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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『京都寺町三条のホームズ』3巻~6巻 望月 麻衣 




京都寺町三条商店街の骨董品店『蔵』の店主の孫、家頭清貴こと「ホームズさん」と、アルバイトの女子高生・真城葵のふたりが、骨董品や家頭家関係のあれこれに関わり巻き込まれな日常を描いたミステリータッチの物語。


実は私、この二週間くらい、ずーっとこの『京都寺町三条のホームズ』シリーズ読んでました。
いえ、読みこむごとに面白くてやめられなくなって。
はじめはほのぼののんびりペースで読んでいけるタイプの物語として読みはじめたつもりだったのですが。嬉しい誤算です。
京都ネタも骨董品ネタも相変わらず絶妙で読んでいて楽しいですし、なによりホームズさんこと清貴君と葵ちゃんのじれじれ年の差カップルのふたりがもう!可愛すぎて、読んでいて終始転がってました。
読んでいて顔のにまにまがとまらなくて電車の中でずっと不審者でした。
くっつきそうでくっつかないお互い遠慮し合っているもだもだも美味しかったし、5巻目~6巻目あたりの大盛り上がりも、たまらない!心の中で終始きゃーきゃー言いながら読んでました。
清貴君格好いいし王子様だし葵ちゃんはいい子だし可愛いし!
頭脳明晰爽やかな和風イケメン好男子の表の顔も、腹黒でいけずで変人な裏の顔も全部合わせて清貴君で、彼の表裏の顔をすべてごく普通に受け入れて彼の側で笑っている葵ちゃんがもう、本当にいい!
あくまで普通の女子高生なんだけど、真直ぐな目を持ち心優しく謙虚で度胸のある葵ちゃんは、読めば読むほど得難いヒロインです。

なんというか、葵ちゃんのことを本当に宝物のように大切にして守りいつくしむ清貴君の姿に、読んでいるこちらも幸せになれる、そんなお話。
読んでいて顔がほてりぽかぽかしていて、外が雪で寒くても部屋の中で充実した読書のひと時を過ごせました。

京都の各名所が各巻ごとにいくつも散りばめられていて、描写が程よく魅力的で、読んでいて京都に行きたくてたまらない。
お寺や神社の解説が初心者にも分かりやすくとてもいい。あとカフェやスイーツも色々出てきてみんなおいしそうです。
家頭家は清貴君の祖父の誠司さんが『国選鑑定人』、父の武史さんが小説家で色々普通じゃないおうちで、ゴージャスなパーティやお宝めぐりや上流階級の世界ものぞきみることができたり、そういうのも読んでいてとっても楽しい。
家頭家のメンバーは清貴君含め相当な曲者ぞろいで、でも懐深いよいひとたちばかりで、破天荒でも良い家族だなあとしみじみしたり。
清貴君のライバル的な贋作師・円生との対決は空気がびりびりしていて、読んでいてはらはら。

以下、各巻の感想を簡単に、ネタバレ込みでメモしておきましょう。
3巻目
歌舞伎役者さんのお話や、ホームズさんの元カノ和泉さんの婚約者の「アリバイ崩し」や、なかなかドロドロした大人の濃い事情が書かれていましたが、綺麗な恋ばかりじゃなくても、読み終えて嫌な味は残らない。(というか、ホームズさんと葵ちゃんのほのぼのモードでだいぶ中和されている)
喜助さんの女癖の悪さは最低だと思いましたが、でもほんとうに、この道のひとは恋を糧に成長するというホームズさんの言に納得するラストでした。麗さんとお似合いだと思うので上手くいくといいな。「僕かて、我慢しているのに」にはきゅんきゅんしましたね!ようやくそれっぽい雰囲気が!
一度歌舞伎を観に行ってみたいな。お弁当を食べたい(笑)。
ホームズさん葵ちゃんのお宅訪問の回も微笑ましく楽しかったです。バイカルのアップルパイとふたばの豆餅食べたいです~。葵ちゃんのお部屋にあがっているホームズさんにどきどき。
あと店長の亡き奥さんへの想いと上田さんの秘めた想いにぐっときました。
大晦日の買い出しとお寺めぐりがとても楽しそうでした。秋人さんったらせっかくのデートに割り込んで……なんだかんだ三人で楽しそうでしたけれどね。



4巻目
ふたりの微妙な関係は相変わらずですが距離は確実に縮んできています。
ホームズさんのさりげないアプローチをことごとくスルーしてしまう葵ちゃんの気持ちも分かるので、もどかしい。
ホームズさんは「美意識」の人だから、私なんかは選ばないだろう、という葵ちゃんの心が、ホームズさんのことをとても理解していて、だからこそ一層もどかしいんですよー。くー。
序章のご近所お着物デートからして微笑ましくてたまらなかったです。普段老成しているのに自分の恋には純な孫息子を見守るオーナーと店長の視点がツボ。
あと、ふたりでデートしていた祇園のカフェが可愛らしくて素敵すぎる。
『ビスクドールの涙』や好江さんのお話で、オーナーの過去への印象ががらりと変わりました。オーナーと椿さんの別れの経緯がとても切なく辛かった。
バレンタインの夜会のお話は、ホームズさんが巻き込まれてしまったミステリーを華麗に解き明かす!の巻。愛憎渦巻きなかなかヘビーでしたが、彼女が最後には前を向いて進んでいけたようで、良かったです。
『後継者の条件』利休君初登場。葵ちゃんに意地悪なのは読んでいてあまりいい気持しませんでしたが、でも意地悪してしまう利休君の立場もまあ、分かる。そして葵ちゃんには毒気を抜かれますよね。
ホームズさんのお弟子としての葵ちゃんの見せ場があったのがとても良かった。葵ちゃん格好いいよ!
右近さんも悪人ではなく女子高生の葵ちゃんに冷たかったのもちゃんと理由があり。それは確かに切ない。
葵ちゃんの武器(?)は手作りクッキーなのですね。貰ったホームズさんの心境を考えるとまたたまらないです。美味しい。




