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『夏のかけら 』天乃 忍 

夏のかけら (花とゆめコミックス)夏のかけら (花とゆめコミックス)
(2010/03/05)
天乃 忍

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切ない夏の恋の思い出を描いた表題作を始め、全5編のお話がおさめられている、短編集。

天乃忍さん、記事に書いていませんでしたが、前作『片恋トライアングル』も読んでいました。
今回は短編集でしたが、何というか、うん。良かったです。

この漫画、私のなかのイメージは、「冬の日差し」。(←タイトルと逆ですが…。)
大地を焦がすような力強さはないのだけれど、ただあるだけで、いとおしくて恋しいような思いを抱かせる、繊細で優しいぬくもり。
登場人物たちのふとした表情やモノローグなどに、実に味わい深いものが多くて、丁寧に読み返しました。

「夏のかけら」
夏休み、田舎の親戚、麦わら帽子にワンピースの可愛い女の子…何だか私がずーっと昔、あこがれて小説にしたくて挫折した設定そのままです(笑)。これってやっぱり、女の子の夢のシチュエーションなのかなあ。二重に懐かしい。
美雪ちゃんの、円君の病室を見上げている表情がすごく好き。
ストーリーは、まあ王道なのかもしれませんが…感情移入してしまって、切なくてたまらなくなりました。ラストまで全部美しい(涙)。

「雪のかけら」
雪の描かれ方がもう美しくて切なくって。菊池さんと遠野君の想いも切ないです。
私、片思いのお話は実はそれほど好きではないのですが、このお話は良かったです。
何だか緑川ゆきさんの短編「ひび、深く」を思い出しました。(ちなみにこの短編をたまたま本屋さんで立ち読みしたのが、緑川さんと私の出会いでした。)

「恋のかけら」
私、このお話が一番好きですね。
ハッピーエンドですし、何より近藤君と岡田君のコンビが最高(笑)。どちらも本当に、愛すべきキャラクターです。
紺野さんも、ほわほわして可愛い。「きれい」とか「上手い」とかだけでなくって、近藤君の「あったかい」に気付けた彼女は、素敵だなあ。こんな恋には憧れます。
近藤君のお祖母さまの教えも良いです。
人ごみの中から見つけ出せたシーンもね。

「春待ち草紙」
「全ての人間が全てを口にできていたなら~」というざしきわらしさんの台詞が大好きです。
私自身も、こういう人間なのかもしれない。

「秋色君色」
花冠…!(←大好き)
表題作にも言えることですが、おさげ髪の女の子ってやっぱり何だか可愛いなあ。『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』のクリスもおさげですしね(笑)。


まあどのお話も、作風とか似ているのは確かなんですが、それぞれにとっても楽しめました。かえってこれだけそろっていても、飽きもせずに楽しめるということが、すごいことなのかもしれない…と思いました。
この作者さんの短編、もっと読みたくなってきました!



昨日「かぼちゃあんパン&きんぴらパン」「『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』再々読」の記事にそれぞれ拍手下さった方、どうもありがとうございました♪
コメントも下さった方、本当にありがとうございました!お返事は追記に。
コメント欄へのコメントもいただけて嬉しいです!そちらへの返信、少々お待ち下さいませ。

>しまさん
嬉しいことをおっしゃっていただき、どうもありがとうございます!
きんぴらごぼうとパン、結構相性良いと思いますよ。パンの先生の中にも、この取り合わせを推奨している方がいます。
私もごま油でいためているときの香り、大好きです。日本人でよかったーとか(笑)。
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カテゴリ: 漫画・白泉社

テーマ: 少女漫画 - ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 天乃忍 

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