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『LOVE SO LIFE』シリーズ こうち 楓 

LOVE SO LIFE 1 (花とゆめCOMICS)LOVE SO LIFE 1 (花とゆめCOMICS)
(2009/05/19)
こうち 楓

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身寄りがなく施設で暮らす女子高生・詩春ちゃん。彼女は訳あって、保育所でお世話していた双子・葵君&茜ちゃんと、その叔父さんの人気アナウンサー・松永さんのお家へ、ベビーシッターとして赴くことになって…以降の、人々の触れ合いのあれこれが描かれている漫画。
現在4巻目までシリーズが出ています。

古本屋さんで1~3巻目を切れ切れに入手して読んで、タイミング等の問題で感想としては書いていなかったのですが、先日最新刊を入手して読んでみたら、あらためて作品の良さを実感し、既刊も読み返してしまいました。
1巻目と4巻目のあるシーンを、何気なく読んでいたら、急にほろっと涙が出てきました…不思議だな、特に「泣ける」という感じのシーンではなかったような気がするのですが。

女子高校生のヒロインと、若手アナウンサーのヒーローのお話で、あらすじとか設定だけ読んでいるとどうだろう…という感じも正直するんですが、この作品は、そんなこと全然気になりません。
詩春ちゃんは本当に可愛くって、子どもの世話が抜群にうまい良い子だし、一方の松永さんは、実にさわやかで格好良くて素敵な人ですが、基本的に真面目で責任感の強い、苦労性。

真面目な人同士だからか、次第にお互いに大切な存在になっていっても、お互いへの想いは、現時点ではまだ、ほんのりと漂っている程度。こういう関係、私すごく好きだなあ。

「私の 家族とも友達とも恋人とも違うけど とてもとても 大切な人」
…2巻目の第6話のこのモノローグ、素敵ですねえ。
個人的に、もっと仲が進展することを応援したくなります。
3巻目のラストは、かなりときめきました(笑)。

詩春ちゃんと松永さんだけでなく、何といっても、双子ちゃんたちが本当に良い!可愛らしい!
元気いっぱいでちっちゃい子なので、世話が焼けるのはそうなんですけれど(もっとも私は子育てなんてしたことがないので、実際のところは分かりませんが…)、幼い気持ちのゆれや行動の端々が、本当に可愛くていとおしいし、何よりふたりとも、「詩春ちゃん大好きー!」なのがあふれんばかりに伝わってくるのが、最高です。
表情も服装も、もう可愛らしすぎてどうしよう…みたいな程のレベルです(笑)。
双子ちゃんでも、葵君と茜ちゃん、ちゃんとそれぞれに個性が感じられるのも良いですね。

何気ない会話や表情に、はっとするほど印象深いものが多かったり。
詩春ちゃんが普段は笑顔のなかにかくしている、幼くして家族を亡くした心の傷が垣間見えるたびに、ぐっときたり。(詩春ちゃんが時折見せる横顔のシーンは、切ない感情が伝わってきてとても良いです。)
幼いころの私自身もこだわりを持っていたり大好きだったりした、年中行事やお天気、家族とのイベントにまつわる思いが、自然と思い返されてきて、こちらまで懐かしくあったかい気分にひたれたり。

詩春ちゃんの親友の梨生ちゃんが、これまたとても良い子で大好きです。
かわいそうな子だから同情しているのとは違って、本当に、「中村詩春」という女の子ひとりをまるごと大好きで、大切で、ときに守ってあげているんだなーというのがよく伝わってきて、ああ、お友達って良いな…とじんわりします。

…うーん、色々書いてきたのですが、この作品を読む際には、あんまり理屈とか難しいこととか考えないで、ただ心が感じるままに味わう方が良い気がします。
疲れて何もしたくない気分のときには、詩春ちゃんや双子ちゃんの笑顔をただ眺めているだけで、ほんのり癒されてしまいます。

不幸を嘆くことなく笑顔で暮らしているつつましい女の子、年上で大人の苦労性の男の人、ほのかに香る程度のロマンス…そういう視点から見てみると、この作品、川原泉さんの漫画に似ているのかな、もしかすると。カーラ教授の作品は基本的に短編が多いし、ストーリーのつくりとか違うとは思いますけれど。

詩春ちゃんたちの今後、気になります。多分、シリーズはまだ続きますよね?
たとえ将来がどんなかたちであっても、みんな今の松永家のように、幸せに笑っていられる場所にい続けてほしいと思います。
(もちろん私的には、こんなにお似合いのふたりには、ぜひ進展があってほしいですけれど。笑。)

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カテゴリ: 漫画・白泉社

テーマ: 少女漫画 - ジャンル: アニメ・コミック

タグ: こうち楓 

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