5巻目
この巻も楽しみどころ満載でしたが、ラストの葵ちゃんと清貴君のやりとりにすべて持って行かれました……!ここぞというときの京都弁がもうやっぱりずるい!美味しすぎる!
序盤のみんなでわいわい城崎温泉への旅、各地の雰囲気もしっかり楽しめて良かったです。
香織ちゃんのお姉さんの沙織さんの恋のお相手は意外でしたが、お似合いだと思いました。「恋文」がゆかしくてとても素敵。
幸せになってもらいたいです。
香織ちゃんはこのシリーズの本筋に関わってくることはさほどないものの、葵ちゃんのしっかり者頼れる友人ポジションとしてとても得難い女の子です。若干ミーハーなところも可愛い。
シャーロキアンの会、私自身はシャーロック・ホームズの特別なファンという訳でもないのですが、ホームズ愛あふれる老若男女の集まりの雰囲気がとても楽しそうで憧れてしまいました。
サッカーのお話も、和歌をからめた年の差カップルの秘めた想いとすれ違いエピソードが切なくも素敵できゅんとしました。葵ちゃん情報をキャッチしたとたん店番を利休君に押し付けたホームズさんに吹き出してしまいました。ふたりがデートに行っていた小川珈琲のおばんざいランチがすっごくおいしそう。
そして円生との正面対決。生命の危機すら感じて真剣にはらはらしました。
「あの娘に伝えなあかんことがあんねん」にぐっときました。
そしてようやく想いが通じた!ようやく!(感激)
手をつないでからのホームズさんと葵ちゃんの初々しさが可愛らしすぎて、それを遠めに眺めつつの秋人さんと店長の会話もおかしくて。幸せいっぱい。




6巻目。
シリーズ初の長編、タイトル通りにサスペンス。
ゴージャス感も綺麗どころも探偵さんもドロドロもあり。このシリーズにこういういかにもなサスペンスは合いますね!
そして4巻目の冴えない探偵として登場していた小松さんが、ホームズさんへの依頼主&相棒役。思っていたより普通のいいひとで、娘と元奥さんへの思いにじんときました。
なによりとうとうお付き合いをはじめた清貴君と葵ちゃんのカップルが微笑ましく可愛すぎて、何度も転がってました。
きわどいことも言って考えている割には実際のやりとりは初々しすぎる清貴君が本当に可愛い。
オーナーにロリコンロリコン言われてムキになって反論している清貴君の場面が好きでした。家頭家のおじいちゃんとおとうさんと孫の関係ほんとに楽しい。
そして清貴君、あんなに初々しいのに、周囲への気遣いと態度にそつがなさすぎて、本人が大人の社会に身を置いているのもあり、すでになんか婚約者みたいです。
エピローグの元彼君への清貴君の接し方も、とても彼らしくていけず全開で葵ちゃんへの愛にあふれていて、きゅんきゅんでした。
本当に元彼君最低だな……ホームズさんが思いっきり見せつけてくれて溜飲が下がりました。
いや本当に、葵ちゃんの包容力と度胸は並々ならぬものがあるし、鑑定眼もすごいし、素晴らしい女性ですよ。
これから清貴君の愛情を一心に受けてどんどん素敵な女性になってゆきそうで、楽しみ。

この春に続巻&公式ファンブックが出るみたいで、わー待ちきれない!

そして、教えていただいたエブリスタ版のホームズさんシリーズ、今まさに途中まで読んでいるところです。
だいたい同じキャラで基本的に同じストーリーで進んでいくものの、主に清貴君と葵ちゃんの関係性において、全くの別物。パラレルワールドでした。
書籍版より大幅に糖分増量で、ときめき全開で楽しくて美味しすぎて、やっぱりきゃーきゃー言いながら読んでいるところです。
書籍版とのちょっとした違いを発見しつつ読んでゆくのもこれまた楽しい。撫子の着物のネタとか、書籍版では何気ない描写だった場面や台詞に意味があって、ときめき転がったり(笑)。あと葵のお宅訪問のときのお菓子も違った!(そこですか)
先に読み進めていくごとにストーリー展開も違いが大きくなってきていて、気になるところです。あの辛い展開が書籍版ではないと嬉しいな……とか。

新年早々はまりにはまってしまったシリーズでした。存分に感想語れて楽しかった!
私のブログを読んでくださっている少女小説読みさんのなかには、このお話気にいられる方きっといらっしゃると思います。
じれじれ年の差もの好きな方、京都和もの系好きな方など、おすすめですよ~♪


ここ二週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: ミステリー・日常の謎系

タグ: 望月麻衣 

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