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『本好きの下剋上』第三部~第四部Ⅰ 香月 美夜 




『本好きの下剋上』シリーズ、またすごい勢いで第三部一気読みしてしまいました。
こんなに一冊一冊が分厚くて読むとそれなりにエネルギーを使うのですが、なんか、途中でやめられない~!!
とりあえず現時点で読んだ第四部の一巻目まで、ネタばれあり感想メモを追記に収納していきます。


この一週間くらいにそれぞれの記事に拍手くださった方々、どうもありがとうございました♪

『領主の養女 Ⅰ』
貴族の娘になったローゼマインですが、新しい家族は皆おおむねいいひとで、前巻のシリアスな展開に比べると、穏やかめな巻でした。
それでも貴族の常識と平民の常識があまりにずれているのが時折見えてきてすっごく怖いんですが……。
エルヴィーラお母様はいろいろな意味で非の打ち所がない完璧な貴婦人ですねえ。すごい。はじめはちょっと怖かったのですが、ちゃんと愛情深いお母様です。カルステッドお父様が頭が上がらない感じなのも納得。
お兄さんがたくさん増えましたね!私は一番下のコルネリウスお兄さんが好きかな。彼はローゼマインの護衛騎士としてこの先でもがっつり活躍してくれてうれしかったです。
あとジルヴェスター様とフロレンツィア様夫婦、ヴィルフリート兄様。新しい家族がまた増えました。
この巻では、イタリアンレストランと、フェルディナンドのフェシュピール演奏会が、印象に残りました。
フェルディナンドがコンソメスープをお気に入りというのは、なんか、納得しました。ポテトサラダもハンバーグもおいしいですよね。
あと演奏会はひたすら面白かったです。ふふふっ。女同士で盛り上がるのって楽しいし上下関係ないですよね。
エピローグのルッツ視点のマインの所作の美しさとか、下町の家族とちらりと無事を確認しあうのとか、あと隠し部屋での気の置けないやりとりとか、そういうのも印象に残りました。私はやっぱりルッツびいきです。

『領主の養女 Ⅱ』
プロローグのエーファさん視点のお話が心に染みました。
ハッセの孤児問題は、なかなかやっかい。
神官長に出された課題で、貴族の価値観とのあまりの違いに打ちのめされました。ひー、怖すぎ。
ルッツのあのひとことでローゼマインが救われたあの場面がとても好きです。ベンノさんとマルクさんの助言も心強い。彼女のそばに今でも彼らがいてくれている安心感。
あとフランがローゼマインのためにあそこまで怒ってくれたのも、なんだか、よかったです。
ヴィルフリートとローゼマインの一日交換生活は、ローゼマイン視点で読んでいる分にはなかなかおもしろかったです。
でもまあヴィルフリートくんも早い段階でこれじゃだめだと気付けて良かったですよね。
ジルヴェスター様の見通しの甘さにちょっとなんだかなあと思ったものの、先を読んでいくとまあ彼にも過去のトラウマや事情があったのだなと。
誰にも容赦のないフェルディナンド氏の酷評がすごくていっそ笑えました。
というか彼のスパルタでびしびしやられて今までなんとかついていっていたローゼマインは、やっぱりすごいんですよねえ。
貴族生活、彼女視点だとそんなにしんどさが前面に出てこないけれど(ご褒美があるからか)、やっぱり影での努力や気苦労は並大抵ではないと思う。
あとリヒャルダさん非常に頼もしくて好きです。

『領主の養女 Ⅲ』
ハッセの件の決着は、みんな頑張ったとはいえ、やはりシビア。貴族の価値観との違いにも打ちのめされる。
ギュンターお父さんとの交流でほっと心癒されました。
貴族の子供たちとの交流やお薬のファンタジーな素材採集、騎士たちとの交流、ローゼマインの貴族生活も世界が広がり豊かになってきました。
アンゲリカの騎士になった理由がなかなか意外で笑えました。みんなでチームを組んで現状打破を目指していてなかなか良い。ダームエル苦労性だな……。
神に祈りを!のイラストが出てきても私ももう噴出さなくなってきたので、いつのまにか順応しています。
ローゼマインとヴィルフリートは、このままこれくらいのいい関係でずっとやっていってほしいな……。と。
ランプレヒト兄様の、ヴィルフリートの側近視点、コルネリウスとローゼマインのお兄ちゃん視点、別の立場が程よくミックスされている番外編が、なかなか好きです。

