で心ときめきました。
北の冷たく孤独なお姫さまの心を、強烈な太陽の熱でせめて溶かしていってしまう手腕が、お見事(笑)。
カルダの大人の男性としての愛と包容力もとてもいいです。

そんなメインキャラの中でひとり異彩を放つのが、悪名高きかの貴人。
本当に最初はめちゃくちゃで完璧な悪人キャラ。いじめられる人がかわいそうでなりませんでした。
お話が進んでいっても特に改心するでもなく、徹底的にねじまがってます……。でも、確かに彼も、ある女性に出会って彼女の真っ直ぐな頑張りになんだかんだ振り回され続け、変わりました。
彼が最終的にそんな人生の選択をするとは思ってもみませんでしたよ。

北の寡黙で勤勉なロアアールの人々、南の情熱的なフラの人々、土地柄で性格がぜんぜん違うのも、よく書き込まれていて面白かったです。
フラの兄弟たち、そしてウィニーの持つ赤毛が、とても魅力的に思えてきました。

脇役陣、ロアアールの将軍たちが、しぶい魅力の持ち主で素敵でした(笑)。
ウィニーの侍女・ネイラがヒロインの番外編も、良かったです!フラの男性の熱烈な攻め込みっぷりが、主人に全く負けていなくてすごい。

辛い境遇でも大切な人の存在を心の支えに耐えてふんばる姉妹の姿に、私も明日も頑張らなくちゃ……と行き帰りの電車の中、携帯の画面にのめりこんで思わず涙ぐんだり、ロマンスのかけひきにどきどき心ときめいたり、とても素敵な読書の時間を過ごせました。
まるはさんの『小説家になろう』内のお話は、まだ面白そうなお話がいくつもあるので、少しずつ読んでいきたいと思います!

ZARDの『If You Gimme Smile』、電車の中で聴いていたので、私の中で勝手にテーマソングになっていました。
南への明るいあこがれが。

あ、『左遷男の幸福な日々』も、楽しく読み進めています。
コンテ家の個性的な兄弟陣が読んでいくごとに楽しいです。
エルメーテもはじめの印象とはちょっと違ってきて、あれ、こんなひとだったのか……(笑)。

左遷も悪くない左遷も悪くない
(2013/11)
霧島 まるは

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ここ2日くらい、それぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: オンライン小説

タグ: 霧島まるは 

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