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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

マイベストブック・2018 

本日が2018年最終日だなんて未だに実感が全くないんですが……。
母が昨日から作り続けている何品ものおせち料理の香り、さっき炒ってて服にしみついてしまった田作りの香り、中途半端に掃除してしかし雑然としたままの部屋の様、そんな感じの家の中で一日ぼーっと過ごしていて、大晦日だなーという実感は、そこそこ出てきたでしょうか。

という訳で、毎年書いているマイベストブックの記事、今年もやってみようと思います。
「私が2018年に読んだ作品」なので、刊行年が2018年だとは限りません。
順番は関係あったりなかったり。
小説とまんがとオンライン小説取りまぜて。

『下鴨アンティーク アリスの宝箱』白川紺子 (感想



白川紺子さんの作品は年々洗練され深みを増してゆき、美しく優しくほどよく少女趣味でロマンティックで、年々愛が増してゆきます。
今年は『契約結婚はじめました。』も『後宮の烏』もどれもすっごく良くって大好きで迷ったのですが、やはり私の中のベストは『下鴨アンティーク』の短編集だったかなあ。
鹿乃ちゃんと慧さんの幸せな後日談も、良鷹お兄ちゃんと真帆さん、幸ちゃんがおきつねさんの謎を追いかけていった最終話も、あと野々宮のご先祖様のお嫁入りのお話も、どれもシリーズの締めくくりにふさわしい宝物のようなお話ばかりでした。
三か月刊行キャンペーンの小話の幸福感がまた、素晴らしかったなあ。


『京都寺町三条のホームズ』シリーズ 望月麻衣 (9巻の感想





今年もたいへん楽しませていただきました『京都寺町三条のホームズ』シリーズ。
アニメ化もされてすっかり話題作になりましたね。アニメには疎くコラボ企画とか全然追い切れていない私ですが、今年のシリーズ新刊小説大満足です~!!
女子大生葵ちゃんと社会人修行の身のホームズさんの遠距離恋愛編、一緒にいられない分直接的なラブラブはひかえめだったものの、出会えた時の嬉しさ幸福感がひとしおですよね。
いや、でもでも10巻目の旅行編は二人きりでめちゃくちゃラブラブでしたねそういえば。
Web版のエピソードよりはさすがに控えめでしたが、十分に甘かった!幸せ!!ごちそうさまでした!!
一層成長して素敵な女性になっている葵ちゃんと彼女にめろめろなホームズさんの二人が相変わらず美味しいです。
気掛かりは葵ちゃんの親友・香織ちゃんの恋の行方でしょうか。
来年1月に早速新刊が読めるので今からとても楽しみです。


『腐男子先生!!!!!』瀧ことは (感想





今年の私がはまりにはまったオンライン小説発の少女小説。
今年の私は『腐男子先生!!!!!』抜きには語れないと思います(笑)。
ごく普通の腐女子の女子高生朱葉さんと、彼女のファンの腐男子・桐生先生の楽しいオタク日常&学園ラブコメ。
タイトルと表紙イラストで事前に思っていたよりずっと正統派少女小説でした。(ページを開くと出会えるあげはちゃんのイラストも可愛いんですよ~またまた)
あげはちゃんがかわいくて賢くてめっちゃいいこで、先生もなんか色々残念だけど結局のところあげはちゃんを誰より一番大切に思っていて、ふたりの関係性がもう、ときめいてときめいて、仕方がないです~!!!
私はいわゆる正統派腐女子道(?)にはあまり明るくなく取り上げられているネタも一部しかぴんとこないのですが、全然気にならず楽しいです。でも分かっている人はより一層楽しいんだろうな。
書籍版は現在2巻目まで。コミックスも2巻目まで。気になっている方は手に取りやすいのではないでしょうか!
小説家になろうさんで続きも読めます。あげはさんが高校卒業するまでが本編で、彼女が大学生になってからの後日談もあり。
糖分ましましで非常にときめきます♪♪何度も読み返してはにまにましてしまいました。
ちょうどこの数日の間にも、なろうさんの後日談エピソードの更新が続けてありまして、あまりのきゅんきゅんエピソードにごろごろ転がってしまいました。瀧先生ラブの匂わせ方がお上手すぎる!!!まさに神様!!!(語彙力不足)
今もなお最新話のタイトル「うん、好きだよ、朱葉君」の先生の台詞を反芻するだけで、心臓がとまってしまう~。あげはちゃんの答えとはちょっとずれてるけど最高の愛の言葉ですよね!
先生と生徒の恋愛にしては禁断のという感じがなくて、あかるく軽やかにたのしく読めるのも好きなところです。
この雰囲気は私が高校時代にはまった伝説的オンライン小説の学園ラブコメ『恋をおしえて』に通ずるものがあると、最近よく思う私。


