Admin   *   New entry   *   Up load   *   All archives

ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『身代わり伯爵の花嫁修業 I 消えた結婚契約書』清家 未森 

身代わり伯爵の花嫁修業  I 消えた結婚契約書 (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵の花嫁修業 I 消えた結婚契約書 (角川ビーンズ文庫)
(2010/06/01)
清家 未森

商品詳細を見る


『身代わり伯爵』シリーズ、新章・花嫁修業編がスタートしました。
シアランの大公となったリヒャルトとついに婚約したミレーユ、お妃様修行の一環として、消えた結婚契約書の行方を捜すことになって…みたいな筋のお話でした。

前回の『身代わり伯爵の誓約』で、これ以上ないほどに上手くお話がまとまって終わっていたので、新章って言ったってどうなるんだろう…みたいに、他の皆さま方同様に少々疑問視していたのですが、心配はいらなかったです。
予想以上に面白くて、良かったです!

シリーズのはじめの方とはもはや別人のように、さわやかに(あくまでもさわやかに)ミレーユとラブラブなひとときを過ごしまくっているリヒャルト、読んでいて最高でした。あんなに鈍いミレーユですら、彼の言動にたじろいでいる…そりゃそうだよねえ。
「これぞ少女小説!」的な正統派なラブラブを、ここまで徹底的に面白く読ませてもらうと、私までものすごく幸せな気分に浸れるので、嬉しいな。

生まれは高貴でも下町育ちのミレーユのお妃修行、一体どうなることやら…と思っていましたが、私が予想していたよりも、彼女は良い大公妃になれるんじゃないかな、と今回思いました。
太后殿下への受け答えとか、きちんと自分で考えて、しっかりお話できているし。リヒャルトと自分の立場とか、理解して行動しているし。
「早くあなたに追いつきたいんです」…云々の台詞には、ちょっと感動しました。

後、リヒャルトの両親のお墓参りのシーンも、ミレーユのあいさつに思わずうるっときました。
何て素敵な心根を持っている女の子なんだ、ミレーユ…
あそこで抱き寄せてしまったリヒャルトの気持ちが、とっても良く分かりました。

イラスト、今までになく華やかな衣装に身を包んでいるリヒャルトとミレーユが拝めて、ちょっと新鮮な気分になりました。ふたりとも、意外に(失礼…)しっくり似合いますね。
膝枕しているシーンは、表情も素敵でした。

笑ってしまったシーンも、数知れず。
「若君の御ために」3人全く別方面に必要以上なほどの行動につっぱしるロジオンたち兄妹もいちいち面白いし、エドゥアルド様の妨害工作もあれだし、フレッドも、やっぱりというか、輝きまくっている(笑)。
でも私的に一番面白かったのは、言葉のあやとかではなくって、本当に本物の塩をなめていた、ジャック団長。
それに輪をかけておかしかったのは、あそこで塩を携帯していた、イゼルス。
な、なんでお塩なんか持っているの?(笑)

キリルの真意やら、ラストでちらりと登場してきた令嬢やら、色々と気になることもでてきました。

あ、そうそう、セシリア様のお話も出てきて、すごく良かったです!
前回のお話を読んでいて私、「あれ、セシリア様は、結局アルテマリスにいるんだよね…今後はどうなるの…?」と、ちょっと心配だったので。
彼女の未来の幸福も、願いたいです。

最後にひとつ、どうでも良いつぶやきを。
このシリーズ、私が個人的に非常に残念なのは、せっかく「ミレーユ…パン屋の娘」という設定があるのに、美味しそうなパンがほとんど出てこないこと(笑)。
せめて、イゼルスが言っていた「リゼランド風のパン」の、形状だけでも知りたかったなあ。
…パンの話題がなくっても、十二分に面白いお話なので、まあ良いんですけれどね。
(はっ、そういえば、パン作りにお塩は欠かせない材料だ…全然関係ないか。)

続きも楽しみです。
私も明日、多分パン作ります。お塩もお砂糖もいれます。

関連記事

カテゴリ: ビーンズ文庫

テーマ: 少女小説 - ジャンル: 小説・文学

タグ: 清家未森 

この記事に対するコメント

コメントの投稿
Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://hananomi691.blog10.fc2.com/tb.php/515-26ac1a3c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)