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『シャーレンブレン物語~ はじまりの約束 ~』柚木 空 

シャーレンブレン物語 はじまりの約束 (ルルル文庫)シャーレンブレン物語 はじまりの約束 (ルルル文庫)
(2010/02/26)
柚木 空鳴海 ゆき

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シャーレンブレン物語シリーズ、完結編です。
途中から新刊を追いかけて読んでいたシリーズですが、いやー、良かったです。

まずは、柚木空さんのブログに書かれていたことに、私もとっても同感しました。
表紙も幸せたっぷりで良いですが、本を開くとあらわれるカラーピンナップが、すごーく素敵。大好きです!
特にミナワの私服、なんて可愛いんだ…今だから白状しますが、実際に読みはじめる前の私は、医術衣を着ていたミナワが女の子なのか男の子なのか、よく分かっていなかったですからね(汗)。
でもユリウスと微笑み合いつつも、姿勢がぴーんとして前を向いているところなんかは、やっぱりミナワらしいかな。
鳴海ゆきさん、ナイスです。

内容について。
(ネタばれです。まあ表紙とかである程度は内容が推測できる気もしますが、一応。)

エスメラータが大活躍!嬉しいですねー。格好良い女の子は大好きです。
レリアがころっと落ちてしまったのも、驚きましたが、なんだか納得ですよ。
後、フォルティシアの決闘宣言にもびっくりしました。でも一層彼女が好きになりました。公爵令嬢なのに、ミナワをちゃんと対等な「友達」と見ていて、それでいてお嬢様の誇りを駆使して、ミナワの味方をしてくれているのですから。

マリエルさんの暗躍も光っていました。この人すごーく怖いけれど、…善人の一面も、確かに持っているのかなあ。でなければ、あんなに人から慕われませんよね。いや、ラストはやっぱり怖すぎる印象を残して去って行きましたが。
イーゴウも存在自体が怖い…(笑)。

詩人の正体、そういうことだったのか…という感じでした。番外編のあれがつながってくるとは思っていなかったです。
どんなに立場が浮き沈みしようとも、常に笑顔なのが不気味でしかたない。でもその笑顔がかなしい人ですね。
彼にきちんと向かい合ったライオネル陛下に、拍手を送りたいです。

ユリウス、そして彼のそばにいるミナワやアレクシオ達が一緒に選択した道のりというか未来には、感慨深いものがありました。
そうか、このシリーズが「癒し姫の物語」ではなく「シャーレンブレン物語」という名前なのは、「奇跡の力で人を癒す国の物語」ではなくって、「ちっぽけな人々自身の力で、人を癒す道を歩み選び取った、とある国の物語」だから、ということなのかな。
査問会のユリウスは立派でした。うんうん。ソーニさんが発言したのは意外でしたが、読み返してみれば、彼の言葉もやっぱり良かったなと思いましたよ。

立派といえば、マーヴ村や詩人との対決シーンでのミナワの活躍も、やっぱり立派でした!
彼女の頑張りと信念は、前の感想にも書いたけれど、本当に読んでいて気持ちいいなあ。
ミナワの、彼女自身の努力の末に得たこの手こそが「癒しの手」であるとユリウスが言うところが、感動的でした。

で、ユリウスとミナワの、長年の絆と互いへの想いにも、決着がついたようです。
結局、最終巻でもそんなにラブラブしていたわけでもなかったのですが、彼らなりには十分なラブラブシーン、ちゃんとありましたし、ラスト近くでミナワにいつになく真摯な言葉を告げるユリウスにはちょっと感動しましたし、一番ラストでは幸せがちゃんと伝わってきましたし、満足です。
かえってこのふたりの場合、これ以上書かれていたとしたら、今まで語られてきた温かく優しい絆が、何か損なわれてしまったんじゃないかという気がしますね。匙加減が良かったです。

でもねー…実を言うと、私的にはこのシリーズ、まだ読み足りない部分があるのですよ。
一番読み足りないのは、アレクシオとエスメラータのその後!これは絶対読みたいんですけれど!(笑)
エスメラータの乙女な夢はかなったのかどうか、本当に気になります。
後は、ユリウスの両親のお話とか、アレクシオのお兄さんたちのお話とか、ジーナさんの誓約のお話とか、ミナワのお医者さんライフとか、ミナワの両親のお話とかも読みたい。
番外編…もうすでに1巻出ているけれど、また出ないかなあ。

何だか完結してしまったのが寂しいな。素敵な物語をありがとうございました。
柚木空さん、新人作家さんらしいですが、大好きな作家さんになりました。新しい作品も楽しみです。(そしてできれば番外編を…)


昨日「イメージが結ぶ100の言葉と100の本(その2)」の記事に(2回)拍手下さった方、どうもありがとうございました♪


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カテゴリ: ルルル文庫

テーマ: 少女小説 - ジャンル: 小説・文学

タグ: 柚木空 

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