『純真を歌え、トラヴィアータ』古宮九時 (感想



声楽の道を挫折した19歳の椿さんが、大学のアマチュアオペラサークルの歌声に心惹かれ、サークルの指揮者・黒田さんをはじめサークルの仲間たちと、ぎこちなく関わりあい、ゆっくり自分に向かい合ってゆく青春音楽ものストーリー。
読み終えた瞬間の心のふるえを昨日のように思いだせます、私。
ストーリー自体はシンプルながら、迷い苦しんだ末に椿が見出した音楽への愛情が胸を打つ、美しく深みのある、とても素敵な物語でした。
背景に光さす表紙イラストとタイトルがイメージぴったり。
彼女が挫折を乗り越えるまでの描写が、まさに真摯。
生真面目でストイックに努力を惜しまぬ椿さんと黒田氏の姿が作者さんの作品らしく、時に苦しくなってくるほどですが、尊い。
オペラサークルのほどよく楽しく音楽への愛がある雰囲気も素敵です。
黒田さんと椿さんのほんのり微糖な関係も美味しいです。椿ちゃんはちょっとまだ恋愛にさける余裕はなさげかな~。頑張れ黒田さん。
この作品はファンタジー要素なしで万人におススメ。
作者さんのMemoriae シリーズの方のおっかけも相変わらず続けています私。UMの同人誌を求めて一昨日冬コミに出かけてしまったお話も、またブログに書きます。


『Landreall』おがきちか 



色々なところで評判を聞きずっと気になっていた長編ファンタジー漫画。
竜と剣と歌姫、王子様とお姫様が出てくる、私の中の王道パターン異世界ファンタジーを地でいく漫画でした。しかも学園青春ものとしても美味しい。
とはいえヒーローのDXのめちゃくちゃ強いんだけどひょうひょうとゆるく構えてない感じ、ヒロインのイオンちゃんのお転婆で元気いっぱいで恋愛とはまだまだ縁遠いところ、型破りな部分も多く、あちこち王道を外してる部分が楽しい。
設定が入り組んでいて何気ない伏線がシリーズのずっと後になって鮮やかに回収されたり、細かい部分まで読みこむと本当に楽しい。
私はとにかく真っすぐで元気でとびきりかわいらしいイオンちゃんのファンで、大ファンで、彼女がいつか本当のロマンスめいた気持ちを抱くに到達するまで、読みたいな!!(すぐ近くに将来の相手がいるような気がしてしかたないんですが……少なくともお兄ちゃんはそういう風に思ってるみたいですよ←おせっかい)


『蘇我の娘の古事記』周防柳 (感想



大化の改新~壬申の乱辺りを舞台に、『古事記』作成に関わることになった盲目の美しい娘、渡来人の養い親、その息子。血肉を分けた争いを繰り広げる豪族たち、大王家の人々。彼らのものがたり。
荻原規子さんの『勾玉三部作』、氷室冴子さんの『銀の海 金の大地』、周辺の『古事記』ファンの私的には、とにかくたまらない物語でした。これらが好きな方は読んで損はないと思います!!
幼馴染二人の純愛とそれを見守るお父さんの姿に和み、時代は平和な家族の日常をいつまでも続けさせてくれず……。涙なしには読めないのですが、その先にコダマが作り上げたものが、尊い。
『壬申の乱』あたりを近江朝廷側から見ることはこれまであまりなかったので、その辺も新鮮で面白かったです。
物語の各章の間に語り口調の伝承が挟まれていて本編の展開にも少なからず重なり合うのも面白い。サホヒコサホヒメの物語、コノハナサクヤヒメ、ヤマトタケルの物語。全部好きです(涙)。


