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『伯爵と妖精~月なき夜は鏡の国でつかまえて ~』谷 瑞恵 

伯爵と妖精月なき夜は鏡の国でつかまえて (コバルト文庫 た 16-41)伯爵と妖精月なき夜は鏡の国でつかまえて (コバルト文庫 た 16-41)
(2009/07/31)
谷 瑞恵

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英国ヴィクトリア朝妖精譚、番外編も入れればこれで第20作目。

ついに結婚して、新婚旅行にも行って、アシェンバート伯爵邸で新婚生活を始めたエドガーとリディアですが。
やっぱりというか、すれ違いまくり、誤解しまくりの2人ですね…

エドガー、ひとこともなく遅く帰ってリディアを待たせるのは、私でも良くないと思うな。
この人、女性のことは何でも知ってるつもりなのかもしれないけれど…実は何も分かってないのかもしれません。ケリーでなくてもはらはらします。

一方リディアのことを読んでいると、『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』に時々出てくる『英国淑女のたしなみ読本』にどんなことが書いてあるのか、すこーし分かるような気がします。

けれどもエドガーとリディアは、なんだかんだ言ってもう夫婦で家族だからでしょうか。気持ちがすれ違い、離れ離れになって危機におちいっても、どこかで確かな絆みたいなものがあるのが分かるので、ある程度安心して読めます。

駄目駄目なところは数あれど、やっぱりリディアと仲間を大切にして何でもやってのけるエドガーは格好良いし、伯爵夫人になっても他人へのやさしさと勇気を忘れずにがんばるリディアは素敵なのです。

それにしても、アシェンバート伯爵家の使用人たちは、リディアの侍女のケリーはもちろん、全員が奥さまの味方で(エドガーの従者のレイヴンまで)、なんだかとってもおかしいです。
レイヴンに過去を暴露され、ケンカした自分の奥さまに会うために、バルコニーにはしごでよじ登っていく羽目になったエドガー、電車の中で笑ってしまいました…

後、ロタとポールって、一体どうなっているのでしょうか?
これまでさりげなくしか書かれていなかったので、『運命の赤い糸を信じますか?』を再読するまで私は気づかなかったのですけど…
今回、結構きわどい会話をしていたような気がします…

高星麻子さんのイラスト、少し繊細というか、大人っぽくなったような気もしました。
やっぱりリディアはきれいになりましたね。彼女の母さまと同じ。

本編の続きも気になりますが(マッキールの予言者が未だに正体不明なのが不安…)、雑誌に掲載されていた短編たちも、いつか文庫化してほしいですね。

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カテゴリ: 『伯爵と妖精』シリーズ

テーマ: 少女小説 - ジャンル: 小説・文学

タグ: 伯爵と妖精  谷瑞恵 

この記事に対するコメント

こんばんは。
オススメ頂いていたこのシリーズ、やっときちんと読めて良かったです。
この時代のイギリスって、何が起きてもおかしくない雰囲気があるんですけど、
そういう意味でこの作品はピッタリだった気がします。
オススメありがとうございました。

それにしても、丁寧に感想があって、好感度高いですw
私も感想書きましたが(TBさせていただきました!!)、総括的なものになってしまい、
ちょっと味気なかったので、こちらの感想に大満足でした。

>全員が奥さまの味方

微笑ましかったですよね(笑)。 なんていうか、あの屋敷の雰囲気って最高です。
トムキンスさんの最初の嫌味(?)も、為になる!! エドガーには頑張って欲しいですw

URL | りる #e2xIBKiE
2009/09/30 18:09 * 編集 *

Re: タイトルなし

> りるさん
コメントありがとうございます。

りるさんと、『伯爵と妖精』シリーズのお話ができるなんて、とっても嬉しいです♪
この面白いけれどもとにかく長ーいシリーズを読んでくださって、私からもありがとうございました…

私も、感想をきちんと書きはじめたのは『月なき夜に~』が最初なのです。(漫画は2巻とも感想書きましたが。)
丁寧な感想になっているでしょうか…もったいないお言葉です。
私、この巻と同時に『恋のドレスと追憶の糸』を読んでいたので、幸せモードの明暗がそれはもうくっきりで、そんな感じが微妙に反映されているかもしれません。

そうそう、このお屋敷の雰囲気は良いです!トムキンスさんの忠告(のような嫌味)も最高でした。
個人的に私は、あのエドガーにきっちり意見できて、夫妻の間を上手く取り持てるケリーが、とにかく最強だと思っています…大好き♪

URL | fallclover #-
2009/09/30 20:07 * 編集 *

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