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『ビロウな話で恐縮です日記』三浦 しをん 

ビロウな話で恐縮です日記ビロウな話で恐縮です日記
(2009/01/22)
三浦 しをん

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三浦しをんさんのエッセイ、6冊目読了。
音大生の恋から『風林火山』、入浴剤から宅配ピザまで…

現在出ているしをんさんのエッセイの、多分最新版です。
今までのエッセイとは違い、ブログに書かれていた日記が集められていて、そこにご本人による脚注が付けられています。

ついに新刊(しかも文庫ではない)を、古本屋ではなく普通の書店で(この日)購入してしまいました。
だってだって、できるだけ最新の世の中を、しをんさん視点で読んでみたかったんですよ。
もっとも常日頃テレビから遠ざかっている私は、『風林火山』と『天地人』を最初、混同していましたが…自分好みそうだなーとか思いつつも、『篤姫』も見てなかったですし(汗)。

ブログ形式なので、文章の長さ、タイトルなんかは自由自在といった感じでした。脚注があるので読むのに時間がかかりましたが、そんなことは気にならず、面白かったです。

「こんな夢を見た。」がタイトルの記事が、不定期にシリーズとして出てくるんですけど、「これ、ぴったり十話あったら面白いな~」と、わくわくしながら読み進めていきました。
だって、「こんな夢を見た」という書き出しで始まる連作短編といえば、夏目漱石『夢十夜』でしょう?
…そうしたら、しをんさんの「こんな夢を見た。」シリーズは、最終的に十四話ありました。ちょっと残念。

今回面白かったのは、まず「人間四角」。
BL漫画を「忘れてますよ!」とふりかざして追ってきた若いサラリーマンに動揺し、その後、初老の男性に持っていた風呂敷をほめられたのに「あ、この泥棒みたいな…」と自分で口走っているしをんさん。この一連の出来事における彼女の心情の動きが、もう手に取るように理解できて、笑いこけました…

次は、「滋賀の苦しみ」。
関西地方の天気予報って、「京都晴れ 大阪晴れ “琵琶湖晴れ”」なんですか?本当に?それはかなり嫌でしょうね…ブラックバス向けの天気予報かと、滋賀県出身の方は怒ってらしたようです。
滋賀県は私が住む三重県のお隣で、国道一号線でつながっています。うーん、信楽焼とか、彦根城とか、比叡山とか、近江牛とか…琵琶湖だけではないですよ!琵琶湖も素敵ですけど。

「男性作家が書く女性キャラ、女性作家が書く男性キャラは、だいたいにおいてドリームである」
北村薫さんの『円紫さんと私』シリーズと、加納朋子さんの『ななつのこ』シリーズの違いみたいなものでしょうか?私はこの2作品を、タイムリーに「文学部1年生」時代に読みましたが、北村さんの「私」よりも、加納さんの駒子ちゃんの方が身近に感じられましたからね。

「漫画の新文法」これは思わずうなずいてしまいました。
しをんさんが指摘されている新種のコマ割、とっさに具体例を思いつきませんが、確かにありますね。これは読みにくい。私の読解力が悪いんだと思っていましたが、同じことを感じておられる方がいらっしゃって安心しました。

「結婚式に行く」に出てくる水族館は、もしかして鳥羽水族館かな…?二見シーパラダイスとか志摩マリンランドとかもあるけれど。(どれも三重県にある水族館です。)
おじさまの会話もなんだか三重弁っぽかったですし。

後は、夢の中で猫と真剣に恋愛しているしをんさんが、おかしくも可愛らしかったです。
しをんさん、書こうと思えば正統派少女小説だって書けますね、きっと。

けれども私、まさか「エッセイ」というジャンルにこんなに夢中になるとは思わなかったなあ。
しをんさん、恐るべし。

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カテゴリ: エッセイ

テーマ: エッセイ - ジャンル: 本・雑誌

タグ: 三浦しをん 

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