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『工学部・水柿助教授の日常』森 博嗣 

工学部・水柿助教授の日常 (幻冬舎文庫)工学部・水柿助教授の日常 (幻冬舎文庫)
(2004/12)
森 博嗣

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N大学工学部建築学科助教授・水柿君のささやかな日常生活のお話。
言うまでもなく、森博嗣さんご本人がモデルなのでしょう。

各章タイトルの異様な長さ、くるくる視点が変わる文章…と、色々独特な小説です。
私が苦手な殺人事件は一切起こりません。

院生と居酒屋に飲みに行ったり、前任地のM大学時代の話があったり、大学の試験についてかなり詳細に解説してくれたり。

後は奥様の、須磨子さんですね。
ミステリ好きの須磨子さんを喜ばせようと、日常のささやかな謎を見つけ出しては披露してみる水柿君が、微笑ましいです。
この本の次で、水柿君は小説家になってしまうのですが、きっかけは明らかに須磨子さんでした。
私がこのシリーズを好きなのは、水柿君の須磨子さんに対する愛情がそこかしこに伝わってきて、幸せな気分になれるからなのかもしれません。

もっともこの2人、かなり変わった夫婦ですけど…
どうして結婚にまで至ったのか(しかも20代前半で)最後まで謎でした。

(以下は、一度書いたものを、表現をややソフトに改めました)
後はですね…私、この小説大好きなのは確かなのですが、どうしても言っておきたいことが、あるのですよ。
これは、ささやかな三重県民としての誇りを持ってのひとりごとなので、まあ興味のある方だけ読んで、苦笑してやってください。

第二話「ミステリィ・サークルもコンクリート試験体も海の藻屑と消えた笑えない津市の史的指摘」です。
水柿君が、修士課程を修了して三重県のM大学に勤めていたころのお話。

…あのですね、津市をそこまで田舎扱いしないでいただきたかったです…仮にも三重県の県庁所在地ですよ。
どうしてそこまで、「田舎」「有名ではない」を強調されるのでしょう。津市に何か含みでもあるのでしょうか…?

少なくとも、美味しいケーキ屋さんがひとつしかないなんて、「ありえやん」(方言)

私は三重県では一番人口の多い四日市市民ですが(ん?もしかして合併したから違うのかな?)、母の出身地は津市ですからね。津市出身の友達もいますからね。

後一つ。
水柿君の上司、高山教授が、近鉄で寝過ごして尾鷲まで行ってしまったというエピソードがありますが…近鉄は、尾鷲までつながっておりません。昔は分からないですが、少なくとも今は違います。
特急に乗られたなら、志摩辺りの「賢島」が終点なのではないでしょうか。


けれども、三重の虹が見えるから「三重県」だと言ってもらえたのは、嬉しかったです。三重県の由来って実はヤマトタケル伝説なのですが、虹の方がイメージとしては良いです。

後、何にせよ「尾鷲」という地名が出てきたことも、嬉しかったです。なぜなら尾鷲は、私の両親の出逢いの地ですから。


私事に走った感想ですみませんでした…


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カテゴリ: 日常のお話

テーマ: ミステリ - ジャンル: 小説・文学

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