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『青薔薇伯爵と男装の執事 番外篇~完璧な大団円、しかしてその後の百花繚乱は~』和泉 統子 




『青薔薇伯爵と男装の執事』シリーズ番外編集。
青伯爵家が貧乏であった頃の「聖ブリードの日」のひとこま、アンとアッシュの結婚が決まった際の使用人たち視点のお話、そしてアンとアッシュの初夜周辺のロマンスなど収録。

『青薔薇伯爵と男装の執事』の待望の番外編集!
私このシリーズ本当に好きで好きで、番外編が収録されると聞き雑誌の小説Wings を初購入して過去の号も取り寄せてしまったほど好きでして。
今回完結後の番外編集が単行本のかたちで出ることになって、書きおろしのお話もたっぷり読めて、幸せいっぱいです。
毎度ながら雲屋ゆきおさんの表紙のカラーイラストが麗しくて素敵すぎて、まさに眼福。
幸せそうに寄り添うアッシュとアンのふたりを眺めているだけで私も幸せ~!
そしてそして表紙裏側には、サイモンとオリーブ様がいらっしゃるではありませんか!仲睦まじい姿にこちらも心の中できゃーきゃー叫んでしまいました(笑)。黄色のドレスが似合うオリーブ様が素敵。
カラー口絵のシドニーが焼き上げたクッキーを囲んでいる使用人組のイラストも微笑ましくて大好きです。
薔薇のイラストと紺色の見返しで上品に作られている本が相変わらず素敵です。文庫に比べるとお値段ははるのですが、このシリーズに関してはやはりそれだけの価値がある!と私は思っています。

なにかとネタばれ要素が多いお話だと思いますので(笑)、以下の感想は追記の方に入れることにいたしますね。
とにかく好きだ~!という気持ちを勢いのままつづっただけでまとまりがなく非常に読みづらいのでご了承ください(笑)。


その前に昨日それぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

『賢者の贈り物』『青薔薇殿下と四人の使用人』
両方とも雑誌の方で既読。
実際に読んでみると対になっているお話でした。

どちらのお話も、口は悪いけれど有能で実は優しいアッシュへの使用人たちの愛情、そしてそんな彼らのことを口や態度で素直に表さなくても実はやっぱり大好きで大事に思っているアッシュの彼らへの愛情、両方向の想いがあふれていて、読んでいてほっこり幸せに浸れるお話になっていました。
なんて可愛い人たちなんだろう皆……。貧乏だった時代を共に支え合い助け合って生き抜いてきた皆の絆や思いやり、ああこのひとたちなんか好きすぎる~!!
そして使用人サイドから身分を劇的にチェンジしてしまった(笑)アンの存在は、なかでも誰にとっても別格で、彼女の善意的解釈とお人好しっぷりとあたたかなお日様みたいな笑顔、そんな彼女に捧げられる皆の愛情もまた、とても良かった。
アンの欲しいものをそんなに知りたいか……と前のめりになってるアッシュを微笑ましく思い、そんな彼に見当はずれのリクエストをしてがくっとさせてるアンが相変わらずすぎて、もう最高。ちょっとアッシュが気の毒と言えば気の毒(苦笑)。

使用人たちそれぞれの過去からのエピソードもみんなとても良かったです。
ノラとカラの愛くるしさにきゅんきゅんしました。ふたりにキラキラした目で見あげられているアッシュのイラストがとても可愛くて和む。
過去にびっくりしたのはベンでした。まさか彼がこんなに切ないロマンスを経てきていたとは。グラディス女王陛下とのつながりにもびっくり。アッシュがアンに比べて評判がよろしくないとすねている女王陛下がおかしかった。
シドニーの過去も何気にちょっと重かった。料理馬鹿で他はとことん不器用人間なシドニーの生き様もなんだか危なっかしいところはあれども私は好きです。アッシュとちゃんと和解できて(?)良かったです。
それにしても使用人たちの「夢」がことごとくアッシュに関わる彼を幸せにするためのもので、それを身分が劇的に変わった後でもちゃんと実現させようと働きかけるアッシュとアン、結婚式の祝福モードと重なって、繰り返しですが本当に幸せでほっこりできるお話でした。
空気を読んでないようで読んでいて、誰よりもさりげなくその場にあった立ち居振る舞いができるアンはとても有能だなあ、やっぱり。

