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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

最近のオンライン小説読みの記録(2018冬~早春編) 

新年くらいから読んでいたオンライン小説の感想をメモとして残しておきます。

こんなに遠くまできてしまいました』ナツさん
幸薄い人生を歩んできた二十代後半のOL美香さんが、さらについてないことに突然異世界トリップしてしまう。
彼女が出会ったのは、巨大な鳥に変化できる人間達で……?

安定のナツさんの異世界トリップもの少女小説。
トリップ先の異世界のありようが、なかなか変わっていて癖がある。けっこうシリアス。でも姿かたちが変わっていても、ミカが出会った人たちはあたたかく優しくて。胸がきゅうっとしました。
ついてない人生を歩んできた故愛情を素直に受け入れきれないミカの心の葛藤も共感でき、他人を知らず傷つけ辛い思いもいっぱいしつつ、唯一無二の彼と少しずつ距離を縮めていく様が、心ときめいて仕方がありませんした。
ふふふっ、やっぱりそう収まると思ってました。
親公認というのが面映ゆいというかなんともほのぼの~というか。
恋愛観が現代日本とかなり違うので、ときにかなりあけすけな愛情表現もあり、読んでいてもだえつつもときめきました。
いちばん好きなのはミカ、ラスですが(ほんとうにかわいく格好いい)、読んでいくごとにチェインもユーグさんも好きでした。
ちょっとへたれで影があるけど優しいユーグさんは独特の存在感。
ユーグさんとレイラさんも本当に良かった~!!

ナツさん、最近アップされた『傍観者の恋』の後日談のおまけエピソードもなんとも微笑ましく幸せでした。みんなおかあさんだいすき!

初恋はクラーケン』道草家守さん
海で海生石を採り暮らしている美しい娘アーシェ。どんな男が求婚しても首を横に振るばかりのアーシェ、そんな彼女がずっと恋しているのは、幼いころ自分を助けてくれた、海底都市を守護する海の化け物・クラーケンで。

Twitterで流れてきた民話風の四コマまんががふと目に留まり、読んでみた小説。
異種婚姻譚の王道!といいますか。美しい娘と心優しい怪物の恋。絵になります。
周囲に何を言われてもどんな状況になっても、一途にクラーケンを恋したい信じ抜くアーシェの姿が、読んでいて胸を打ちました。
アーシェとお父さんの関係もなんだか私は好きでした。
クラーケンの大きく安定した愛情というか真心も、つたわってきます。
ちょっとほろ苦くてでも光を感じさせるラストでじんわりきました。

寵妃の連れ子は、自国の第一皇子を振り回す』タイガーアイさん
アンシェーゼ第一皇子のアレクの元に、ある日、五年前に亡くなった寵姫の連れ子で現在は第四皇女であるヴィアトーラが突然訪ねてくる。
同母弟セルティスと自身の身を守るため、ヴィアはアレクに、「自分をあなたの側妃にしてください」と直談判しにきたのである——。

美しくて朗らかで賢くて猫かぶりなヒロイン・ヴィアが、とにかく魅力的です!
庶民根性とノブレス・オブリージュを併せ持ち、完璧な高貴なお姫様である一方、恋する姿はただのふつうの純な女の子で、過去のトラウマゆえの繊細な部分も持っていて、家族思いでおひさまのような明るい愛情を常にまわりにふりまいていて、すべてひっくるめてきらきら光り輝いてる。
彼女が優秀だけれど孤独だったアレクの心の琴線に触れ、次第にお互いかけがえのない存在になってゆくのが、よくわかる。
それでも表立って結ばれるには障害ばかりの二人。お互いの身の安全と幸いを心から案じて己を律して行動に移す二人が切なくやりきれない。アレクもヴィアも若くして完璧な王族で、誇り高い彼らの姿が胸を打つ。そして秘めた恋心に懊悩する様が辛い……。
もう二人の(主にアレクのかな)粘り勝ちですよね。本当の本当に良かった。アレクのある意味父親譲りの一途な執着っぷりにはときめきました。
ヴィアがばらばらだった皇室のきょうだいたちをいつの間にかつなぎとめて、ひとつのあたたかな家族に変えていった過程が、すごくステキでした。臣下の一人一人に真心を持って接して信望者を次々に増やしてゆく様も格好いい。
アレクの側近達三人組も、ヴィアの騎士エベックも、姉に似てなかなか食わせ者な第二皇子セルティスも、妹姫マイラちゃんも、みんな読みこむごとにじわじわ味が出てきて好きだな~。くー。
アレク達の父皇帝陛下のどうしようもなさはここまでくるとあっぱれというか。ツィティー妃に過去にしたこととか到底許せない……。
番外編までヴィアのあたたかな愛情がきいていました。
ちょっと違うのだけれど、『身代わり伯爵』シリーズのミレーユとリヒャルト達の関係に、近いものがあるかもしれない。とか思いました。騎士団が重要な役目を担っているところとか。

ぽつりぽつりと更新を追っているのは、はなさんの『短編集』。
身分違いのロマンスだったり、異世界トリップものだったり、なにげない日常の出会いだったり、ひとつひとつ粒ぞろいの良いお話なのですよ。
最新話の『ふうふのおはなし』、しみじみとした愛情と幸福感に、読み終えてぽろぽろ涙があふれました。はなさんの作品のヒロインたちがもう本当に好きすぎる!

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カテゴリ: オンライン小説

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