Admin   *   New entry   *   Up load   *   All archives

ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『メイドから母になりました』 夕月 星夜 

メイドから母になりました (レジーナブックス)メイドから母になりました (レジーナブックス)
(2015/01/01)
夕月 星夜

商品詳細を見る



異世界に転生した、元女子高校生のリリー。
現在は異世界で、前世の知識もときに生かしつつ、優秀なメイドとしてあちこちのお屋敷に派遣され奉公する日々。
そんなリリーにある日やってきた依頼は、魔法使いの卵の訳あり少女・ジルの「母親役」。
ジルの義父となった王宮魔法使いのレオナールの屋敷にさっそく派遣され、魔法でいっぱいの風変わりな環境での、リリーの子育て生活がはじまる——。

小説家になろうさんからの書籍化作品。
実は私、Web版で、途中まで読んでいました。
のんびりペースで読み進めていたところ、気が付いたら書籍化のお話がきていて、そしてまた気が付いたら書籍化の関係上私が読んでいた部分がさげられたあとでして……。
ちょっとがっくりしつつも、このお話が書籍として読めるなら!と楽しみにしていました。
実際に書店で手に取ってみると、素朴で可愛らしいイラストがなかなか好みでキャラクター紹介の部分も私のイメージによく合っていたので、安心しつつ、お買い上げ。

前世で女子高生だった記憶を持っているものの、それ以外はごく普通の働き者のメイドさん・リリーが、魔力持ちのため忌まれて育った幼い女の子の母親になり、魔法使いのお屋敷で子育てに励む、まあそんなお話。
まあそんなお話なんですけれど、私このお話、すごく好きだな!
侍女ものというかメイドさんものというか、そっち系の設定が大好きな私、今回かなりのヒットでした。
色々疲れてぐったりな日でも、のんびりまったり少しずつ読んでは、かわいらしさに癒されていました。
リリーと6歳の少女ジル、そしてジルの義父のレオナールの三人家族(ただしリリーとレオナールは結婚関係ではない)が、とにかく微笑ましく可愛すぎる。
たぐいまれに愛情深いリリーのこと、皆が大好きなのは、納得ですし、皆が皆リリーになついて慕っている様はほのぼのしていて、読んでいて本当に癒されました。

とにかくリリーは働き者で、前世の日本の知識を活用するのもすべて娘のジルやレオナール様のためで、まっすぐ朗らかな性格の持ち主で、読んでいて本当に好もしいヒロインです。
自分をまっすぐに慕ってくれるジルを本当に愛しく思っているのが伝わってくるのがよい。ジルが本当に天使みたいに可愛い女の子で。
リリーが次々と作るごはんの描写も良かったです。
食材は日本とそんなに変わらなかったりして、メニューも前世で慣れ親しんでたものを作っているんですけど、リリーは常に今自分が向かい合っている相手のことを考えたうえでごはんをこしらえるので、そういう姿勢が何より好きです。
はちみつりんごにサンドイッチにポトフに、魔法修行のあとのあまくしっとりしたパウンドケーキ。
マヨネーズのために油を買いに行くくだりが好きだな(笑)。サンドイッチには確かにマヨネーズほしいです。

天然で、普通の人と感覚がはげしくずれていて、でもとてもいいひとな、優秀で美形な魔法使い氏・レオナールもかなり好きでした。
リリーへの言葉足らずかつストレートな愛情表現の数々……読んでいるこちらが恥ずかしい!リリーもそりゃ困るよ!
リリーへの気持ちがどこまでなのか、判断に非常に困るところです。
いちばん最初のジルへの仕打ちこそ衝撃的でしたが、彼も義娘のジルを愛しいつくしんでいるのが本当によく伝わってきて、ほんわかでした。
コミュニケーション能力はともかくとして、魔法使いとして、一家のお父さんとして、本当に頼りになるお方。

魔法については、ジルやレオナールの境遇等、シリアスな面もあるのですが、今回のお話を読んでいる分には、お屋敷でリリーが触れる魔法の数々は、ほどよくファンタスティックで楽しそう。
レオナールと契約している精霊たちがお屋敷に普通に出入りしていて、彼らもまた個性的で楽しかった。
面倒見よく優しいお兄さんみたいなシドさんに、マイペースな美貌の青年アルドさん、アルドさんを慕う美少女ミリスちゃん。全員リリーとジルが大好き!
初対面ではつんつんしていたミリスのふところにあっさり入り込んで友情を勝ち得たリリーがすごかったです。
恋のお話は必須ですよね。

恋といえば、今後の展開として、やっぱりリリーとレオナール様が……という流れに、なっていくんですかね。
リリーはどうも前世でとても切なく辛い恋の記憶があるようで、もう二度と恋はしない、結婚しないと決めているリリーをそちら方向にいかせるのは、かなり難しそうな感じです。リリー頑固ですし。
でも個人的には、リリーとレオナール様とジルの三人家族がとてもとても好きで、いずれはそうなっても良いと思う。
というか、リリーには、もう少し肩の力をぬいて、誰かに寄りかかってもいいんじゃないかなあ。と、言ってあげたいな。

まだWeb上でも連載中なので、今後の展開も楽しみです。
続きもまたのんびりまったり読んでゆきたいと思います!


昨日記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

関連記事

カテゴリ: ファンタジー(西洋風)

タグ: 夕月星夜 

この記事に対するコメント

コメントの投稿
Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://hananomi691.blog10.fc2.com/tb.php/1434-49a75b58
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)