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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

マイベストブック・2017 

という訳で、2017年も残りわずかですね。
大掃除一応やったにしては雑然とした部屋でパソコンをぱちぱちたたいています。
でもパソコン回りは今回かなり整頓したので気分はだいぶ違います(笑)。

では毎年恒例の、マイベストブックまとめ記事、行ってみたいと思います。
「私が2017年に読んだ本」なのですべてが2017年刊行の本とは限りません。
順番は関係あったりなかったり。
今回は小説、オンライン小説、まんが、別々で。

『下鴨アンティーク』シリーズ(白川紺子)





毎年選んでいますが、今年もやっぱりこれ!
京都下鴨を舞台に、美しくてはんなり優しくて品があってときめき感も満載の、アンティークお着物をめぐる少し不思議な物語。
今年はついに本編完結です。
鹿乃ちゃんと慧さんの関係にも、ついに、答えが。
ああ、本当の本当に良かった。愛おしさと幸福感に胸がきゅうっと詰まりました。
最愛の妹を取られたといじける良鷹お兄ちゃんが不憫でしたが、彼の方にもひとつの決着と出会いが。個人的には腐れ縁の玉子サンドの彼女(←すみません変なネーミングを)になんとか頑張ってほしいところ……。いや、頑張るべきは良鷹の方か。
鹿乃と慧さんと良鷹お兄ちゃんの当番制のお夕食や主に鹿乃ちゃんが作る手作りお菓子など、三人それぞれの性格が出るおいしそうなご飯の描写もたいへん魅力的でした。
本編完結で正直寂しくてしかたがないのですが、春に出るという番外編も楽しみにしています。


『京都寺町三条のホームズ』シリーズ(望月麻衣)



思い返せば今年の1月上旬に読みはじめて、なにげなく読みはじめたもののだんだん途中でやめられなくなって、その時点での既刊6巻一気読みしてエブリスタ版も一気読みして、はまりにはまったシリーズ。
今年の私はこのホームズさんシリーズ抜きには語れない(笑)。
京都寺町を舞台に、鑑定士の卵・物腰柔らかでしゅっとした美青年ながらかなり奇特な「ホームズさん」こと清貴くんと、彼の祖父の骨董店でアルバイトをすることになった女子高生葵ちゃんのじれじれ年の差ロマンスが、もうとにかく美味しくて、ときめいてごろごろ転がっていました。
今年だけでも新刊二作も読めたし、たっぷり楽しめました♪
なんでもそつなく完璧にこなすホームズさんが葵ちゃんにだけはめろめろで人格が変わってしまうのがおかしいったらないです。
葵ちゃんがまた、ふつうの女子高生なんですが、ホームズさんにそこまで惚れ込まれるのも納得の、本当に良い子なのです。彼女のふところ深さと成長っぷりは目を見張るものがありました。
各話いたるところに仕込まれている骨董品ネタ、京都ネタもとても楽しい。京都に行きたくなります。
というかガイドブックの6.5巻を片手に、本当に京都に行ってしまいました。二回も!
書籍版の初々しいじれじれと、エブリスタ版の甘々、両方楽しめるのも、また美味しいです。
清貴社会人&葵ちゃん女子大生編新シーズンも、続きをとても楽しみにしています。
特に少女小説好きさんにお勧めしたいシリーズ!


『はるかな空の東』(村山早紀)



中学生のころ図書館で出会って魅了された、歌姫と魔法と伝承に彩られた少女の冒険と成長の長編ファンタジー小説、待望の!文庫化!
何年村山早紀先生のご本を読ませていただいていても、いちばんはやっぱりこの作品だった私、数年来ひそかに胸の内にあたためていた夢がかなって大感激です。
ナルもトオヤも、ハヤミさんもミオも、サーヤもユリアも、やっぱりみんなみんな大好きで、中学生の頃から私の心に寄り添い続けた強くて格好いい女性たちでした。
書きおろしの後日談が衝撃的すぎて三度読みしたのもまるで昨日のことのようです。
できることならこの後日談分で本のかたちで読みたかった……と惜しく思いつつも、それでもこの後日談を読むことができて、とても幸せなことです。


『浅草鬼嫁日記』シリーズ(友麻碧)



