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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『青春離婚』紅玉 いづき 

青春離婚 (星海社FICTIONS)青春離婚 (星海社FICTIONS)
(2014/06/13)
紅玉 いづき、HERO 他

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八木商業高校に進学した佐古野郁美のクラスには、偶然、佐古野灯馬という同じ名字の男子学生が。
クラスメイトから「夫婦」認定されはやしたてられ、憂鬱な日々を過ごす郁美。
しかしあるきっかけで、ふたりはちょっとした「夫婦の秘密」を共用することになり——。
スマートフォンを通じての、指先からの恋の物語。
表題作に、書きおろし二編も収録。

紅玉さんの『青春離婚』、カレンダー小説掲載分を読んだ時から、ずっと大好きでした。
HEROさんのコミカライズも読みました。素敵!素敵すぎます。
おととしのマイベストブックにランクインさせようか、ずいぶん悩んだレベルで大好き(笑)。
今回まるまる『青春離婚』として一冊の本が出ることになって、私はとても嬉しいです!

やはり、表題作の『青春離婚』が、私は一番好きだな。
郁美さんと灯馬さんの、夫婦としてさらりとやり過ごすやり方が、とてもお上手だなあと。
ふたりの言い回しにいちいちきゅんきゅんです。
夫婦という関係性に恋をした、というシチュエーションが、たまらなく私好みのポイントを押さえています。悔しい!
バレンタインのチョコレートとか本当に可愛いです。やぎさんもものすごく可愛い。しょうがないなあ(笑)。
私は主にコミックス版を手元に置いて読み返してきたので、今回あらためて小説版を再読して、やっぱり言葉だけだとまた違う楽しみどころがあるなあと思いました。郁美さんの語り口調が繊細で不器用でいとおしい。


加えて書きおろし二編は、同じ高校に通うまた別の人たちが主役の物語でした。
どちらのお話もこれまた予想以上に好みでした。
青春離婚もまさにですが、友達以上、でも恋人というにはまだ少し恥ずかしい、そんな淡い関係をすくいとった物語。
指先での恋、なんて、ちょっと官能的な響きもありますが、あくまでみんな初々しいです。本当にかわいらしい。
私の高校時代にもしスマートフォンがあったら、どんななんだろうな。
どうしてもうまく想像ができないんですけれど(笑)。

『非公式恋愛』
Twitterのbotの恋。
『青春離婚』のキャラのひとりのその後の話になっていくとは、嬉しい予想外。
主役二人のTwitterへののめりこみようは、傍から見ていると少し危ういくらいまでに感じてしまうのですが。
どちらも本当は優しい人なんだな。最後にすとんと胸に落ちて良かったです。

『家族レシピ』
親の再婚で兄妹になる予定同士の、お料理アプリをはさんでの物語。
食い意地がはった私には二重に美味しい物語でした。
真啓も梓菜も、またとびきり控えめで気の優しい者同士。お似合いです。
オムレツソースがかかっている魚のメインディッシュ、美味しそうだな……。親子丼もハンバーグも食べたい。
ふたりのその後が気になります。『非公式恋愛』も読み返して、色々想像してしまいます。
そしてラストにまさかの灯馬さん登場!(笑)相変わらずのふたりの夫婦仲のようで、きゅんきゅんでした。

他人と直接コミュニケーションをとるのは怖くて、他人との関係はときにあまりに繊細で。
たとえ格好悪いことしたり体に障るほど悩んで身動きとれなくなっても、実は皆多かれ少なかれおんなじことしてるんだから。
私自身のコミュニケーション能力の低さもあり、この本の登場人物たちに、どうしようもなく共感してしまったのでした。
あと、パソコン部の部員さんたちの実力、恐るべし(笑)。


青春離婚 (星海社COMICS)青春離婚 (星海社COMICS)
(2012/09/10)
HERO

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ちなみにコミックス版。
リアルやぎさんが可愛らしすぎます。郁美さんと灯馬さんもイメージぴったり。
私の中では、このお話、小説と漫画の世界がすっかりつながってしまっていて、今更切り離せない……。
後日談の幸せそうな姿にほっこり。
奥さんは今でも、レシピファームのレシピを参考に、ごはんを作っているのかなあ。


ここ何日かの間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪


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カテゴリ: 日常のお話

タグ: 紅玉いづき 

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