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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

最近のオンライン小説読みの記録(2015年夏編) 

またちまちま読んできたオンライン小説の感想メモです。
最初に読んでたのはもう記憶がおぼろげになってたりしますが……。
最初の三つは小説家になろうさんより。

ある貴族令嬢の五度目の正直』かずねさん
地方貴族の令嬢・アデリア・デラフェスは、これまで四回婚約したのに結婚までゆきつかず、結婚運に恵まれない。
両親が不憫に思い相手を探すのだが、アデリア本人はあまり乗り気になれなくて。
意外なところからゆったりはじまるささやかなロマンス。完結済。
貴族の娘という立場の中で自分というものをしっかり持っていて、でも普通の女の子らしくゆれる乙女心やときめきもちゃんと持ってるアデリアが好感度高いヒロイン。
ヒーロー氏も好もしい青年でした。一歩引いた姿勢を崩さないのがもどかしかったですが!
アデリアの性格の違う(でもみんな妹大好き)お兄さんたちや、アデリアの身の回りでお嬢様の想いの行方をあたたかく見守っている侍女たちも良かったです。

月の白さを知りてまどろむ』藤村由紀さん
藤村さんの和風な世界を舞台としたファンタジー。完結済。
由緒ある享楽街アイリーデにて、神話正統の妓館「月白」の主であり、化生を捉える巫女でもある少女サァリーディと、王都からやってきた化生斬りの青年シシュの出会いが物語のはじまり。
独特のファンタジー世界観のつくりの素晴らしさは藤村さんならでは。
色町が舞台でちょっと『Aeterna』のガテリア・ティティの街を思い出しました。
各章ごとに物語がひとつひとつまとまっているので、そこが読みやすかったです。
物理的に冷気がじわじわ放出されてくるので、暑い暑い日々の読書にはいくぶん涼しい気分になれて良かったです(笑)。
存在自体が神がかった謎めいた美少女サァリと、堅物で融通の利かないシシュのじれじれじれな関係が美味しかったです。
サァリのあどけない少女の部分と艶っぽい花街の主の部分がよいバランスで。
私の一番のお気に入りは、切羽詰まった状況下で行われた客取りの場面。
舞から続く描写がとても清らかで神秘的で美しくて、もう後戻りできないふたりの身の上と、それをすべて飲み込んである想いが尊くて。
異質のものへの変質は、UMのふたりをちょっと思い出しました。
彼女の孤独を分かち合える存在ができて、幸せになれたようで、とても良かった。
脇役キャラも癖のある人たちばっかりで楽しかったです。
私はヴァスが結構好きだったので途中の展開から地味にショックだったのですが、さすがヴァスはしたたか!
王と巫のふたりも真意がなかなか読めず印象的なキャラでした。

古今東西甘味事情』立田さん
大学生の桃さんと、彼女の隣人・各地のお土産菓子収集が趣味の西原さんと、彼の愛猫八つ橋。
美味しいお菓子とお茶で一服している彼らの日常がメインなほのぼの物語。完結済。
マルセイのバターサンドと八つ橋と京都の抹茶ラングドシャを食べたくて仕方なくなってきました。
きらきら感はあまりないもののほのぼの可愛く読んでいて安心できるよいお話でした。
最後に出てきて桃さんを思いっきり巻き込んだふたりもなんか憎めない。

アーシャラフトの花嫁』梶つかささん
女神に愛された国アーシャラフト、その大聖堂の前に行き倒れていた少女ソニアは、女神の守護者たる少年アーシャの花嫁候補の令嬢と間違えられ、逃げ出した本物の令嬢の身代わりに仕立てられてしまう。
自分ではないものに与えられた地位と優しさに引け目を感じつつも、ソニアはちいさな身一つで必死に学び、やがて自分自身で恋をする。
シリアスよりの異世界ファンタジーラブロマンス。完結済です。
突然貴族の令嬢の身代わりとして放り込まれてしまった場所で、時間がかかっても上手くできずに叱責されても、少しずつ少しずつ自分の力で自分の居場所を築き上げていくソニアの姿が尊いです。
第一印象は正直よくはなかったアーシャ、彼のかくされた優しさに触れ、少しずつ心の距離を縮めていく過程が良いです。
勇ましい女騎士エリーゼ、おっちょこちょいでひとのよい修道女ビアンカ、ソニアに冷たいけどほんの少しずつ打ち解けていったイレーネ、女性陣が魅力的で良かった。ミセラも、すべてをソニアに押しつけ逃げ出したのはあれだったけど、案外良い人だったな。
美しくてりんと張りつめたファンタジーラブロマンスをときどきどうしようもなく読みたくなる私、また好きな作家さんに出会えてよかった。

あとTiny garden様の『ナインカウント』の安井さん視点での番外編の更新が日々楽しみで楽しみで。
ひょうひょうとした印象が強かった安井さんが、本編の裏側で惚れた女性のためこんなに涙ぐましい努力を続けていたとは……頑張れ安井さん!
石田さんや小坂さんや霧島さんが頻繁に登場してくるのも嬉しい。


ここ一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: オンライン小説

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