友麻碧さんの作品、今年も『かくりよの宿飯』『浅草鬼嫁日記』『扉の向こうは、知らない世界でした』三シリーズどれも良かった。
なかでも今年一番私的に盛り上がったのは、こちらの『浅草鬼嫁日記』の三巻目。
真紀ちゃんと馨君の「嘘」のゆらぎからたどる、酒呑童子と茨木童子の出会いからはじまる過去エピソードが秀逸。
千年越しの夫婦の愛の物語に、心臓をぎゅうっとつかまれました。真紀ちゃんのあまりに重たく辛い嘘とそれを受け止めた馨君の愛情に泣きました。
平安時代ネタ、前世ものネタ、そして京都に修学旅行に来ているので何気に京都ネタも、私好みの要素てんこ盛りで、とどめにご飯もおいしそうで、もう楽しいに決まってるじゃないですか!
薄幸の可憐な姫君が大江山でのびのびたくましく変わっていく様もほのぼのしたし、京中に悪名とどろかす鬼なのに茨姫ひとすじで彼女には弱くベタ惚れの一途な酒呑童子も良かったし、もうたまらないです。真紀ちゃんのジャイアニズムの由来がぽろっとあかされるのも、しんみりぐっときました。
かくりよシリーズとのつながりもますます気になる。


『おこぼれ姫と円卓の騎士』シリーズ(石田リンネ)



ここのところ唯一新刊を追いかけて読んでいた少女小説シリーズがついに完結してしまいました。
文句なしの素晴らしいエンディングでした。
表紙もですがカラーピンナップのイラストも美しい。レティもう格好良すぎる!
レティの騎士達もひとりひとりに見せ場があってそれぞれ大活躍でした。
一番正統派である意味一番目立たないけれど一番いい仕事をしてくれるデュークがやっぱりいいですよね~!
「愛人王」の由来になるはじまりのふたりのやりとり、レティとデュークらしくて、良かった。
ふたりとも真面目な仕事第一人間なので、ちっとも「愛人」というイメージではなく凛と格好いいままなのも良い。
最後の最後で知れっとぐいぐい押していくデュークにときめきました。お幸せに!
そういえば書いていなかった気がしますが、読者プレゼントの小冊子の後日談も甘々で食後のデザートみたいで。ごちそうさまでした。


『エスケヱプ・スピヰド』シリーズ(九岡望)



私的にかなりひさしぶりに読んだがっつりバトルものライトノベルシリーズ。
バトル部分は正直ななめ読み状態だったりもしましたが、全然問題なく面白かったです!迫力としびれる格好良さが伝わってくるのでもうそれでいい!
なんといっても主役ふたりの九曜と叶葉の生真面目努力家コンビが最後まで最高に大好きでした。
ヒロインが「元女中」という設定で読みはじめるのを決意した私なので(笑)。くるくる働き者の健気な女の子の叶葉が大好きで、これからもずっと九曜と一緒に笑っていてほしいな。
鬼虫仲間たちもそれぞれ個性が立っていて読みこむごとに魅力的で、戦う信念があって、くー、格好いい。


『傍観者の恋』(ナツ)



友情と秘め恋からはじまった契約結婚、そこから生まれる真実の愛。
ロマンスも良いけれど、レイチェルとアリシアの女の子同士の友情が、最高!!
不器用な三角関係の愛情に涙ぐみました。自分が悪いとがんじがらめになってゆくヒロインのレイチェルが健気で胸が痛くて、それでも三人確かに幸せだったのだとしみじみ思える。アリシア最愛の彼女が幸せをつかめて本当に良かった。
あきさんのイラストが秀逸です。


『古書カフェすみれ屋と本のソムリエ』シリーズ(里見蘭)



すみれさんが作りだす異国の香りがする美味しいカフェごはん、紙野君セレクトの古本、すみれ屋のお客様が抱える極上の大人のミステリー。
古書カフェすみれ屋さんが魅力的すぎて通いつめたい。フィリーズチーズステーキサンドイッチのランチが食べたーい!じたばた。
何より料理が大好きなすみれさんと古書担当の紙野君の、三十代の大人同士だからこその心地よい距離感とほんのりとした糖分が素敵できゅんきゅんです。
作中で何度も引用される『パン屋のパンセ』の歌が魅力的で、自分でもあれから読みました。クロワッサンの空気の歌がやはりいちばん好き。
実は地元の百貨店のカフェで読んでいたのですが、カフェで読むのにこれほどぴったりな本は、人生初かも!
二巻目も読みましたが個人的には一巻目の内容の方が好みかな~。三巻目が今から楽しみすぎる。(え、出ますよね?)


