Admin   *   New entry   *   Up load   *   All archives

ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『灰の見る夢』感想(Unnamed Memory) 

大好きな大好きなno-seen flowerさまのmemoriae シリーズの同人誌が出ましたので、さっそくネットでお取り寄せ。
今回は特に、シリーズ内でも私が一番大好きな『Unnamed Memory』の直接の番外編的なお話。
いつものふたりが主人公!わーい、そんなの楽しみに決まってます!

あとがきとかにも書かれていたように、シリーズ未読でも楽しめるお話かと。おとぎ話風味でボリュームも控えめでとっつきやすいです。それでいてMemoriae シリーズの緻密な世界構成と端正な文章と魅力的なキャラと各種読みどころはしっかり楽しめます。
そしてお気に召されたらぜひぜひ本編も読みましょう!読んで!

そしてもしシリーズ既読の方で興味を持たれた方も、ぜひぜひ、読んでみられることをおすすめします!
良かった。すごく良かったです。届いてから何度目かの再読を終えた私は、今とても幸せ。

以下はMemoriae シリーズネタばれ込みの私の簡易感想メモです。


サイトにある『神の名』と同パターンのお話かな、と読み進める。
切ないお話だった『神の名』と比べ、今回のお話は、まるで平凡な(いつもに比べて)、それゆえにとても貴重なハッピーエンド。
あまりの幸福感に、読み終えて静かに涙があふれました。

魔女の塔にとらわれた美しい少女を救い出した大国の凛々しい王子様、ふたりはその後結婚して幸せに暮らしました。
……なんてあらすじがぴたりとあてはまってしまう、王道おとぎばなし、少女小説のパターンのお話。私の大好物です。
少し違うのが、実は美しい少女は魔女と同一人物だった、ということで。
このUMにはまって以来、私の中ではもう「魔女」といえばまっさきに思い浮かぶのがティナーシャで(笑)、魔女は全然悪者イメージではなく、なんというかよけいにハッピーエンド感が素晴らしく思えました。
(自分で書いていても意味不明ですみません)

いつもに比べて幼い感じのティナーシャが本当に可愛い。オスカーに手をひかれ、はるか昔に置き去りにしてきた無邪気な少女時代を今再びなぞっているかのような。
そしてティナーシャを魔女の塔から連れ出してきてそばに置いたオスカーという青年の度量の深さが際立っていました。
オスカー本当に格好よくて頼もしくて内面も優れているし最高のヒーローだな!(無謀な冒険好きは相変わらずだけど。)分かってはいたけれど改めて惚れ直しました。
なんといってもアイテア祝祭にふたりで出かける場面で、オスカーに釣り合うよう年頃の女の子らしく自主的に(大事)おめかししているティナーシャが、想像するだけで可愛らしすぎていちばんのお気に入り。挿絵が欲しい!私の脳内の貧困なイメージでは満足しきれない!(笑)

あとオスカーがティナーシャの過去の辛い記憶を救った場面、そしてティナーシャに求婚した場面も、とても良かったです。
「とりあえず一年は粘ろうと思ってた」には笑いました。
このふたりがこんなに早くくっつくのって確かにレアパターンなんだろうな……。結婚するしないのすったもんだを延々繰り返しているのもこのシリーズの楽しみどころだと思っていますが(笑)、こういうのも私大好き。
ティナーシャの恋愛面でのにぶさは相変わらずで、それも笑いましたが。あんなにオスカーに入れ込んでいるのになぜ本人からの直接的な好意に気づかないんでしょう。そこがティナーシャの可愛いところですが。
そして今回のようなパターンなら、オスカーの呪いを解く必要も特にないのでは……とか思ったけれど、まあティナーシャなら解きますよね。彼女のことだからもう側室のことも考えてますよね。とか。
あとオスカーの王様としての資質はすごいなと。400歳年上のこの時点でのティナーシャを感服させるのだから本当にすごい。

ルクレツィアさんとラヴィニアさん、ヴァルトのことを本編とはまた別の角度から読めたのも、良かった。
特にラヴィニアさんとティナーシャの直接のやりとりが印象的でした。クールで無愛想だけれど生真面目で情もある魔女ラヴィニアさんがやっぱり私好きだな。
そしてエルテリアをティナーシャが封印してくれて、とりあえずはほっとしました。
やっと実った幸せが今すぐに巻き戻ってしまったりしたらもう辛すぎますもん。

欲を言うなら、ファルサスのお城の魔法士たちとティナーシャが打ち解けていく様も、ちょっと読んでみたかったかな。とか。
UM初期のファルサス時代の魔法士組と王妃ティナーシャの魔法講義とかいろいろなやりとりが、私大好きなんですよね。
このお話でティナーシャが最初に話しかけていた魔法士は、ドアンかな。
あ、ラザルはしっかり直接登場してくれていて嬉しかったです。やっぱりしっかり苦労性ですね。

ふたりがこれから過ごす長い長い繰り返しの中で、この平凡なハッピーエンドは、優しい記憶になったのだろうな。ならば、とても良かった。

あとがきに書かれていた今後の刊行予定も楽しみすぎます~♪
イベントとても行きたいけれどなかなか気軽には行けなくて……限定小話も読んでみたかったな。

関連記事

カテゴリ: Memoriae シリーズ

タグ: no-seenflower 

この記事に対するコメント

コメントの投稿
Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://hananomi691.blog10.fc2.com/tb.php/1646-b6d8adc9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)