『とりかえ・ばや』さいとうちほ



さいとうちほさん版『とりかえばや物語』、今年ついに完結。
うるわしの艶めいた少女漫画でばん、ばん、と魅せられる場面がいくつもあって、素敵でしたねえ。うっとり。
女君の沙羅が幸せに愛する人と結ばれたのが何よりよかったです。
主上の色っぽさ格好良さと、決して無理強いはしないのだけどソフトに押しの強いところにどきどきし、なにより沙羅への深い海のような愛情に泣けました。
さいとうちほさん版とりかえばやは、コミカルさは控えめで、姉弟の両親が子どもたちのことを最後まで真摯に案じていたのが、印象的でした。


『海街Diary』吉田秋生



鎌倉を舞台に繰り広げられる姉妹たちの物語。これも今年で完結。
歴史があり緑が美しい鎌倉の街の描写とすず、三人の姉たちのそれぞれの成長と恋愛が丁寧に描かれていて、しみじみと味わい深い物語でした。周りの人々の人間ドラマも読ませる。人の業と優しさに涙が。
私は特に信金勤めの次女の吉乃さんがお気に入りで、彼女が次第に自分の仕事にやりがいを見だしてパンツスーツでさっそうと街を歩きまわって街の人々のため働き、不器用だけど誠実であたたかな男性との恋を実らせて、すごーく良かった!!
しらすトーストにアジフライ定食にコロッケサンド、日常の食べ物がどれも妙にツボを押してくれるというか、おいしそう!!


『小路花唄』麻生みこと



京都の靴職人椿さんのお仕事と恋の物語。
とはいえ椿さん本人は、今のところ恋よりなにより、靴作りが一番!という感じで、お客様に合う靴を作り上げている姿がいちばん生き生き輝いています。
周囲がむしろ混線しているかも。内田さーん、お願いだから、もっとしっかり頑張って~!!!
恋愛に関しては展開が読めないので毎回はらはらどきどきです。
私はとにかく内田さんと椿さんの関係性を愛しているのでなんとか上手くいってほしいのですが……。内田さんの涙にはきゅんときましたよね。


『ちどり亭にようこそ』十三湊 (3巻目の感想



同じく京都の街のお弁当屋さんの物語。これも今年で完結。
はんなりやさしく雅で、家庭料理を丁寧につきつめた花柚さんのおべんとうがふくふくとおいしそうで、読んでいると優しく癒される良きシリーズでした。
花柚さんと総一郎さんが無事に結婚できてとにかく本当に良かったです。花柚さんに悲しいお顔は似合わない。生真面目で不愛想で近寄りがたい総一郎さんの、無邪気な許嫁への分かりにくいラブも非常にときめく……。
学生バイトで主人公の彗太君の成長っぷりも見事で読んでいて嬉しかった。
たまごサンドイッチは今でもこのシリーズの三巻目の描写を思い浮かべつつ作っています、私。


『炎の神子様は大精霊ではございません』江本マシメサ (感想



江本マシメサさんの少女小説、今年で書籍版も完結。
紹介文の通り、最後まで愛と魔法ともふもふの物語でした。
結構しっかりした恋愛もの少女小説。
明るくて楽天家の魔導士エルフリーデと悲劇をしょって生きてきた生真面目な王子様アルフレートの二人の距離感が秀逸で、読んでいるとほこほこ幸せな気持ちになれました。アルフレート氏の愛の重さにときめく(笑)。
思っていたより壮大な展開になるラストでした。タイトルの意味はそういうことか!お義母様のキャラがお気に入り。
二巻目の番外編でプリンを幸せそうに頬張るエルフリーデと彼女の表情に照れてるアルフレートと見守るチュチュたちのイラストの場面が読み返すたび大好きで幸せです。


