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『夏目友人帳 第1巻』緑川 ゆき 

夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))
(2005/10/05)
緑川 ゆき

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妖怪が見える体質であるがゆえに孤独に生きてきた少年・夏目。彼は祖母・レイコが遺した妖怪たちとの契約書「友人帳」を手にして以来、妖怪たちから追われる羽目に。用心棒・ニャンコ先生と共に、妖怪たちに名前を返していくことになった夏目は、様々な事情や心情をかかえた妖怪たちと出会い、関わっていくことに…

アニメ化もされた大人気作品であるらしい『夏目友人帳』、私もようやく読み始めました。
私、緑川ゆきさんの漫画は、このシリーズ以外の作品はすべて読んだことがあります。派手さがなくどちらかと言えば地味な感じなのだけれど、雰囲気が独特で、切なさや優しさを静かに内包していて、不思議に惹きつけられる漫画だなあ…と思ってきました。
この『夏目友人帳』にもやはり、同じ空気みたいなものを感じました。
これだけ人気が出た作品なだけあって、やはり、他の作品よりもストレートに読みやすかった気がします。それでいて緑川さん独特の良さがまったく損なわれていない、むしろより深められている気さえするのが、すごいなあ。

最初は、こんなに人気がある作品なんだから、私が感想書くまでもないよなあ…とか思っていましたが、読みこんでいく毎に、自分の思いを何かしら言葉にしたくてたまらなくなってきたので、ブログの感想も、書いていこうかと思います。
もうすでに、数え切れないほどのたくさんの方が素敵な感想を書いていらっしゃるでしょうから、私は、心にとりわけ強く感じたこと中心に、ごく簡単なものだけ書いていこうかな。
(とか言って、書いている内に、いつものようにどんどん長くなっていく気もしますが…)

以下、各話ごとに感想を。

第一話 ニャンコ先生、登場!
名前を返すシーンで垣間見えた、妖とレイコさんの過去の出会いとひとときの関係が、すごく好きです。妖怪を子分にしてしまうレイコさんはなんだか格好良いし(笑)、人に馴染めないレイコさんを気遣い、名前を呼ばれるのをずうっと待っていたひしがきの姿には、切なくもじーんときました。
七辻屋のおまんじゅう、どんな味がするんでしょう(笑)。

第二話 露神
露神さまとハナさんの交流が、ため息がでるほど優しくて、ラストはほろりと胸に染みました。
露神さまが今まで眺めてきた人々の情景が、どれも本当にあたたかで美しい。ああ、彼は、人間を本当に愛しているのだなあ…というのが、伝わってきました。特に花嫁行列とそれを見守っているシーンが素敵。
祖父母の家に遊びに行ったときに見た裏の畑、神さまへの供えもの(みかんとかね)…もうあんまり覚えていないけれど、そんな私自身の経験も懐かしく思い出されました。ひなびた匂いを感じるお話でした。
小学生のころ読んで以来大好きなお話、安房直子さんの『さんしょっ子』を、なんとなく思い出しました。

第三話 夏目、人間退治
夏目が、人や妖怪と心を触れあわすことへの思いが、共感できました。
ラストで、夏目と田沼が会話しているシーンが好きです。
この話に出てくる妖怪たち、妙に味があって、憎めなくて、それもまた良かったなあ(笑)。

第四話 ダム底の燕
燕にほだされてしまう夏目、そんなので大丈夫か…と思いつつ、その優しさがいとおしかったです。
人を嫌いにならないで、本当にありがとう、と私も言いたい。

この『夏目友人帳』、女の子成分が不足気味なところが私的に唯一の不満なのですが(苦笑)、それを考慮してもなお、本当にお気に入りです。夏目はきちんと好感が持てる主人公ですし(なんというか、妖怪が見えるという以外では特別なものはない、さらりとした普通の男の子、という感じが良いです)、ニャンコ先生も素敵!ニャンコ先生と他の妖怪たちとの掛け合いが面白くて好きです。
先の巻のあらすじをちらりと見たのですが、シリーズが進むと、女の子の主要登場人物も出てくるみたいなので、それも楽しみです。


昨日『花嫁アンソロジー』ルルル文庫編集部」の記事に拍手下さった方、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 漫画・白泉社

タグ: 緑川ゆき 

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