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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~4』青木 祐子 




経理部の新入社員・麻吹美華の率直すぎる態度と言葉遣いに、平穏な会社員生活を送りたい沙名子は、気苦労が絶えない。
私生活では太陽と付き合い始めたものの、初めての恋愛にペースを乱され戸惑い気味。
そんな彼女はある日、社員同士の不倫の現場を偶然目撃してしまい——。


『これは経費で落ちません!』シリーズ第四弾。楽しみに待っていました♪
前巻ラストで登場した新入社員さんのことと沙名子さん自身の恋愛のことが特に気になっていました。

ああ、やっぱりこのシリーズ面白いです~!!大好き。
というか、沙名子さんのシステマティックな有能っぷりと内心の本音と容赦ないつっこみが今回も冴えわたっていて、読んでいて面白すぎ。すかっとします。
あと会社員生活での人間関係(特に女性社員間の)のややこしさ難しさと、それでも何とか日常として今日も回っていて、なかにいれば結構居心地よく楽しいことだってちゃんとあったりする、この独特の空気が、読んでいてわかるわかる!!と共感でいっぱいです。
森若さん本当に格好いいな~憧れです。
恋愛方向ではまるで不慣れで、太陽にペースを乱されいらっとしつつも実際はちゃんと彼に恋しているのが端々から伺えて、陰で努力したり悩んだり、そういう可愛らしいところもまた、彼女の魅力です。たまらない。

さて今回は、経理の仕事的には特に大事件はなかったものの、社内で色々なものが大きく動いて、そしてこの一巻だけでは解決できていない案件がいくつか。
沙名子さん自身も以前のスタイルから大きく揺らいでいるような気がしました。

まず心配だった中途採用社員の美華さん。
ほ、本当に大丈夫だろうか……と最初の人間関係の案の定の摩擦を読んでいて心配していましたが、実際のところは仕事もできるし悪い人ではないし、経理部の皆とは何とか上手くやっていけるようにまでなっていて、良かったな。
彼女との上手い仕事のやり方を把握した経理部の面々が偉いと思いました。
特に真夕ちゃんと美華さんが関係を修復できたのは、ほっとしました。
美華さんのお人柄は、なんというか、めんどくさいというか、損だなあ。
仕事ができないいいひとより仕事ができる性格に問題があるひとの方がいいというのはちょっとわが身に突き刺さりました(汗)。
敵の敵は味方とかやだよーとか思うけれどでも分かる……そういうこともある。
最初の方の由香利さんの「しんかんせん」には和みました。確かにこういうやりとりで大分気持ちが軽くなるものです。わかります!
最後の方で美華さんと沙名子さん、実はけっこういいコンビになるのかも?とか思ってしまった。それぞれの得意分野をいかして?
シナモンスティックは衝撃的でした。確かにお菓子に見えなくはないけれど。

そして太陽とのお付き合い編。
バレンタインの手作りチョコ、やる気なさげと思いきや、作るとなったら事前に下準備をきっちりして自分が納得いくものを渡す沙名子さんが相変わらずらしすぎる……そしてそんなに一生懸命な沙名子さんが非常に可愛い。
オーブンレンジを持っていないってなんか沙名子さんらしい。
太陽に近づいてくる意味深な後輩にどうなることかと思いましたが、私が思っていたより沙名子さんは太陽のことを好きだったようでした。あの連絡先を握りつぶした場面にはにやり。
相変わらず明るく若干チャラい太陽で、沙名子さん本当に彼でいいのか……?と未だに若干思っている私ですが(失礼)、沙名子さんのスタイルをちゃんと受け入れてありのままの彼女をかわいいと思っているところは、やっぱりいいなと思います。なかなかできないと思う。
ふたりの距離が目に見えて一段階縮まって、口調がくだけてきたのにちょっとドキドキしてしまいます。
それにしてもあの後輩さんを鎌本さんにまるっと託した太陽の行動もなかなかすごい……。え、え、そんなのありなんだ。
「きれいなもの、おいしいものが大好きで、猫が好きで、ときどき変なことで悩み~」って、沙名子さんのこと、良く理解しているじゃないですか、太陽さん。115頁のこのあたり、ちょっと感動してしまいました。

石鹸マイスター留田さんのエピソードは想像してしまったほどの不穏さはなく、ちょっとほっとしたところに、隠し爆弾の存在が!
うわあ、そうきますか!!これは確かに沙名子さん的には衝撃すぎる。
このすぐ次のエピソードのタイトルが『本命は落ちません、義理なら落ちます』だったのに、色々深読みして妄想してしまった。(勇太郎さんにとっての本命とは??)
あと有本アリナさんの件、まだ終わってなかったのか……うう、あまり気分が良いお話じゃないなー。まさかチョコレートの件からここまで分かってしまうとは。

エピローグの真夕ちゃん視点のひとこまは、毎回和みます。
最中の出所がさりげに意味深すぎる。この暗喩の使い方(?)が青木先生らしくて好きです。
太陽に彼女ができたというのは当たっていますが、真夕ちゃんが沙名子さんの恋人に気づくのは、いつになるかなあ。
天天コーポレーション、ひとまず今日も平和でなによりです。

色々なエピソードを読んでいて、人に誰でも、良いところもちょっとダメなところもひとしく持っているんだよなと、当たり前のことを思ったりしました。沙名子さんも含めて。
それをお互い認め合って仕事して、やっぱりみんな同じなんですよね。みんながんばってる。

マリナさんはまあいいとして、あの不倫の一件が未解決なのは気になります。
続きが読めるのを楽しみにしています!
そして青木先生のブログを読ませていただいていて、いつかヴィクロテのエピソードが読める時を、いつまでも楽しみに待っています。


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: オレンジ文庫

タグ: 青木祐子 

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