『かくりよの宿飯』シリーズ 友麻碧 (9巻目の感想



表紙から葵ちゃんと大旦那様の二人の仲睦まじい距離感と表情をしみじみ見返して目頭が熱くなる……。
今年ようやくやってきた怒涛の大旦那さまターン。
大旦那様と史郎お祖父ちゃん、葵ちゃんの過去エピソードが切なくていとおしさに満ちていて、胸に迫りました。
和風サンドイッチやおじいちゃんの思い出の中華お弁当など今回もおいしそうな葵ちゃんの手料理がいっぱい。ワクワクしてきます。
あとこの前の巻の春日のお話も大好き!!彼女とキヨさまの幼馴染カップルも素敵でした。


『花だより みをつくし料理帖』高田郁 (感想



『みをつくし料理帖』シリーズ数年越しの番外編集。
おかえりなさい!!澪ちゃん達に心からの言葉を捧げたくなる。読みはじめたらこのシリーズならではの懐かしく優しく凛とした文章に包み込まれて、この物語がやっぱり大好きで、胸がいっぱいになりました。
お料理はもちろん、この作品における男女の情の書かれ方が私はとても好きだと思いました。双方が大人で、相手を人として尊重しつつ大切にいつくしむ姿勢が、なんというか熱烈なロマンスではないのだけれど、奥ゆかしくてそれでいて想いの深さは伝わってきて、じわじわ優しい気持ちになれます。
乙緒さんと数馬氏の夫婦生活のひとこまは特に読めて良かったなあ。岡太夫のエピソードもなんだか心温もりました。
澪ちゃんと源斉先生の最終話はとても辛いお話ではあったのですが、それでもふたりで絶望的な状況を乗り切って、やはりいつもの源斉先生の穏やかで優しい愛情に、いっぱいに満たされました。
野江ちゃんたちも、種市さんりうさんたちも、みんなみんな、しあわせでありますよう。


『RDG 氷の靴 ガラスの靴』荻原規子 (感想



今だからこそ言うのですが、私、この番外編を読んではじめて『RDG』シリーズの物語が、心の底まですとーんと落ちてきた感じがするのです。
真響さんの目から見た、ふたりスケートをする泉水子ちゃんと深行君の場面がひどく印象的で、ふたりの覚悟と幸福感が思い返すごとに静かにひたひたと伝わってきて、私はようやくこのカップルの物語を、消化しきれたのだなと。
なんか難しいことを書いてしまいましたが、とにかくとってもとっても良い読書だった!のでした!!
賢くて美人でさばけていて泉水子ちゃんが大好きな真響さん、大人びていても彼女もまだ未熟な部分もあって、彼女と兄弟たちの葛藤と覚悟のお話が山のスケートリンクというなんというかロマンティックな場所で繰り広げられていて、私好みの素敵な巻でした。
今年は『紫の結び』から『つる花の結び』まで、荻原さん版源氏物語を読み切りましたし、荻原さん作品への自分の愛を改めて実感した年であったなと。思いました。自然描写や地の文の流れるような美しく読みやすい言葉遣いに浸りきる幸せ感。


今年は『かつくら』が休刊してしまったのが私的にはすごく痛かったな。と振り返って思います。読書のひとつの指針を失ってしまったというか。
でも仲の良いブログ書きの皆さまやTwitterのフォロワーさんたちの感想の共有など、新しい形での出会いもたくさんたくさんありました。この辺自分の読書スタイルにどう取り入れるのか、まだちょっと手探りだったりもするんですけどね。
現実世界の事情により十月の終わり~十二月半ばまで本当にしんどかったのですが、大好きな本を読んで心を助けられたりして、なんとか元気に年末を迎えられました。
そろそろ収集がつかなくなってくるのでここではこれ以上挙げませんが、いくつものオンライン小説や本の形の小説やまんがにも、いっぱい楽しませてもらい、がんばれました。
ありがたかったなあ。
また来年も、素敵な本との出会いがたくさんたくさんあるといいな。
それでは皆皆さま、良いお年を。

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