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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『横柄巫女と宰相陛下』シリーズ 1巻~3巻 鮎川 はぎの 

不器用な言葉遣いのため「横柄」だと誤解されている巫女見習いの少女・ノトが、神殿を訪れていたシリウス王国の宰相「陛下」と呼ばれるほど優秀な青年・カノンと、偶然に共に陰謀に巻き込まれて…あれこれのお話が、シリーズ第1作目。それ以降も、ノトとカノンを中心とした物語が、何冊か出されているようです。
とりあえず第3巻目まで読んだので、そこまでの感想を簡単に。(ちょっとだけネタばれかもしれません。)

『横柄巫女と宰相陛下』

横柄巫女と宰相陛下 (ルルル文庫)横柄巫女と宰相陛下 (ルルル文庫)
(2009/04)
鮎川 はぎの

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「ノト語」のあまりなつっけんどんさと、そんなノトの内心とにギャップがありすぎて誤解されていく様子が、読んでいて痛々しかったです。私もたいがい口下手で、余計なことを言ってしまったり言葉が足りなかったり…ばっかりな人間なので。さすがにノトほどひどくはありませんが。
そんなノトの横柄な言葉にも、カノンは誤解はするものの、決して怒りださない。彼は誇り高い王族育ちのはずなのに、この時点でもはやすごいです。
そして、次第にノトに理解を示し、彼女の意図を汲み取ろうと努力していくカノン。良い人です…

突然あらわれた「犬」ですが、うさんくささ全開で、でもノト大好きなフェミニストなおじさまで、良い感じに和みました。外見的には、榎木洋子さんの『影の王国』に登場したクロガイ族をなんとなく思い出しました。

友達思いのサナが好きだったので、ラストでノトとは別な道を歩んでいくことになったときには、ちょっと寂しかったです。これからの展開で再登場しないかなあ。

世界観や神殿のしくみとかは、初読時にはなかなか難しく、ちょっと理解できないままに読んでいました(汗)。

『ノト、王宮へ行く!』

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(2009/09/01)
鮎川 はぎの

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前から思っていましたが、ルルル文庫のはじめについている「登場人物紹介」って、ストーリーを追っていく際に役に立つことは確かですが、時に短所でもありますよね…

カノンのノトに対するさらりとしたナチュラルな優しさに、かなりときめきましたよ。

気を許したアリシアの真実を知っても、自分自身がどん底にいた経験を持つだけに彼女の立場も分かるから、ああいう態度をとったノトが、何だか良かったです。アリシアがノトに献身的に尽くしていたあの態度も、すべてが演技ではなかったんだよね。多分。
マゼル、まあ馬鹿な人なんですけれど(笑)、ある意味本当に善良な騎士さまではあって、少なくとも私は好きです。エリオより良い人間なのは確かだと思います。

後、リリィ様が思いもかけずにノトを助けるポジションに立っていて、驚きました。てっきり、今回もノトをいじめる役なのかと思っていたので…

『王宮は秘密だらけ!』

横柄巫女と宰相陛下 王宮は秘密だらけ! (ルルル文庫)横柄巫女と宰相陛下 王宮は秘密だらけ! (ルルル文庫)
(2009/10/30)
鮎川 はぎの

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前巻以上に、ノトとカノンにきゅんきゅんしました(笑)。
41頁~42頁の会話とか、神話劇での台詞の愛の込め方が全然違うらしいのとか(しかも自覚なし)、ラスト近くのシーンとか…良いなあ、本当に。

ローロとスライ、アロルトのそれぞれの想いは、優しくてあたたかくて、あんな結末だっただけにせつない余韻が残りました。

カノンの母親、ルーシェリア様…なるほどねえ…(ため息)。でもカノンがノトをみるまなざしに込めた思いに気付いたのは、やっぱり母であるがゆえか。
去っていくルーシェリア様、最後まで感情をあらわにせず冷静だったカノン、そして涙を流したノト…印象深いシーンでした。

どうでも良いですが、3姉妹を1人の娘と勘違いして結婚の申し込みをしてしまい、3人ともを妻に迎えることになった…という自分の先祖(つまり犬)の神話の情けなさにげんなりしているカノンが、とってもおかしかったです。カノンだったら絶対にありえないだろうな(笑)。
(でも実は、シリウスこと犬は、きちんと自分の3人の妻の性格を把握していましたよね。やっぱりフェミニストだ。)

キルテが今後のお話にどうからんでくるのか、気になって仕方ありません。
オディルの想い人(?)も、気になるなあ。

このシリーズのイラスト、表紙や登場人物紹介を見ていただけのころは正直苦手だったのですが、中身のイラストはそこまで苦手ではなかったかもしれません。だんだん目になじんできたのかも。ノトやカノンの表情も優しくなってきたような感じがするし。
何というか、憎まれ役の女性の描かれ方がかなりお上手。本文に書かれている以上にすごみを表現しているような気がします。
リリィ様しかり、ルーシェリア様しかり、ユリアしかり…特にユリアのイラストが、必要以上に怖いよ(笑)。

カノンとノトのときめき度がだんだん上がっていくのが、愛おしいシリーズでした。続きも読みますよ。


昨日「国産強力粉と最強力粉の比較レッスン」の記事に(2回)拍手下さった方、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: ルルル文庫

テーマ: 少女小説 - ジャンル: 小説・文学

タグ: 鮎川はぎの 

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