『完璧な大団円、しかしてその後の百花繚乱は』
アッシュとアンの結婚式にプラスして周囲のカップルたちのお話もたくさん読めて、こちらも幸せたっぷりの番外編。
まずはアッシュの両親。プリムローズがアッシュの名付けにこめた想いを、他ではなく夫がちゃんと真意を理解していたというのが、良かったな。このふたりの出会いの場面のエピソードも、ああこのふたりは色んな事情はひとまず置いておいて、ごく普通に恋に落ちたんだなあと、今になって分かったのも、良かったです。
プリムローズ様がこんな性格になってしまったのは生い立ち上仕方がなかったとは思います、が、まあ終わり良ければ総て良しと言うことで、今後は旦那さんと幸せな人生を送ってほしいなと思いました。

なにより気になっていた(笑)アッシュとアンの初夜あたりエピソード。
初々しく可愛らしくやっぱりなんかずれてるアンに和みつつ……。というあたりで、初夜の主人の寝室に乗り込んでくるオリーブ様すごいな!それだけ動揺していたのでしょうが。
しかしなによりびっくり仰天だったのは、涙目で怒り出したアンでした。普段怒らない人が怒ると本当に怖い怖い。
けれどもアンが怒りだした理由が、自分がないがしろにされたというのではなくむしろアッシュのことで(それでこそアンらしい)、もうアッシュとしてはたまらないだろうな!としみじみと思ったのでした。アンがいかにアッシュにべた惚れなのかわかろうというものではないですか(笑)。

そんなオリーブ様とサイモンも、ようやく収まるべきところに収まって、ほっとしました~ようやくだよ!
オリーブ様のためらいの気持ちもまた分かるわかると思っていたので。サイモンが一歩踏み出してくれて本当に良かった。サイモンはまあ、このちょっと情けなくてへたれなところが彼の味なので……(笑)。
まさかのスコットとロザリンドの復縁も。ロザリンド様はやはり男前でした。
ロザリンド様とグラディス女王陛下の姉妹の会話の場面も良かったです。グラディス様の気持ちがすっかり辛い過去やしがらみから吹っ切れて晴れやかに未来へ向いているのにしみじみと感動しました。
あとナッシュとリアノンも。可愛らしいカップルの誕生にほっこり。というかアッシュはかつてリアノンにそんな約束していたのか……ちょっとひどいな(苦笑)。
時間をかけて仲睦まじく幸せな家庭を築いていったようで、ほっとしました。

あと時が流れて子どもたちにかこまれた未来のひとこまも。
アンの絵姿を大人げなく子どもたちから取り上げるアッシュと、そんな夫がやっぱり一番大好きで最優先なアンのふたり、最後まできゅんきゅんでした。「ご主人様」呼びが相変わらずなのももうこのふたりらしくていいですよね!

巻末の『氷解』も、Webで読んでた時から好きなエピソード。あの場面でのアッシュの心情にときめきました。というかアッシュ視点でキアヌスがあまりにあっさり退場しているのに笑える。
そして書店限定ペーパーのお話も、アッシュとアンのお互いへの愛情がひしひし胸に迫ってくる良いお話でした。

やっぱり度を越したお人好しでいつも笑顔で天使みたいな美少女で優秀でなんでもできてご主人様が大好きだけど色恋にはうといアンが、私はもう最高に大好きなヒロインで、彼女が幸せそうな姿をたくさん見られて、大満足でした。
執事時代よりも多彩な顔を見せてくれるようになったアンがまた良かった。(でもまさかアンが怒り出すとはね……重ね重ねびっくりしました。)

和泉先生の新作も面白そうでちょっと気になっています。読めるのが楽しみ♪

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カテゴリ: ファンタジー(西洋風)

タグ: 和泉統子 

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