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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

映画『繕い裁つ人』のこと 

池辺葵さんの漫画が原作の映画『繕い裁つ人』、観てきました。
美しい映画でした。素敵でした。
忘れないうちに感想などメモ程度に書き残しておきたいと思います。


映画『繕い裁つ人』公式サイト

作品全体が美しくて静かであたたかな光をまとったまどろみの中のような空間で、心がおだやかになりました。
作品舞台は神戸なのですね。南洋裁店は絵本の中に出てきそうな、お洒落で存在感ある一軒家。

青くしっかりした布地の作業服をまとってミシンを踏む市江さん。市江さんもドレスも凛々しくて存在感があります。
藤井さんのさそいをクールに拒み続けて、取り付く島もない。存在感ある美人さんなので逆らえない(笑)。
まだあどけない女子学生さんから年配の世話焼きご婦人まで、近所の老若男女が入れかわり立ちかわり南洋裁店を訪れ、日々の暮らしの中で、市江さんやおばあさんの洋服を皆が愛して大切にしている様がよく伝わってきて、とても好きでした。
お母さんの青いワンピースを仕立て直してもらって、神戸の街でデートしている女の子を、藤井さんが偶然目撃する場面、にっこり。

そしてね、さっそくあれなんですけど、ここで言ってもいいですかね。
ひとりひっそりドレスを仕立て近所の人たちに愛されている青いドレスの市江さん、私が大好きな大好きな少女小説『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズの紺のドレスのクリスのイメージに、どうしても重ね合わせずにはいられないの!!
華やかなオーダーメイドドレスの数々に、アンティークで居心地の良いお店に、紅茶にお茶菓子に(おだんごだけど)、足しげく通う格好いい紳士に(笑)……、ヴィクロテの世界が質感をもって、まさにここに広がっています。
ああ、すばらしい。幸せです(震え)。

話をもどして、私のまんがの原作イメージにいちばん合ってたのは、お母さんの広江さんかなあ。
藤井さんにすっかりなじみ毎回おだんごでお茶しているお母さん、ふっくら優しい雰囲気をまとっていて、和みました。
娘のことを出すぎず見守り続け。偉大な先代を持ったことへの共感とアドバイスが良かったな。

泉先生や牧さん、中学生三人組、印象的な人たちとの交流を経て、少しずつ変わっていく市江さん、そして藤井さん。
泉先生のガーデニングの描写や牧さんのお店も素敵でした!牧さんとお嬢さんと市江さんの三人でパンを食べてる場面もおいしそうでした。
今どきの女の子たちとのやりとりも心に残りました。
あと原作と違うのは、藤井さんの妹の葉子さんですかね。
天使みたいに清らかな笑顔の持ち主の葉子さんに魅了されました。
なんといっても市江さん作ウェディングドレス姿!風にゆれてふわふわ広がる裾がとてもとても素敵でした!クリスだ!(やっぱり離れられない)だって今思ったけれど、『つぼみの淑女』のフローレンスにも、重なりますよね。兄妹だし。

あとこの映画で好きだったのは、喫茶サンパウロのチーズケーキ。
真っ白でおっきくてまあるいチーズケーキに、フォークをだいたんにしゅっとさしてすくって、口いっぱいにほおばる市江さんの姿がとても魅力的でおいしそうで素晴らしかったです。
まずはひとりできて、藤井さんとふたりできて、そのあとでまたひとりできて。それぞれの心のありようが違っていて違う感じの場面になってて。
あのチーズケーキの質感は本当に魅力的ですね。あああ、食べてみたい。
そして市江さんとおっかけの藤井さんが訪れた図書館も、レトロで外国っぽいそれはうつくしい図書館でした。
閲覧席で本を静かにめくる市江さんのたたずまいがすてき。

最後、トレードマークだった青いドレスを脱いで軽やかに仕立てをする市江さんの小さな場面も、印象的で、余韻が残りました。

映画の感想は書きなれないのでいつも以上にとりとめのない記事になってしまいましたが。(ヴィクロテへの愛も混じってるし。)
みてよかったなあ、そう思える映画でした。
原作よりマイルドな世界観かもしれません。

『繕い裁つ人』原作

繕い裁つ人(1) (KCデラックス Kiss)繕い裁つ人(1) (KCデラックス Kiss)
(2011/03/11)
池辺 葵

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『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスとつぼみの淑女』

恋のドレスとつぼみの淑女―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫)恋のドレスとつぼみの淑女―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫)
(2005/12/22)
青木 祐子

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何年たっても愛してます。番外編も今も待ってます!


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 漫画・その他の出版社

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