Admin   *   New entry   *   Up load   *   All archives

ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『ぶたぶたのおかわり!』矢崎 存美 

ぶたぶたのおかわり! (光文社文庫)ぶたぶたのおかわり! (光文社文庫)
(2014/12/05)
矢崎 存美

商品詳細を見る



『ぶたぶた』シリーズの美味しい名物店が、帰ってきた!
とびきりの朝食が食べられるカフェこむぎ、アップルパイが名物の不思議な会員制喫茶店、町の和風居酒屋「きぬた」……。
腕をふるうぶたぶたさんのところへ、あなたももう一度、たずねてみませんか?


去年の年末に読んだ『ぶたぶた』シリーズの最新刊。
「おかわり!」というタイトルの通り、今回はこれまでのぶたぶた・食べ物屋さん話の、スピンオフ集でした。

ぶたぶたさんと美味しい食べ物の取り合わせは、はずれなし!というのは、食いしん坊人間の私に限らず、このシリーズ好きの皆さまだいたいは頷かれる事実のようです。
もちろん私も大好きです。ホットケーキもアップルパイもみんなみんなおいしそうでしたとも!今回こうして再会できて、とっても嬉しかったです。
今回の話の感想を書くとすれば、何の感想を書いていてもいつの間にか食べ物のエピソードをひとつふたつ挿入してしまう私でなくても、美味しそう!食べたい!、誰もが何度も繰り返さなければいけないんじゃないかなーと思います。

以下の私の感想も、むしろ食べ物の話しかしていないので、あしからず。
みんなぶたぶたさんの料理が素敵すぎるのがいけないんですもん!

『魔女の目覚まし』
破滅的に朝が弱い新米サラリーマン・滝尾さんが主人公。
基本朝型人間の私ですが、特にこの寒い季節の朝は辛いです。気持ちはわかります。(ま、私はそれでも眠気より食欲の方が勝つ人間です……朝ごはんを食べられないなんて悔しすぎる)
それにしてもカフェ・こむぎの朝ごはん、ほんっとうに美味しそうです。実際に味わえないのが切なすぎます。
クリームチーズがとろける鉄板のせバゲットのあつあつフレンチトースト、メープルシロップをそえた焼きたてビスケット、スパイシーで具だくさんなスープ……。
もし実在していたら、カフェ・こむぎに朝ごはんを食べに行くためだけに引っ越したいなあ、なんて真剣に検討してしまいます。
「魔女の目覚まし」なんてなんかぶたぶたさんの存在イメージによく合ってるネーミングな気がしますが(笑)、味は悪くなさそうです。ブルーマロウでしたっけ、ハーブティーにレモンをしぼると色がさっと変わったときにはとても感動しましたが、そんな感じのものかな。

『言えない秘密』
タイトル通り(?)、秘密の会員制喫茶店のお話。
右京さんとぶたぶたさんの仕事仲間?な関係がなんだかとぼけていて微笑ましいです。
お砂糖を焼いて食感しゃりしゃりなタルトがとっても美味しそうです。
アップルパイは今回残念ながら登場しませんでしたが、うう、やっぱり食べたくて仕方ありません……。
明日香さんの思い出話もあり、ノスタルジックな喫茶店の雰囲気そのものなお話でした。
ナポリタンもおいしそうですねえ。
右京さんと霧子さんのその後がちょっと気になる。

『「おいしい」の経験値』
最近パートをはじめた若奥さん・真未さんのお話。
はじめはなんだかわがままなひとが主役のお話だなあ……と思っていましたが、読んでいくうちに、今回の本の中でいちばん心に響いたお話になりました。
私も作りなれない料理とかはレシピの通りに調味料をはからないと味付けまったく自信ないですもんね……。
幼い真未さんと妹さんが母親に受けた影響が、辛い。母の期待に応えた真未さん、本当は気遣い屋のいいこなお姉ちゃんだったんだな。
そして私も最近お米のほんのりした甘みが感じ取れるまで三十回もかんでゆっくり食事していない気がします。ぎくり。
ぶたぶたさんも、真未さんのだんなさんも、本当にいいひとだなと思いました。
ツナと塩昆布の炊き込みごはんや新じゃがのレンジ肉じゃが、簡単でおいしそうだな。
そしてきぬたのお弁当が注文できるところで働きたい……(笑)。

『ひな祭りの前夜』
孫のためにはりきってごちそうをこしらえる初子さんと、ちょっと調子のいいだんなさんの家庭に突如現れた、ぶたぶたさん。今回はなんと、お寿司職人!
ぶたぶたさんの世話を(実際は何もできないのに)焼きたがるだんなさんにちょっといらっとしている初子さんと、その後のピンチに即ぶたぶたさんをよんだり頼りがいもなきにしもあらずなだんなさんのふたりがまあほのぼのしていて、助っ人ぶたぶたさんの鮮やかな手さばきもさすが!で、ごちそうが美味しそうな、ささやかな日常のお話でした。
盛りだくさんなごちそうが、年末のおせち料理作りの台所でなんか、思い出されて。
私の祖母ふたりも、元気だったころはお正月に大量の美味しそうなごちそうで私たち家族をむかえてくれたなー、なんて、思い出したりもして。

それにしても、表紙のぶたぶたさん顔の太巻き寿司、かわいいっ。いいですね……!!
秘密のさっくりとろとろアップルパイを作るのと、どっちが難易度上なんでしょう(笑)。

去年の矢崎さん作品の中では、私は『ぶたぶたの本屋さん』がいちばん好きだったかな。

ぶたぶたの本屋さん (光文社文庫)ぶたぶたの本屋さん (光文社文庫)
(2014/07/10)
矢崎 存美

商品詳細を見る


ぶたぶたさんと本、という取り合わせも、かなりいい線いっていると思います!
『食堂つばめ』シリーズも読んでいるしごはんがとてもおいしそうなんですが、私はやっぱり、ぶたぶたさんの大ファンなので(笑)。

食堂つばめ (冷めない味噌汁)食堂つばめ (冷めない味噌汁)
(2014/11/15)
矢崎 存美

商品詳細を見る


この本の短編を読んでから、ケーキについてくるミントもよけずに果物やクリームに合わせて食べる習慣ができました(笑)。


おとといと昨日それぞれの記事に拍手、コメントくださった方々、どうもありがとうございました♪
返信しますので少々お待ちくださいませ~。

関連記事

カテゴリ: 日常のお話

タグ: 矢崎存美 

この記事に対するコメント

コメントの投稿
Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://hananomi691.blog10.fc2.com/tb.php/1421-67422ec5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)