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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『左遷も悪くない 3』霧島 まるは 

左遷も悪くない〈3〉左遷も悪くない〈3〉
(2014/11)
霧島 まるは

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『左遷も悪くない』シリーズ第三弾。
結婚式から半年が経ち、地方に左遷された軍人ウリセスとその妻レーアの家庭生活は、ウリセスの妹ジャンナも加えて、よりしっくり馴染んできていた。
ある日帰宅したウリセスを迎えたのは、いつものようにレーアではなく、ジャンナひとりだった。ジャンナによると、レーアは体調を崩して寝込んでしまったらしい。
心配するウリセス、さらにレーアの診断結果が、彼をさらに動揺させ——。

まるはさんの『左遷も悪くない』、三巻目です。うれしい!
表紙のウリセスが凛々しくてとても格好良いです。見上げる目線と窓からのぞくレーアの構図がお気に入り。空の真っ青もさわやかで素敵。
まるはさんの作風はネット小説なんですがライトノベルっぽくはない落ち着きがあるので(上手く言えない)、このタッチの挿絵は雰囲気もよくあっていると思います。

読んでから少し間があいてしまいましたが、感想を。
ごはんの支度をしていて「野菜を切るのが面倒だな……」とものぐさな私はしょっちゅう思ってるのですが(笑)、このごろはそう思うたび、野菜の大きさをきっちりそろえて切るレーアの優しい野菜スープのことが頭の中に思い浮かんできて、まあまあ真面目に包丁を動かしていました(笑)。

さて今回のお話のメインは、ウリセスとレーアの家族に、新しい命が加わる、そこにまつわるあれこれ。
もう『連隊長閣下は心配性』という第一章のタイトルが、すべてを端的に表してると思います(笑)。
おとなしいけど夫と家族たちが大好きで頑張りすぎるほどにがんばるレーアと、自分の子を宿した彼女を見ていて危なっかしくて仕方なく必要以上に心配してうろたえてしまうウリセスの二人の様子が、微笑ましくてしかたないです。
そんな若夫婦をそれぞれの立場から見守りサポートする周囲も良いです。エルメーテの気遣いの用意周到さには感服(笑)。
表紙にもなっている、パレードをレーアが見物するエピソードが、特にお気に入り。
夫の晴れ姿にはしゃぐ若奥さまのレーアがほのぼのかわいらしい。

第一章で他に良かったのは、コンテ家の長男トビア氏と、奥さんのピエラさんのエピソード。
ピエラさんが挿絵込みで、もう、天使みたいにかわいらしい方で、きゅんきゅんしてしまいました!!
トビアさんがピエラさんを娶ると口に出したコンテ家の食卓の過去エピソードも良かった。
「かわいそうなんてものがなくなったら、ただの夫婦になるだけだ」(42頁)
色々はっきり言い切るトビア兄さんの格好良さにかなりときめきました。

そして第二章では、新人さん・ミルコくんが登場してきました。
なんか、読めないキャラでしたが、「お嬢様」キーワードが出てきてから、しだいに情がうつってきてほのぼの応援してしまいました。
ジャンナのことを気にしているそぶりに面白くなさそうなエルメーテが読んでいてかなりおかしかったです。
コンテ家兄弟のそれぞれの個性、特技、短所等をお互い知り尽くしたうえでのチームワークが素敵です。
イレネオの肉好きエピソードが常にさりげなく挿入され無意識下にすりこまれてきて笑える……。でもコンテ家兄弟では私もイレネオくんがいちばん好きです。背負われるんだったら彼がいいって、そういう信頼感が、良いです。
それにしてもウリセスの周囲はやっぱりそこはかとなくきな臭いなー。この辺が将来どうなっていくのかも気になる。

あとは『エルメーテの日記』。
エルメーテはこの巻でも相変わらず、最初から最後までありとあらゆる場面で大活躍でしたね!
ウリセスとエルメーテの上司・部下コンビは、やっぱり最強です。
エルメーテのにこやかな話術の策略にはまっていく敵を微妙な顔で見守っているウリセスがおかしかった。
ジャンナとエルメーテのふたりの仲の進展はいったん小休止かな?でも最初の方よりずっとお似合いカップルになる気がしてきました。ジャンナはちょっとつんけんしているくらいがいちばん魅力的だな。
この日記、書籍収録の本編と時間軸が少しずれているので、なんかその辺のギャップも味わえて、お得だと思います(笑)。

レーアの子どものことや、ミルコのお嬢様のことや、エルメーテとジャンナのことや、色々気になる!続きも楽しみです!
まるはさんがときどき投げてくださる他作品の小話も大好きです。
なろうさんの長編もおすすめいただいたので今度読まなければ……!!


この一週間の間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: ファンタジー(西洋風)

タグ: 霧島まるは 

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