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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『黄昏色の詠使いⅤⅥ―全ての歌を夢見る子供たち&そしてシャオの福音来たり』細音 啓 

『黄昏色の詠使い』シリーズ、まだ続きます。

『全ての歌を夢見る子供たち』

全ての歌を夢見る子供たち―黄昏色の詠使い〈5〉 (富士見ファンタジア文庫)全ての歌を夢見る子供たち―黄昏色の詠使い〈5〉 (富士見ファンタジア文庫)
(2008/02/20)
細音 啓

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「EpisodeⅠ」のクライマックスということで。
この巻では、なんといってもやっぱり、ラスティハイトとの最終対決シーンでの、ネイトとクルーエルがふたり一緒に詠うシーンが、本当にすごかったです。
相変わらずセラフェノ音語は理解できないのですが…それでも、添えられている日本語のフレーズや単語の字面(ときどきなんとなく理解できる音が混じっている)を味わっているだけで、あふれるばかりの想い、いつくしみ…そのようなものが、しみじみと心に染みわたりました。
ふたり別の詠をうたっているのに、ここまできれいに重なり合うって、すごいですね!
理屈抜きで、ふたりの相性がこれ以上ないほどに最高だというのが、納得できる感じでした。

「だいじょうぶ、わたしも一緒にいてあげる、一緒に詠んであげるよ」
クルーエルが、元気に目覚めてくれて、本当に良かった…良かったね、ネイト。君の頑張りのおかげだよ。

「おはようございます、クルーエルさん」のシーンも、上手く言えませんが、本当に良かった。

ミシュダルの明かされた本心は、驚くほどに、切なく悲しいものでした。
失ってしまったレインを今なお心からいとおしんでいることが、節々から伝わってきました。
最後の「礼を言う、あやうくレインに嫌われるところだった」には、それまでの恨みつらみが飛んでいってしまう程に、きゅんときてしまいました…(笑)。

ラスティハイトに立ち向かってそれぞれ全力で戦っていた主メンバーも、皆さん格好良かったです。
絶望的な状況でも、大切な人を守るために決してあきらめない姿勢が、読んでいて胸を打ちました。

夜色飛びトカゲさん、ものすごく位の高い存在のはずなのに、登場すると妙に和むのはなぜだろう…?

『そしてシャオの福音来たり』

黄昏色の詠使いVI  そしてシャオの福音来たり (富士見ファンタジア文庫)黄昏色の詠使いVI そしてシャオの福音来たり (富士見ファンタジア文庫)
(2008/04/19)
細音 啓

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短編集みたいな感じでした。
前半のいくつかは特に、本編と、雰囲気が全然違う…トレミア・アカデミーって、色々とすごいなあ。

「赤奏 あなたに贈る小さな黒歌」
姉弟と恋人の間でゆらゆら揺れているような、クルーエルとネイトのふたりの関係に、素直にとってもときめきました。口絵と同時に味わうと、より素敵でした。

「緑奏 探せ、そいつはあたしのだ!」
このお話以下のいくつかは、ひたすらコメディでした。クラスメイトも先生たちも、個性的すぎて笑えました。
クルーエルとネイトは、このメンツの中では常識人ですね。クラス委員、お疲れ様…
特に、普段はおしとやかなエンネ先生の裏の顔が面白かったです。詩集に一体何書いていたんだろう…。クルーエルへの個別指導が裏目に出ている熱血教師なゼッセル先生も面白かった。

「黄奏 走れ、そいつはあたしのだ!」
徒競争大会そのものは、これもひたすらコメディ。何も考えずに笑えました。
それはさておき(?)、私的に、ラストシーンでほのぼのしているネイトとクルーエルが大好きです。この短編集の中で一番好きかも。ネイトにとっての一番のご褒美は、クルーエルの照れくさそうな微笑みだったんだろうな。

「虹奏 また会う日までの夜想曲」
いちいち素直じゃないイブマリーが、可愛いな…彼女の反応にいちいち翻弄されている若かりし日のカインツも、何だか可愛い。
以前に出てきたネイトとクルーエルのエピソードと、やりとりが対応しているのかな?

ラストの短編ふたつは、この時点ではまだ謎ばかりといった感じでした。
7巻目から、新章スタートということで。

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カテゴリ: ファンタジー(西洋風)

テーマ: ライトノベル - ジャンル: 小説・文学

タグ: 細音啓 

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