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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『ヴィヴィア・バベルと屍人姫』(World -Memoriae-) 

私が愛するno-seen flowerさまのMemoriae シリーズ内の、某長編シリーズ完結後の番外編収録の同人誌。

『ヴィヴィア・バベルと屍人姫』

「ヴィヴィア・バベル」という人名がタイトルに入っているのを見たら、読まないという選択肢はない。
通販が早々にはじまっているのにだいぶたってから気づき、お取り寄せして読ませていただきました。

童話調の表紙イラストがとてもとても素敵です。
可愛らしくて繊細でやわらかなタッチに、ホラー成分も自然に組み込まれていて。ひとつの世界が編み上げられている。

お話は中編で今までのご本に比べても薄め。
ただし内容自体はさくさくと読める……類のものではなく、なんといいますか、このシリーズ特有の「得体のしれないざらっとした何か」のお目見え編、というか。後味もそんなにはよくないかな……。
ただヴィヴィアさんとか例のあのひととかの日常の物語という側面もあり、やはりファン的には読めて良かった!!やっぱりこのひとたち大好きだー!!というお話でもありました。
なにより今この名前を名乗って彼女が生きて日々を過ごしているというそれ自体が、何よりうれしいこと。といいますか。

どこの切り口からいってもネタバレを踏んでしまうのがこのシリーズなので、追記以下に、ネタバレ込みでちょっとだけ感想を語ってみます。

最後まで読んだ後で取りあえず思ったのは、「やっぱり一番ひどいのは王様なんじゃ……」
こーんなやっかいな案件を、軽いノリでぽんとヴィヴィアさんに振った王様が、いちばんの悪人だとつい思ってしまいました(笑)。
まあ、彼女と黒猫さんを信頼してのことなのは、分かりますけれど。

ファルサスの調査官として村に来たヴィヴィアさん、きびきび優秀な学者肌の調査官という感じで、さすが、どんな形でにせよ認められファルサスに宮仕えしているだけのことはあるな……分かってはいましたがすごい。
彼女のたゆみなき努力の積み重ねと深い知性、なによりこの度胸の座りように、読んでいて感服。
そういえば他人視点でこれだけじっくりヴィヴィアさんの姿を見ていったことってこれまであまりなかったか。新鮮!
これだけ優秀だからこそ、ラルスにいいように使われてるんだな……今回みたいに。

黒猫さんも正体はきっと……と思っていましたが。
また彼女に会えて嬉しいです。相変わらずのようで何よりです。やっぱり格好いい!大好き!(私はティナーシャのファンです)
ヴィヴィアさんとパンケーキをわけっこしてもぐもぐしていた場面が可愛すぎて和みました。

禁呪絡みであった今回の事件は静かに二転三転し……最後に出てきた彼女には真剣にぞわっとしました。
ティナーシャとヴィヴィアさんの正体を言い当てて、ティナーシャの脅しもさらりと受けて立っている。怖すぎる。
本当に、彼女がまたお話に出てきたら、人死にが出そう。あまり再会したくはない……。

なんてこともありつつ、そんなヴィヴィアさんとティナーシャのファルサスでの日常のひとこまでした。という。
ま、ティナーシャが隣でサポートしてくれている限りは、まず何があっても安心ですもんね。

ちょっと残念だったのは、エリクが登場してこなかったことかな。
お仕事を終えて帰ってきたヴィヴィアさんを、本当にいつも通りにおかえりと出迎えて、彼女の報告を淡々と興味深く聞いてうなずいているんだろうな。
(あれ、ヴィヴィア・バベルと名乗っているということは、このふたり、結婚しているということで良かったんでしたっけ?)

コミティアに行っていたらUMの番外編ペーパー?もついていたようで、ううう、そちらも読みたかった。
切ないので今年の夏コミも行く方向で検討してみようかしら……今年の次は個人的にどうなっているのか全くわからないしなあ。

ちなみに『灰の見る夢』のその後、百題話で私がまさに読みたかったドアンやシルヴィアたちが出てくるお話を読むことができて、とっても満足でした。やっぱりシルヴィアは相変わらずシルヴィアで可愛い。ティナーシャとオスカーをくっつけるために喜々としてティナーシャの着せ替えとかおめかしの手伝いとかやっていそうです。

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カテゴリ: Memoriae シリーズ

タグ: no-seenflower 

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