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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

私の好きな美味しい物語8 アップルパイとココア(『はるかな空の東』村山早紀) 

前の記事の村山早紀さんつながりで、もうひとつ!

村山早紀さんは、中学生のころに図書館でファンタジー児童書と出会い、何冊か読んできて。
今でも大人向けの素敵な作品をいくつも読むことができる、長く幸せなお付き合いをさせてもらえている作家さんです。
そんな村山さん作品ですが、今まで読んできた中で、今でもゆるがぬ私のベスト本は、この『はるかな空の東』。



主に十代のころ図書館で何度も借りては読みこんできた物語。
実はこのお盆休み直前に、ネットで書店お取り寄せして、ついに購入することにしました。
今でも取り寄せすれば、買うこと、できたんですね。なんで今まで思いつかなかったんだろう。
新品の本のカバーに手を触れて、カラーの美しい表紙に心が震えました。
印象的な場面を色々読み返していると色々記憶によみがえってきて、双子の王女姉妹に紋章の歌姫様に魔法使い、星祭りの歌に小鳥のオルゴール、わああ、すべてが大好きですー!!!(←叫ぶ)
王宮に仕える魔法使いとか、強くて凛々しい女性とか、宿命をかかえたお姫様とか、今私が好んで読んでいるファンタジーのときめきの原点がぎっしりつまっています。

で、この本を手元に置けたあかつきに、書きたかったのは、この美味しい物語シリーズ。(長い前置きだな……。)
このお話の中で、私がいちばん印象に残っていた食べ物の場面。
それはヒロインのナルが、合奏クラブ帰りに、親友の沙由里ちゃんとお誕生日パーティーしていた場面。
ファストフード店のアップルパイとココアで乾杯!です。

今になって改めて読み返すと、アップルパイの味の描写とか全然ないし、そもそもメインはチーズバーガーとポテトなんじゃないか……とか思ったのですが。そっちは私、覚えてなかった。
そんなにアップルパイが食べたかったのか私……食べたかったんだろうな。
中学のころは今ほどケーキの種類なかった気がするし、知らなかったので、アップルパイは恐ろしく憧れの食べ物だった気がします。しかも焼きたてのあたたかいやつ。
甘いパイと甘いココアとの取り合わせも素敵ですよね。ココアは魔法の飲物ですよね。

あと、この場面の場合は、「学校帰りに、心を許した大好きなお友達とのお茶会」というシチュエーションの方が、私にとって、大事だったのかもしれない。
自力で買い食いなどできない田舎(当時)に住んでいたので、こういうのがさらりとできる都会には、ひどく憧れていたのが、ひとつ。
そして、お友達が全然できないのろまで何にもできない中学生だったからな私。
ナルと沙由里のゆるがない友情は、当時の私にとって、ものすごくきらきらした尊いもので、現実世界で嫌な思いをするたび、このふたりの友情を思い出して少し心の支えにしていた部分、ありました。(当時の私は吹奏楽部員だったので、よけい感情移入しやすかったのです、きっと。)
そういう感情もすべてひっくるめて、ふたりのアップルパイは、よけいに美味しい幸せな場面として、心に焼き付いていたのかなあ、と思います。

あと異世界の方で、ナルがサーヤと一緒に食べていた香草入りあぶりだんごのことも、ずっと覚えてました。
味わいを想像することもできない不思議な食べ物の存在に、どきどきしてました。
こっちは、今の私のほうがかえって、どんな食べ物だったのか、どんな味だったのか、具体的に想像できるなあ。
根拠なんて全然ないですけど。

結局何が言いたいのか分からない記事になってしまいましたが、つまり、『はるかな空の東』は、昔から今なお私の心の大切なよりどころで、アップルパイの場面がずうっと覚えていた印象的な場面でした!!ということでした。
ナルと沙由里の友情は、やがてナルが異世界で出会ったユリアとの友情にも複雑につながって、物語としてさらに深みをましていくのも大好きです。

このお話とってもとってもおすすめです。しつこいけれど何度でも絶賛してしまいます。


一昨日昨日とそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 私の好きな美味しい物語

タグ: 村山早紀 

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