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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

私の好きな美味しい物語4 雫のパンプティングまたはフレンチトースト(『Babel』no-seen flower様) 

相変わらず「no-seen flower」さまのオンライン小説を読み返している日々なので、今回の記事は、こちらから!

私が今までに読んだこちらのサイトさまの小説に出てくる食べもので、特に心惹かれるのは、『Babel』のヒロイン・雫が時々作っている、異世界(つまり日本)風のおやつ。
主にエリクとのおやつの時間に彼女が作るお菓子は、ふたりの間を流れる空気も相まってなのか、どれも優しく素朴なぬくもりをたたえていて、とても美味しそうで魅力的です。ほっこり。
チョコレートがないこの世界では、チョコケーキより、豆の甘煮をいちから作ってどら焼きを作る方が難易度が低いって面白い。そしてエリクのお気に入りが、こんないかにも和菓子などら焼きというのも面白い。
卵色のふんわりケーキも屋台でのタイヤキも、あと人参ケーキとか(笑)、場面との組み合わせが絶妙で、印象深いお菓子として私の中にインプットされています。

この作品の中の雫のおやつの中で、私のいちばんのお気に入りが、『異質と罪人』066冒頭に出てくる、パンプティングとフレンチトーストの中間のような、おやつ。
やわらかいひよこ色の卵液に、パンをひたひたにして、窯で焼いてもらう。
この部分の描写が淡々と、でも丁寧に書かれていて、丁寧に美味しさが伝わってきて、とても好きなんです!
フレンチトーストって、異世界トリップした人間が、故郷の味を懐かしんで再現するのにちょうどいい食べ物なのかなあ、とか、この『Babel』とあと秋月アスカさんの『異世界出戻り転生記』を読んでいて、思ったりしました。
だいたい異世界トリップ先って、中世ヨーロッパ風というかなんというか、パン食じゃないですか。
そしてだいたい卵や家畜の乳って、手に入りやすく普遍的な食材だったりするじゃないですか。
質素な食生活なら、かたいパンを食べる機会も多いでしょう。現代日本と違ってパンをふんわり長持ちさせられる添加物も使ってないでしょうし。そういうパンで作ると美味しいのが、フレンチトーストもしくはパンプティングなんですよねえ。
そして作り方もごくごくシンプル。今まで料理を日常的にしていた人じゃなくても、その気になればだれでも作れます。
さらにフレンチトースト(パンプティング)といえば、普通に日本に生きていても、お母さんがおやつに作ってくれた、懐かしの味の象徴のようなもの。大人になればなるほど食べる機会が少なく素朴な甘みが嬉しい。
異世界トリップのおともには、まさにぴったりのおやつなんじゃないかなあ、なんて思ったのでした。
……なんて、異世界トリップもの特に読み込んでて詳しいわけでもないのに語ってしまいました。

でも私、『Babel』のこの部分を読んでいてどうしても食べたくなって、休日の朝に、ふつうの食パンでパンプティング、作ったんですよね。
卵液が少なくてすべてパンが吸い込んでどっちかというとパンプティングのイメージだったのにけっきょくフレンチトーストっぽい見栄えになりましたが、フライパンではなくオーブンで焼いても美味しいなあと思いました。
じっくり火が通せる分、オーブンで作る方が少し優しい味になるのかなあ。とか。バターをひかえられるのも嬉しいですね。

その後紆余曲折を経てチョコレート製造に成功し、チョコレート目当てにやってくる黒猫さんににまにましたり(笑)。チョコレートの美味しさはやっぱりどこでも女性をとりこにしますね!
『Unnamed Memory』の方では、ティナーシャが作るトゥルダール風家庭料理も、家庭料理!という感じで優しい味わいが伝わってきて、好きです。特に描写が詳しいわけではないのですが。この辺いつか何か分からないかな……(食いしん坊なので食べ物のことばっかり考えてて本当にすみません……)
あとは……ルクレツィアさんの混ぜもの入りお菓子とか?高確率で罠にはまってしまうと分かっていながらひっかかりつづけるティナーシャ、わきの甘いところが可愛いです。

私自身のフレンチトーストの思い出を(誰にも聞かれてないけど)語ると、小学校の給食で出てきたフレンチトーストとか。
あまりいい思い出のない給食のメニューで私がいちばん好きだったの、フレンチトーストだったと思います。
食パンの日は八枚きりくらいのが二枚出るのが通常パターンなのですが、フレンチトーストの日は、ふつうのパン一枚に、フレンチトーストのパン一枚でした。
たぶん油で揚げてあったのかな、薄く黄金色の食パンに、シナモンシュガーが惜しげなくまぶされていて。
あの頃の私は、フレンチトーストだけは、母が作ってくれるものより給食のものの方が、好きだったな。
厚切りパンフレンチトーストで中身がやわらかくとろんとしている部分がちょっと苦手で、香ばしく焼けて砂糖とあわさった表面の部分の方が、好きだったんですよね。(うちの食パンは当時は5枚切りくらいがふつうでした)

ところで最近図書館から借りてきたとある本のフレンチトーストが、すっごく美味しそうで。
最近よくあるグルメ本かと思いきや、構成にちょっぴりひねりがあって、私のつぼにはまりました。
全国のお店屋さんのフレンチトーストも、料理研究家さんのフレンチトーストレシピも、みんな魅力的でおなかが空いてきて仕方ないです。パンがブリオッシュだったり浸す時間もじっくりだったりささっとがベストだったり、生クリームをあえて使わない高級フレンチトーストもあったり。おもしろいなあ。私の行動範囲の名古屋のお店も紹介されているのがうれしい。

大好き! フレンチトースト (タツミムック)大好き! フレンチトースト (タツミムック)
(2013/08/31)
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この本の最後に「幻のフレンチトースト」として何人かの方が紹介されている、アフタヌーンティーの過去メニューのオレンジ風味のフレンチトースト……今は食べられないゆえにさらに憧れがつのります。それこそ物語のように、想像の中でしか味わえない美味しさ。
と、無理やりまとめようとしつつ。
そうだ、アフタヌーンティーと言えば、前回の「花乃子ちゃんのホットケーキ」の記事で書いた季節メニューのパンケーキ、食べましたよ~。真っ白でつめたい生クリームとふんわりやわらかくほの甘いパンケーキ、ナッツとベリーソースの組み合わせがうっとり夢のように美味しくて、現実世界にいても、私、幸せいっぱいでした。


ここ一週間にそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 私の好きな美味しい物語

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