『領主の養女 Ⅳ』
領主の養女としてこれまでおおむね周囲と良好な関係を築いてこられたマイン、ここにきて周囲にきな臭い動きが。
やはりマインが見つけた手紙はかなりの危険物でした。
ゲオルギーネ様、めっちゃ怖い……。ヴェローニカ様よりずっと一筋縄ではいかない感じがします。
フロレンツィア様視点からジルヴェスター様の心の弱い部分を垣間見ることができたのも、新鮮というか、そういうこともあったのか……。と。
ブリギッテとダームエルのほんのり良い雰囲気と、アンゲリカの魔剣エピソードに和みました。
イルクナーだと貴族と平民の距離がとても近くて、この世界でもこういう場所もあるんですねえ。
イルクナーに出張するルッツやギルたちのパートも面白かったです。ギルのローゼマイン様大好きっぷりに和む。

『領主の養女 Ⅴ』
完結巻はやはり危機的展開。
フェルディナンドのおかげでなんとか助かったローゼマインですが、いったん引っ込んだ真の敵の存在が不気味すぎる。こわいよー……。
というか「君の眠りを妨げる者は、私が排除する」とかなんとか、状況を考えると最高の殺し文句ですね。フェルディナンドがそこまでして守り抜く存在ってよっぽどですよね絶対。二年間も自分一人だけが築き上げた世界で守り抜いてきたんですもんね。かなりぐらっときました。
そしてボニファティウスおじいさまがまさかこんな孫娘大好きなひとだとは思っていませんでした。力に任せて突っ走ってゆくところが血のつながりはないはずなのにつながりを感じる(笑)。そしてアンゲリカを愛弟子にするところも納得。
お姉さまを慕い信仰すらしはじめたシャルロッテ姫は非常にかわいい。そしてヴィルフリートはまずいことをしてしまったけれど、彼の素直さ、根の明るさというか、そういうのは本当に得難いと思います。がんばれ!君はまだまだこれからだ。
ダームエルとブリギッテのふたり、この世界の身分差の恋はえげつないなー。やるせない。貴族カテゴリのふたりでこれですもんねえ。
ベンノさん、ルッツ、トゥーリ、みんなそれぞれの立ち位置で真摯に頑張っていて、泣ける。
髪を上げたベンノさんのイラストが非常に格好良かったです。フリッツも誠実で優秀そう。きらりと光りました。あの隠し部屋、確かに懸念事項ですね。ベンノさんはそういうところ本当に頭が回ってすごいです。
トゥーリが本当にマインの高みを目指そうと頑張り始めていて、その姿もとても尊いです。
あとルッツ視点のエピローグがやはりとても好きでした。立ち位置が遠くなっても、ルッツにとってあの家は「マインの家」であり続けているのだなあと。そして家族がうまくいっているようでなにより。
しかしラルフの恋もなんかあまりうまくいきそうな感じがしない……。
フラン視点の番外編も、心に染み入りました。神官長仕込みの淡々と優秀な側仕えですが、特に本人がいない場でのローゼマインを慕う思いがほんのりもれてくるあたりが、なんだかきゅんときます。
ローゼマインのためにひたすら本を作り続けるギルも健気で打たれました。
せめてエラとフーゴが幸せに結ばれてほっとしました。

『貴族院の自称図書委員 Ⅰ』
今度は一気にファンタジー学園ものに!こういうのもたのしいですね!!
二年間のブランクで浦島太郎状態になっているローゼマインが、ちょっと切なかった。ギル君本当に成長したな……。
側仕えが一気に増えて少々混乱しつつも、皆優秀そうで将来が楽しみだなと思いました。
ブリュンヒルデとリーゼレータ、イラストがイメージそのものでかわいらしさと賢さがにじみ出ていて好もしい。
図書館にわき目も降らず突っ走りほかのことが見えていないローゼマインにハラハラしつつも、でも私も似たような人間なので気持ちはわかる(苦笑)。特にフィリーネちゃんにしわ寄せがいかないことを祈る。
ヴィルフリートが二年の間に、ときには暴走するローゼマインのサポートやストッパー的な役割もできるまでに成長していたことに、しみじみしてしまいました。だいぶお兄ちゃんになってきた。
周囲が激変して思惑がぐるぐるうずまいている中で、アンゲリカの相変わらずさとなんだかんだ周囲に愛されている姿が癒しでした。本人が全く気にしてないところがいいですね。あとローゼマインをたしなめられるリヒャルダがさすが。
うさぎさんたちが表紙イラストからめちゃくちゃかわいらしかったです!!
シュタープの場面は非常にファンタジー。
この世界でのエーレンフェストの立ち位置を、はじめておおまかに理解できました。王族という存在もあるのか。
とりあえずヴィルフリートが招待されたお茶会、大丈夫かしら。

実はふぁんぶっくも取り寄せて読んでみまして、ベンノさんの婚約者リーゼさんの裏設定エピソードに非常に深々と納得しました。

このままいくと、ローゼマインは結婚するとしたらやはりフェルディナンド氏なのだろうか。魔力的には?それしかない組み合わせに思える。現時点では。
あー、でもなんだか正直やっぱり複雑だな。


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カテゴリ: ファンタジー(西洋風)

タグ: 香月美夜 

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