『左京区桃栗坂上ル』(瀧羽麻子)



年末読書すべりこみベスト本。
璃子ちゃんと安藤君の幼馴染年の差カップルのスローペースなロマンスが、読んでいてなんとも愛おしく幸せな気持ちになれます。
京都の大学の理系学生さん達の研究漬けのゆかいなキャンパスライフも読んでいて魅力的。
作者さんのお話を今まで読んできて『うさぎパン』に並ぶベスト本になりました。


『スロウハイツの神様』(辻村深月)





最後の最後のカタルシスがすごい。やられました。涙がぽろぽろあふれてくる究極の純愛小説。
芸術家の卵たちの創作への情熱や悩みや交流やリアルに迫ってきてとても読み応えがありました。
環とスー、正義と狩野の友情が好きだな~。
図書館に通う孤高の賢い少女と彼女を見守る青年の場面がとてもいとおしい。
ハイツ・オブ・オズのチョコレートケーキが夢のように美味しそうで一生憧れのケーキになりそう。


『灰の見る夢』他Memoriae シリーズ連作(no-seen flower
もう語るまでもないかとも思いましたが、今年もやっぱり大好きな大好きなMemoriaeシリーズでした!!
同人誌『灰の見る夢』は、これまでのお話の中でも少女小説よりなパターンで、まるでふつうのありふれた少女のように祭りのためにおしゃれしたりするティナーシャが、可愛らしくていじましくてじーんときました。
『Fal-reisia』の三巻目を求めて今年も夏コミに突撃したのも良き思い出です。キーファとミリアムがんばった。そしてユディトとレヴィがせつなかった。
あとここで読ませていただいたUMのサイドストーリー『奇跡のような嘘を貴方と』が、これまたもう、オスカーとティナーシャのカップル大好きな私にとっては、最高でした!なによりラストがくもりなくハッピーエンドなのが良い!!
『End of Memory』の連載再開もずっと待っています。


フライディと私』(P Is for Page

オンライン小説枠からは今年はこちらも。
『あしながおじさん』や『赤毛のアン』シリーズといった古き良き少女小説を彷彿とさせる、明るくてのびやかな雰囲気が心地よい、年の差身分差青春ラブストーリー連作。
ちょっと生意気で真っすぐで元気いっぱいの「ロビン」と、笑顔がさわやかでふざけ屋の「フライディ」、ベストカップルかつベストバディの関係が、すっごく好きです!
なにげにヒロインの実家がパン屋というのもポイントでした(笑)。
ふたりの家族のサイドストーリーも愛情深くて心の琴線に触れてくる。
正統派な少女小説好きさんにおススメしたいお話です。


『とりかえ・ばや』シリーズ(さいとうちほ)



さいとうちほ先生バージョン『とりかえばや物語』。
今年一番新刊をそわそわ待ちわびるまんがだった気がします。
『ざ・ちぇんじ!』よりシリアス寄りで何とも言えない色香が漂ううるわしの作品世界がもう、たまらない!!
何より何より沙羅と主上の上手くいきそうでいかないロマンスの行方が気になって気になって仕方がありません。
主上のぐいぐい押しては来るけれど強引なことはしない懐深い愛情が泣ける。
そろそろクライマックス、沙羅には特に本当に幸せになってほしいのです。


まだまだ挙げたい作品が次から次へと出てくるのですが、終わらないので、このあたりで。
今年一年振り返って、「京都もの」めっちゃ読みましたね!
『下鴨アンティーク』も『京都寺町三条のホームズ』シリーズもですし。(ちなみにこの二シリーズ、ヒロインが下鴨に住んでいる女子高校生という共通点が)
まんがでは『恋路花唄』が特に良かったです。椿さん好きすぎる。
あとご飯が美味しいお話も。正義です。

さて来年は、どんな素敵な物語に出会えるのでしょうか。

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